僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【完結か打ち切りか】戯れ言――肉女のススメについて【全4巻OLグルメ漫画】

【完結か打ち切りか】肉女のススメについて【全4巻OLグルメ漫画】

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さあ、今日も戯れ言 記事 ゴト を始めますからね

 

この記事は2018年10月17日が初アップだ

マイナー漫画を語る

今回はマイナー漫画について語ろうと思う。

 

つい先日、近所のコンビニに新刊が置いてあったので購入した。コンビニに入荷されるくらいだから、真の意味でのマイナーではないが。第1巻の帯には[ pixivコミック&ニコニコ静画で総合1位を獲得!! ]とあるし。

表側の帯では気が付かなかったが、裏表紙をみると『堂々完結!』という文字が。

全4巻だからなぁ。果たして円満だったのか、それとも――

 

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その作品は『肉女のススメ(漫画:小鳩ねねこ)』。

少年画報社のYKコミックスである。

Wikipediaに専門の作品ページはない。これからも作られないだろう。

 

肉女のススメ、表紙

 

この作者さん――小鳩ねねこ先生は他にも『純愛とろとりっぷ(全2巻)』を、同じくYKコミックスから出版している。

あらすじを読む限り『純愛~』の方は長く続けられる題材ではなさそうだ。

別名義による作品もあるかもしれないが、ここではそこまでは調べない。

2度目の連載は、単行本4冊で終わった――これが事実である。

 

最終刊を読み終えて言うが、どう解釈しても打ち切りに近い畳み方だ。

 

作者が投げ出したのか、出版社から終了を宣告されたのかは分からない。

一応は、ストーリーらしきものに最低限の決着はつけてあった。

この作品はOL3名による『肉をメインに据えた』グルメ系マンガだ。グルメ系であるが、基本的に料理はしない。稀に調理シーンが入る事もあるが、凝っていない内容(描写)だ。かの料理マンガの名作『ザ・シェフ』を彷彿させる程に。

 

サクッと紹介してみようか

興味を持ってもらえれば幸いです

肉女のススメの主役たち

OL3名の設定はこうだ。

  • 主人公=27才。
    大の肉食いが原因で婚約者に逃げられた過去あり。
  • 受付嬢=24才。
    男性に大人気。ゲーマー。義理の弟に想われている。
  • チーフ=30才。
    スタイル抜群の大人の美女。キャリアウーマン。

左から主人公、受付、チーフとなる。

肉女のススメ、主人公

 

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完結時には年齢が1才上乗せされている。サザエさん時空ではないので。

後に主人公をふった元フィアンセと、会社の飲み会で鉢合わせてしまうのだが、これがなかなかのクズ男だった。「食べ方が汚い、肉ばかり食うし」等と言い捨てた男なのだが、その程度で婚約破棄できる性格が酷すぎるし、そんな理由だと主人公の両親に刺されても不思議ではないと思うのだが。

察するに、主人公の肉食いを許容できる男性が、主人公のトラウマ(心の傷)を癒して新たな恋を――ってのを、話の軸に添えたかったのだろう。

 

チーフさんも恋人いない歴が(かなり)長い様で、日々の仕事に忙殺されながらも、いつか良い相手(縁)をと望んでいる。

 

そんな中、受付嬢だけが恋に疎く、そういった願望はない。だが彼女のアパートに通う重度の義姉っ子である高校生の義弟がいる。彼女は異性として意識していないが。

 

三者三様の(ストーリーとしての)バックボーンがあり、そんな3人が『肉食仲間』として、様々な場面で共に飲み食いするのである。むろん、各自のみでの肉食シーンだって用意されている。そういった意味では、完全に3人全員が主人公だ。

長期連載化を果たせれば、それぞれのストーリーを掘り下げていけただろうし、作者もそれを狙っていただろう。

残念ながら4巻で終わってしまったので、最後は駆け足になってしまったが。

ラストのオチ

主人公⇒職場の上司(年下)からデートの誘い。

受付嬢⇒大学進学で実家を出る義弟と同居する。

チーフ⇒弁当屋のおっさんと未来がある感じに。

 

3人の中で、受付嬢だけが「下世話に掘り下げない方が健全だな」と感じた。

弁当屋さんはJKの娘と父子家庭で、かつそのJKに慕われているチーフさんは、もっとも掘り下げるべき設定(関係)であったが、尺の都合で『俺達の戦いはこれからだエンド』で終わっている。

 

主人公については、肉食が原因で檄太りしているとか、健康に問題が生じているわけでもないので、元々からしてトラウマとして掘り下げにくかった面もあるのだが、正直いって『婚約者が肉食について来られなかったので、喧嘩別れ=主人公が捨てた方』にして、変に引きずらずにカラッとさせた方が良かったと思う。上司(年下)に「食べるの好き、肉好きでも別にいいと思う」と食事の席で言われたが、そりゃそうだ、としか思えない。それが人様の嗜好に対するまともな所感だ。

 

 

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打ち切りになった敗因

何にせよ、たったの全4巻で十全に描くには設定過多であった。

誰か1人にドラマ性の焦点は絞るべきだった。

 

近々完結予定である15年続いた4コマ漫画『三者三葉(漫画:荒井チェリー)』ですら、3人主人公体制をとっているとはいえ、メインで掘り下げられていたのは葉子様のみ(人間関係も葉子様が柱)だったのに。

まあ、『三者三葉』は元々の主人公が双葉であったのだが、自然と葉子様メインに移行していったという、変則的な主人公交代のレアケースであったが。原作漫画の主人公は双葉という体裁だけは残し、アニメ版や他の露出では葉子様が主人公認定になっている。

 

話を『肉女のススメ』に戻す。

 

良かった点としては、食事をするキャラクターの表情や仕草が、実に生き生きとしていた。本当に美味しそうに食べるのだ。指の動きの細かさ等、実に闊達である。

反面、料理そのものの描写は、やや画力不足を感じた。デジタル作画だろうから、これならば実写をトレースして、トーンで加工した方が良いのでは、というレベルだ。

 

料理というよりは、キャラの食事シーンがとても美味しそうでした

秀逸なシーンを抜粋

食事シーン(のリアクション)は満足だったし、たまに読み返そうとは思う。

以下、代表的なシーンの抜粋(引用)してみる。

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(僕も大好物なカツカレーを食っているシーン)

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(肉女のススメで検索したら、餃子、と続く)

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(牛丼でここまで感激できるとは凄い主人公だ)

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(最高の二文字に「ジャスティス」というルビが)

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(この3人と一緒にすき焼きを食べたくなった)

 

話作りは、それ程でもなかった上に、この作者にバトル系を描ける画力はない。というか、バトル系を十全に描くのには漫画家の中でも飛び抜けた画力を要求されるのだが。

次回作もグルメ系だったら、第1巻は試しに買ってみよう。

購入者ゆえに、やや辛口であるが、忌憚のない総評はそんなところかな。

 

では最後に――アナタも素敵な肉女・肉男を目指そう!

 

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