僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【第72話ネタバレあり】戯れ言――ダイビング漫画『ぐらんぶる』を最新話まで随時更新でレビューしてみる【ヒロインレースも考察】

【第72話ネタバレあり】ダイビング漫画『ぐらんぶる』を最新話まで随時更新でレビューしてみる【ヒロインレースも考察】

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さあ、今日も戯れ言 記事 ゴト を始めますからね

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

まずはヒロイン3名の紹介です

 

青春系ダイビング漫画『ぐらんぶる』の今後の展開は?

現在、単行本は17巻まで刊行。

おそらく物語は最終局目に向かっている(第69話の感じでは、まだまだ続く?)。可能ならば、クリスマスや年末年始、その後の新1年生をメインキャラ(後輩が脇役で伊織主人公続投でもいいが)にした2年生編も見てみたいけれど。

存在するのならば、伊織の母方の「血が繋がっている本物の」従姉妹も、対抗ヒロインとして登場して欲しいと思ってみたり。

 

ギャグ漫画として秀逸であるが、番外編を含めてギャグパートはどうしても単発ネタになってしまう。物語にならない。その反面、長期連載として作品全体を通したストーリー(エピソード)の起承転結およびテーマに「ラブコメ」が設定されている。

第71話以降はギャグ・ラブコメのみならず恋愛路線(青春✕恋愛✕殺し合い)へと舵切り予定(らしい)。殺し合いというテーマは、伊織の童貞(と千紗の処女)絡みで奈々華および学部の悪友たちが「ギャグ全開のバトルで」ハチャメチャやる内容か。というか、第71話の様子からして「千紗VS桜子での、男を巡った女としての殺し合い」みたいに進展していきそうな気配が。

サークル『PaB(Peek a Boo)』の現3年生が引退したら、そのままエンディングだと想定すると、残っている大きな未消化イベントはヒロインレースの決着(と、千紗の将来)だ。最初から「着地点」の1つとして、伊織・耕平・千紗・愛菜の行く末は、先代の4人の「完成しちゃった関係」との対比があっただろうから。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

トッキー先輩の彼女の立ち位置=桜子、となり伊織たちは先代4人と同じ「完成しちゃった関係」=「もう動き出せない関係」になってしまうのか否か。この4人の関係が伊織たち4人の行き着く理想なのか。少なくとも、梓にとっては失敗(後悔の1つ)だった気がする。

本音では、梓はまだ時田先輩への気持ちを諦め切れていないのかもしれない。

 

単行本17巻の反応(反響)からしても、読者が望む方向性にて「出し惜しみ」しないで物語を勧めた方が賢明だと思う。恋愛がメインテーマではなく(ヒロインと結ばれる=エンディングではない)、かつ高校生ではなく大学生なので、「童貞捨てたい&彼女欲しい」系の主人公が「いつまでたっても恋人なし」「大学生で童貞」は流石に不自然かつ無理があり、ある種のマンネリ感が漂っている。

伊織に関しては「恋人ができないと」ここから栞の再登場(兄への干渉)が難しくなる(第71話から桜子との仲が進展するのを邪魔するために干渉開始)。また千紗と恋人同士にならなければ、千紗のイントラ志望の将来に対しても傍観者にしかならざるを得なくなるので、人間関係を停滞させるのは限界だろう。

◆合わせて読みたい◆

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

なお、千紗だけはやや特殊な立ち位置で、第69話以降の彼女は「伊織を巡る恋愛レース」に関しては防衛戦を強いられる。伊織の恋人になる=伊織との関係が進むのではなく現状維持の関係を守れる、だ。2021年10月TV放映開始の『マブラヴ』の鑑 純夏と同じである。主人公の武に対して最も近しく親しい幼馴染である純夏は、原作ゲームのマルチエンディングに際して「純夏以外のヒロインと武が結ばれたルート」になると、純夏は自発的に武と距離を置く。武もそれを受け入れ、純夏よりも恋人と親しく過ごす生活へと変わるのだ。

伊織が桜子か愛菜と結ばれれば、当然ながら千紗も伊織と距離を置く様になる筈だし、上のような親しい関係(意図しているのかは分からないが「尻に敷く」ポーズになっている)ではなくなるだろう。いくらダイビングが主題のギャグ漫画でも、恋人がいる男が恋人以外の女性に上の様な真似をされたらドン引きだ。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

風呂上りから夜中の12時まで、特に何をするでもなしに「ずっと一緒に過ごすのが自然」なのだから、ほとんど夫婦に等しい空気感である。大学や遊びの時にいつも伊織と一緒にいる耕平が「伊織と千紗は四六時中一緒にいる」と言っている事から、サークルの飲み会と大学、伊織の悪友関係とバイト時を除けば、(店の手伝い時も含めて)2人はほぼ(多くは2人きりで)一緒だと思われる。年頃の男女としては明らかに普通ではない関係なのだが。

 

ってなわけで、大雑把にだがヒロイン3名の紹介(および考察・解釈)を先にしておく。

千紗、ケバ子(愛菜)、桜子

古手川 千紗

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『ぐらんぶる』のメインヒロイン。

主人公である北原 伊織と同じ、伊豆大学機械学科の1年生。サークルは『PaB(Peek a Boo)』に所属。アニメ版だと飲酒表現の為に20歳だが、原作では普通に(誕生日関連のイベントがないので)18歳だと推察できる。身長は152とかなり小柄。愛菜が158で梓が165、奈々華が160、桜子も推定160以上だ。母親よりも数センチは明らかに低い。ちなみに伊織は170センチだから18センチ差。

彼女がメインヒロインだと思われる最大の理由は、伊織と「血が繋がっていない」従妹――つまり義理の従妹という設定だ。

しかも、この義理の従妹という設定(関係性)が非常によく考えられており、伊織の父親が養子である為に、伊織の両親が祖父母から継いだ北原旅館は、北原の血統ではない一家によって経営されているのだ。血統的には、古手川(旧姓・北原) 紗耶華の娘――古手川姉妹(奈々華と千紗)こそが正当な北原という逆転現象になっている。

この設定からすると、千紗は伊織と結婚する事によって(祖父母の視点から見て)北原 千紗に戻る(北原家に還す)のかな、と。近親者であるイトコ同士の婚姻は世間体的に好まれないケースもあるが、「古手川」千紗が「北原」千紗になる事は、北原側の祖父母からすると血縁・血統的に歓迎だろう。古手川側の祖父母・親族には関係ない話であるけれど。逆に伊織が(千紗と結婚して)古手川家に婿入りすると、実娘(紗耶華)に続いて義孫(伊織)も古手川家に出す事になるので、北原側としては面白くない筈だ。

 

なお、伊織は千紗を「家族であり同い年の仲間」と認識しているが、パラオ編での耕平との会話から、伊織が「恋人として抱く理想の女性像」=[四六時中、一緒にいて][自分の趣味があって][新世界を見せてくれるヤツ]⇒まんま千紗、だと明示されている。

「その関係性」は耕平にも当て嵌まり、伊織にとって「耕平=理想の親友」でもある。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

逆に千紗の本心は、●春祭で一方的に恋人宣言(ナンパ除け目的の偽恋人、しかし梓の「千紗がもういいと言うまで彼氏のふりをする事」という命令がなければ不成立だった) ●無人島キャンプ編で伊織の発言を勘違い ●カリーナの結婚宣言でのリアクション ●伊織に2人だけの沖縄旅行に誘われた時のリアクション(+わざわざ新品の水着を購入) 等、伊織と周囲には隠しているが「読者に対して」はあまり隠されていない。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

根本的に「素直でなく不器用」な性格というキャラである。

最初期はクール(でも内面はおっちょこちょい)なイメージが強かったが、劇中で時間が進むにつれて『PaB(Peek a Boo)』に染まっていき飲酒の頻度が増えていったり、同作画の『てんぷる』におけるヒロインの1人、海月みたいなデフォルメ顔が増えていく。

キャラが固まっていき、連載開始の登場時には見せていなかった「意外とチョロい」という面も追加された。伊織いわく「千紗のチョロさ」は紗耶華の遺伝。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

変わり者と仲間に認識されているが、番外編で「伊織が童貞=自分と男女の関係になっていない」と、講義中に暴露されて(他の女子2名に「まだ伊織に抱かれていない」とバレたから)怒りに打ち震えている。女として赤っ恥をかかされたと認識している、という事は、千紗の恋愛観と常識はそこまで極端に浮世離れしていないと推察できる。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

沖縄旅行での初日、手違いで(予約したツインではなく)ダブルベッドにて2人は寝る事になったが、伊織が(急遽、空きができた)別部屋に移動する――という時の千紗のリアクション。雰囲気からして、おそらく「空き部屋ができた」というフロントからの電話での邪魔がなければ、少なくとも千紗は(そのまま受け入れ)オッケーだっただろう。千紗は安堵ではなく、内心は落胆していると受け取れる伊織とのやり取りだった。

 

――と解釈していたのだが、なんと第69話にて千紗は「自分の本音(本心)に無自覚だった」と明示されてしまう。第68話ラストにて、愛菜が伊織を好きだと知ってしまった後のリアクションになるが、内心で(想像もしていなかったと)ショックを受けていた。

友人である愛菜の恋路を応援する、という選択肢は綺麗サッパリ頭にない模様。

 

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上のコマも「伊織が好きって、なんて趣味が悪いんだ、あり得ない」と読み取れるが、ミスリードだとすると「ヤバい(ピンチだ)。まさか愛菜が伊織を好きとは」とも解釈できる。

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

他の女性が伊織を好きになる事なんてあり得ない――という感じの反応になっており、第68話までの印象よりも精神的に未熟というか幼いキャラ(連載最初期は雰囲気的にもっと頭が良さそうだった)になってしまった。愛菜が伊織を好きと知っただけでこれ(こんなザマ)なので、仮にであるが伊織と桜子が恋仲になったら、従妹(家族)としてキチンと祝福できるのか疑問だ。

その桜子とは天敵めいた関係になっている。最低限の世間体は取り繕う千紗が「好きではない」という感情を隠さないで露にしているのは第69話時点で、桜子のみだ。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

伊織が他の女(桜子か愛菜)のモノになってしまえば、当然の権利のごとく千紗が安住していた「いつも傍に伊織がいる楽しい生活」が失われてしまうと気が付いて、それなりに動き始めると思うけれど。 第71話にて、ようやく少しアクション(牽制)を起こし始めたというところか。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

仮に桜子に恋愛レースで敗北すると、サークルか悪友たちとの飲み会がない時には、伊織の部屋に高確率で桜子が常駐か、彼は部屋を空けて桜子の部屋に入り浸る様になり「どこにいっても桜子とセットか、家にいても伊織が一人でいる姿が(食卓以外では)ほとんど見えなくなる」に変化すると、果たして千紗は理解できているのか否か。

 

当の伊織は、桜子の告白に対してかなり心が傾いている感じな上に、そもそも千紗に恋愛感情を抱いていない(第71話の時点で完全に家族認識、桜子が優勢)ので、ぶっちゃけ、このままだと滑り台へ直行になる。

なによりもキッツイのは、好きだという自覚なしで一方的にナンパ避けの為の偽彼氏に仕立て上げて、それに対して伊織に感謝もせず、それどころか「恋人扱いは不名誉」なんて発言まで出る始末。伊織が寛容なだけで、これだと千紗は自分勝手なDQN女だ。

 

おそらく第70話時点で多くの読者が期待していたのは『カノジョも彼女』の桐生 紫乃みたいな葛藤路線だったのでは? 桜子へのライバル意識と、愛菜との友情に対する複雑な心境に揺れる、みたいな――

ちなみにアニメの温泉回で紫乃の可愛さに気が付き、コミックスを大人買いした。

 

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引用元――カノジョも彼女(漫画:ヒロユキ)より抜粋】

 

画像を引用している関係もあるので宣伝しておくが、この作品、ライバルヒロインであるミリカ(星崎 理香)のキャラが凄く魅力的な上に、この紫乃がヒロインレースに参戦して以降――めっちゃ面白い。

ヒロイン4名体制に入ってからの面白さは、全ラブコメ作品の中でも相当な上位に入る気がする。『アホガール』から確実に力を上げている印象だ。ストックが溜まったらアニメ2期もやるべきだろう。ヒロインが咲と渚だけだと「まあ、そこそこの面白さ」で、ミリカがヒロイン参戦で「面白さがいい方向に化けた」になり、紫乃が加わったことにより「これ、凄く面白くなったぞ、おい!」である。

高校生だから、下ネタ関係はソフトでせいぜいキスくらいだが、裸の露出は多い。主人公が「変人系マジメ」ともいうべき「間違っている方向も含めて全てにおいて」真っ直ぐなヤツなので、性行為(本番)は我慢しながらも封印しているし。この辺は、肉体関係を持たないと不自然な大学生ではなく、高校生である点を上手く活用している。

 

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引用元――カノジョも彼女(漫画:ヒロユキ)より抜粋】

 

大学生で性行為なしは『宇崎ちゃん~』みたいに「大学生で高校生よりもピュアな恋」というパターンもあるけれど、『宇崎ちゃん~』は性欲に関しては主人公とヒロインが本当に珍獣みたいなレアケースだ。

 

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引用元――カノジョも彼女(漫画:ヒロユキ)より抜粋】

 

ミリカ(その妹も含めて)と紫乃の魅力と面白さは、狙ったというよりも偶発的に爆誕した感もあるが。それくらい上手く嵌っている。悲しいのは、この2人がメインヒロインより一段階格落ちのヒロインなので、確実にメインヒロインである咲と渚に勝てないという事だ。この2人に勝ちヒロインになって欲しいなぁ。

 

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】 

 

上のコマも「恋人が言う分には」クールでヒロイン的な台詞なのだが、「恋人でもない女」にこんな言葉を吐かれたら、普通、言われた男は「喧嘩を売ってるのか」と思うってか、相手を嫌いになる。第71話以降、恋愛路線に移行する為の前置きだろうが、いくら幼馴染(イトコ)であってもメインヒロインにこんな「親しき中にも礼儀あり」をぶっちぎっている(前後の文脈や、掛け合いもなにも、根本的に人として非常識な)台詞を言わせるのは、かなり大胆だ。

恋人でもない(秘めた好意の裏返しでもない)のに、ここまで無礼な台詞を吐いても「伊織ならば大丈夫(嫌われない)」という信頼があるという見方もできるが。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】 

 

桜子が人気で、下衆キャラ系なのに「読者への不快感が皆無」なのは、上のコマの「好きだからこそ」が全てを物語っている。第70話までの千紗は、そのヒロイン造形およびストーリーテリングにおける最低限の鉄則すら破ってしまったから、メインヒロインとして「ファッションではなくガチで馬鹿、頭が悪い」というキャラになってしまった。

とはいっても、恋愛路線へのシフトを見据えているのならば、それはそれでプロのクリエイターとしての計算だろう。パラオ編から、千紗は明白に「対人スキルに問題あり」と示唆されている。パラオ編での「学業成績が良いだけの実務では無能」というアピールからしても、原作者の井上堅二先生は千紗をギャグ漫画のヒロインキャラではなく、作品世界における人間として描画したいという欲求を抑えられなくなっているのかもしれない。

恋愛路線というか恋愛主軸だと、メインヒロインが理知的&聡明かつ地頭が良いと、物語の起伏を作りにくいという実情もあるのかも。

第70話でサークルの飲み会の「ノリに付き合う」どころかスタスタとトンズラこいた事からも、イントラどころか「真面目・真剣に接客業に就く」気持ちすら、本人の希望とは裏腹に本気度は皆無だし。こんな性格じゃ絶対に奈々華と同じイントラなんて無理だろ、という。伊織とは逆の方向でキャラ設定と描画されている実像に、乖離が激しい。

昔、『スクールランブル』って漫画があって、アニメは大成功したのに原作が迷走して尻切れトンボで終わり、末期は(読者を置いてけぼりで)面白くなく読者が死滅したのだが、あの漫画、主人公たちのゴチャゴチャ感も酷かったが、サブキャラにしてもどうして素直に花井春樹と周防美琴をくっつけなかったのか激しく謎だった。花井も八雲への空回り以外は、完璧なナイスガイだった(八雲以外の女子にモテまくった)と記憶している。搾り粕になった後の番外編で、社会人になってから2人は付き合ったらしいが。

 

また、伊織と耕平が「魂レベルの相棒」「最高のパートナー」だと非常に分かりやすく明示されている反面、千紗の将来(未来)は微妙な感じで示唆されている。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

パラオ編で千紗は「イントラに不向き、適性がない」と描画されている上に、(左耳の聴力を失いイントラを辞めた)母親と同じく「左耳に不安がある」ときている。ギャグ漫画の『ぐらんぶる』においてシリアスなエピソードは、今のところ千紗の将来(イントラ志望)と千紗(および愛菜、桜子、耕平)の恋愛のみと言える状況だ。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

海とダイビングのプロである母親に「(千紗は)ただ海とダイビングが好きなだけ」と分析されている上に、バイトの仕事(ダイビング)ぶりを、店のチーフから「(千紗の)仕事のダイビングはあまり楽しそうに見えなくて」と言われてしまっている。

この先、千紗は紗耶華と同じく左耳の聴力を失うイベントがきても不思議ではない。そうなったらダイビングは趣味で、本業は「母親が継がなかった、母親の実家である」北原旅館の女将になるのかもしれない。寝ている(伊織に似た憎たらしい)赤子の顔からして、千紗は北原家の次の跡継ぎになる男児を産むっぽいし。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

(同じイトコ同士でも奈々華とは違い)千紗は栞と懇意に連絡を取り合っている(と描画から思われる)仲である。第71話では千紗と栞が連携しなければ、伊織の部屋に盗撮人形が置いてあるのは不自然だ。置いたのは千紗以外あり得ないし。

その栞は家業(実家の旅館)を継ぎたくない。まさか今から伊織と栞に弟か妹が生まれてくるのだろうか? 伏線として、伊織の実家の部屋に産婦人科の名刺が置いてあったけれど。だが、伊織に20歳差の弟妹が生まれる展開ならば、千紗とできちゃった学生婚で、その子供が旅館の跡継ぎ――の方がまだマシだと思う。栞が犠牲(自分の夢や希望を諦める)になって旅館を継ぐのは、さすがに胸クソ悪いので勘弁ねがいたい。北原旅館廃業ENDにはならないと予想しているが、どうなるのか。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

紆余曲折しようが最後に伊織とくっつくのは、桜子か愛菜ではなく千紗になるんだろう

 

吉原 愛菜(ケバ子)

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もう1人のヒロイン。

青海女子大の1年生。『PaB(Peek a Boo)』はインカレサークルであるので、所属している。年齢は伊織が「同い年」と言っているので浪人なしの18か19歳だ。

伊織に想いを寄せているし、それなりにアピールもしているが、実る気配は皆無。一途で真っ直ぐな子なので、やや捻くれている千紗よりも彼女が伊織と結ばれるべきと感じるが、正直いって千紗の当て馬になりそうだ。伊織とのやり取りも嚙み合っていないし。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

最初はダイビングよりも伊織が目当てで『PaB(Peek a Boo)』に入った愛菜は、本心では千紗をどう思っているのか。愛菜視点で見ると、「興味ない」「あんなの」と愛菜に対して伊織を酷評しておきながら、後に千紗が伊織を恋人にするとなると「かなり最低な女」の部類に千紗は入ってしまう。ぶっちゃけ「嘘つきで卑怯」以外のなにものでもない。沖縄合宿の勘違いの時みたいに「恋に目覚めた」で処理してくれるのだろうか。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

内心のマグマをスマホを握りしめることで抑え込み、愛菜は切なげな笑顔を作る。

この作り笑顔は読者的に刺さる。

メタ視点では千紗の台詞は残酷なこと、この上ない。

個人的には、伊織が笑顔にするべき女は千紗ではなく愛菜なんだけどなぁ。

いや、千紗が滑り台だとストーリーが全体的に破綻してしまうのは分かっているけれど。伊織と愛菜が結婚して北原旅館を継ぎ、休日、子連れの北原夫婦が伊豆に赴きイントラになった千紗(2✕歳、独身かバツイチ)とファンダイブとかいうエンディングになったら、おそらく炎上するだろう。ってか、結婚できても(伊織以外だと)性格的にすぐに離婚されそうな千紗(奈々華も独身だろう)とは違い、耕平は結婚しているかもしれないから、想像するにもの凄くシュールな最終回になる。

恋愛面で主人公にとって都合の良いヒロインは履いて捨てる程に存在しているが、ヒロイン(千紗)にとってここまであからさまに都合の良い主人公(伊織)は、珍しいケースだ。千紗のダイビングマニアっぷりを「1つの事に打ち込んでカッコいい」と好意的に解釈してくれる(おそらく唯一の)男である。

・義理の従姉妹 ・左耳の不安 ・イントラに不向きな性格――この3つの伏線だけでも「未来シーンでエンディング」というケースならば、千紗はイントラにはなれなかったけれど、自分(と伊織)の子供にダイビングをレクチャーしてバディを組んで、ダイビング最高!ってオチが無難な着地点だと思う。ダイビング漫画だし。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

メタ的に見ると「千紗の偽彼氏」という役割は「伊織に恋人を作らせない為の方便」だと推察できる。

物語が進んで伊織というキャラが固まっていくのに従って「ファッション性欲」なのを隠し切れなくなってきている気配もある。重度のアニオタである耕平は趣味の壁が高いという言い訳がきくが、恋人を欲している伊織に恋人ができないという状況は、パラオ編以降くらいから無理がある印象だ。周囲の女は揃いも揃って「不自然なレベルで」男を見る目がないのか、と。バイト先に女子大生や女子高生がいたら、普通に彼女になってくれるよなぁ。というか、いない筈がないのだが。

そういった意味合いでは、千紗のヒロイン的なプロスペクトは漫画史でも屈指だ。

 

「お宝写真」「エ/ロ本」「脱衣麻雀」「A/V鑑賞」「合コン」「ナンパ」等で女性関係はギャグ的にはっちゃけているけれど、「(女性への)欲望に忠実」なのは口だけで、実相は「自制心の塊」「誠実な男」っていうのが、伊織という主人公になってしまっている。不快感がゼロな反面、キャラ設定との乖離が大きい。

第71話で、ようやく「非の打ち所がない好青年」キャラから、本来設定されていた「性欲・欲望に流されがちなバカ」キャラに、なんとか軌道修正できた。

なお、伊織のスペックは――

  • 耕平ほどではないがイケメン
    (女装すれば美人)
  • 身長170で体形は文句なし
  • 体力あり
  • 水泳以外はスポーツ得意
  • 実家編などイザって時は躊躇なく体を張れる
  • 良くも悪くもノリが良い
  • 機転が利きピンチとトラブルに強い
  • 気配りができる
  • 悪巧みも含めて企画力がある
  • 相手の趣味や感性に理解を示せる
  • 裏表のない性格
  • 面白い性格
  • 仕事ができ、基本的に有能

Wikipediaに記載の[馬鹿で無神経かつ鈍感な性格。空気が読めずに下衆な言動が多く、やることなすこと間が悪いため――]が完全に、ファッション的&死に設定になってしまっている。馬鹿やゲスな発言はギャグの範囲内だし、無神経とは逆の性格だ。

羽目を外すのも基本的に「サークル内、悪友たちとの飲み会」に限定されている。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

伊織自身も酒バカではあるのだが、海バカ=千紗、恋愛能=愛菜、オタク=耕平で「おかげで一緒に白い目で見られて迷惑してる」という認識も、それほど的外れではない。当の伊織も白い目で見られている一因なのだが。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

耕平と一緒にいる時の方が、色々な意味で輝いている。耕平も愛菜を悪く思っていない様子であるし、最後は耕平と結ばれるのかな、と。伊織は伊織で「いいオトコ」だけれど、愛菜にとっては耕平の方がより「いいオトコ」であるし。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

伊織と千紗をゴールインさせる展開は簡単に複数パターン想定できる。『ぐらんぶる』が1年生4名の物語(伊織と耕平のW主人公)ならば、実は千紗と伊織(の関係)は前座で、耕平と愛菜のストーリーの方がラブコメ的に本命かもしれない。

愛菜と耕平の新しい関係(ラブコメ)は「千紗と伊織が結ばれた時点(愛菜の失恋)」が真のスタートだから。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

そもそも伊織と千紗が本当の恋人同士かつ男女関係になったところで、両者のやり取りと掛け合いは「ほぼ変化なし」という気が。これまでにしても「偽の恋人」から「本当の恋人同士」に関係を置き換えても成立するやり取り(会話)が大半の様な。

 

掛け合いについては、「伊織と耕平」+千紗よりも「伊織と耕平」+愛菜の方が面白い。耕平と千紗よりも耕平と愛菜の方が気安い関係だからだ。伊織、耕平、愛菜のトリオが繰り広げる自由自在なバカ会話はまさに『ぐらんぶる』といった感じである。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

ぶっちゃけ、伊織と千紗のみだけだと「外部からチャチャが入らないと」単なる夫婦的な会話になってしまう。だから耕平が3人目として掛け合いに必要になる。伊織、千紗、愛菜の3人だと『印象ゲーム』の時みたいにしかならないし。沖縄旅行編の初日なんて、愛菜と耕平の裏版がなければ、山もオチもない仲の良い恋人同士の1日を追っただけという。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

毒島 桜子

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アニメ版には未登場(その前に終わった)

ダークホース的なヒロイン。

青海女子大の1年生。年齢は18か19。伊織のバイト先での同僚(先輩)でもある。ルックス抜群な反面、性格は悪い。しかし本人もそれを自覚しており、陰湿な面は少ないと言える。ビッチだが「変に自分を偽らないので」清々しい印象だ。

伊織とは性格的に「千紗とは違った方向性で」相性抜群。悪友的な存在と言えよう。

千紗を露骨に敵視している。伊織を巡るライバル心以前に、根本的に性格と考え方が合わないと思われる。同伴した沖縄旅行を経ても、心の溝は微妙なままだ。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

下衆キャラであるけれど、とにかく嫌味なくストレートかつ卑怯・卑劣ではないので、読者の好感度は非常に高いキャラ。

第69話で、伊織に告白する。

本音本気のドラマチックなシーンだった。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

伊織の「(返事は)ちょっと待ってくれ」という言質も引き出したし、少なくともこの時点では「千紗と愛菜とは違い異性として意識、認識されている」ので、このまま上手くいけば桜子ルートへ突入になるが、果たして――

第71話の様子からすると、ヒロインレースは桜子で決まりという程にぶっちりだ。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

率直な感想として、愛菜は最初から滑り台予定だったとしても、もうここから桜子を逆転するのは無理。伊織の中のイメージに差があり過ぎる。

千紗も、これどうやって逆転させるんだ? というレベルだ。伊織が桜子を選ばないと不自然というところまで来てしまっている。桜子がイイ女&可愛い過ぎるのだ。次にある『てんぷる』との合同キービジュアルは千紗&結月ではなく、桜子&結月に差し替えるべきかもしれない。

まあ、そうなると『ぐらんぶる』は飲みサー&ファミレスバイトの大学モノになってしまうのだが。それに桜子ENDだと、桜子と結ばれた先から(彼女が話の題材に絡んでいないが故に)話を膨らませるのが難しく『ぐらんぶる』完結になってしまうのを避けられない。

 

余談だけれど、上のリンクから『ぐらんぶる全巻』を購入して下さる方が何名かいて、ファンとして感謝の極みである。円盤の方はぶっちゃけゼロだが(苦笑。最新刊の購入も多数おりまして、ありがとう。

 

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最新話は第72話になる

今回のメインは愛菜さんで、いよいよ「彼女の本筋である」耕平さんルートへの下準備でしたね

 

第72話「哀しみアナザーラウンド」

内容(ネタバレ)

後の会話から日付は沖縄旅行初日の7日後。

時刻は背景の時計より14時5分だ。どうも第71話の翌日っぽい。

『Ground Blue』にて『PaB(Peek a Boo)』の常連先輩3名(トッキー、ブッキー、梓)が揃っている。

 

伊織「珍しい」

愛菜「何をそんなに困っているんですか?」

時田「おう、お前ら」

寿「実はだな」

 

そこへ耕平が登場(来店)する。

なお、仕事中と思われる奈々華は不在。店長の姿も見えなく千紗もいない。

 

会話の内容は水樹カヤこと飯田摩耶の結婚祝いについてだった。

心の傷を抉られる耕平。

 

そんな耕平を気遣い、梓は「お祝いはしたいけど、耕平の気持ちを考えるとねぇ」

愛菜も梓に同意しかけるが、耕平は毅然として「構わない」

 

様々なファンがいる中、(SNS経由で)心ない言葉を浴びせた者もいたかもしれないが、自分レベルのファンが祝福する事で彼女(摩耶)の結婚が――

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

時刻は夜になり、愛菜のアパート。

摩耶の妹であるかなこを召喚していた。

 

しかし摩耶の結婚祝いの話題に入る前に、きっこ&恵子も参上する。かなこが2人に声をかけていたのだった。

結婚祝いよりも「沖縄旅行の結果」に興味津々な3名。きっこにしか愛菜は旅行の件は話していなかったが、きっこから残りの2名には筒抜けだった。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

沖縄での耕平に対する自分の所業を思い返し、こりゃヤバいと初めて自覚する愛菜。

こんな内容は話せない。何もなかったと言っても信じてもらえない。

結婚祝いに話題を戻そうとする。

けれど恵子が「耕平君も呼んで話を聞いていい?」

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

追い詰められ、愛菜は仕方なく沖縄旅行の内容を白状。

そこから女子の恋愛トークへ。

 

話は中断になり、皆で買い物に行く。

4人で夕飯を作って食べる。

 

再び恋愛トークが始まる。

下着の話から、大学生が付き合うのならばドッキングは不可避ではという内容に。

貞操観念が固すぎる(Hは結婚を前提にという考え)と、そっちの面でフットワークの軽い相手(たとえば桜子)に伊織を獲られてしまう、と愛菜は忠告される。「(ライバルがいるのならば)愛菜も急がないと」という、かなこの台詞に――

 

愛菜「やってみた」

 

私なりにやってみたんだよ。でも私そういうの全然ダメで。胸だって小さいし、考え方は重いし、空回りばっかりだし。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

自虐する愛菜に、友達たちは声を揃える。

 

「そんな事はない!」

 

愛菜の魅力について力説する3名。

真摯に励ましながら「大事なのは一緒にいたくなるかってことで、強みが武器になるとは限らないから」

 

愛菜には愛菜の武器がちゃんとある!

 

元気を取り戻す愛菜。

そして愛菜は魅力的な笑顔と共に「でも、なんか不思議な感じ」

 

――耕平にも同じようなこと言われたから。

 

一瞬、きょとんとなる3名。

耕平についてコソコソと意見を交わす。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

異性の友情なのか、それ以外か――次号へ続く。

感想および考察

単行本18巻部分は残り2話だ。

つまり予想では、

 

①デスゲーム

②深夜体操(桜子回)

③愛菜回(今話)

④千紗回

⑤番外編?

 

あるいは、

 

①デスゲーム

②深夜体操(桜子回)

③千紗回:前

④千紗回:後

⑤番外編?

 

となる計算なので、この第72話が愛菜回というのは想定していた。

次の第73話で「単行本のオチ(区切り)」か「(次巻)単行本の引き」を作らなければならないので、千紗回(厳密には伊織と千紗の話)になるのは確実だろう。逆に千紗回にしないと、第19巻の売り上げにかなり影響する筈だ。

 

根本的に「リテラシー(読解力)の低さ」から勘違いしている読者もいるが、伊織が自発的にダイビングを始めてサークルとバイト先で居場所を作っている今、「恋人ではない」千紗は物語的な役割(主人公をダイビングに導く)を終えているキャラだ。

桜子か愛菜(あるいは他のヒロイン)に恋愛レースで敗北してしまうと、マジで千紗は「主人公の身内でサークル活動で画面に映る」以下の位置づけでしかなくなり、サブヒロインAとして主人公のストーリーからフェードアウトしてしまう。ただでさえダイビング描画以外では、店のカウンターで本読んでいるだけの置物キャラだし。

ヒロインでないのならば、千紗は乙矢君と代替可能だろう。というか、乙矢君はおそらく「男性だったversionの千紗」を暗示している。伊織いわく「2人はどこか似ている」であるし。千紗と乙矢君は「性別(男と女)と性格(素直と不器用で素直になれない)」が逆になっており、男女と性格に関係なく「好きなもの(ダイビングと伊織)」が一致だ。

それからサークルの引退と大学の卒業をゴッチャにしている読者も散見できる。

 

前途しているが、伊織に千紗以外の恋人ができると、常識的に千紗は伊織と距離を置く様になるしかなくなる上に、今までみたいなやり取りも不可になる。

現時点でもグレーゾーンのやり取りだ。

番外編の犬でも、千紗は自分の恋人(モノ)でもない男を他者に対して平然と「ゴミ」とか発言したり、パラオ編でも伊織がモデルのアイちゃんとデートを取り付け損ねて悔しがっている様を「くだらない事」とか言ったり。

メインヒロインだという前提だから見ていられる関係だけど、伊織に他の恋人ができてしまったら、千紗の伊織に対する言動(というか、伊織の寛容さに依存している無礼講な距離感)はちょっと不快かなぁ。千紗以外のまともな女が伊織の恋人になった場合、「あの口が悪い女(千紗)、イトコとはいえ(伊織とのやり取りが)不快だから(伊織には)距離を置いて欲しいんだけど」と頼まれ、伊織と千紗は疎遠になって終わりだ。

というか普通に考えて、自分の彼氏が他の親しい女に対し四つん這いになって、その上に腰かけられるとか嫌すぎる。だったらその女と付き合えよ、と怒るだろう。

最低ラインでも、愛菜と桜子は共に「今の千紗がいる伊織に対しての位置」に自分が取って代わるのを目的に動いている。千紗を蹴落とそうとしているのだ。

 

まずは考察から入る。

 

「そういえば千紗の姿が見えませんが?」という次回用コメントから考察しようか。

そう。

『Ground Blue』が舞台で、摩耶の結婚祝いについて梓たちが話しているのに、伊織だけではなく愛菜もいるというのに、千紗が姿を見せていないのだ。耕平の「俺は結婚祝いに賛成だ!」という台詞に対しての「おお!!」という反応にも千紗のミニ顔はなかった。

 

つまり画面外――定位置のカウンターに座って読書しているのではなく、本当に千紗は店内に不在と思われる。店番は伊織がしているのだろう。で、わざわざ文字にて「そういえば千紗の姿が見えませんが?」と記されているのだ。千紗の不在を誰も気に留めることなく、千紗が摩耶の結婚祝いから「ハブられている」と解釈できてしまう状況。

次の千紗回に向けて「現在、千紗はどこにいるのか」を推理しようと思う。

日時は第71話の翌日だと仮定(翌日か翌々日ほどしか時間経過していない筈)。耕平がスピリタスを飲まされた本数=7日を計算すると――

①摩耶の結婚を知った夜

(旅行1日目)

②旅行2日目

③旅行3日目

④第69話の夜

⑤デスゲームの日

⑥桜子が飲み会に参加した夜

⑦バイトした日(第71話)

⑧第72話

うん、⑤と⑥を一緒に詰めても日程的にはカツカツだな、やっぱり。

現実的に想像すると、次かその次に「伊織と桜子が2人きりで飲んだら」普通に既成事実(深夜体操)ができてしまうだろう。それに、ここから先に「アドバンス取得」「先輩たちの引退イベント(たぶん下見の旅行も必要)」と、冬になる前に消化する事が詰まっているので、作中時間でも悠長にはできない。

 

ケース1

今後のストーリーとは全く関係ない理由(風邪、急用)にて、どうしても店番できなかった。摩耶の結婚祝いについても不参加にならざるを得なかった。

メタ的には「千紗を描くのが面倒だった」か。

つまり第73話は、この回の千紗不在とは全く無関係で進む。

千紗不在および考察、そして「そういえば千紗の姿が見えませんが?」という次回用コメントが完璧に無意味となるケースであるが、ぶっちゃけ、このケースが最も高確率だと思っていたりする。千紗の不在を煽っているのは、深い意味ではなく「次は千紗回だよ」という盛り上げの意図しかない。

実際、トッキーと梓の面接練習をした第58話も、千紗(とブッキー)は不在だったりするし。あまり深読みしても拍子抜けするだけかも。

 

ケース2

パラオの母親が倒れてしまい、千紗は休学とパラオに長期滞在する準備をしていた。ギリギリ出発の段になるまで伊織たちには内緒。

結婚祝いの話に参加できる心境ではない。

つまり第73話は、千紗がパラオに旅立つ話になる。

『ぐらんぶる』最終回まで帰ってこない。桜子と愛菜に伊織を託し、千紗は去るのだ。

ないと思う。この流れならば第18巻で綺麗にオチが付くが、間違いなく第19巻の売り上げが半減か壊滅するので、担当編集がこのオチを許さないだろうなぁ。

 

ケース3

伊織と千紗が大喧嘩してしまい、千紗は店番を放棄して出て行ってしまった。

色々な意味でないだろう。

本当にこれが理由ならば、第73話は伊織と千紗の喧嘩と仲直り回になってしまう。単行本のオチとしては弱い。そもそも千紗が喧嘩不在していたら、伊織が平然としているのは不自然だ。

 

ケース4

千紗は自室に引き籠ってしまっている。

第71話の千紗は

●伊織が桜子と付き合うつもりがないのを知らない

●深夜体操が未遂に終わったことを知らない

●桜子の飲むという言葉に根拠がなく信用足らない

以上から「昨日の夜、桜子に伊織のDTを奪われてしまった」と思っている可能性が極めて高い。というか、バカ正直に若い男女が「2人で部屋飲み」してそのまま解散と信じる方がどうかしている。

伊織は桜子と既成事実を作ってしまい、もう桜子が伊織の「真の恋人」――つまり、サークルの飲み会および伊織の部屋には桜子が存在する様になり、自分は伊織と距離を置かなければならない。今までの生活の大半が崩壊してしまう。

そんなショックから千紗は引き籠っていた。

よって次の第73話は伊織が千紗を部屋(引き籠り)から救い出す話。救い出す以上に2人の関係は進むかもしれないが。

千紗の視点で心理考察すれば「ありといえばあり」だけれど、基本的には真面目な千紗が大学の講義と店番をサボるのかと思うと、サボらないし、千紗が引き籠っていたら伊織も心配している筈だ。まあ、この線もないだろう。

 

ケース5

今後のストーリーに関係した理由で、千紗は店番に出たくても出られない状態。

千紗はなんらかのウソの理由をつけて不在となっており、ウソの理由を皆に伝えた協力者は伊織。つまり伊織も千紗不在の共犯。

整合性を考えると、これがケース1に続いて二番目に確率が高いパターンだろう。第58話とは違って、耕平が後から店に登場している。第58話は大学から店へと伊織は耕平とずっと一緒のままだ。

店番に出たくても出られないってことは、伊織と千紗の利害は一致している。

伊織:奈々華の折檻と悪友からのリンチを先延ばしにしたい

千紗:伊織が浮気しなくなれば十全、+愛菜への後ろめたさ

第73話は時間が巻き戻るかたちでの開始となってしまうが、このケースの最大のメリットは第18巻で伊織と千紗の関係に一旦のオチを付けられる上に、表面上は今までと変わらない関係を維持できる点だ。それに単行本の売り上げも維持できるだろう。

どうして店番に出られないかって?

同じ姿勢で椅子に座り続けたり、真っ直ぐ歩くのが辛いという状態である。伊織とナニがあったのかすぐにバレてしまうので、千紗は隠れているしかなくなったのだ。時系列的に、伊織と千紗は午前中で大学から戻っている(その後にやった)か、店長と奈々華が仕事に出掛けた後の家で、大学をサボっている(昨夜から午前中にかけてやった)のかもしれない。

つまり昨夜から、伊織が風呂入る⇒桜子が書置きを残しそのまま帰宅⇒伊織が風呂から上がる(部屋は無人)⇒朝になるという時系列か、桜子が帰った後に伊織が風呂から上がる⇒コッソリ様子を見に来た千紗とニアミス、という流れかな?

ページ数的に可能なのかは分からないが、思い切ってこの時に「千紗VS桜子」を決着させてしまうという展開もあるにはあるだろう。伊織の桜子キープ状態は、それまでの伊織の言動から読者の評判がそれほど良くない感じだし。合コンネタも僅か2回でネタ切れっぽいし、伊織に関してはヒロイン(ラブコメ)でフラフラさせるメリットはないかなぁ。浮気的なネタなら御手洗の方がキャラが立っている始末だ。ナンパにしても、モデルのアイちゃんとすらデート前で立ち消えとか。実質的に伊織の女漁りのイベントがない(イベント発生前に消えるの繰り返し)のだったら、伊織は千紗に一途でもストーリー的に大差がないという。長期連載なのに(なんと)愛菜、桜子といったメインキャラ以外とデートすらしていない。こんな様ならば、千紗に一途ではあるがエロに目がないスケベな男――でも伊織のキャラはほぼ同じではないか?

 

――ここまでで推理は終わり。

 

ケース5に近い理由なしで「千紗が店に不在」だと、本当にメインヒロインとしての存在意義が怪しげになるとも思う。なにしろ月刊連載なのに17巻から18巻の最終話前まで、ほとんど出番や台詞、心理描写がないのだから。

 

愛菜と友人3名の恋愛トークは常識的だった。

それと伊織に対しては「もうダメだ」という諦念が垣間見えていた感じだ。

皮肉なのは「身持ちの固い」愛菜が敗北する相手は「貞操観念的にフットワークが軽い」桜子ではなく、愛菜以上に「身持ちが固い」であろう千紗だという事。愛菜が「重い女」=結婚前提でなければ身体を許したくない、だから敗北したのではないという現実を突き付けられる。

伊織が千紗をやり捨てる思考で抱く筈もなく、千紗も結婚前提でなければ伊織に身体を許さない筈。親戚内での交際になるし、おそらくは事実上の婚約者になると予想される。愛菜にとっては「重い女だったから負けた」という逃げ道が塞がれるのだ。

 

初期のプロットからして、愛菜の相手は耕平なのは間違いないから、ようやく「来るべき時が来た」という感想である。

耕平には(摩耶の妹である)かなこの方が似合っている気もするが。

 

愛菜の友達3名が「耕平も自分たちの友達」とコミュニティに入れているのは、なんとなく嬉しかった。あの3名にとって「伊織は知人であり友達ではない」だろうから。それはきっと千紗も同じ。

 

今回の話(愛菜の親友達との気心の知れたやり取り)で強く感じたのは、(愛菜の恋に言及しない)千紗と愛菜は互いを「同じサークルのダイビング仲間」と認識しており「本音では友達ではない」という事だ。

沖縄旅行の3日目に居酒屋で「愛菜、耕平、千紗」で座敷についたが、その時の位置関係が本音の関係である。向かい合う愛菜と耕平に対して、千紗は一歩引いた斜め後ろに座っていた。愛菜も耕平に話しかけ、耕平もそれに応じる。そんな2人に千紗は割り込む形で話に入った。それから蚊帳の外な空気でもあった。旅行からの帰りの後も、耕平と愛菜は2人だけで飲んでいた。飛行機の席も離れてた筈だし、どんな帰途模様だったのかは、まあ、お察しである。

 

愛菜:千紗に伊織への気持ちを打ち明けるどころか、沖縄旅行をストーキングして邪魔しようとする。互いの部屋に行き来したのは、女子会トークと風邪の看病での1回のみ。

千紗:愛菜の伊織への気持ちを知ってしまっても、愛菜に対して「見て見ぬふり」を継続。葛藤も描画されていない。現状、より脅威な桜子に意識を向けている感じ。

 

仲間として互いに大事に思っているのは疑いようもないが、描画されている範囲で解釈すると「伊織と疎遠になるくらいならば愛菜は切り捨てる」「伊織と恋仲になれるのならば千紗と縁を切っても良い」程度の友情だ。

これから先、千紗と愛菜が「本当の友達」となるイベントが発生するのかは不明である。友達を装いつつ、水面下では同じ男を巡って対立している関係だから。愛菜が伊織を完全に諦めるまで千紗と愛菜の友情は前に進まないだろう。個人的には、千紗と愛菜が(無理して)本当の友達になる必要性は感じていない。愛菜には親友たちがいるし、千紗は身内(父、姉、伊織、梓、追加で栞)と仲良く出来れば問題ないという性格なので。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

元からして飲み会で黙々と飯を食うキャラであるが、千紗は。

それだけに沖縄旅行の初日は本当に貴重な時間だった。

沖縄合宿での気遣いを恩義に感じて、それを忘れることなく、宝くじで得た金を惜しまずに「下心なし」で千紗に旅行をプレゼントし、そのエスコートも完璧――

パラオ編でもせっかく稼いだバイト代を惜しまない(飛行機代でかなり消えた)で、千紗と紗耶華のわだかまりを解消したりもした。普通はできない行為だ。

千紗は伊織を「こんなの」みたいに言っていたが、客観的に見て「千紗にとって」これ以上の男が存在しているとは思えない。伊織で不満ならば、どんな男ならば満足できるのか。このまま他の女に伊織を盗られたら、千紗はホームラン級のアホだと思う。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

推定18~19歳なのに遠慮なく酒をガバガバ飲んでおり、その上で「彼女欲しい、童貞捨てたい」ってキャラが、いつまでも童貞・処女は無理があるよね、やっぱり。

『宇崎ちゃん~』みたいに、超真面目な主人公だったり二十歳になるまで飲酒しないヒロインならば、大学生で童貞・処女でも違和感は少ないけれど。

そういった意味では、アニオタの耕平と「恋愛ドリーマー」な愛菜の組み合わせは都合が良い。両者共にそっちには奥手だから。年齢相応に健全な伊織と千紗だとやらない理由を作るのが難しいというか、両想いになったらやらないわけがない。共に顔とスタイルが良く、学祭の屋台でお好み焼き作った時など息もピッタリだったから、すぐにサルみたくやりまくるだろう。そんなシーンはわざわざ描画しなくて結構であるが。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

上のシーン。再会して日が浅いから、互いにまだイトコ同士という認識の筈であるが、本当に息がピッタリである。これは血が繋がっている故のコンビネーションだと思っていたが、実は血縁がなかった。

下品な話であるが、この様子からするとさぞかし息の合った深夜体操をする様になると推察できる。実際、男女の営みってスポーツライクな面もあるし。ぶっちゃけ、数回を経て慣れると一緒に晩御飯を作る時と同じノリで始める様になる。必要以上に真面目だとかロマンチックみたいに想像する人(そりゃ、最初の数回はロマンチックだろうが)は、耕平と同じくエロ/ゲのやり過ぎというか、そんなに夢を見ない方がいい。

 

第71話と第72話でそっち方向の穴埋めはしたから、第73話で主人公とヒロインがやる事をやってもストーリー的には自然かな。

コメディ&ギャグ漫画の中に組み込まれている恋愛パートではあるが、その恋愛パートを進めないとメインであるギャグすら前に進めない状況に陥っているので、とっとと処理して欲しいというのが本音だ。

 

すでに同居しており、互いに猫被っている部分もない(現状ですら恋愛感情以外は本音を曝け出している間柄)、時には飯も一緒に作る(家事も共同作業)、互いの距離感が確立している――伊織と千紗が恋人同士になってもマジで生活自体は全く変化しない。

何気に風呂の順番が千紗⇒伊織だし。女性側はこの順番を嫌うケースがある。まあ、風呂掃除の担当が伊織なのだろうが。

普通のカップルにある「付き合い始めたら初めて見えてきた部分」「今までよりも距離が近くなる」が、すでにフルオープンである上、結婚前のお試し同棲で猫被っていた部分が暴露されるとかもない。経済的に問題なければ、(親戚同士なので)可能な限り早い段階で「とりあえず籍だけは入れておく」となっても不思議ではない関係の2人だ。

 

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ここから先は過去回になるぞ

桜子さんのアピールターンですが、果たしてどんな攻勢が?

 

第71話「深夜体操」

内容(ネタバレ)

様子からすると、第70話からそれなりに時間が過ぎている模様。

ファミレス(バイト先)でのシーン。

伊織、桜子、店長での会話。内容は勘違いギャグを含めた他愛のないもの。

 

バイトを上がり、桜子が伊織の部屋に行く事に。

自然に受け入れる伊織。

桜子は前日、『Ground Blue』で『PaB(Peek a Boo)』の飲み会に参加していた。

(おそらくサークルの仲間は、それで桜子の気持ちを知った筈)

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

桜子「あれは訓練みたいなものだし」

伊織「訓練?」

桜子「だってアンタ、ああいうの好きなんでしょ?」

伊織「別にお前がアレに合わせる事ないだろ」

桜子「まあ無理はしないけどね。ってか、アレはどう頑張ってもついてけないし」

 

伊織の部屋に到着する2人。

サークルの連中と学科の悪友に荒らされ、汚されまくっている部屋の惨状に苦言を呈しつつ、律儀に片づけを始める桜子。

気さくで自然、いい雰囲気の会話の中にあり、伊織の性欲が鎌首をもたげてくる。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

「お風呂が空いた」と千紗が登場。

家族が顔を出し、伊織の興奮度は下がる。

鉢合わせになる桜子と千紗。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

互いに「思うところあり」な様子で、じ~~、と目を合わせる桜子と千紗。

第69話冒頭の(愛菜の好きな人って)から、千紗の心境(本音、気持ち)は一切モノローグされていない中、伊織の心境が綴られる。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

桜子「バイトの愚痴を肴に飲むんだけど」

伊織「はぇ?」

桜子「違うの?」

伊織「あ、いや、その通りなんだが」

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

千紗「明日の講義に支障が出ない程度にね」

そう言い残し、千紗は退散。出番終わり。

 

邪魔者が去り、再び伊織のリビドーに火が付く。

意を決して桜子に襲い掛かろうとした、その時。

 

栞から電話がかかってくる。

 

伊織「このタイミングで妹の声は聞きたくなかった」

興奮度ゲージがマックスからゼロに急降下。

 

その後の栞との会話は割愛。タイトルにある「深夜体操」に類した内容。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

栞との通話が終了。

いつの間にか、伊織のTシャツとジャージに着替えていた桜子の姿に、伊織のハートはノックアウト寸前に。興奮度が噴火した伊織は桜子に飛びかかろうとしたが、

 

両親の「深夜体操」=母親の妊娠と連想し、避妊が頭をよぎる。

 

悪友たちとの罰ゲームで買わされたゴムがあった筈と、机の引き出しを確認。

確かにゴムはあったが、「アタリ付きコンドーム。この中の1つに穴が開いています。生涯の親友たちより」とのメモ書きに、興奮消失、今宵の性交を断念。

(つまり、学科の悪友たちは「桜子が伊織を好き、落としにかかっている」「千紗と伊織は偽恋人」だと認知している可能性が高い)

 

伊織「桜子、今日は飲んで食って、バイトの愚痴でも語ろうぜ」

桜子「さっき私、そう言ったけど」

 

――寝てしまった桜子。

 

伊織「よくもこんな無防備な姿で寝られるもんだ。さっきのまでの諸々がなかったら、襲われてたかもしれないのに」

微笑みがちに苦笑の伊織(けど、まあ、俺を信用してこんな姿を晒しているんだよな)

「大人しく風呂でも入ってくるか」

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

実は狸寝入りだったというオチで、次号へ続く。

感想および考察

今回の話は、今までで一番の完成度だった。

ケチの付けようがない。

 

面白かったという以上に、瑕疵のなさに感嘆してしまったかな。前回はギャグ的に面白かった半面、話の完成度の低さと矛盾点が目についてしまったというのもある。

第70話は部分部分では面白かったが、通して見ると、褒められた出来ではなかった。

前のレビューでは酷過ぎてあえて触れなかったが、医療行為で後ろの処女を男が喪失とか、プロが作ったとは思えないレベルで滅茶苦茶だった。真っ当な感覚で読めば、ギャグとして笑えるどころか、クスリともできないというか、理不尽と不愉快の塊になってしまっている古手川姉妹とか。

こんな中途半端な人間関係を引きずったまま、番外編以外で無理にギャグ回やらなくていいよってか、その結果の大惨事。某掲示板の作品スレの反応も急降下である。

 

千紗はキャラとしては魅力的だけれど、ヒロインとしてはお世辞にも優秀ではない。『宇崎ちゃん~』や『カノジョも彼女』は理不尽展開や歯痒さの原因を主に主人公側が負担して「ヒロインに対しての読者のストレス」を軽減しているのに対して、この『ぐらんぶる』はラブコメ的な読者のストレスと理不尽さを、主人公である伊織ではなくヒロインの千紗が背負っているからだ。

 

連載初期とは違い、伊織はダイビング未経験者でなくなっているし、世間を広げ親交を重ねて人間関係も変化しているし、ギャグのマンネリやパターン化以前に、連載開始~夏休みの頃みたいなギャグは無理がある。あのノリは、初対面(初登場)だったり人間関係が浅かった時期だったからこそだ。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

この第71話は実に自然に話が進んだ。

相方の耕平が不在でも、ヒロイン化した桜子がいれば上手く話が回る事も分かった。

それに加えて、栞が「伊織と桜子との仲を邪魔しようと」して、本格的に再登場しそうなのが嬉しい。変則的なブラコン、やはり栞はいい妹キャラしている。

 

愛菜は現時点ではヒロインレースから完全脱落かな、とも感じた。

この状態で告白しても、桜子がリードしている今、もう遅いのは明白だ。千紗に止めを刺される前に、桜子に敗北して終わるとは思わなかった。それともここから愛菜の逆襲が始まるのだろうか?

だが、現状だと「桜子のキープで手一杯」と振られるのが目に見えている。

 

千紗はようやく動き出した。

現状だと「栞と連絡をとり(盗撮で飲み会に写っていた)桜子を説明」「盗撮人形を伊織の部屋に設置」と推察できる程度だが、とりあえず傍観者ポジションからは脱した。偽善的に「愛菜の恋を応援」ではなく、栞と手を組んで伊織と桜子の邪魔、を選択した模様であるが、その方が人間らしいだろう。

事実を並べると千紗の中では、栞>愛菜、という事になるけれど。

 

いや、あの盗撮人形って神出鬼没なイメージあるけれど、呪いのアイテムとか飛行機能が搭載されているんじゃなくて、ちゃんと千紗が設置した筈だよね? それとも複数個、同じ人形が送られており店内、千紗の部屋、伊織の部屋それぞれに存在している?

 

伊織の千紗に対する感想「うわ、変なタイミングで来ちゃった」的な顔――も、おそらくは間違っている。

台詞も「お友達、来てたんだ」「桜子さん、来てたんだ」ではなく「お客さん、来てたんだ」であるし。最後の「そう」も取り合えず安堵した、だろう。

伊織の「大量の汗」も「家族に見られた」というモノローグでミスリードしているけれど、実際には「浮気がバレた的な後ろめたさ」が真因だと思われる。本人は自覚していないが。

 

千紗の心理を推察するに、「うわ、変なタイミングで来ちゃった」的な顔⇒「この人(桜子)、昨日の飲み会に参加だけじゃなく、ついに伊織の部屋にまで上がってきた」だろう。

しかもなんだ、その目⇒「興味ない」「凄い気まずい」ではなく、伊織が桜子を部屋に連れ込んだから怒っている、だと思う。

展開的に第70話前後で千紗は「伊織への想い」を自覚しないと、もう間に合わないっぽいので、ここから土壇場まで伊織についての気持ちはモノローグ化しない、そして直接的に心境を言葉に出させない筈。

「えーと、二人で今から何か(セックス)するの?」

深夜体操を疑っての問いかけ。

 

自分の部屋に戻ってからの千紗は、パラオ編ラストの様な状態だろう。

 

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第71話で、出番を終えた後の千紗は、たぶん自室でこうなっている

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

自分の惚れている男が、他の女を部屋に連れ込んでやっている、となると精神的には相当に辛い。これまでの言動と付き合い方の積み重ねから、素直に邪魔もできないし。

 

前置きの「えーと」で言葉を考えて選んでいるが、客観的に伊織と桜子がエッチする可能性が高いシチュエーションなので、「やる事をやる」と返答されたら、もう千紗としては伊織を部屋から連れ出して阻止するしかなくなるのだが、そういった心理状態は現状だと読者には明示(開示)できない段階と推察できる。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

ってか、実家にあった産婦人科の名刺は、まさかこれで(伏線として)お役御免?

 

それから悪友たちの妨害も常識的な範囲だった。

准教授との講義中バトルでハチャメチャは面白いけれど、沖縄旅行でのアレは流石にギャグにしても無茶過ぎた。というか、御手洗と大橋りえ氏が悲惨過ぎだろ、あれ。普通に傷害事件だもんよ、あそこまでいくと。

 

何よりも今回の伊織は輝いていた。

 

今までが聖人過ぎだった。

それが性人になってくれた。

 

これで良いんだよ、伊織は。

バカっぷりが伊織の本領だ。

そもそも健全な大学生男子として至極 真っ当なリアクションである。彼女いない+自分に好意を表明している美女と2人きりなんだから、合意前提で襲い掛かって当然だ。

大学が舞台なので、長期連載になるとどうしても性関連は避けて通れないというか、単行本17巻まで、よくぞ主人公がDTのまま耐え切ったというのが所感である。

頑張って桜子とのエッチに到達できるように下衆な努力をして欲しいと願う。ギャグ漫画だから本懐を遂げるのは千紗相手になるだろうが、その過程のすったもんだを期待している。

 

桜子はイイ女だ。

千紗、愛菜とは異なりサークルの飲み会のノリに「伊織に合わせよう」と参加したり。好きな男の為にそういった努力ができる女。イントラ志望なのにサークルの飲み会やゲームにすらあまり参加しない(不真面目な)千紗とは雲泥の差である。いや、まあ、現状だと千紗がヒロインとして酷過ぎるのだが。

物語序盤から中盤まで「読者に対して」有効だった「偽の彼氏彼女」という設定ゆえの千紗の伊織へのキツイ言動だが、桜子がヒロイン的に台頭している現状だと「伊織は千紗のモノではない」のに、千紗は伊織にその(無礼講な)言動かよってイメージになっているし。

だったら、読者目線では愛菜か桜子のモノに伊織はなるべきでは? と思ってしまう。

 

メタ的には、このまま桜子が押し切っての勝ちヒロインは「ない」だろう。

桜子にせよ愛菜にせよ、物語と人間関係の構成的に伊織と結ばれてしまうと、そこから先の展開が難しく『ぐらんぶる』完結になるだろうし。

 

互いに好意を抱いていなかった劇中序盤を超えて、主人公とヒロインが内心(本音)では両想いなのは、そりゃ、メタ的(創作物として)には当たり前だ。

伊織:千紗は自分を好きではない(というか恋愛に無関心)と思っているので、彼女に対して身内・家族的な感情を優先させている(本当は最も大切に思っている)

千紗:伊織は自分を女として意識していないと思っているので、クールさを装って、自分の本音から目を背けていた ⇒ 伊織を好きになる女なんていないと高を括っていたが、その大前提が愛菜と桜子により崩壊して動揺中(友人の愛菜を応援するという発想はない、自覚した自分の気持ち優先と推察できる)

 

伊織が桜子を直接的には振れない約束になっているから、千紗が桜子を介錯する筈。

というか、状況的には「どっちが先に伊織のDTを食って(伊織を自分のモノにして)、相手を女として完全に打ち負かすか」というガチ激突になるか。

高校生の乙矢君に対しては素直に引いた桜子であるが、大学生の伊織に対しては桜子の性格的に「伊織と千紗が両想いになる」「1度や2度、寝る」程度では簡単に諦めない筈。伊織も脈あり的な態度だし、桜子は「千紗が本当の彼女だったとしても(伊織へのアタックには)関係ない」発言、加えて男性経験があり。よって千紗がダイレクトに「伊織はもう全部自分のモノだから諦めろ」と、勝利宣言しないと決着しないと思われる。

それに千紗の立場で心理状態を考えると、桜子を退けてもまだ愛菜が残っている(どう見ても「愛菜+耕平」と千紗では心の距離がある)ので、伊織を全部自分のモノにしておかないと、決して安堵できないだろう。過去に乙矢君が伊織に興味があるで驚愕していた上に、他の女が2名も追従して伊織に惚れていたと知ったのだから、これ以上は他の女に手を出されない様に伊織を管理するよねっていう。

 

千紗にしても「恋愛に興味がなかった」=「性欲がない」という異常生物ではない。

実際、講義中のディスカッションにて「伊織がDT」=「伊織に抱かれていない」と暴露された時に「あのバカ、絶対に許さない」と怒りに震える程度には「女としての見栄」は持っている。

沖縄旅行初日のダブルベッドで「フロントからの電話で遮られて、伊織に抱かれる機会を逸した」が、結果的には千紗にとっての分水嶺になっているので、ドラマチックな演出を想像するのならば、その時になってこの件を千紗がフラッシュバックして、あるのならば栞からの妨害の電話を伊織に無視するように――という感じになるか。

綿密なプロットに基づいているのかは不明だが、あの時、千紗が伊織に抱かれていれば、その後はずっと「千紗にとって」楽しく幸せな時間が続いていた。抱かれなかった結果、旅行の最終日は独りで帰途に就き、あげく桜子に伊織の部屋に上がられて、しかも伊織のDTを桜子に食われそうになるという、女として惨めな境遇に。

 

どうにかして「なんらかのイベントで」伊織に千紗を女として意識させて、千紗も伊織への本音に素直になって、桜子がヒロインレース脱落して、(桜子脱落で復活した)愛菜が千紗の壁になって(今度こそ完全敗北、耕平ルートへ)、そんでもって栞が最後の最後まで妨害(相手が千紗でも栞は伊織の恋仲の阻止を企てる)、でも栞が千紗を認めてやっとこさヒロインレースが決着。ただし奈々華のシスコン問題はギャグとして最後まで未解決かも。

そこから千紗のイントラ問題、および北原旅館の跡取り問題か。

他には3年生のサークル引退。

愛菜と耕平の関係。

クリスマス、年越し――辺りまではイベントとしては不足しない。

 

この第71話は、悪友たちがコンドームに穴を開けたから未遂で終わってくれたが、それがなければ、千紗は伊織のDTを桜子に食われて実質ゲームオーバーだった。

 

また、ギャグの締めとして極めて優秀だった「アタリ付きコンドーム」であるが、別の意味でも非常に重要な情報を示した。避妊は常識中の常識であるが、伊織は「桜子に対して責任を取る気が毛頭ない」という事だ。

避妊しないのは決して褒められた話ではないが、仮に相手が千紗でその時にゴムがなかったとしても、(千紗がOKならば)伊織は責任を取る覚悟があると思われるので、そのまま2人は情動のままに突っ走るのだろうなぁ、と。妊娠のリスク(しかも保身側の思考)が頭を過って「興奮度が超マイナス」って事は、伊織は桜子に雄的に欲情したが、女としては欠片も好きではないという証左になる。

 

伊織と桜子のお互いキープ状態は脱DTトライを含めて、引っ張るのは難しそう。

 

単行本区切りで想定すると、18巻で桜子編が区切りならば残り2話(18巻は70話~73話と番外編)、19巻だと「他にエピソードを挟んでも」残り4話以上になるので、それだと長過ぎるから、あと2話で桜子と千紗の伊織を巡る関係は決すると思うが。

 

桜子は受け入れOKだから外野の妨害にも限界がある。作中時間で1ヵ月がリミットか。ギャグ漫画だから本当に伊織が桜子と寝るのは展開(話)として重過ぎるので、そうなる前に千紗と関係を持つ(それで桜子脱落)か、あるいは千紗の為にDT維持にもっていく(大学生だから理由付けが難しそう)。ギャグ&コメディが基調だから、ヒロインにとって主人公を桜子のお古にはしない筈。ってか、恋愛マンガじゃないのに主人公とヒロインが互い以外の相手と寝るシーンとか、読者目線で精神的にキツ過ぎる。パラオ編の最後みたいに、シリアスは最小限に抑えて欲しい。

今は秋の終わりの筈だから――

 

桜子ヒロイン脱落(千紗とどこまで進む? ここで脱DT?)⇒現3年生のサークル引退(ただしOBとして飲み会などは続行)⇒クリスマス(ここで愛菜もヒロイン脱落、耕平ルートへ)⇒栞VS千紗(ここで千紗ルート&遅くても脱DT確定、ただし奈々華には関係を隠し通すことに)⇒年越し⇒愛菜と耕平、千紗のイントラ問題など

 

時系列的にはこんな具合か。あくまで想像であり、合間合間にダイビング系エピソードや番外編も入ってくるだろうし。

流石にクリスマスは千紗とのイベントになる筈。

桜子の本気からして、伊織と千紗をプラトニックな茶番では終わらせないと思うが。伊織と千紗がプラトニックなまま桜子がヒロイン脱落は、あまりに桜子に対して残酷だ。

伊織と千紗の関係がひと段落したら、アドバンス取得のエピソードを入れて欲しい。それから先輩たちとのサークル引退記念プチ旅行も。あとはオタク関連をネタにした耕平メインの番外編を何本か読みたい。耕平が話を引っ張って、伊織がそれに付き合わされて、実家編みたいに千紗も伊織に騙される同然に巻き添えにされるみたいな感じで。

 

2年生編までは、先輩方が4年生として大学に在籍しているから話は続けられる。『PaB(Peek a Boo)』の新人が0でもなんとかなる。3年生編は先輩方の多く(一部は院生)が大学を卒業してしまっているし、どうしてもサークルの新人が必要になってくる(3年生の伊織たちが秋に引退する)ので、物語の続行は無理だと思う。

後輩が入ってくることを想定すると、伊織がDTで千紗が処女、では大学モノなので格好が付かないっていうのは、やはり否定できないか。

 

今回、わざわざ避妊&妊娠ネタをもってきたから、千紗の妊娠はあるかも。何故かというと現時点では「千紗との子供(の為に早い段階で経済力を欲する)」くらいしか、伊織が心変わりして大学卒業後に(興味を持っていない)旅館の経営を継ぐ動機・理由付け(モチベーション)が思いつかないんだよなぁ。

在学中のお金に関しては、千紗が北原家に還ってくるのならば、北原の祖父母が喜んで援助するだろうし。こういった面は血の繋がりのない親戚同士だから、その辺はいくらでもドラマ(ご都合主義)が作れる。千紗か奈々華が「北原の長男である」伊織の子を産まないと、北原家としての血統が途絶える状況にあるので千紗が伊織の子を妊娠したら、北原祖父母「のみ」は大歓喜すること間違いなしだ。むろん古手川祖父母は怒髪天で、伊織の母方祖父母も呆れ返るだろうが。こういった関係は、遺産相続と同じで割とリアルに親族間で揉める。千紗が伊織の男児を産んだら、その男児(=血の繋がった北原祖父母の曾孫)が北原祖父母と養子縁組しての「北原家財産の総相続」になるだろうし。

この展開が頭をよぎったのは、伝説の「少年誌で『できちゃった婚』をブチかました十代(ギリギリ二十歳になってたっけ?)のヒロイン」じゃじゃ馬グルーミン★UP!のひびきを思い出したからだ。

千紗の性格はひびきをアーキタイプにしているのでは、という程に既視感があった。Wikipediaから引用すると――

 人見知りがちで無愛想なため、初対面では非常にぶっきらぼうで取っ付き難い印象を与えるが、根は優しい。渡会家の姉妹の中では外見・性格共に最も母親に似ている馬が大好きで普段はほとんど馬のことしか考えておらず恋愛にも無頓着なため、父からは心配をされていた。

まあ、ひびきは駿平とできちゃった婚をしなくても、かなり芯が強いキャラだったから人生なんとかなった感があった記憶があるが、千紗は伊織と結婚できなければ、40歳(もちろん独身)以降、持ち前のノリの良さから明るく幸せな家庭を築いているであろう伊織に「どうして大学時代に自分を貰ってくれなかった」「本当は伊織が好きだったのに」とか、リアルにメンヘラ化していそうなキャラ雰囲気が漂っていて。

 

それから梓=青女3年(2✕歳、本来なら21歳の筈)、飯田摩耶=水樹カヤ(青女OG、25歳前後?)、奈々華(『PaB(Peek a Boo)』OG、青女卒?、23~25歳?)がタメ口で先輩後輩がない対等な友人関係なのも、謎といえば謎。正確には、梓が年上かもしれない摩耶と奈々華とタメという関係なのだが。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

愛菜と耕平の(新しい)関係は除いて、伊織と千紗の関係については「相思相愛、本当の恋人同士」でひと段落ついたとしても「生活習慣に2人の深夜体操が加わる」&「沖縄旅行の初日みたいな特別イベントでの千紗の笑顔」以外は、むしろ「元の自然な関係」に戻るとしか思えない。日常的に千紗がデレる、なんて事はないだろう。そういう変化は伊織も望んでいないだろうし。

深夜体操にしても、トイレの大と同じで描画外だろうけれど、伊織と千紗の力関係からして、千紗が慣れて初々しさがなくなれば「気安い間柄ゆえ」ドSな顔して伊織に跨って主導権を握る――みたいな深夜体操(生活習慣)になるのは容易に想像できるし。

週刊少年マガジンで連載していた『ヒットマン』で、ヒロインが主人公に跨って攻めまくりながら会話していたシーンは、正直いって若干引いた。大学生や社会人なんだから、そりゃ、やらない方がおかしいのだが、そんなにダイレクトに描かないでも、と。

その『ヒットマン』の瀬尾公治が描いた『涼風』も『できちゃった婚』だったのを思い出した。しかも大学推薦が決まった後に妊娠発覚(2人は大学に進学せず、主人公は就職した⇒後の世界選手権シルバーメダリスト)という、洒落になっていない状況の上に、続編にあたる『風夏』では、その長女(風夏)が事故死という『できちゃった婚』など総合的結果的には些末だったというオチだった。

 

実に7年を超える長期連載で明かされていない「梓の実年齢と奈々華の実年齢と、両者の経歴」に関しては、この展開を機会に可能な範囲で知りたいな、とは思う。

 

なんだかんだで、まだまだ描くネタは盛り沢山なので今後の展開も楽しみである。

 

沖縄旅行が終わり、日常が戻ってくる

単行本でいくと第18巻の頭になる回ですね

 

第70話「デスゲーム」

内容(ネタバレ)

旅行が終わった翌日と思われる。

『Ground Blue』で乾杯するいつもの8人。久々となる親睦会だ。

 

トッキー&ブッキー先輩の提案で「十円玉ゲーム」を行う運びに。

要はタオルで隠した下に各自が十円玉を置くのだが、お題に対してYESなら表、Noなら裏で置く。負けた者のタオルをはぎ取るという趣向だろう。なお、嘘がつけない様に「すっかりお馴染みとなったウソ発見器」を装着したまま十円玉を置かなければならない。

 

これは奈々華の要望でのゲームだった。

トッキーが例として挙げたお題は――

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

ピンチに陥る愛菜だが、とっさの機転で「このゲームにはお酒が絡んでいません」と矛先を変える事に成功。それに対して伊織が「マジョリティゲーム」にしようと提案した。

単なる「十円玉ゲーム」ではなく、先に「多数派を予想して」から一斉に全員のコインの裏表を明かす。予想を外したら負けで飲む、というルールだ。

第1回目は奈々華からの出題で――

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

つまるところ「沖縄旅行で伊織と千紗が関係を持ったのか」を、ゲームを出汁に確かめたいという意図である。早々に退散する千紗。

 

伊織、愛菜、奈々華は「未経験が多数=この3名+耕平で4人」「経験者が少数=トッキー、ブッキー、梓」、つまり「4対3」と読んでいたが、なんと未経験が3名で経験済みが4名というコインの結果に。

トッキー、ブッキー、梓以外で「誰が経験済み」なのか、と戦慄する伊織と愛菜。

 

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「ケバ愛」の元ネタは ↓ の人

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 『武装少女マキャヴェリズム』の来栖 聖愛さん

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

途中は割愛。

ノリが良いギャグパートが続く。

伊織は負けっぱなし。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

「性的な接触」=「千紗とのハプニング的キス」「胸を見てしまった」で、ウソ発見器に引っかかると思い出してしまった伊織は、絶体絶命に。

伊織(このままでは、誤解で俺は殺される)

ゲーム開始前に名案が浮かばずに、奈々華に土下座して釈明しようとする。

 

――が、奈々華は立ったまま酔い潰れていた。

 

最後に耕平がオチをつけて、次号へ続く。

感想および考察

『ぐらんぶる』らしいギャグ話でほっこり。

やっぱりトッキー&ブッキーの両名が出ると面白くなるなと再認識した。前回の引きから、理不尽に伊織が奈々華に折檻されなくて安堵である。伊織に非はなかったし、ギャグパートに上手く落とし込んだ今回の構成は見事だ。

 

桜子は登場せず、千紗もいないも同然だった。

 

第71話は「桜子のターン」との予告なので、そこに千紗がどう絡んでくるのか。

 

パラオ編から千紗はギャグパートでの活躍が皆無だが今回もオミットされた。話題の中心ではあるので、必須なキャラというのは違いない。というかメインヒロインだし。

けれども、愛菜が顔芸で生き生きとギャグパートで躍動しているのに、千紗は完全に動かし難くなっている印象だ。第66話以降は本当に動いていない。会話が死んでいる。元気と勢いに欠けた状態だ。ツッコミを入れたり、掛け合いのシーンが激減。最低限の意思疎通以外は、ほぼ置物めいた存在に。

 

伊織のバカな言動にしかめっ面でため息をつく、もしくは小声で文句を言う千紗が存在しないと、ギャグ回もどこか「もの足りない」感じ。中途半端に宙に浮いているキャラ(千紗)が画面外にではあってもいると、ギャグパートのノリにブレーキがかかる。

『ぐらんぶる』らしくて面白い回ではあるが、やはり第69話と比較すると、多くの読者の反応は明白に失速しているし。前回が神回すぎたというのもあるが。

 

読者目線だと、千紗がこのまま愛菜の伊織への想いに対して口を塞いでコウモリ女を続けるのならば、愛菜への友情は嘘っぱちという解釈になってしまう。

そもそも読者が最も興味を持っているのが「愛菜の想いを知った千紗の心境」および「その後の対応」なのに、そこから目を逸らしている印象を受けた。

愛菜を応援するか、自分の気持ちに整理をつけるか、千紗をとにかく能動的に動かさないとキャラのイメージがどんどん悪化していく。無人島編での誤解で伊織から逃げ回っていたのはキャラ心情として理解できるが、この状況で「愛菜の気持ち」から目を背けるのは、愛菜の友人として、メインヒロインとしてはかなりマズイ。

 

この話の童貞・処女ネタは笑えた。

しかし奈々華のシスコンによる勘ぐりが原因・起因(しかも千紗が嘘をついた事が誤解の元)で、伊織に非がないという展開なので、伊織がバカキャラ&クズキャラとして全く機能していないのが気がかりだ。「性的な接触」ネタで伊織がピンチは、正直いってあまり笑えなかった。こういうピンチは、伊織がバカやって彼に非(クズ的な面)がないと、素直に笑えない。

これなら、沖縄旅行で千紗と関係を持ってしまっているが「自己保身で必死に隠す」クズな行動でピンチに陥る、の方がまだ笑える。千紗がそれ(伊織が関係を隠す)で納得&傷付いていないのが大前提だが。

手厳しく書けば、23歳以上と思われる(というかタメ口の梓は何歳なのだろう?)奈々華が「交際経験なし」の処女って、あまり笑えない話の様な。

 

拭えない違和感は伊織と千紗の掛け合い、伊織と桜子の掛け合いの「違い」にも言える。

桜子は容赦ない下衆キャラという前提があるから「恋人ではない伊織」を、伊織のバカ言動に対し折檻してもツッコミ的に機能するからギャグとして笑える。伊織も反撃するし。そういった軽妙さと爽快さが桜子の人気に大きく貢献しているのだろう。

その反面、メタ的にはメインヒロインであり、未来の恋人、未来の嫁である千紗は桜子みたいな下衆キャラではないのに、まだ「恋人ですらない伊織」を「好意を自覚していない状況で」折檻するってギャグとして違和感が出てしまうな、と。女子大の学祭の頃の伊織は千紗に折檻されても、まあ仕方がない的なイメージだったが。

主人公を一方的に折檻できるのはメインヒロインの特権とはいえ、今の千紗は何かが違うかなぁ? 伊織との家族的な親密さに悪い意味で甘えているというか。

対して愛菜は、その辺の一線は超えていない。だからキャラとして一途に映る。

そもそも折檻的なやり取り自体、最近の千紗は伊織としていない。

桜子と比較して「ダイビング要素」「貞操観念」以外では、千紗はほぼ全てにおいて劣っているヒロインだ、このままだと。

 

愛菜と桜子が各々の持ち味を発揮し輝いている裏で、千紗というキャラが「死にかけ」にまで追い込まれている所感だ。

 

元々からして他人への興味が薄い「ぼっち系の陰キャ」というか、ぶっちゃけ「ややアスペルガー気味に海とダイビングに傾倒した変人」なのが千紗だ。愛菜の恋の応援にすぐに回れないという事は、愛菜への友情もその程度だし、耕平は伊織繋がりの関係、伊織は家族。他は姉を介している親しい知人。純粋な友達はゼロだろう、千紗は。

そして、伊織・耕平・愛菜の3人は互いに「格差や分け隔てなく」純粋な仲間(友人)としての絆で結ばれている。愛菜が不在だった頃の千紗は、キャラとして良く動いていたので、相性もあるのかもしれない。

 

愛菜の恋の応援に回れないのならば、桜子にやり返すくらいは行動してくれないと、メインヒロインとして存在感的にキツくなってきている。個人的な感想だけど。

『たんもし(探偵はもう、死んでいる。)』のシエスタみたいな、圧倒的ヒロイン感が欲しいところだ。故人であるシエスタのヒロイン力が圧倒的すぎて、本来のメインヒロインだった夏凪 渚がヒロインをリストラ(現代編の時間軸では死んでいたシエスタが蘇生&復活)されて、なんと植物人間状態に。原作5巻の時点でまだ渚のヒロインレース敗北は確定していないが、ここからシエスタに逆転勝ちして主人公をゲットは絶望的だろう。仮に渚が植物人間状態から復活できても、メインヒロイン返り咲きを想像できない。

千紗はそうならないと思うが。

 

個人的には、ギャグ漫画なので「メインヒロインが常識的で高嶺の花」「主人公がヒロインに(表層的に)相応しくない馬鹿キャラ」で、ワイワイ楽しませて欲しい。

でも、ツンデレで理知的なシエスタと違って「現状の」千紗は「伊織に相応しくない」ガチのガ×ジにしか見えなくなってしまっているのが、ギャグ漫画として読んでいて辛い。「?マーク付き」のデフォルメ顔で誤魔化していても、シエスタみたいな可愛げはなく、単に「素直になれない不器用を通し越して」頭が悪いんじゃないのか、という印象に。あくまで個人的な印象だけれど、これギャグ漫画のメインヒロインとして(知能指数的に)酷いな、と。表向きは成績優秀な頭が悪くないキャラの筈だよね、千紗はっていう。

上げの基本はその前の下げ(桜子の上げとセット、桜子はヒロインとして輝いた)、と分かってはいても、沖縄旅行中盤以降の千紗は「ファッション馬鹿ではなく、本当の意味で馬鹿、愚か」「頭が悪すぎそう」にしか見えなくて、ちゃんとキャライメージを挽回できるのかなと心配になる。

『武装少女マキャヴェリズム』みたいにメインヒロインが迷走は、う~~ん。主人公がメインヒロインではない(真ヒロインという見方もある)斬々と相思相愛で、なのにメインヒロインは輪(作品の象徴ヒロインでもない)で、なおかつ前作キャラの「和菓子」こと因幡 月夜も主人公の師匠かつヒロイン参戦で、絶対これ、製作者側のコントロールから外れているよな、と。六王剣編でメインヒロインの輪と対抗ヒロインの青が、主人公への想いを賭けてラストバトルしたけれど、主人公の納村 不道が女として惚れているのは天羽 斬々だという。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

千紗の「(伊織を賭けてのゲームなんて)やる気出ない」に対して、桜子も「私も」と呟いた場面だけど、これ見事にフェイントだった。以前から桜子が伊織に惚れている伏線はかなり敷かれていたが、この一言で「(宝くじの)金が目当て」とミスリードされた。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

沖縄旅行で桜子がフェイントかましてからの「実は本当に伊織に惚れていた」って件を踏まえると、上の表情の本当の意味(その直後の台詞)も、おそらくはって感じだ。感情がこもっていないのではなく、感情を殺しているのかも。そのケースだと、愛菜の言葉に対して「だが!」とか言っちゃう伊織の方に非がある。女心が分かっていない。

桜子とは違いミスリードやフェイントではなく真っ直ぐに解釈してしまうと、千紗がアレな人になるし。

 

この第70話を皮切りに、原作者の井上堅二先生が恋愛路線(青春✕恋愛✕殺し合い)へのシフトをツイートで示唆したらしいが、『宇崎ちゃん~』もそう(第7巻で初期路線から完全に別物へとシフトした)であるが、ギャグを活かすためにも変化は必要だろう。第70話にしても、千紗と寝ていない伊織は「奈々華に対して」ビクビクする必要がないから、根本的に「最後のお題のやり取り」が変になっている。ただし愛菜に対しては「矛盾のない」有効な設定ではあった。これからも奈々華の「シスコンからの折檻」をギャグするなら、奈々華に隠れて伊織と千紗を男女関係にするしかない。そうでないと伊織が奈々華に卑屈になる理由がサッパリないし、むしろ彼氏役を奈々華に感謝されなければおかしい。

もっとも変なのは、ナンパ除けの彼氏役を押し付けておいて、伊織に対価やメリットを提供することなく「上みたいな表情」をする千紗の知能(状況認識能力)だが。馬鹿じゃないのか、彼氏役を押し付けたのって、他の誰でもないお前自身だろっていう。

 

以下の第69話で沖縄旅行(沖縄リベンジ)編が終わる

単行本では17巻のラストになります

 

第69話「帰りの二人」

内容(ネタバレ)

沖縄旅行4日目(最終日)。

朝食の席から話はスタートする。

前回の会話の後からキンクリしており、千紗がどういった反応を示したのかバッサリとカットされていた。しかし、朝食での様子からすると、どうやら愛菜は「千紗に伊織への気持ちを聞かれた」ことに気が付いていなかったと推察できる。

 

飛行機に乗るのでダイビングはなし。

最終便を予約した桜子以外の面子は、夕方17時の飛行機での帰りとなる。

 

最後に伊織の企画で、シュノーケリングと昼食の海上BBQを楽しむ一行。

 

その席上での会話。

愛菜「奈々華さんにはなんて言って出てきたの?」

伊織「詳しい話はしてないな。ただダイビング旅行に行ってくると」

愛菜「千紗は?」

千紗「友達の家に泊まってくるって」

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

お土産を買っている最中、航空会社から電話があり「ブッキングが生じたので、最終便に変更可能ですか?」という問い合わせが。その場合の謝礼は1万円なり。

 

最終便に変更になった伊織は、桜子とデート。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

で、沖縄から伊豆に戻り、最後の食事シーンにて桜子が伊織に告白する。

なお、宝くじの当選金が30万円だとも暴露された。伊織は伊織で、桜子が宝くじのお金目当てだと見抜いていたが。

宝くじに関係なく、桜子が本音を本気で言う。

「でも好き」

 

場面は移り『Ground Blue』で飲む愛菜と耕平。

帰途が一緒というか、店が実家(到着地)である千紗の姿は見えない。

自分も最終便に変えて2人に付いて行かなかった愛菜に、耕平は「(桜子に)余計なチャンスを与えたかもしれない」

対して愛菜は、桜子が本気で伊織を好きだと分かったから邪魔できなかった、というニュアンスの返事をした。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

場面は伊織と桜子に戻る。

桜子は、千紗が本物の恋人ではないと分かっている(から断る理由にならない)と伊織に牽制。それでも伊織に断られそうになる雰囲気を察し「YES」「ちょっと待って」の二択、と伊織に逃げ道を用意した。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

苦笑いの伊織。

「OK。それじゃちょっと待ってくれ」と桜子に猶予期間(チャンス)を与える。

桜子は笑顔で「でも覚悟しときなさいよ。

 

――私、結構 攻勢凄いから」

 

場面は変って、自室ドアの前の千紗。

心ここに在らずといった様子で「(愛菜が)伊織のコトが好き…、かぁ」

奈々華に「お帰り」を言われ、「伊織は私と別の便になったから遅くなるみたい」

 

(友達とお泊りって言ってなかったカナ?)

笑顔のまま手にしていたスマホを砕く奈々華。

思い切り嘘が露呈されてしまい、次号へ続く。

感想および考察

旅行初日の様子からして、伊織と千紗メインのエピソードと思ったが、まさかまさかの桜子メインのエピソードだった。

これは良い意味で予想を裏切られた。

 

この沖縄旅行で愛菜と桜子が滑り台へ直行となり、最終回が近づくのではと思っていたが、ここから桜子の攻勢が続くだろうから、まだまだ最終回は先だと喜ぼう。

 

それにしても千紗は良い面がなかった。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

伊織の「よいところ」が本当に見えていないのならば、千紗は救い様がないし、伊織の恋人に相応しいのは桜子か愛菜の方だ。読者目線だと、伊織は「ファッション的に」バカをやるキャラだが、相手の心情を思いやれる上に有能で(着飾れば)イケメンな完璧超人に近いし。実は「伊織の判断ミスや間違い」で(物語的に)大きなトラブルになっているケースは皆無だったりする。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

手厳しいし辛辣かもしれないが、千紗は1度、桜子か愛菜に伊織を奪われて目を覚ました方がマシになってしまった感が強い。少なくとも現状で伊織に愛される資格があるのは、桜子である。このままならば、かの『いちご100%』のごとく、メインヒロインを千紗から桜子にチェンジするべきでは。

一途に想う愛菜。

ストレートに想いを告げる桜子。

栗拾いの手配をした千紗。

まともな男性ならば、少なくとも上記三名から千紗は選択肢に浮かばない。

伊織を他の女にとられたとしても、全て千紗の自業自得な言動が敗因になるので、欠片も同情できないというか、これだと千紗が選ばれて桜子が振られたら不憫である。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

ハッキリ言って、今の千紗には伊織はもったいない男だ。

 

伊織は据え膳を食わないなぁ。

梓とのチャンスも見送ってしまったし、かなりチキン&ヘタレな性格なのだろう。梓にしても桜子にしても、後のこと(関係)を考えてしまっての躊躇だろうが、合意の上の相手はそこまで気にしない筈。伊織は気安い相手じゃないとイザとなったらビビる、くらいしか千紗が挽回できる理由はないけれど。

ギャグ主体のラブコメな漫画だから、伊織が男女関係になるのは千紗のみなのは分かっているというか、千紗以外と男女関係を持つとギャグを超えた重さになる。

 

伊織は千紗以上に「今の4人の関係(仲間意識)」を大事にしたいのかも。

だから、愛菜とラブホテルから出てきた耕平に対して「ムシャクシャ(先に脱DTされてムカつく、愛菜と耕平を祝福はできる)」ではなく「モヤモヤ(耕平は愛菜の事が好きなのか、自分達の間柄に恋愛が入ってしまうのか)」になってしまったのかな?

嬉しそうに「やっぱり耕平とケバ子だったな」

愛菜「それどういう意味よ」(不本意そう)

苦笑しつつ千紗「(伊織は)二人をある意味、信用しているって意味、かな?」

恋人を作る動機に「性欲(ただし口先だけ)」と、パラオ編で耕平に言っている事からしても、今の伊織に「真剣な恋愛」はタブーである可能性がある。

対して、千紗は「愛菜と耕平が男女関係」だと思われる状況に遭遇しても、割とすんなりと受け入れていた。伊織への好意が無自覚とはいえ、沖縄旅行初日に緊張していたり、水着を新調したり、友達の家に泊まるという必要のない嘘を姉についたりと、事実だけを並べると千紗自身は伊織と男女関係になる事について、本心では抵抗なさそうだ。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

千紗のメンタルは初期の頃とは違い、口では「異性に興味はない」と言い続けていても、割と性体験に興味を持ち始めている感じに変化している。

 

最後の奈々華であるが、以前の「事故って重なって寝た件」からの「千紗ちゃんと結婚しなさい」は、伊織に非があったからギャグとして成立していたが、今回は伊織に非は一切ないので、伊織が奈々華に折檻されてもギャグにならない。

その辺の処理はどうするのだろうか。

この人間関係のまま、番外編以外でギャグメインの話をやるのは、ノリ的に辛いかも。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

早く、この頃のキレッキレのギャグを取り戻して欲しいというのが本音だ。

最初期とこの頃のギャグは何度見返しても、本当に面白くて笑える。

 

桜子が予想を裏切って、ヒロインムーブを披露してくれた

予想は裏切るけれども読者の期待は裏切らない。ここ最近で屈指の評判の良さでしたね、第69話は

 

第68話「好きな人」

内容(ネタバレ)

沖縄旅行3日目。

朝食の席から話はスタートする。

いつもの4人に加えて飛び入りの桜子も同席しており、伊織に「あざとさ」マックスで存在をアピールだ。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

当の伊織も(本性を熟知している)桜子の言動を「胡散臭い」とは感じ取っている。

だが、

桜子「ラブホに一緒に泊まってくれる人いないかな~」

伊織「俺、お前の事 信じるよ(キリッ」

 

激昂する愛菜は千紗に話を振るが――

 

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元ネタは 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

千紗はやりたい放題の桜子に対して怒るでもなく「とにかく無関心、自分は関係ない、本当の彼女ではない」という体裁を貫く。

 

朝食だけではなく、ダイビングにも桜子は付いてくる。 

 

とはいっても、ライセンスの関係で伊織たちと桜子は別々で潜ることに。伊織は桜子(の水着おっぱいを前にして)とペアになるか迷うものの、愛菜の言葉で「前回の沖縄でのリベンジ」を思い出し普段の4人との行動(ダイビング)を選ぶ。

 

胸囲の格差にモノをいわせた桜子タイムが続く中、ぐぬぬ状態の愛菜。耕平に「(胸は貧相でも)同じモノを見て、感動して意見を言い合える」のが、桜子にはない強み(武器)だとアドバイスされて、愛菜は愛菜で桜子に対抗。

 

ダイビングシーンの合間に伊織にアピールしまくるというか、お色気を武器に操縦している感の桜子。せっかくダイビングではサメ関連で盛り上がっているのに、船上の合間合間で桜子に伊織を持っていかれる愛菜は、不満を隠さない。

 

夕食の席になる。

予約は4名のままだったので、3人と2人の別席に。伊織は愛菜の横で「胸チラ」をする桜子との2人席を選ぶ。

桜子ばかりを贔屓する伊織に、愛菜は「見損なった」「下心ばかりのスケベ男」と不満をぶちまけた。そんな愛菜に千紗は――

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

「そういえば船の上でも(桜子が)1人にならない様に話しかけていた」と、愛菜も伊織の気遣いを思い出した。自分のことばかりだったと自己嫌悪する愛菜。耕平と2人ではなく傍に千紗がいるのを忘れて、

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

感想および考察

トッキー&ブッキー先輩がいないと(ギャグ漫画としての)面白さ半減、大学の同級生がらみは外れ回が多い、という評判も耳にする中、この第68話は直球(のダイビング&ラブコメ路線)で勝負してきた感が強い印象である。

 

ダイビング漫画の王道を突っ走った。

 

同級生組は話からオミット。

 

第67話で目に付いた「ギャグの為の」話の不自然さと強引さがなく、各キャラクターが違和感なく自然な心理のもと動いていた。准教授ネタや合コン回では(ギャグとして)良い方に作用する理不尽&強引さも、第67話みたいな雰囲気だと台無しになる。

桜子が(良くも悪くも)らしさ全開で好感度UP。愛菜も自省できたので、読んでいて不快感はなかった。まあ、伊織の桜子フォローについては、根本的には勝手に旅行に付いてきた桜子に問題があるのだが。

千紗は千紗で「誰よりも伊織を理解している」感は、流石にメインヒロインの貫録か。

 

最後の最後で、ついに千紗は愛菜の想いを知ってしまう。

根本的に「今のままの4人の関係」を望む千紗は、ここからどう出るのか。愛菜の為に伊織との「偽の恋人関係」を清算して、愛菜の恋愛サポートに回れるのか。

友人を自称・自認するからには、耕平と共に愛菜を応援するしかない筈だ。

個人的な考えだと、千紗というキャラは好きだがヒロインとしては「1度でいいから(精神的に)痛い目に遭った方が良い」と思っている。一途で健気な愛菜か、悪友的に息がピッタリな桜子のどちらかを、伊織は選ぶべき。伊織は桜子で脱DTしよう。

けれども伊織が千紗を傷つける選択をするとは思えないので、ここから先の展開(主に千紗の変化)に注目したい。最後のコマはかなり笑えた。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

沖縄旅行初日の1コマであるが、普通に考えたら、この手と手が繋がれるという展開しかないのは分かっている。沖縄旅行中かどうかは微妙だが。最短で次の第69話での急展開もありえる。ってか、繋がれなかったら逆に衝撃だ。このコマが(伏線として)意味なしという事になるので。

単行本の最新刊は8月予定だから、ボリュームのある話(回)が続くだろう。

 

ついに千紗は愛菜の気持ちを知ってしまう

千紗さんが思い描いていた「4人の(友達)関係」が幻だったと知り、これから先、どういった感じで愛菜さんに接していくのでしょうか?

 

 

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第67話「シット!」

内容(ネタバレ)

キンクリせずに前回のラストからの続き――桜子は「伊織を賭けてゲームで勝負」しろ、と(愛菜を介して)千紗を挑発する。

しかし、当の千紗は「やる気出ない」と、ウンザリした顔に。

有りもしない1億円が目当ての桜子も、小さく「私も」と本音を漏らしたり。そんな中、愛菜だけが本気で桜子から伊織をガードしようと必死になっている。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

千紗は傍観者の姿勢を貫き、結局は愛菜が提案した「山手線ゲーム」で愛菜VS桜子という流れになってしまう。

伊織は伊織で下のリアクションだ。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

欠片も深刻な雰囲気にならないまま、伊織は山本&藤原のコンビに拉致される。

千紗は伊織が攫われたのに気が付かなかったが、耕平は伊織たちを追って店を後に。

伊織&耕平と悪友3人のギャグ的な争いは普段通り。御手洗は出て来なかった。

 

その一方で、桜子と愛菜の山手線ゲームは、僅か3巡目で引き分けに終わっていた。

ちなみにお題は「伊織の良いところ」

ゲームが引き分けに終わり、桜子と愛菜は一時休戦になる。落ち着いた愛菜は桜子を宿に誘い、桜子も了承した。りえの部屋ではなく、桜子は愛菜と一緒に宿泊する模様。

 

藤原、山本、野島の順で伊織と耕平は悪友たちを撃破するが、最後の最後に山本が悪足掻きのメッセージをラインもどきで桜子に送信。そのオチは以下のコマ。

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

感想および考察

ヒロイン3名の争いで、恋愛的な人間模様が大きく動き出すのかと思いきや、ギャグに全振りした「溜め回」に近かった印象である。

伊織の心境が過剰なギャグに隠れて、 読者に隠されているままで終わった。そのギャグも今回はちょっとやり過ぎだった様な。原因が原因だけに大学の講義やテストのギャグ回とは違い、滑り気味に感じた。

本音を言えば、やや肩透かしだ。

メインヒロインである千紗も「意地でも表に出そうとしない伊織への本心」よりも「愛菜と耕平を含めた4人との今の関係を守りたい」という気持ちが強く、桜子の伊織へのキスに対しても、あえてリアクションを封印している感じ。対する伊織は、従妹である千紗に対して恋愛的な感情を持っていない(家族愛と自認)と推察できる。ラブコメ要素が薄いギャグメインの作品だし、このまま2人はラストまで家族・仲間のまま?

 

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引用元――ぐらんぶる(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)より抜粋】

 

第33話での「2つの貸し」の内、1つ目はこの沖縄旅行で返したとして、残る1つが伊織と千紗の関係におけるキーになると思っている。

旅行3日目には何が起こるのだろう?

沖縄リベンジ編で、ヒロイン3名が伊織を中心にどういった変化を見せるのか、それとも何も変わらないままなのか、次の話を楽しみに待ちたい。

 

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