【良くなると答えたのは9.6%】日本の将来に絶望する若者について【9ヶ国中で最下位】
さあ、今日も戯れ言《
この記事は2019年12月6日が初アップだ
なかなかに痛ましい話題が、テレ朝のニュースに流れてしまった。
12月3日の朝である。
リンクを貼っておく。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000170681.html
日本財団が日本やアメリカ、イギリス、中国、韓国やインドなど9カ国の17歳から19歳、それぞれ1000人を対象にした調査によりますと
(中略)
「自分の国の将来についてどう思うか」という質問に「良くなる」と答えた日本の若者は9.6%で、9カ国中最低となり、トップの中国の10分の1にとどまりました。
調査元のソースは:https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/pr/2019/20191130-38555.html
若者はなぜ日本の将来を悲観するのか
まずは原因を考察する必要がある。
原因が絞り込めれば、それを解決(除去)する事によって、日本の若者たちは自分たちの国の未来に対して明るい希望を抱ける筈だ。子供や若者が国の未来に絶望する――それは先人である大人たちにとって紛れもない恥であり、負の遺産なのだから。
与党や政権に関して
現状、自民党一択となっている。
不満があるなしとか、票の世代間格差とか、地域による一票の格差とか、そういった話以前に、現実として為政能力がある党が自民党しかないのだから。かつて民主党が政権を勝ち取った直後、実際に政治を行うノウハウがないと右往左往した挙句、ハチャメチャな政治を行ってくれた悪夢を、多くの国民は忘れていないだろう。たとえ理想はご立派で崇高でも、肝心の実務能力に欠けていれば、まさしく画餅そのものである。
安倍政権が国をこうしたのではない。
国がこうなった結果が安倍政権なのだ。
安倍政権は長いが、他の総理になったところで大差がないのは、もう明白である。
将来推計人口に関して
世界有数の老人大国となってしまっている。
少子高齢化まっしぐらの中、彼ら若者(平成生まれの30歳以下)は好景気を知らすに生きてきたのだ。生まれてからずっと、彼らの周りでは中高年の割合が増加している。
しかも世の中は不景気のまま。
《2000年以降の出生数》
年度 | 出生数 | 政権 |
2000年 | 1,190,547 | 小渕・森 |
2001年 | 1,170,662 | 森・小泉 |
2002年 | 1,153,855 | 小泉 |
2003年 | 1,123,610 | 小泉 |
2004年 | 1,110,721 | 小泉 |
2005年 | 1,062,530 | 小泉 |
2006年 | 1,092,674 | 小泉・安倍 |
2007年 | 1,089,818 | 安倍・福田 |
2008年 | 1,091,156 | 福田・麻生 |
2009年 | 1,070,035 | 麻生・鳩山 |
2010年 | 1,071,304 | 鳩山・菅 |
2011年 | 1,050,806 | 菅・野田 |
2012年 | 1,037,231 | 野田・安倍 |
2013年 | 1,029,816 | 安倍 |
2014年 | 1,003,539 | 安倍 |
2015年 | 1,005,677 | 安倍 |
2016年 | 976,978 | 安倍 |
2017年 | 946,060 | 安倍 |
2018年 | 約92万 | 安倍 |
2019年 | 90万割れ | 安倍 |
折れ線グラフで示すのは、かなり恐ろしいデータである。状況がここまで来てしまうと、かなり残酷な未来しか見えてこないのも納得だ。
子供を産める女性にしても半数が50歳以上というのが目前であるし。
ちなみに2045年の人口ピラミッドの予想が、次(下)である。
14歳以下の少なさに戦慄を覚えた。
このままだと加速度的に子供が減っていく。
経済成長率に関して
世界銀行による経済成長率の見通しだと以下だ。
2017年~2020年の各国GDP成長率見通し
中国 6.1%
韓国 1.9%
ロシア 1.8%
米国 1.7%
EU 1.4%
日本 0.7%
たったの0.7%であり、EUと比べても半分しかないという体たらくだ。
酷い。あまりに悲惨である。
で、だ。日本のGDP(国内総生産)だけに着目してみても――
《1人当たりGDPランキング》
年度 | 国際順位 | 政権 |
2000年 | 2位 | 小渕・森 |
2001年 | 5位 | 森・小泉 |
2002年 | 9位 | 小泉 |
2003年 | 12位 | 小泉 |
2004年 | 14位 | 小泉 |
2005年 | 15位 | 小泉 |
2006年 | 20位 | 小泉・安倍 |
2007年 | 24位 | 安倍・福田 |
2008年 | 24位 | 福田・麻生 |
2009年 | 18位 | 麻生・鳩山 |
2010年 | 18位 | 鳩山・菅 |
2011年 | 17位 | 菅・野田 |
2012年 | 15位 | 野田・安倍 |
2013年 | 26位 | 安倍 |
2014年 | 27位 | 安倍 |
2015年 | 26位 | 安倍 |
2016年 | 23位 | 安倍 |
2017年 | 25位 | 安倍 |
2018年 | 26位 | 安倍 |
ちなみに2009年がリーマン・ショック。
アベノミクスが2012年にスタートだ。
失われた30年というか40年によって、先進国(ほぼ自称)の中でも最低レベルの成長だという事がハッキリと見えてくる。
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ネット上での声を聞け
匿名による奇譚のない意見をピックアップ。
文句ともいうが、だからこそ価値があるのだ。
- どのデータ見ても良くなる兆しすら見えない
これで未来に希望を抱けと言われても無理だろ - ウソつきの末路
-
無能が跋扈しすぎてて
良くなる要素が見当たらない
- そりゃ公文書すら改竄する安倍自公だもんね
- 在日&外国人ファーストだった平成の30年間が
日本と日本人をぶち壊しましたなぁ - 会社変えようとすれば老害社員に潰される
こんな国の将来に期待してる方が頭おかしいだろ - 若い人、意外とちゃんと認識してるんだな
- まぁ日本に関しては割とマジで衰退以外無いわなw
いかに衰退のスピードを抑えられるか?っていう段階w - びっくりする位ここ10年で衰退した気がする
- これは非常に正しい現状認識だな
- 今の日本で明るい未来を予測できる、って人がいたら、
どういう未来を予測しているのか聞いてみたいww - この数字は完全に諦めモードだな
- 今後日本が良くなると思ってる奴は脳に障害があるだろ
- 失われた20数年の間に生まれたわけだから
生きてる間ずっと停滞してる国だからな
夢や希望感じるほうがおかしいよな - 桜を見る会の名簿を出せ、と言われて空っとぼけるような、
男らしくない倫理の欠如した卑怯者が日本一えらい人だからなw
そんな国に、誰も希望が持てないのは当たり前だ - みんな高齢者が原因だと分かってる
でも捨てるわけには行かない - どのデータ見ても駄目だもんなぁ
まぁ一番の原因は少子化による
人口減少だけどな - 今の国を見て良くなると思う奴いないだろ
絶望しか見えねえもん - ジジババだらけ子供は激減
良くなる要素が全くない - 年功序列で頭抑えられているから、こうなる
- 人口は落ちてるし、技術力もビジネスセンスもゴミカス
個人レベルでもブラック労働&一生独身
どこに希望があるのか
若者が希望をもてる国にする為には
国民からの搾取を程々に
ブラック企業どころかブラック国家。
海外からはそんな風に認識されつつあるし、スマホおよびSNSの普及によって国民も様々な角度からの情報を得られる様になった。もうマスコミからの忖度された情報(ニュース)を、目出度くも鵜呑みにはしていない。
ブラック企業の社畜であると、古代エジプトの奴隷の方が人間扱いされているのでは? と自虐するレベルだ。過労死、24時間戦えますか、と日本の労働者に対する人権意識は世界最悪と形容できるだろう。国連から警告を受けまくる程に。
現状、ごく一部の優良企業をのぞき多くの中小企業(の経営者)は、従業員から不当に詐取する事によって利益を増やそうとしている。それは国家も同じ印象だ。
税制で企業を優先するのではなく、企業から税金を搾り取れるだけ取り、庶民からの税収を減らす。大鉈だがこれくらいのショック療法は必要だ。それで倒産するのならば、その会社はそれまでという「自己責任」だろう。増税によって国民が搾り取られて、企業が潤ったところで、企業の潤いが従業員に還元されていない(内部保留や役員報酬および株主優先)のだから。
最終的には消費税が40%になるのでは? と危惧されているがとんでもない事だ。今の10%を上限に、可能ならば生活必需品の税率は落としていくべきだ。
国民からの詐取を減らしていく。
それが出来ない日本ならば、若者が自分の国の未来に希望を抱ける筈がない。
外国人技能実習制度を廃止
国際社会から非難轟々の制度なんて、すぐにでも廃止してしまった方が良い。
納得して外国人が低賃金で働いているのならば、まだマシである。しかし自国民ですら「求人詐欺」の餌食になって「半ば騙される」も同然で、国際社会でも際立って劣悪な労働環境に晒されている。
悪徳ブローカーやブラック企業に騙されて、奴隷のごとくこき使われている外国人労働者を目にした若者たちが、果たしてどんな思いを胸のうちに抱くのか、政治家や経団連は少しでも想像して欲しい。
人口ピラミッドがこの状態だと移民の受け入れは必須になる。
だが移民を騙して「安い労働力」にしようと企むと、まともな外国人は日本に寄り付かなくなるし、反日になるだろう。情弱を騙して奴隷にする今までのやり方だと、将来に禍根を残すのは確実だ。止めよう、労働者に嘘をつくのは。
健全な移民政策を。
外国人を労働者として雇うのならば、日本人よりも高い賃金を義務付ける。モラルハザードな日本の経営者はそうでもしないと、外国人労働者を騙して安い労働力として酷使しようとするのは必至だ。それが日本人労働者の詐取にも繋がっていく。
ブラック企業の撲滅
現在、進めている「働き方改革」の徹底は必要だ。
この改革によって倒産する会社が出ようが、少子高齢化により日本人労働者は不足しているし、外国人労働者だってまだ400万人に届いていないので、仕事の受け皿は沢山ある。企業間で真っ当な人の奪い合いが進めば、労働条件も上がっていく。低賃金長時間労働が是正されていけば、世の中、様々な方向で良い方向へと変わるだろう。
他の記事でも述べているが、日本の中小企業は労働者に対してライアー過ぎるし、また現場の善意や責任感に甘え過ぎだ。経営者はもっと経営のプロになるべきである。現場に経営者の感覚を求める前に、経営陣は現場の感覚を学ぶのが先だ。
ライフ・ワーク・バランスの徹底
若者優遇とか老人云々よりも、最初にこれを目指すべき。
日本人(それも若い世代の労働者)は時間を詐取されまくっている。ソシャゲをやる時間すら確保できない層も存在しているという(汗
多少は貧乏であっても、若い世代に時間(余裕)を与えないと「趣味」「恋愛」「結婚」「子育て」とかいう以前に「生活のために働くのではなく、働くために生活する」という感覚に陥ってしまう。
正社員とか非正規とかいう括りも問題かもしれないが、とにかく時間だ。
ぶっちゃけると日本のブラック企業は従業員(低賃金奴隷)に最も与えたくないのが、給与よりも休日と時間だったりする。長時間労働の目的のひとつは、時間的余裕のなさと疲労感からくる判断力と思考能力の欠落状態=社畜に洗脳し易くなる、だ。
過労死自殺するくらいならば、どうして強引に退職して逃げないのだろうか。そう感じる人は「長時間労働&休日不足からくる時間的余裕のない生活」を知らないのだ。そんな状態に長期間さらされると、人間まともな判断力が働かなくなる。
若者に青春を。
厳しい競争は避けられないかもしれないが、それでも少しでも楽しく充実した学生時代(特に中学高校生活)を。その程度すら大人が子供に与えてやれずに、子供が明るい未来を想像する筈がない。そして、子供や若者に余裕を与えてやる為には、大人(青年、中高年)にもライフ・ワーク・バランスは必要かつ重要なのだ。
税制や景気は簡単には改善できないだろうが、せめて「働き方改革」を通して、最低限のライフ・ワーク・バランスくらいは実現しなければいけない。
明るい未来への第一歩は「楽しく充実した」生活なのだから――