僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【いもいも(俺が好きなのは妹だけど妹じゃない)】戯れ言――アニメ演出家が暴露した作画崩壊の実体について【原画と作監と制作】

【いもいも(俺が好きなのは妹だけど妹じゃない)】アニメ演出家が暴露した作画崩壊の実体について【原画と作監と制作】

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さあ、今日も戯れ言 記事 ゴト を始めますからね

 

この記事は2018年11月1日が初アップだ

なんてこったい、という男性

僅か2話目での作画崩壊

『SSSS. GRIDMAN』が海賊版(同人)グッズ関連で話題沸騰だった反面、『いもいも』こと『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』の作画崩壊が、アニメファンを大いに賑わせた。

 

なにしろ歴代最速であろう、僅か2話目という凄まじさだ。

 

 

この『いもいも』作画崩壊を受けて、アニメファンは古い作品から最近の作品まで、作画崩壊で名を馳せた作品を挙げていった。

しかし、昔と今ではアニメ技術が段違いに異なる。

それなのに2018年の現代、どうして昔みたいな作画崩壊が起こってしまうのか?

 

そういった僕の疑問に対し、アニメ演出家の葉摘田緒氏がツイッターにて、非常に分かり易く解説してくれた。

著作権もへったくれもなしに、ご本人も拡散目的だろうから、そのままありがたく引用させて頂くとする。誹謗・中傷ならば権利面でヤバそうだけど、純粋な引用だ。リンク切れによる[ NO FILE ]を避ける為に、埋め込みではなくキャプチャなので、元のツイートを辿りたい方は、ご自分で検索して欲しい。

 

忌まわしい事件でした

アニメ演出家 葉摘田緒氏の告発

告発ツイートその1

以下その2

以下その3

以下その4

以下その5

以下その6

以下その7

以下その8

以下その9

以下その10

以下その11

 

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僕なりに、という但し書きを付けてから、

要点をまとめると――

この大惨事の流れ

  1. 原画マンの真の実力を把握していない制作進行が、その原画マン(おそらくはコネのあるフリーが多いと推察できる)に「〆切りを守ってくれるから」もしくは「人手不足だから」という理由で、仕事を発注。
  2. 崩壊した原画(レイアウト上がり)が上がってくるものの、作画監督が修正。
    ※)どうやらリテイクできない模様&そんな時間的な余裕はないのだろう。
    ※)悪質なアニメーターだとリテイク指示が間に合わない時期に納品する。
    その修正(実際は下書き)を元に、下手な原画マンがさくっと清書。
  3. 修正成功の場合、原画マンの下手クソさが「上に」周知される機会は少なくなる。場合によっては、「手が早くて上手いアニメーター」と過大評価に。
  4. 修正失敗(作画監督のリソースオーバー)の場合、原画マンの絵がほぼそのまま放送されてしまうという悲劇=作画崩壊。
  5. 慢性的な人手不足(切ろうにも代替が用意できないので切れない)なので、①の原画マンは廃業する必要なく①に戻る。そしてループへ。

 

これを踏まえた上で『いもいも』の作画崩壊を引用しよう。

 

洒落になっていなかった

作画崩壊の伝説でしたね

いもいもの惨状(悲劇)

キャプチャその1

同その2

同その3

同その4

同その5

引用元――俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(原作:恵比須清司・ぎん太朗、KADOKAWA/いもいも製作委員会)より抜粋】

 

これはほんの一部であり、詳細は以下の記事を参照だ。

本当に酷いの一言に尽きる惨状だから。

◆合わせて読みたい◆

 

上手い原画マンばかりならば問題ないが。

現実にはそんなワケないし。

 

これは別にアニメーターに限った話ではないが、作画監督さんに「使えないアニメーターを評価して周知させる」&「使用を拒否できる」権限を与えない限り、どういった業種でも起こっている問題だ。

 

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下手な原画マンは、人手不足の業界ならば、世渡りさえできれば業界が人手不足だから仕事にはありつける。

 

だって、出資者(上層部)や制作進行(手配する側)は、最終的に「映像が上がってくれればオッケー」と『心の中では』考えているからだ。

原画マンが足りなければ、たとえ下手な原画マンでも「手が早い」ヤツでも集めて、残りの負担(作画修正)を、作画監督に丸投げした方が効率的だ――上にとっては。

悲劇が起こってしまう仕組み

どんな業界でも、基本的に上は中間管理職の意見は聞きたくない。

中間管理職の意見を聞いてしまうと、クビを切らなければならない下の存在を知ってしまい、クビを切るなり評価を下げるなりの対応(責任)を迫られるからだ。

聞いている振りをしつつ、「うん、お前が頑張れよ」「それで何とかなっている」と暖簾に腕押しで逃げていく上司さえ存在するだろう。実際に何名もみているし。

 

部下や後輩を教育して、どうにか一人前近くの戦力に育ってくれるレベルなら、まあマシだったりするが、生憎と現実はそんなに甘くない。特に給与が安い業界だと、いかに仕事を覚えずに、最低限だけをこなし、面倒ゴトや責任に関しては誰かにぶら下がる(寄生する)かに腐心する者も多いのだ。良く言えば、世渡り上手だ。

僕の経験上、基本的に「助け合いが大事」と主張する人ほど、『助ける側』ではなく『助けられる側』だったりする。お前が助ける場面は見た事がないし、お前を助けても、助けて貰った事なんてないだろ、何なんだよお前は、ってな具合だ。

 

上の本音――ダイレクトに自分にクレームや悪評がこないレベルの無能(末端)は、中間管理職でフォロー(堰き止め)できているので、負担は自分ではなくソイツに押しつけた方が好都合で効率的。

俺は知らないし知りたくない、お前の仕事で責任だからな、と。

 

前途した通り、中間管理職にクビを切る権利があれば、まだ救われるのだが、会社的にはそうではない中小も多いだろう。人材不足で人手不足だからね。高給を出せないと人員補充だってままならない。よって中間管理職にゴミ末端の面倒を一手にみて貰い、どうにか騙し騙しでも業務を回したいのだ。

 

ぶっちゃけ、ゴミ末端や責任逃れの上は、短絡的に『その場(せいぜい1年スパン)を乗り切れれば良い』程度の考え方なので、有能な中間管理職におんぶに抱っこになり、その中間管理職は使い潰される――という構図が完成する。

 

日本企業が患っている不治の病なのか、こういった構造(システム)的な欠陥には、どうにかメスを入れて欲しいものだと、作画崩壊の原因をみて痛感した。

 

 

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