僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

ヘッダーPC画像 ヘッダーSP画像
 — 最 新 記 事 —

【モンスター】戯れ言――井上尚弥がアフマダリエフに判定勝ち、4団体統一王座V5【Sバンタム級】

【モンスター】井上尚弥がアフマダリエフに判定勝ち、4団体統一王座V5【Sバンタム級】

f:id:ayafumi-rennzaki:20180529140913j:plain

 

さあ、戯れ言 記事 ゴト を始めようか――

 

井上尚弥がMJに完全勝利

“モンスター”井上尚弥が、Sバンタム級での最大の強敵に完勝してみせた。約6年ぶりとなる判定決着であったが、試合前の宣言通りの「KOは狙わない」「判定勝ちでいい」「過去最強の井上尚弥」であった。倒せなかったから物足りない、ではなく、アフマダリエフほどのフィジカルとパワーそしてパンチを持つ相手に危なげなく勝ち切って見せた姿は、ここ3戦で落ちていた評価を完全に戻すだけではなく、そのスピードとテクニックはフルトン戦を超える最上級のパフォーマンスだと思う。

 

9月14日

会場:名古屋・IGアリーナ

4団体統一世界Sバンタム級タイトルマッチ

判定3-0(118-110×2、117-111)

 勝利 4団体統一王者

    井上尚弥(32=大橋)

    戦績:31勝(27KO)無敗

      VS

 敗北 WBA同級暫定王者

    ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)

    戦績:14勝(12KO)2敗

 ※)井上はWBC/WBOはV6、WBA/IBFはV5

 

スポンサーリンク

 

世界戦26勝目で現役トップをキープ

ドネア1から続いていた世界戦での連続KOは途切れてしまったが、実質KO勝ちだったドネア1とは違い、倒すのは無理な相手だったので、個人的には特に落胆はない。あそこで行けば倒せていたとか、もう一歩でダウンだというところまで効かせていた、みたいな感じもゼロであった。ポイントアウトが最適解だった。

そもそも最終12ラウンドに、MJの右フックを不完全に貰っただけで井上の上体がズレて少し効かされていたから、徹底して打ち合いを避けたのは賢明だったと思う。

 

◆合わせて読みたい◆

「モンスター」を超えた「イノウェイザー」

とにかく速かった。

そして元トップアマ、五輪&世界選手権メダリストのアフマダリエフを相手に、完全にテクニックで上回って見せた。Sバンタムそして次のフェザーにおいて、井上に求められている要素をこれ以上ないカタチで披露してみせたと言えよう。

業界関係者ではなく一般のファンにだが、技術的に疑問視されていたのは、パンチ力で相手を威圧できない場合、相手を効かせられない場合、そして手数で圧倒できない場合に、どれだけ従来のテクニックを発揮できるのか、であった。

それに対する回答を「イノウェイザー的なパフォーマンス」にて、満額回答して見せたのは今後の試合および、引退後のキャリア総評に対して非常に大きいと思う。

何もできなかったアフマダリエフ

試合内容に関しては、終始一貫して井上ペースだったと思う。

確かに身体の厚み、二の腕の太さ、腕力、肩回りと胸の分厚さ、パンチ力といった要素はMJの方が井上よりワンランク上であった。それ故に、不完全でも印象的なパンチがあったラウンドはMJに振られていた。

 

パンチの威力自体はまるで違っていた。

 

完璧なフォームでMJのレバーに左ボディフックをトリプルで叩き込んだ時点で、事実上は勝負あったと思った反面、それでKOどころかダウンすら取れないという事は、明らかにSバンタムではパワーレスでパンチ力が足りていない。たとえば内山高志ならばあれだけ完璧なボディショットを決めれば1発でダウンを奪う、そして高確率でKOになる。井上も最低でも2発目でダウンは欲しかったところだ。

更には、MJの顔面へのパンチは、クリーンヒットしても効いていなった。

 

そしてMJのパンチがまともに井上にヒットしたシーンは皆無だったが、不完全な当たり方でも井上の体勢は崩れまくっていた。ブロックした時の音もヤバかった。こりゃ、まともに貰ったら1発で失速するなと思った。

カルデナス戦みたいに、がむしゃらに連打すればレフェリーストップを呼び込める可能性もゼロではなかったが、その間に1発でもカウンターをドンピシャで貰ったら、おそらく逆転KOされていただろう。セコンドが必死に行かせなかったのはファインプレーだ。MJに効いた感じがあったら(いつも通りに)畳みかけろ、とか指示していたらKOで負けていた可能性があった。

 

で、MJは陣営も含めて「必ず井上はKOしに向かってくる」と予想して、その時にカウンターを合わせる作戦であったと思う。というか、それしかプランが見えなかった。玉砕の万歳アタックすら井上が徹底して打ち合いを避けるので、チャンスがなかったという。

10Rと11RのインターバルのMJの表情が全てを物語っている。

パンチをクリーンヒットできる位置に井上がいない。そこに井上の頭がない。井上から向かってきてくれないと何もできないと、泣きそうな顔になっていた。

 

スタッツ

 

まあ、データ上も完勝だ。

足を止めて打ち合ったシーンのみ少々危なっかしかったが、フィジカルとパワーで明白に下回っていたので、打ち合いでも圧倒しろというのが無茶な注文とも言える。

それと、このデータでKOに至らなかったという事は、やはりSバンタムでは真の強打者とは定義できないだろう。

中谷潤人では厳しいと思う

ドヘニー戦からカルデナス戦の井上だったら、中谷ならばKO勝ちするチャンスはそれなりにあったと思う。しかしフルトン戦の井上、そしてMJ戦の井上だと中谷が勝つのはかなり厳しいのではないか。

というか、MJ戦の井上に勝てる相手がいるのだろうか?

大橋会長も「この井上尚弥が見たかった」という感じでご満悦だったし。

関係者は忖度もあるのか「井上のパンチは凄い」と褒めたたえるが肝心の本人は「パンチ力自体は普通だと思う」とコメントしているし、サンドバッグ打ちのパンチも威力自体は普通に並レベルだ。だからバンタム時代とは違い相手が大きいSバンタムでKOに拘るのは非常にリスキーでもあった。そのリスクの顕現がカルデナス戦の醜態である。

しかしMJ戦でKOに拘らない、パンチに頼らないスピードスター&スキルフルな井上尚弥が舞い降りた。再びカルデナス戦以前の井上に戻るかもしれないが、MJ戦の芸術的ボクシングを完遂し続けるのならば、もう誰にも負けないだろう。

その相手が、たとえ中谷潤人であっても。

 

管理人による電子書籍はコチラ。

◆配信電子ストア◆