【正当続編で復活】3×3EYES(サザンアイズ)について【TVアニメ化希望】
さあ、今日も戯れ言《
この記事は2019年2月23日が初アップだ
【引用元――3×3EYES(漫画:高田裕三、講談社)より抜粋】
今回は、往年の名作・傑作――『3×3EYES(サザンアイズ)』を語ろう。
昔、単行本を全巻もっていた。嵩張るから処分しちゃったけれど。仮に全巻を買い戻すのならば、やっぱりスペース的に電子書籍になるか。
一応だが簡単な説明を。
物語の大枠は《三只眼吽迦羅(さんじやんうんから)》という三つ目の妖魔であるヒロイン――パイ(パールバティ)と、彼女に命を取り込まれる事により不死人の守護者《无(ウー)》となった少年――藤井八雲が織り成す、壮大な冒険譚だ。登場する妖魔や術式の設定が、中国文化やインド神話を中心としたモチーフとなっているのが特徴。
リアルタイムでの連載時は初期から中期(第四部の序盤)までの人気が、凄まじかったな
第二部の聖魔伝説は大傑作でしたね
第1巻の表紙はこれだ。今見ると本当に懐かしい。
で、最終の40巻(完結)の表紙がこれ。
連載期間に比例して画力は上がり、絵柄は完成されているけれど、連載開始当初の若さ溢れた荒々しさも、こうして見ると伝奇異能バトルとしては魅力的だと再認できる。
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そして、今なお『3×3EYES(サザンアイズ)』は現役だったりするのだ。
古き名作から、復活した人気作。
この作品の現状を形容するのならば、そんなところか。続編の誕生により定義としては無印となった(完結済みの)本編は四部構成となっている。その後、幾つかの外伝が発表され、そして正当な続編がスタートしており、現在は順調に2シリーズ目だ。
ザッと流れを追っていくと――
無印(本編)
第一部 聖魔妖撃編
第二部 聖魔伝説編
第三部 聖魔世紀編
第四部 聖魔創世編
外伝(短編7話)
※)前後編が一つあり
続編
第1シリーズ
幻獣の森の遭難者
第2シリーズ
鬼籍の闇の契約者
なかなかの壮観。流石に作者の高田裕三先生の最大ヒットシリーズだ。
連載開始から30周年だし。
氏のアニメ化作品としては以下がある。
- 毎日が日曜日
- 万能文化猫娘
- BLUE SEED
(碧奇魂ブルーシード) - 3×3EYES(サザンアイズ)
う~~ん、見事に初期の作品に集中している。『猫娘(鬼太郎の方じゃなく)』はアニオタならば知っている人は多いのではなかろうか。アニメは未視聴だが『毎日が日曜日』は読んだ記憶がある。
ちなみに『3×3EYES(サザンアイズ)』のアニメはOVAだ。
第一部と第二部が2シリーズに分けて映像化されている。
酷な言い方をしてしまえば、『3×3EYES(サザンアイズ)』を完結後、氏は同等以上のヒット作には恵まれなかった。
『3×3EYES(サザンアイズ)』と同じ伝奇路線の2作――『幻蔵人形鬼話』および『九十九眠るしずめ』は長期連載とはならず、他は別路線である『リトル・ジャンパー(全7巻)』、『CAPTAINアリス(全10巻)』、しかもウルトラマンのコミカライズ(全3巻)までやっている。
絵柄の問題も大きかったと個人的には思った。
画力自体は向上していっても、氏の絵柄はバトル系以外ではあまり映えないイメージだ。もっと言ってしまえば、メカニカルな質感やSF的な演出も不得手に思える。
伝奇異能バトルで勝負しないと、今の売れっ子一線級達(原作付きで作画のスペシャリストも多い時代)の絵には、正直いって総合的な意味では太刀打ちできないだろう。
このままでは、過去の漫画家の仲間入りは避けられない運命だ。
――で、『3×3EYES(サザンアイズ)』を本格的に再始動となる。
完全新作(後述するが、実は月刊シリウスで開始予定)が『3×3EYES(サザンアイズ)』と同等のヒットになる確率よりも、『3×3EYES(サザンアイズ)』でもう一山、の方が遙かに分が良い勝負だと僕は思う。
なにより起爆剤の最終兵器ともいえるTVアニメ化がまだだし。
そう、このシリーズは切り札を使っていないのだ。
かつて『3×3EYES(サザンアイズ)』が全盛期だった頃と比較して、今のアニメ技術は比較にならない次元で進化を果たしている。現在のアニメ技術で過去に輝いた名作のアニメ化を、と思ったのならば『3×3EYES(サザンアイズ)』がベストだろう。
氏の最高傑作は、僕個人としては本編第二部、聖魔伝説である。
続編シリーズがそれなりに成功すれば、『3×3EYES(サザンアイズ)』TVアニメ化は充分にチャンスがある筈だ。今はアニメ化する原作が枯渇に近い状況で、過去の名作がリメイクされまくっている。第一部から第三部までを2クールで完璧に再現(時代設定は今に合わせる、もしくは続編も視野に入れ、当時のまま)すれば、ある程度以上のヒットは堅いと思うのだが。
ただし、この『3×3EYES(サザンアイズ)』という作品は本編第四部がネックだ。
引き延ばし感たっぷりで、単行本全40巻の内、なんと28巻を占めている。無駄なく纏まっていた第三部までと比べると、確実に見劣りする。逆に言ってしまえば、この第四部をアニメ化によってシャープかつコンパクトにリビルドできれば、なんて想像してしまう。可能ならば、分割しての劇場版で。
全盛期に様々なメディアミックスをみせて成功した作品だ。
ちなみにセガのメガCDやスーパーファミコン(聖魔降臨伝、獣魔奉還)でゲーム化されているが、スーファミ版(特に聖魔降臨伝の方)の評価は低い(苦笑
逆に、それより前から発売されていたPCゲーム(三部作、①〜三只眼變成〜 ②〜吸精公主〜 ③〜転輪王幻夢〜)は評価が高い。
2016年にパチスロ化(~聖魔覚醒~)もしており、今なお強い求心力を誇る。
TVアニメ化という起爆剤で、続編シリーズも含めて再爆発(ブレーク)させる事はそう難しくはない筈。八雲とパイの設定は、オリジナルストーリーでも活かし易いので、ソシャゲにも向いていると思うのだが。
eヤングマガジンで配信していた続編であるが、この度、月刊ヤングマガジンの紙面に移籍する事も決まった。
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また、この単行本の巻末にて「2019年5月以降から『月刊シリウス』で少年マンガの連載を開始する」と告知された。
追記)単行本が発売されました(2020年3月)
高田裕三の再度の大ブレイクを願いつつ、この記事を書き終わろうと思う。