僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【悲報】戯れ言――グレンダイザーUを批判する老害の意見が、単なる感情論と懐古厨なだけな件について

【悲報】グレンダイザーUを批判する老害の意見が、単なる感情論と懐古厨なだけな件について

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さあ、今日も戯れ言 記事 ゴト を始めますからね

 

この記事は2024年7月19日が初アップだ

引用元――グレンダイザーU(原作:永井豪、Project GrendizerU)より抜粋】

白い花(テロンナ)とペンダントとデュークマスク—―最初から赤い花(ルビーナ)は当て馬で真ヒロイン(白い花)を隠す気なかったというオチ


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それからOP冒頭にて、白いバラがテロンナに寄って行くが花言葉は「相思相愛」――OP冒頭からED終わり、最初から最後まで真ヒロインはテロンナと示されていた。


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初代UFOロボは1975年の放映

なんと、約50年も前の作品である。

リメイクブームがきている昨今とはいえど、群を抜いて凄まじく昔の作品であろう。

リアルタイムで視聴しているとすると、余裕で還暦だ。再放送にしても、かなりの年配という事になる。まあ、サブスクで観ている昭和スーパーロボットファンもいるだろうが、この作品、実に全74話という長さだ。

 

ダイナミックプロ系列の作品を網羅している猛者(ロボットファン)にしても、マジンガーやゲッターの劇場版がメインではなかろうか。正直いって、この系統は今でいう世界線が多過ぎる。バージョン過多であり、永井豪先生の原作マンガを別にすると「どのアニメ作品が正史に当たるのか」誰にも分からないという。

グレンダイザーはずっとリメイクされなかった

スーパーロボット大戦でグレンダイザーを知っている人は多いが、旧作となった『UFOロボ グレンダイザー』は今までリメイクされなかった。今回が初のリメイク—―否、リブート(再構築・新規)作品である。

マジンガーシリーズの3作目、という位置づけだが、日本国内における人気と知名度は『マジンガーZ』に比べると足元にも及ばない。

ところが、だ。これが中東と欧州になると話が逆になる。実はマジンガーZはあまり人気がなく、伝説の作品としてグレンダイザーが絶大に支持されているのだ。海外での放送順がグレンダイザーがマジンガーより先で、そちらが浸透したという一因もある。

しかし「真の人気の理由」はストーリーだ。

フィリピンで『ボルテスV』が神格化される程に人気なのは、ボルテスの物語とフィリピンの歴史背景がマッチしていたからである。グレンダイザーも同様で、その悲恋だったりロマンス的な物語性が、中東と欧州でバカ受けした。逆にマジンガーのスーパーロボット的なストーリーはグレンダイザー程に受けなかった。

本当にオイルマネーが注がれたの?

アラブの石油王が個人的なスポンサードを請け負ったという噂があったが、どうも違うっぽい。少なくとも製作資金は深夜アニメの標準レベルだし、石油王が出資していたとしても、あくまで製作委員会の一員としてのレベルだろう。

決して低予算アニメではないが、同じクールの『マケイン』『ロシデレ』といった制作資金潤沢な高予算アニメの作画と比較すると、作画そのものは一段階下である。

成功か失敗かは、数字であり主観ではない

自分が気に入らない展開だから、演出だから「失敗」という意見が散見できる。

これは別に『グレンダイザーU』に限った話ではない。

けれども、福田監督がX(旧Twitter)でポストしていた様に、成功か失敗かは「(主観による)意見・主張ではなく」客観的な数字(売上・利益)でしか判断できないと思う。主観で判断できるのは「好きか嫌いか」「(個人的に)面白いか、つまらないか」のみである。

大失敗で有名なリメイク作といえば『ダイの大冒険』だ。

アニメの出来自体は良かったという評判だが、トータルで大赤字の大失敗らしい。株主総会で槍玉に挙げられるレベルでの赤字という結果。グッズ駄目+ゲーム大コケ。

成功か失敗かを例に挙げると――直近のロボットアニメ作品である『バーンブレイバーン』で説明しようか。円盤の売上はBOX上下巻の平均が約4800枚だから成功。

コラボ関係は、企画開始時点から予定していたコラボ以外だと、節操なくコラボしてくれる『ラウンドワン』のみ(9月下旬時点)だから、ぶっちゃけ失敗だ。

グッズ展開は、本当に人気があるのならば『SSSSグリッドマン』『SSSSダイナゼノン』『グリッドマンユニバース』みたいに、フィギュア化企画が始まる筈だが、企画開始時点から予定していた立体化以外の立体物は、たぶん全裸イサミフィギュアだけだから、大失敗の部類。グリッドマンシリーズのフィギュア展開と比較すると無残とも言える。

トータルだと赤ではない筈だが、同じ冬クール放映の『まほあこ』が成功レベルとすると、少なくとも商業的には物足りない結果と判断できる。こんな感じ。

そのままの作り直しで上手くいったリメイク作ってあるの?

ここは加筆している部分で、今は「夏クール」アニメのまとめ記事を書いているのだが、6期まで続いている鬼太郎だって時代に合わせてバージョンアップさせている。

『サイボーグ009』は昭和版と平成版でアニメ化している原作エピソードが違う。それ以降のリメイク作は言うまでもなく原作要素がアレンジされまくり。

最近だと『香辛料』『うる星』『オーフェン』、大赤字で大失敗な『ダイ大』と、旧作(あるいは原作)に忠実にリメイク・リブートした作品は、ほぼほぼ空気で終わっている。『うる星』は円盤2000枚だから、売上大爆死ではないけれど。

劇場版で成功した『シティーハンター』はリメイクではなく新作だし。確実に失敗しか見えない上に、後に経験が残るわけでもない「旧作まんまコピー」よりも、再構築した方が失敗に終わったとしても、経験値が残り次の機会に生きると思う。

約半世紀前のアニメのクォリティは

東映が第1話を公開してくれている。

記事から直に再生できないのでYouTubeに飛んで欲しい。

 


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懐古厨の老害たちは、これを「素晴らしい脚本」と絶賛していた。

思い出による認知補正が凄い。

少なくとも『マジンガー』シリーズを知っている事が前提の脚本になっているし、構成自体は極めて普通のレベルだし、そして「昭和の様式美」で崖から(無意味に)バイクを乗り捨てるのがキッツイなぁ(苦笑。あれ、絶対に単車オシャカだろうに、勿体ない。

それにロボの動きがダイナミックなのは、当時の映像技術だと機械っぽく表現できないからだと思う。ダイナミックな挙動というよりも、あれじゃ装甲で武装した巨大ロボではなく着ぐるみを纏っている人間の動きだよ。

 

最大の疑問なのは、批判している懐古厨って、年間でどれだけの新作アニメを観て、情報と価値観をアップデートできているのかという点。ろくすっぽ新作アニメを見もせずに『グレンダイザーU』を年間ワーストとか言ってそう(笑。新作アニメを観ていても、ロボット系しか見ていないとか。夏クールの『ロシデレ』に文句いってクソアニメ評価している人もいるが、いや、原作からしてあんなもんだろう。マサーチカすげぇぇえええええ!&アーリャが「仕事ができない雪ノ下雪乃」なのも原作通りなのに、俺が期待していた『ロシデレ』はこんなんじゃない、とか喚いても(苦笑

脚本・構成に対して技術的批評するなら分かるが、こんな『ロシデレ』は期待外れだとか、見たかったのはコレジャナイとか主張されても、知らんがな・うるせえよ、としか反応できない。ガキじゃないんだから、とっとと次の秋クールに切り替えろ。

◆合わせて読みたい◆

 

そりゃ50年前の技術で作られているのだから、当時を思えば凄いのは間違いない。

でも現在の映像技術とは比較にならないし、全74話とはいっても基本的には単発回の繰り返しで、最後の数話で巻きに巻いて畳んでいる。ゲストヒロインと敵は、単発で登場してはその話の中でアッサリと退場だ。

メインヒロインというか、サブヒロインではなく単発ゲストヒロイン以外で複数回登場しているヒロインキャラが、メインヒロインの牧葉ひかると大介の実妹のマリアのみ――であるが、ひかるが不人気かつ出番と存在感がないという評判に終わったのは、単純に脚本と構成が稚拙(実力不足)な結果である。

 

サブ主人公にして大介の相棒的な位置づけの甲児が「大介のヒロイン」みたいなホモホモしい評価を受けている事自体、構成と脚本がド下手な証左だ。

ヒロインがヒロインとして機能せず、相棒の男がホモヒロイン的にキャッキャされるなんて「こりゃダメだ」って感じであり、脚本としては失敗の部類としか言えない。

 


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フォーマットは素晴らしい

大介(デューク)の設定といい、グレンダイザーというスーパーロボットといい、これまでの『マジンガー』シリーズとは一線を画すシナリオといい、素材というかフォーマットは約50年前とは思えない程に素晴らしい。

そりゃ、原作が巨匠・永井豪なのだから当然といえば当然なのだが。

実写とアニメは根本的に違う

『仮面ライダーBLACK SUN』と『ボルテスV レガシー』で、旧作の歌を流して映えるのは実写だからである。特にブラック・サンは。

今回の『グレンダイザーU』に旧作の曲を流して欲しいとか希望するジジイがいるが、絶対に合わないって。映像の雰囲気と昭和な曲がミスマッチ過ぎる。

 

老害たちの批判が論理的ではない

これって凄く問題でさ。

原作とアニメ旧作という下敷きがある上でのリブート(再構築)作品だから、ハッキリ言って序盤にやる事とやれる事は限られている。『喰霊 -零-』とか『バーンブレイバーン』みたいな変化球は使えない。予想外や意表を突くのはタブーだ。

 

あと残酷な話、この作品のメインターゲットは中東・欧州の海外ファンおよび「可能ならば国内の新規ファン」であろう。

 

旧作の曲(歌)を流せとか、今風のキャラデザへの変更が受け付けないとか、自分が気に食わないからって感情論で文句を垂れ流すジジイは、たぶん真っ当な視聴者や客として見ていない。クレーマーだ。お前ら、この作品のメインの客じゃないんだよ、ジジイ共。

 

石油王に謝れとか、海外のファンがガッカリしているとか、エビデンスなしで「自分がそう思うから、石油王や海外ファンも不満に違いない」と勘違いするなって。せめて海外ファンの反応を調べてからにしてくれ。

 

マジンガーZが咬ませ犬にされた件についてだって、登場しただけマシだ。旧作はTFOとかいうダサいUFOモドキである。咬ませ扱いに怒るなよ。主役機はグレンダイザーなんだから、前座扱いは当たり前だ。そりゃ『マジンガーZ:U』というタイトルで、マジンガーZが咬ませ犬で終わったら怒るのは理解できるが。

 

いちいち武器の名前を叫んで欲しいという希望は分かるが、それをやったら違和感があったからやらなかったってだけだろ。BGMはともかく画面の雰囲気と質、ストーリー的に「全部が全部、叫ぶのはあかんわ」って演出の判断というだけだ。

 

それからガンダムSEEDで福田監督を恨んでいる正真正銘の老害ジジイ。

 

OPとEDにしたって、旧作みたいな昭和ソングは当時の絵柄だからこそだ。ってか、サビの部分でダブルスペイザーにさやかが乗っているのに「さやかは何に乗るのか」「甲児はダブルスペイザーに乗るのか」とか、アタマ大丈夫?

 

脚本に熱がないって、なんだよ、熱がないって。

 

第1話

・大介、地球に流れ着く(記憶喪失に)

・リヤドで兜財団に囲われていた

・宇門の養子になった経緯は不明だが、甲児とさやかと友人関係

・バイクレースで超能力が発現し、記憶を取り戻す

・婚約者(ルビーナ)を回想

・新規ファン向けに光子力研究所とマジンガーZを説明

・大介が甲児にフリード星人だとカミングアウト

・ベガ星の軍団が攻めてきた

・マジンガーZが防衛戦で健闘するも首だけ状態に

・大介がグレンダイザーに乗って、敵を撃退

・ルビーナとテロンナの会話

 

かなりキツキツに情報を詰め込んでいるが、新規の視聴者を想定すればこの流れしかないというか、ほぼほぼスタンダードなスーパーロボット作品として滑り出しだ。これが不満ならば、具体的にどう改稿すればいいのだろうか?

熱の有無が介入できるストーリーではないだろう。

 

第2話

・戦闘に勝利も混乱した大介、飛び去ってしまう

・甲児が慌ててスペイザーの中に入って付いて行く

・ベガスターの幹部たちがグレンダイザーが地球だと確信

・2人は日本の逢神島に(ここから舞台は日本?)

・グレンダイザーの防衛機能やスターカーについての説明

・大介がフリード星でやらかした記憶を甲児に話す

・地球人とフリード星人の血液成分がほぼ同じと説明

・グレンダイザーの導きで遺跡に

・ヒロインであるヒカルとの出逢い(婚姻or死)

・両親の仇であるカサドが攻めてくる

・暴走の過去から出撃をためらう大介に「その時は俺が殺してやる」と甲児

・大介とカサドが対峙

 

全13話にて、キャラ(敵・ヒロイン)を1話で使い捨てるのではなく「大きな流れ」として活用しようとすると、まあ、このシナリオにしかならないと思う。リブートという新作なのだから、旧作やマジンガーを知っている事を前提とした話はタブーだ。

このクールは『ロシデレ』『マケイン』『逃げ若』『なれなれ』『マヨぱん』といった作画が素晴らしい作品もあるが、予算的にそこまでの作画を全ての作品に求めるのは違うのではなかろうか。

追記)5話まで放映して、このペースだと、どうやら分割2クール以上っぽい=全13話では尺的に畳めない

アホで理解力がない視聴者が、旧作全74話の中で、ナイーダ回が25話でマリア登場回が49話だから、爆速でスッ飛ばしているとか勘違いしているけれど、旧作の後付け設定をリブートの際に整理し、必要な登場人物を前倒しで出しているだけ。

ヒカル(ほぼ別設定)、マリア、ナイーダ(桜多版からの逆輸入)、ルビーナ&テロンナは大介のストーリーに必須だから旧作みたく後付け&後付けにしなかった。まあ、マリアだけは少しだけ旧作リスペクトで「5話まで大介が碌に思い出さなった」が(苦笑

何度でも繰り返すが、全部とは言わないが批判が的ハズレで頓珍漢なんだよ。

 

追記)4話までで1つの流れ

3話の前半はグレンダイザー無双だったのだが、この意図を読み取れた視聴者は果たしてどれだけいたのだろうか。かなり計算された無双劇なのである。

要は――

・ベガスターが大損傷した

・切り札的な惑星破壊砲がオシャカに

・ガンダル達、失態隠しの為に母星に撤退せず

 =つまり修理も補給も十全にできない状況

・4話の陽子爆弾も、おそらく虎の子

 

カサドの捕虜化よりも、たぶんこちらがメイン。

尺の都合か、大介(デューク)がトラウマを克服するのがアッサリ風味だったが。で、カサドは目玉メカ(身体検査はしてもメディカチェックはしていない)の信号によって、ナイーダを呼ぶ。信号は科学力の差で、光子力研究所ではキャッチできず。

 

カサドだけではなくガンダルも「ナイーダがカサドの侍女を買って出ているのは、ワンチャンでデュークと再会できるかもという目的」だと知っている。

だからガンダルはナイーダを洗脳して送り出す。デュークが救助するのを見越して。スーパー大雑把かつドンブリ勘定な作戦だが、作戦バレて大介にグレンダイザーで攻め込まれたらアウトな状況でもあるから、回りくどくても仕方がないかという。

 

実際、ナイーダ作戦は失敗に終わるものの、円盤獣ダリダリ他と陽子爆弾を失っただけで済んでいるから、ガンダル側的にはセーフの範疇内だ。個人的にはテロンナ(を演じているルビーナ)率いるテロンバーンが来る前に、素直に母星に撤退して修理&補給する方が良いと思うのだが。

追記だが、第6話で合流したテロンナとルビーナの命令により、ガンダル達は「地球への不必要な破壊」は厳禁されてしまうので、超ベガ砲や多数の陽子爆弾による環境破壊の心配はなくなっている。

再追記だが、ルビーナが大介に密会を試みた件にて、王女姉妹の発言力はかなり削がれている模様。その結果として超ベガ曲射砲による都市砲撃が日本政府との交渉材料に使われてしまっている。予告しての砲撃なので、第一者のベルリン消滅以外は住民はあらかじめ避難している筈だが。

 

 

第4話は「旧作の人気エピソードだから入れた」というのは、ちょっと違う。

大介という人物の視聴者への掘り下げと、ベガ星連合軍と戦う理由の強化として必須だったと思う。カサドから(ラスボスかもしれない)ベガ大王の話も聞けたし。

 

・公的には亡くなっているルビーナが生存

 =ナイーダはテロンナの秘密、つまり実はルビーナだと知っている?

 =亡くなっているのはテロンナの方?

・大介は甲児に「ナイーダが幸せになるまで傍で見守る」と決意表明

 そしてナイーダの愛を知る

 大介は心中拒否で「この星で一緒に生きていこう」と事実上のプロポーズ

・ナイーダは自爆特攻前に、ルビーナの生存を大介に伝える

 

冷静に考えると「フリード星の大罪人」は大介のみで、ナイーダはベガ星連合およびフリード星に問題なく帰れる気もするのだが、そこはナイーダの愛に応えて添い遂げる「大介の男の覚悟」という事で、突っ込んではいけないのだろう。

なんにせよ状況的に「生涯を賭して愛に応えよう」と覚悟した幼馴染が、自分を守るためにお星さまになってしまった心理的なダメージは計り知れない。しかも「最愛のルビーナ」が生きている事を知ってしまった。でも、たぶん姉のテロンナやっちゃっているけど。

いち視聴者としては、大介が甲児に欲情するホモじゃない事がハッキリして良かった。その反面、旧作同様に「女にややだらしないヤツ」という印象も抱いたが。

追記)第6話で「不離一体」の双子?

テロンナがルビーナに言った台詞「不離一体」とは。

 不離一体は、「ふり・いったい」と読みます。 意味は、1つになって離すことができない状態を表す言葉です。

これ、ひょっとして「元は同一存在」で力関係からして「本体=テロンナ」で「分離体=ルビーナ」が正体なのかな? 双子の姉妹という体裁はあくまで表向きで。

それならばルビーナが生存していたとしても、説明が付く。本体であるテロンナが無事だったから分離体のルビーナを再生できた、と。

 

それと双子姉妹と大介の関係も、雲行きが変わってきた。

マリアは大介とテロンナを「ライバルで最高の親友」と周囲に言ったが、少なくともライバルという程に実力は競っていなかった。テロンナは「大介が自分を傷つけない様に手加減している」と承知済み。つまり2人の剣戟シーンは訓練として茶番。単なるデート。

そんでもって、そんなの予想できるわけないというか、大介はテロンナを「テラ」という愛称で呼び、テロンナも大介を「デュー」と互いに2人だけの愛称で呼んでいた。恋人(婚約者)を差し置いて2人だけの愛称で呼び合う親友とは斬新だなぁ(白目。EDの映像と歌詞からしてもテロンナの方がメインヒロインっぽかったが、一気にその疑惑が高まる。

第6話でテロンナはルビーナを大介に託した、と言った。そしてナイーダからルビーナ生存を聞かされても、大介が第5話で思い出すのはナイーダ。第6話ラストでルビーナと再会しても驚愕の反応のみ。

姉妹で「本命の姉が、妹に想い人を(勝ちヒロインであると自覚はあっても)身を引いて譲る」というフォーマットは腐る程にあるが、このクールの『恋は双子で~』もそれ系だし、大介の真の本命はテロンナっぽいなぁ、これ。

追記)第7話でヒカルが反重力ストームを放つ

こんな展開は読めないよwwwwwwww

しかもヒカルは〈グレンダイザーの巫女〉を自称するし。カサドも繋ぎでマリンスペイザーのパイロットをやらされているが、目的はあくまで「グレンダイザーに選ばれる」事だ。

しかもカサドはヒカルに感化されつつある。

OP的にヒカルがマリンスペイザーのパイロットになる事は確定だから、普通にカサドはあの世へ退場すると思うけれど、尺を考えるとやはり分割2クールだろう。

そしてヒカルの正体は、グレンダイザーの生体アバターか、第2話でグレンダイザーと無線接続して「巫女としての能力を付与された」人間を超えた存在か。

第2話の時点では、3機のスペイザーは封印状態だと予想していた。ところがどっこい、既にスペイザー3機はスタンバっており、ヒカルが認めればパイロットになれるという。ヒカルとの結婚で封印解除と思っていたが、思い切りハズレである。

どうやらヒカルと結婚=真の意味でグレンダイザーに選ばれる、という感じなので、ヒカルを巡って大介とカサドが争う展開はくるのか? その前に第8話で大介は浅草でルビーナと再会イベントが待っている模様だが。

追記)第10話で妹の方が第一王女と判明

ヒカルの封印解除と、カサドの末路の詳細については略。

彼女に「良い人」と認められれば〈グレンダイザーの巫女〉であるヒカルとの結婚、その逆で「悪い人」と確定されてしまえば、ヒカルの手により殺されるという事であったが、ヒカルに反旗を翻したカサドはサクッと彼女に始末されてしまった。これだけのチカラを秘めていれば、大介を「悪い人」認定しても簡単に実力行使で殺れるよねっていう。

 

テロンナのマケインっぷりは、予想以上。

OP・EDおよび、その言動から明らかに「親友という建前で」大介を愛しているのはとっくにバレバレだったが、まだ未練を色濃く残していた。ナイーダのエピソードで大介の性格は分かっているので、テロンナの愛に気が付かず、そして彼女への言動に呆れはしたが、まあ、大介だからといったところか。基本、女関係はダメダメな男だ。

 

意外というか、そんなの予想できない点としては双子の姉=第一王女で、双子の妹=第二王女だと思っていたのに、妹姫であるルビーナの方が第一王女であった事。

旧作の2人から容姿が逆になっているし、死んだ筈のルビーナが生き返っている理由も明かされていないし、等身大のテロンナが明かされたのに反比例して、ルビーナの方がどことなく胡散臭くなっている感じの描写に。

次の第11話「テロンナ」にて、双子の秘密が明かされると予想だ。

 

マジンガーX、格好良かったと思う。

Zの文字については、最終のZではなく超合金Z由来だと思うし、Xの文字についてはZの10倍のパワーだからXであろう。マジンガーZ改やマジンガーZ弐式よりシンプルで適したネーミングでは?

追記)第12話にて、プロローグ(序章)のみで第1クール目が終わりそうな雰囲気に

第1話の死亡示唆シーンから蘇生した(そもそも死んでいなかった模様、じゃあ6話の「またコロスって」台詞は?)謎とか、双子姉妹の謎とか、妹姫が第一王女とか、深読みしていた件が一切なかった事は苦笑。

テケトーだな、おい。

そして、どう考えても残り1話でやれる事は「超ベガ曲射砲」「最強のベガ獣」撃破くらいなので、グレンダイザーの物語としてはプロローグで一旦の終わりかな、と。近年のアニメでは珍しい構成だと思う。まあ、全74話を1クールに超圧縮してダイジェスト化するよりも、割り切って序章「双子姉妹王女編」としてまとめた方が賢明だろう。

ちなみに予想としては、1クール目の最終話で「暴走したデューク」を止める為にテロンナが死亡かな。最初のグレンダイザー暴走をテロンナは止められなかったが、今度は命を投げうって止める展開。メタ的には、最終的な正ヒロインは「デュークと結婚する」ヒカルだろうから、この序章で姉妹共々退場させないとマズいよねっていう。

放送開始直後は、いかに早くダイザーチーム結成までもっていくのかが鍵と思っていたが、1クール13話かけてダイザーチーム結成とは予想できなかった。

ちょっと3人の会話を拾うと

  るび「デューク、来たわね」

大介「僕も君に話があった」

るび「私と? 姉貴じゃなくて?」

大介「うっ」

てろ「妹に近づくな!(ここで乱入)」

大介「テロンナ(え、いたの?)」

 

大介「ルビーナ、僕、テロンナと契り交わして結婚したから。その報告」

てろ「あっ」

るび「もう知ってるから、その件」

てろ「デュークは変装した私と本物のルビーナの区別がつかないケダモノだ」

るび「ホントは区別ついていた上で、姉貴とヤッたんじゃないの、デューク」

大介「いや、区別つかなったんだが、なんで分からなかったのか考えたんだ」

てろ「あ」

るび「じぃ~~(言ってみろや本心を)」

大介「テロンナ、あの時の君が悲しそうだったから、僕は君だと分からなかったんだよ(というか、過去の変装にも気が付いちゃったよ)。ただ守りたいと思った」

るび「……(私じゃなくて姉貴に訴えるのかよ)」

てろ「私は悲しくなんてない(おいおい、過去の変装も気が付かれたのか?)」

大介「済まなかったテロンナ。君との親友という関係に甘えて背中を預けていた。君に背中を預けていると安心できるから」

 

大介「ルビーナ、君を愛しているのは変わらないけれど、今(の僕)はテロンナを放って置けないんだよ(だからスマン、婚約破棄で)」

 

るび「アンタ、いっつも弱い者側について守るのね。今回も姉貴の弱さに気が付いて、姉貴を断罪したり責めたりしないで、責任とって結婚するって。なんて愚かな男――でも、そういうアンタが私は好き。好きだから私を捨てないで」

てろ「やめて、ルビーナ」

るび「デュークを諦め切れないの。別れるなんて嫌、捨てないで」

てろ「くぅうう! デューク、お前と逢ってしまったばかりに、私達姉妹は大惨事だよ(妹を守るための選択だった筈なのに、こんなルビーナの姿を見せられるなんて)」

るび「私も、実は姉貴と同じくらい弱いの、デュークが思っているほど私は強い女じゃないから、アンタは弱い者を見捨てられないのだから、私を捨てないで」

大介「ルビーナ、僕は(君を愛しているが、それ以上に――)」

ここでブラッキーの邪魔が入る

最初の会話でルビーナが言った「好きだの愛してるだのは、どうか捨てないで、というデュークの情に訴えた打算的な台詞」であったが、死に間際にデュークに告げた「愛している」は純粋に本心からの言葉だ。この辺の演出は非常に優れていた。

 

ぶっちゃけ、会話が錯綜というか、映像だと誰が誰に話しかけているのか少々分かり難いから、ちょっと理解が面倒というのもある。まあ、この会話から推察するに、ナイーダが生存していれば、デュークはルビーナとの婚約よりもナイーダとの約束(一緒に生きていく)を優先したんだろうな、と思う。

 

白い花(テロンナ)とペンダントとデュークマスク—―最初から赤い花(ルビーナ)は当て馬で真ヒロイン(白い花)を隠す気なかったというオチ


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それからOP冒頭にて、白いバラがテロンナに寄って行くが花言葉は「相思相愛」――OP冒頭からED終わり、最初から最後まで真ヒロインはテロンナと示されていた。


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ノンクレジットEDでやっと理解できた。

11話でデュークが「変装に気が付けなった理由」⇒「悲しそうなルビーナ」だったから⇒幼少時からのペンダントも含めて「ルビーナは時おり悲しそうだった=入れ替わりテロンナ」だと気が付いた。

デュークが最初から「本当に」惹かれていたのは、11話で契った「悲しそうなルビーナ(=テロンナ)」であって、それゆえにテロンナに騙された怒りがゼロで愕然とショックを受けたのか。「僕が好きだったルビーナって、テロンナだったのかよ!」と。

だから12話の冒頭で「ルビーナ」「ルビーナ」って頭を抱えていたのか? 「ルビーナじゃなくてテロンナだったじゃないか」って。

それで最終話だけEDラストカットが変化しているので要確認。

第1クールは結局、テロンナの物語だったか

テロンナはデュークの「強さと優しさ」(とルックス)に惚れたわけだが、その強さに憧れて超えようとしてしまい、結果としてライバルで親友に落ち着いてしまった。強さはデュークに及ばない。なお、実力的には「怪我させられない様に」手加減されているレベルだ。

張り合い、隣に並ぶ存在を目指し、背中を預けて貰える様になった代償は、親友。

並び、背中を預けられても、求めていたモノは友情ではない。それを認める「強さ」すらテロンナにはなく、その「弱さ」故に、テロンナはデュークへの愛を「秘めた想い」として隠していた。そしてそれはルビーナにはバレていた。

ルビーナはルビーナで「双子の妹」という姉様から庇護される立場だった故に、デュークから愛される花でいられた。姉である姫騎士に守られる王女様。

11話の入れ替わりNTR事件によって、デュークはテロンナの悲しみ(秘めた本心)を知り、背中を任せられる強い親友だと甘えていたが、テロンナもまたルビーナと同じ存在だと理解してしまう。だからデュークはテロンナを非難できずに、放って置けない――すなわち添い遂げようと覚悟を決めた。まあ、この男は第4話でナイーダの愛を知り、添い遂げようと覚悟を決めた直後に死別という悲恋を経験しているのだが。

聖女、超然としていたルビーナがデュークに捨てられた時に見せた人間臭さ(みっともなく縋った)はリアルでもあった。しかし庭園に吹き飛ばされた時、デュークに「どうして(君を捨てた)僕なんかを(身を挺して庇ったのか)」と問われた時、ルビーナは「愛しているから」ではなく「いつも守っていてくれたから(過去形)、今度は私の番」と答える。デュークに縋ったルビーナではなく、気高いルビーナに戻っていた。

で、結果的に婚約者と双子の姉に捨てられる(裏切られる)カタチになったルビーナであるが、最後にルビーナは姉をテロンナと名前で呼び、庇護される花である己を止めた。双子姉妹として対等だ。その証として、ルビーナはデュークの前でテロンナの本心――彼への愛を引き出す。デュークを愛しているという言葉をテロンナから引き出したルビーナは、彼をテロンナに託すと、自身の役割を終えたと満足して、この世を去った。

テロンナが己の弱さを認めて、もっと早くからデュークへ愛を伝えていれば、姉妹のどちらが勝つのかは分からないが、違った結末もあったのだろうなと思うが、まあ、それを言ったらナイーダも同じだったりするので、愛とはなんとも理不尽な感情である。

デュークが善意の人で甘ちゃんなだけに、なおさらそういった面が残酷に浮き彫りだ。

追記)第13話、本当にプロローグ(序章)=双子王女編のみで一旦の終わり

序章(1クール目)で回収したかった伏線は大方は回収している印象だ。どうやってルビーナが助かったのかと、どうして妹姫の方が第一王女なのかとか、細かい不明点はあったが。分割2クールどころか、やはり3部構成になっているっぽい。この時点で残されている伏線と謎は未回収ではなく、もっと後半で回収する意図のものばかりだし。

予想外だったのは、テロンナが生存した事。

まあ、観終わった後で冷静に考えると2話連続でヒロインが死ぬのは、流石に死の意味が軽くなり過ぎるかな、と。ルビーナの死だけで十分な状況である。

結局、格好いい甲児とマジンガーを目立たせたかったんだろうな。甲児がVS暴走グレンダイザーの最中、大介をデュークと呼んだし。戦闘シーンはおおむね満足だった。グレンダイザーと3機スペイザーの全部盛り合体も含めて。

Cパートのベガ大王の顔見せについては割愛。

王女編(デュークと双子姉妹の物語)のラスト。生存したテロンナをデュークの傍に残してしまうと、そのまま新婚生活になってしまい、そもそも『グレンダイザーU(F、Oの三部作かもしれないが)』の本来のメインヒロインであろうヒカルの扱いに困ってしまう。

それに加えて、アクアダイザーを再起不能にする尺も取れなかったので、アクアダイザーまで自陣営に加わってしまうと、明らかに戦力過多であろう。

「ルビーナにデュークを託された」約束はどうなった、というツッコミは誰もが抱いたであろうが、とにかく新妻テロンナちゃんはヒカルとダイザーチームの面子の邪魔になってしまうので、無理矢理にでもテロンナを引き離すオチにするしかなかったのだろう。

新婚生活どころか即・別居状態になってしまったデューク✕テロンナ夫妻だが、最終的な正ヒロインはヒカルだし、途中でサブヒロイン追加も予想できるので、テロンナの件は可能なかぎり有耶無耶にして、シリーズ後半で死亡⇒ヒカルにデュークを託すと予想だ。

死亡したナイーダ「デューク様、ルビーナ様と幸せに」

死亡したルビーナ「デューク、テロンナ姉様と幸せに」

あの世逝きヒロインから「どうか幸せに」リレーのバトンは、今のところ第一走者ナイーダ選手、第二走者ルビーナ選手、そして現在――第三走者テロンナ選手は自責の念からバトンを放り投げたっぽいが、さて、このバトンはどの様にアンカーを務めるであろうヒカル選手に受け継がれるのだろうか?

 

 

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