【アニメ化作品】うちのメイドがウザすぎる!について【双葉社/中村カンコ】
さあ、今日も戯れ言《
この記事は2018年10月28日が初アップだ
2018年の秋アニメ作品
今日は『 うちのメイドがウザすぎる!』を語ろうと思う。
2018年の秋アニメで、評価は上々な模様だ。
僕もアニメで知ったクチであり、それから原作既刊3巻を一気に購入する。
見事に帯が同一である。なんというニワカっぷり。
作者は中村カンコ先生で、月刊アクション(双葉社)にて連載中だ。
アクションコミックス3巻まで発行されており、第4巻は11月発売予定。
原作ストックから考えると、その第4巻分までがアニメ化範囲だろう。
アニメ版のノリが最高で、第1話は3回ほどリピートしてしまった。
久々にツボに嵌まったアニメといえよう。
変態メイドであるつばめの暴走っぷりに笑ってしまった。
なお、原作マンガの単行本第2巻には、おもしろい落丁が。
上が第2巻の中表紙で、下が第3巻の中表紙である。
第2版以降は修正されていると思う。
原作の画力も高いと思うが、それ以上にアニメのキャラデザと動きが秀逸だ。
うざメイドという作品
ストーリーの大枠はシンプルだ。
元・元航空自衛隊一等空曹にして超ハイスペックな筋肉メイド、鴨居つばめ(28)が、ロシア人の小学生2年、高梨ミーシャと共に繰り広げるドタバタコメディである。
つばめの空軍パイロット関係を除き、アニメはほぼ原作を忠実に再現している。より正確には、描写不足だった箇所を上手く補完していた。
ギャグテイストのみならず、アットホームな味付けもされており、つばめの性癖(幼女偏愛)および性格(賢いがブッ飛んでいる)も、視聴者・読者に不快感を与えない様に配慮されている。ミーシャはまともな感性の子なので、つばめの求愛を拒否という構図だ。
ミーシャは連れ子であり、養父(義父)の康弘とは血縁はない。
そういった要素も、物語に落とし込んでいる。難点をいえば、連載開始当初は連れ子である事が明示されていない事か。まあ、ミーシャがハーフではなく、父親を名前呼びしている点から推察するのは容易ではあるが。
原作を読んだ印象だと、登場人物が増えるに従ってミーシャの世界が広がっていく反面、連載スタート時の勢いはやや失速している。
元がやや出オチ的な設定でもあるので、今後はどう物語が展開していくのか楽しみだ。
つばめの元上官――鵜飼みどり(33)が独特かつ奇抜なキャラなので、彼女が視聴者や読者に受け入れられるか否かが、連載が長期化できるかどうかの分水嶺かもしれない。
個人的には斬新なお嬢様キャラだと思う。
ホテル王の娘(跡取りは弟に譲っている)なのだが、ドMになってしまったので、自衛官時代もあり過酷な環境が好みで、お嬢様暮らしができなかったりする。
キャラが立っている反面、つばめとの関係がやや切ない(つばめを好きなのだが脈なし)し、時につばめの印象が食われてしまっている感じだ。
ミーシャの学校での級友は、本当にスタンダードである。
小学校が舞台の話を考えれば、この辺りはもう一捻り欲しいところか。
なんにせよ、今後が楽しみな作品といえよう。