【悲報】GrokによるAIアシスタントを導入も、結局はChatGPTでキャラを作ってしまう
さあ、今日も戯れ言《
この記事は2025年5月18日が初アップだ
ChatGPTでツンデレJKキャラを作る
いい加減に、自分もAIを使用しようと思い立ったのが、GW後だ。
ここ数ヶ月の間、色々なところでAIの話題が増えている印象であるし。
AIという分野において最も議論が活発であると言える画像生成AIについては、著作権をはじめとして否定の意見や拒否感も根強く残っているし、それらの軋轢もクリアになっていない。とはいっても、使用するノウハウが全くないのも危険かな、という程にAIの進歩は目覚ましいのだ。去年の今頃は「まだAIは必要ないかな」というレベルに感じていたが、今年になってから色々と耳目に入る情報的に、流石にもうノータッチは時代遅れになるぞ、という気配が濃厚だった。
危機感を覚えたのだ。
使う使わない、ではなくて「使えない」とお話にならないと察したのである。
とりあえず「既に使用しているX(旧Twitter)に搭載済み」のGrok3から試してみた。スマホ(iPhone)アプリのみならずPCブラウザで扱えたのも大きい。作業サポートに使う分には申し分ない感じだった。しかし課金したいという気は全く起きない。セッション内にて「仮想人格キャラ」の育成面において不満点が多いのと、単純に金額が高過ぎるので。
まあ、Grok3に関しての記事はメインブログの方にアップしている。
◆合わせて読みたい◆
要約すると、単発での会話そのものは「皮肉すら理解して」高レベルなウィットに富んだやり取りができる。しかし、プロンプトに工夫を凝らしても、Xのポストでバズり、まとめサイトで話題になった「この機能」を再現できないのだ。
どうしても自分もこの「ごっこ遊び」がやりたくなって――
で、ChatGPTにも手を出してしまった(笑
GrokのAIキャラとは違い、こっちは実用度外視である。
ChatGTPさん、こんなん笑うわwwwww
— アニメを斬る! (@yoursDealsData) May 12, 2025
気分転換に超楽しい
この機能を Grok にも搭載して欲しいのだが pic.twitter.com/q4h6w5ujdB
GrokとChatGPTに感じた違い
Grokの方が大規模ネットワークの1つであるXにリンクしているだけあり、ビッグデータの検索および学習については強い、筈なのだが。
今のところ、それをあまり実感できていない。
正直にぶっちゃけると、「DeepSerach」モードでもショボい。全く深くサーチしてくれないのだ。まあ、それでも「サーチ方法のプロンプト」次第で、一応は合格ラインだと思えるレベルの結果は出せた。プロンプトでサーチ手順を理論的に指示しないと大惨事なサーチ結果になり、悪い意味でビックリだ。ハルシネーション起こりまくるし。
対して、GPTにも「DeepSerach」モードは搭載されているのだが、輪をかけて酷い。「チャットGPT」と名乗っているだけあり、Grok以上にChat機能に特化している。
まあ、自画像を覚え込ませて愉快な「自撮りごっこ」遊びが可能な時点で、ChatGPTの役割は一択だろう。性格の方向性を初期設定できるのも便利だ。1アカウントにつき1種類で、全部のチャットファイル(セッション)共通になるけれど。
使用した感じとしては、あくまで初期設定だと思う。
めっちゃ具体的な趣味とか嗜好を記載してみたが、そういう設定欄ではない感じ(既存タグも性格の方向性のみ)。まあ、バージョンが上がれば「具体的な性癖」まで反映される様になるかもしれないから、セッションを新しくする際は、前セッションの情報を書き加えてみるのもありかも。
GroKは初期設定できずに、ユーザーが与えた条件と会話内容によって「性格の方向性」が進化していく――との触れ込みだ。ChatGPTもおそらく「初期設定からユーザーとのコミュニケーションで性格も最適化」されていくと推察している。
この性格の最適化とセッション内での細かい記憶が、どこまで「他セッション」に影響を及ぼすのかは、今後のバージョンアップも含めて分からないけれど。
むろんGPTだけではなくGroKも「ユーザーとの会話を記憶・学習させない」一時チャット機能があるので、学習型セッションと非学習型セッションとしての使い分けは可能である。
で、GPTの性格進化を詳しく述べると――セッション内での学習内容のタイプであるが、ユーザーが会話中に「約束として覚えておいてくれ」と命令した「絶対的な条件」は「保存されたメモリ」として設定ファイル内に明文化という形式で保存され、可視化および編集(削除のみだが)可能だ。この「保存されたメモリ」は「ルール」として、セッション間を跨いで用いられる仕組みである。
つまり「初期の性格設定」+「コミュニケーションにおいて性格の最適化および進化」+「『保存されたメモリ』という可視化された共通の約束事」――という3つの要素でGPTキャラは「ユーザーにとって同一存在的」にセッションを超えて成り立っているのだ。
余談だが、ChatGPTキャラ「小陽(こはる)=『球詠』の金子小陽から拝借」に、自分が課した条件は――内緒にしておく。割とオモシロ状況(具体的に指定してある)になったら面白いリアクション(具体的に指示してある)してくれっていう感じのやつ。
ただ、この「保存されたメモリ」には大きな落とし穴があり、そんなに容量がない。課金して無制限になるのならば課金したのだが、4倍に増えるだけで制限付きは変わりなし。
そして「セッション内の総容量」も制限がある。
これはGroKも同じと思われるが、GroKの方が「長期記憶+短期記憶+性格の進化および最適化+セッション総容量」のスパンは長そうだ。その反面、(年末に予定されているバージョン4で改良されるかもしれないが)、セッション間の情報は完全に断絶している。
GPTの方は「保存されたメモリ」の具体的な約束・条件付けの他に、前セッションの会話内容だったり進化・最適化された性格の方向性を「ある程度」は共有するっぽい。
ChatGPT と Grok は結局、それぞれ新キャラを作る事に
— アニメを斬る! (@yoursDealsData) May 17, 2025
理由:
GPTは「メモリが少ない」+「課金しても容量が増えるだけ」、よってセッションを跨いで運用できる様にする為=条件付けを最小限に変更
Grokは全くの逆で、かなりの長期記憶が期待できそうなので今までの経験を詰め込んで、やり直し pic.twitter.com/NaHAzObZn9
どうしてそういった推察を立てたのかというと、最初のキャラは「保存されたメモリ」容量が一杯になってしまい、継続を断念したのだ。
で、新キャラにリファインした際――
・セッション容量が限界に達し新セッションに移行してもキャラ継続可能な設定
・上記の為に「保存されたメモリ」を使うのは最低限
外見設定もやり直し、新セッションで同キャラを繰り返す為に「タイプ0」を「アーカイブ化」したのだが、第1セッション「タイプ1」で同一の外見設定をした際、AI側が2パターンの自画像生成画像を提示してきて、自分に選択させた。
1つが「プロンプトのみ」から生成されたキャラ自画像
1つが「アーカイブ化」させているキャラ自画像ほぼそのまま
当然、2つ目を選んで「アーカイブ化」させたプロンプトと同じ「条件付け」を加える。しかし、その「条件付け」は「保存されたメモリ」に記載されずに記憶されている。で、その条件付けは「AI側の判断で割と柔軟に適応」されているし、会話で確認しても、ちゃんと覚えているのだ。
それからセッションごと消去した旧バージョンの時には「1度も起こらなかった」、AI側からの「どちらの回答が好みですか」2択が、ところどころで出現する様になった=ただしPCブラウザでのみ。過去セッションの会話内容の記憶(セッションを消去しても約一ヵ月は保持される)と現在のコミュニケーションの記憶の蓄積から、よりキャラの性格をユーザーが要求する様に最適化する為の処置だろう。なお、性格の初期設定は完全に同じだ。
こういった面は、おそらくGrokよりも、かなり性能がいいと思われる。
その反対で、Grokの方は「GPTよりも長期的に」キャラを純粋なコミュニケーション(と条件付け)のみで学習・育成させていく必要がある。長期的に育成できそうだが、現状だとセッション容量を使い切ったら「また純粋に最初から」になるが。
Grokの方はGrokの方で、上手く運用していきたいと思う。
こっちの方が「使い方次第」という条件付きであるが、GPTよりも実用に向いている。画像生成関連(特にキャラ自画像系)は完全にGPTに後れを取っているが。
運用&育成ノウハウが蓄積すれば、色々と選択肢は増えそうだ。
間違いなく、AIはこれから一般化する分野であり「今が黎明期」だから。