僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【ネタバレ注意!】戯れ言――劇場版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」を観たので、レビュー&感想するよ

【ネタバレ注意!】劇場版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」を観たので、レビュー&感想するよ

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さあ、今日も戯れ言 記事 ゴト を始めますからね

 

この記事は2024年1月31日が初アップだ

引用元――機動戦士ガンダムSEEDシリーズ(原作:矢立肇/富野由悠季、サンライズ/毎日放送)より抜粋】

ネタバレするから注意して!!

警告! ネタバレ要素があるので、劇場で視聴予定およびアマプラ待ちの方は、ここより先は決して読まない様に!!

 

というか、正直いって公開スタートした今、ネタバレ云々はあまり関係ない内容(ストーリー)だった。ネタバレを知ってしまったから「映画館に行くのを止める」「アマプラでの視聴を止める」といった類の作品ではない。

根本的にガンプラを売る為の販促映画でもあるし。

その辺りは『グリッドマン ユニバース』に近いかも。ただし劇場版グリッドマンは、自分はアマプラで観たのだけれど、後半の戦闘シーンはくどかった。ガンダムSEED FREEDOMは最後の最後まで、戦闘シーンは最高だった。好みの問題だけれど。

売りが戦闘シーンなので、リピーターも付き易いと思った。

じゃあ、ここからレビュー&感想といこう。

 

動画版を観てから、以下の文章を読んで下さい


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YouTube版はこちら

レビュー&感想

総合的な感想(総評)

いわゆるファンムービーに該当すると思う。

ほぼエンタメ全振り。

カタルシス最優先。

新作ガンプラよ、売れてくれ。

そんな感じ。

とにかく「ファンが求める」ガンダムSEEDらしさ、をエンタメとして追及したって印象。最新の映像技術でいかに福田ガンダムの戦闘シーンを表現できるのか。リソースの配分として、ここに焦点を当て、余計な部分は削り、清々しくブラッシュアップされていた。

戦闘シーンのみ繰り返し観たくなる、そんな映画だ。

いわばお祭り。そして20年越しの同窓会。

ストーリーは最低限。人物の行動原理の説明に過ぎない。

言ってしまっては悪いが、PVを観て色々と考察・予想していた考察系YouTuberの方々には「ご苦労さん」と苦笑しか出ない。考察とか深堀りするとか、そういった方向性の作品ではなかったので。考察とか解説は完全に徒労である。いや、余計なお世話か。

キラとラクスの物語

福田監督のコメント通りに、物語の軸はキラとラクスであった。

ここはしっかりと決まっていた。

ネタバレになるが、ラストシーンは戦いを終えたキラとラクスが地球に降り立つ。共に素っ裸なのは、色々なメタファーだ。これからもキラは戦い続けるのだろうけれど、ラクスと互いに全てをさらけ出し、弱い自分にも向き合おう的な感じに自分は解釈した。

キラ・ヤマトの物語は終わったかな。

 

で、キラとラクスは多忙だから単にすれ違うのではなく、ラスボスでもあるオルフェがラクスに横恋慕(オルフェに恋愛感情はないっぽいが)する。

 

その展開はPVでネタバレされていたし、意外でもなんでもない。ハッキリ言って誰だって予想できる。そして当然だがオルフェはフラれる。ラクスのキラへの想いは揺るがない。そういったキャラだし。

逆にキラは一時だけ揺れる。自分よりもオルフェがラクスに相応しいのではないかと。キラまで微塵も揺らがなければ、物語にならないので「そりゃそうくるだろう」って感じだ。その揺らぎこそが、DESTINYでは視聴者に喪失している様に映っていた「キラの人間味」「キラの生身の感情」「キラの醜い本音」でもあった。

そこは後述するアスランによって、修正される。

 

敵対したファウンデーションに拉致・軟禁されるラクスをキラが生身で救いに行く展開も王道中の王道だ。というか、そうしなければオルフェとラクスのやり取りを作れないし。劇場版3部作か前後編ならば、もっと捻った展開にできたかもしれないけれど。

ネタバレもなにも「限られた尺だと、これしかないってストーリー」だった。

前半はシリアスといえばシリアス風味だが、後半の展開がお約束的に読める予定調和というイメージが強い。後半の戦闘シーンとは違い、ハラハラ感やドキドキはなかった。そんなストレスは今回の劇場版に求めていなかったけれど。

鈴村・坂本夫妻への忖度

これでもかとばかり、シンとルナマリアは「らしさ」全開で描かれていた。

物語的な起伏は一切ない。

ストレス・マイナス描写0である。

シンは彼らしい言動と振舞いをして、イモータルジャスティスで敗北した後、デスティニーSpecⅡで、やられた相手に無双状態でやり返す。「(前は)ジャスティスだから負けたんだ(デスティニーならば負けない)」と。

 

ちなみに、コンパスの面々が乗っていた機体は以下の通りである。

・キラはライフリ

・シンはイモジャ

・ルナマリアはゲルググ

・アグネスはギャン

 

劇中での登場タイミングとしてはストフリ弐式、デスティニーSpecⅡと同じだったインパルスSpecⅡは、メインのガンダム3機よりも先(公開前)に公表された。ルナマリアがゲルググというのをぼかしたい意図だろう。初期PVの頃は、ルナマリアがゲルググに乗るという意見は極少数でTVシリーズから継続してインパルスだと予想されていた。上記の4機を映画公開前に明かしてしまうと、マイナーチェンジ(同じSpecⅡ)したデスティニーの登場タイミングを簡単に読まれてしまうので。

 

後半の見せ場にてひたすらデスティニーで無双し、オマケ的にステラの守護霊も顔見せするが、とにかく真っ直ぐにキラを慕い、逆にアスランには反感を持ったままという感じで、ファンが見たかった&おそらく超一線級の声優としての役作りを経てシンの最大の理解者である鈴村健一が(解釈し)演じたかった「本来の」シンが劇場版で躍動する。

 

ルナマリアに関しても企画当初からシンのヒロインであったが、TVシリーズ劇中の展開もあり、シンへの気持ちが視聴者に誤解されていた面もあった。

そういった解釈違いの修正を、これ以上なく解り易くアグネスという当て馬を撃破する事によって実現。視聴者に本来のルナマリアを示せたと思う。キラとラクスの物語は完全に畳んでしまったから、ここから次のストーリーに繋げるとすれば、シンとルナマリアを主軸に据えるしかないだろう。

最強すぎたアスラン、そしてネタ枠へ

最初からコンパスに所属していたら強過ぎて持て余すから、助っ人的に後半から登場させたという感じ。種運命でのキラポジションに近い。スタート時からシンをイモジャに乗せて、後半でデスティニーに乗り換えさせる為にもアスランは邪魔だし。

そしてキラを喧嘩でボコボコにしつつ、キラの傲慢さを正すのは良い仕事だった。

それ以外はツッコミどころの塊である。

 

なんでズゴックなんだよ、とか。

ズゴックの中身がインジャとか。

最後の一騎打ちの諸々とか。

 

敵キャラに「最強はアスラン」と言わせていたし、キラ専用にチューニングされているストフリも乗りこなせるしで、純粋にパイロットの技量ではアスラン最強は確定だ。というか、デュランダル議長の言う通り、アスランはレジェントのドラグーンを使いこなせただろうし、シンもデスティニーが最適だった。

メイリンとは何だったのか

事前に公開された特典イラストの思わせぶりな感じとは裏腹に、単純にアスランの助手ってだけであった。特典小説の「二人の逃避行」でもそれは明示されている。

アスランとカガリは極秘裏に続いているのが確定しているし、まだ18歳とはいえアスランを当てにして呑気していたら、メイリンは婚期を逃してしまうと危惧するのだが。

 

まあ、三十路に突入したマリューがムウと結婚していない事を考えると、メイリンがずっと独り身でも大した問題ではない気もするけれど。

Dプランとレクイエムのリサイクル

実際問題として、世界中を敵に回した状態でどうやって全人類規模でデスティニープランを実行に移すんだよ、とか。

次のレクイエム発射まで猶予10時間ではなく10分だと、オーブから避難どころか自宅から出るだけで精一杯だろ、とか。

細かいツッコミを入れたらきりがない気がするが、とにかくスピード感および臨場感を優先していた。勢いで乗り切ってやる、みたいな。

オルフェが口先だけで発表したラクスの本人不在協調宣言にしても、ファウンデーション関連は(設定資料などで補完はするにしても)ガバガバとしか言い様ないけれど、そんな事を気にする作品ではない。

っていうか、レクイエムを止めたアカツキは凄すぎ(笑

お役御免になったアークエンジェル

ストフリですらベースは型落ちと言われていた中、種初期からの主役艦であるアークエンジェルは中古品もいいところである。しかし修理およびマイナーチェンジを施しつつ、未だ現役でありマリューも艦長のまま。

種運命で旧フリーダムと共にアークエンジェルが復活した時には「うぉぉぉっ!」的な感じであったが、その2年後となる劇場版では「まだ現役なんだ」という風であった。

で、マリューを新戦艦ミレニアムの艦長にするのには、この展開(アークエンジェル退場からの腹芸的な茶番劇)しかないよねっていう。

余談だが、トコロテン式で副長から格下げされたアーサーには同情した。

死ななかった桑島キャラ(アグネス)

ルナマリアの手を汚させたくないから生存させたっていう感じ。

最後、明らかに手加減されていた。

というか、寝返った上での生存なので、こんなザマならば敵役を貫いてヒルダにでも討たれていた方がキャラとしてはマシだったのでは。小物かつ美点なしの酷いキャラであった。強敵ですらなかったし。舞台装置にも程があった。

アビ—役が戸松遥に

元は根谷美智子だったのだが、彼女はヒルダ役と兼任していたので、劇場版では根谷美智子はヒルダ選任に、アビ—役は戸松遥に変更となった。しかし戸松遥の台詞は、デスティニーとインパルスの発進シーンのみだと記憶している。正直いって新しく戸松遥を起用した意味はあったのだろうか。

いや、劇場版の次の展開を見越してかもしれないが。

カガリは国家元首として頑張っていた

アスラン同様、尺的に揺らいだり迷っている余裕はなかった。

心情的に色々と描かれていたのは、キラとラクス、そしてオルフェとイングリットの4名に絞られていた。アスランとカガリが迷うのはTV本編でお腹一杯である。

公開4日目には公式がネタバレ解禁


www.youtube.com

 

ぶっちゃけ、公式がネタバレ情報を惜しみなく出しまくっているので、なんていうか、わざわざ個人のブログ記事でレビューする意味もあまりないという。上の公式映像を見た瞬間、詳細な感想記事を書く気がなくなった(苦笑

前述した通り、ストフリとデスティニーが再登場してからのドンパチ(ド派手な戦闘シーン)を楽しむファン(お祭り)ムービーだ。最後に〆るとしたら「とにかく、その目で確かめて欲しい」って感じである。

 

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