【3回TKO】井上尚弥がダスマリナスを倒し統一王座を防衛【WBAスーパー&IBFバンタム級】
さあ、戯れ言《
モンスター、箸休め的な指名試合
“モンスター”井上尚弥の28歳の初戦。というか、新型コロナ禍にあって試合のペースが上がらないので、年に2試合しか消化できていない。そういった貴重な試合の中にあって、この試合はIBFの指名戦だ。やらなければIBF王座がはく奪されてしまうので避けては通れないが、ぶっちゃけ、咬ませ犬を相手にせざるを得なかった。結果はオッズ通りになり、3回でダスマリナスを沈める圧勝劇に終わる。
6月19日(日本時間6月20日)
会場:米ラスベガス
ヴァージンホテルズ・ラスベガス
WBA&IBF世界バンタム級タイトルマッチ
TKO3回2分45秒
勝利 2団体統一王者
井上尚弥(28=大橋)
戦績:21勝(18KO)無敗
VS
敗北 IBF1位
マイケル・ダスマリナス(28=比)
戦績:30勝(20KO)3敗1分
※)井上はWBAはV5、IBFはV3に成功
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試合内容を振り返る
井上尚弥のキャリアについては以下の記事を。
この試合で21戦全勝18KO無敗だ。
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初回から井上はダスマリナスを圧倒。
脚とジャブを駆使しようとする相手に対して、難なくプレッシャーを強めていく。ジャブの打ち終わりに井上は左フックをアジャスト。早期での決着を予感させるスタートを切る。
第2ラウンド。
右アッパーから左フックを井上が振り抜くと、ダスマリナスは呆気なくダウン。
実力差があり過ぎて、本音を言えば観ていて欠片も面白くない試合になる。井上に(故障などの)トラブルが起きない限り、5ラウンド以内に仕留めるのは確実だろう。
KOラウンドとなる第3回。
強烈かつ精確なボディショットが2度、火を噴いた。
ボディブローでダウンを2回追加されたダスマリナスは、前の回と合わせると計3度目となるダウンで、レフェリーが試合をストップ。TKO勝ちが確定した。
次戦は4団体統一戦?
超絶不人気であるリゴンドーさんがハブられる形で、8月にカシメロVSドネアでのWBC・WBOの統一戦が組まれる事となった。カシメロVSリゴンドーは消滅した模様。リゴンドーが悲惨に過ぎるが不人気なので仕方がないか。
なお、カシメロVSドネアの勝者とリゴンドーが戦ういう噂は、ドネアが否定している様である。WBC暫定王座の行方もあるが、年末に井上VS「カシメロVSドネアの勝者」との4団体統一戦が実現するかも。
――以下、井上尚弥のコメント。
ボディでも顔でも、どちらでも倒せる準備はしてきたのでボディで倒せるのを今夜出せて良かった。1ラウンド相手の実力、出方を見て、相手の出方次第ですけど早い回ではいけるのかなと確信は持てました。
今回の試合は4団体統一に向けてという位置づけで挑んだ試合なので、勝ったことのうれしさはありますけれど、手を挙げて喜んでいられるステージではない。ドネア、カシメロの勝者と戦う方向で精進していきたい。
Q:ドネアとカシメロの勝者と試合がしたい?
もちろんです。
Q:笑顔が出ているけれど?
勝ったことのうれしさありますし、このあとドネア、カシメロの勝者と戦えることのうれしさが何よりですね。
Q:どちらのほうがいいですか?
よりドラマティックなのはドネア2。
Q:素晴らしい結果だった?
これくらいの試合をしないと後のドネアとカシメロ、2人が見に来ているのでアピールできないなと。
Q:イメージ通りのフィニッシュ?
思ったより出てこなかったという印象を持ったので、割と自分のやりやすいペースで進んだのかなと思いました。
Q:ジャブに左フックを合わせたときに勝てると思った?
あの瞬間には読めたかなと。
Q:相手が腰が引けた?
最初の一発を合わせた段階で、相手の弱気な姿勢も見えたので「ああこんなもんか」という感じはありましたね。
Q:一発目のパンチでダスマリナスはビビったけど、どう倒そうと思った?
脚も使い始めましたし、上は的が絞りにくいという印象があったので、その段階でボディに切り替えましたね。
4団体統一戦がダイレクトに実現しないのならば、秋にも1試合挟みたいところだ。
いくらなんでも試合のペースが遅いし。
スーパー王座のWBAは指名試合の義務がないから、場合によっては(昇級を視野に入れて)Sバンタム級でノンタイトル戦をやっても良いかもしれない。