僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【gooランキング編集部】戯れ言――最強ピッチャーランキングに異論、について【投票数合計:11,918票】

【gooランキング編集部】最強ピッチャーランキングに異論、について【投票数合計:11,918票】

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さあ、今日も戯れ言 記事 ゴト を始めますからね

 

この記事は2019年5月21日が初アップだ

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有名作からマイナー作まで膨大な数がある野球ジャンル漫画であるが、2018年8月に『gooランキング』として発表された『野球漫画史上最強のピッチャーランキング』に対して、異を唱えたい。

 

あ、別に不愉快に思ったとか、怒ったとかではなく、単に記事のネタにしたいなと思い付いたからなので、その辺を誤解しない様に。

 

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ちなみに、ランキングを発表した記事によると、こう定義されている。

 かなりの人気を誇るスポーツ、野球。漫画の世界ではとりわけ主人公が投手であることが多く、日頃の練習や試合での活躍ぶりに心打たれた人も少なくなく、プロ野球選手の中には「自分の人生を変えた」とコメントする人も多く存在します。

そこで今回は「野球漫画史上最強のピッチャー」をアンケート、ランキングにしてみました。
漫画界で一番強いと思われているピッチャーとは、一体どの作品のどのキャラクターだったのでしょうか?

そう。「漫画界で一番強いと思われているピッチャー」を募ったのだ。

しかし出された結果は「知名度ランキング」に過ぎなかった。

作中ですら最強ではないピッチャーが沢山だ。

そりゃ、知らなければ挙げる事など無理なのだから、この手のランキングが知名度順になるのは、仕方がないし、必然ともいえる。本当に「漫画界で一番強い」ピッチャーを決めるのならば、全野球漫画の全投手を提示して、そのスペックと成績で比べてもらうしかない。だが、リアル系と非リアル系で同一視するのもナンセンスだろう。漫画界で一番強いボクサーが『リンかけ』から選ばれたら、大半の者が「ボクシング漫画としてのリアリティが皆無じゃねーか」とツッコミを入れる様に。

 

そこで『リアル系』『理論系』の作品に的を絞り、『gooランキング』による最強ピッチャーを検証し、最後に「この僕が独断で選ぶ野球漫画界で史上最強のピッチャー」を紹介したいと思う。

では、始める。

 

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 1位 茂野吾郎(MAJOR)

 悲運の投手、『MAJOR』の「茂野吾郎(旧姓:本田吾郎)」が堂々の1位に輝きました。
幼い頃に母を亡くし、そしてプロ野球選手で自身の憧れでもあった父を失った彼は、父の婚約者であった茂野桃子(旧姓:星野桃子)に引き取られることとなり、桃子の結婚に伴って福岡へ移住することに。
故障に見舞われることも多く、福岡の高校では狂気じみた練習方法などにより退学、野球のない高校へ転校することとなるのですが自ら野球部を立ち上げ、不屈とも言える精神の強さを見せつけました。

異論:

幼少時こそ悲運であったが、故障の大半は自己管理の問題であったし、なによりもメジャーリーグで大成功を収めている。続編の2ndも含めて考えると、凄まじく幸運で恵まれている人生といえよう。

最強のピッチャーか否か、で見ると、確かにメジャーで一時代を築いた超一級品の投手である。メジャーリーグで結果を残したのは素晴らしい。

100マイルを越える速球にフォークボール。血行障害が悪化するまでは、スターターとしてサイ・ヤング賞も獲っている。

だが、あくまで吾郎は「超一流のメジャーリーガー」という枠組みから大きく飛躍する事はできなかった。野球漫画史上で最強、は少し過大評価だろう。

 

 2位 星 飛雄馬(巨人の星)

 スパルタ教育の末に生まれた、『巨人の星』の「星飛雄馬」が2位を獲得しました。
幼い頃から理不尽とも取れる父のスパルタ野球教育を受け、大リーグボール養成ギブスによって魔球の開発などに成功した星飛雄馬、しかし故障した際、「俺とお前は野球ロボットだ」と人間性を否定するような冷たい言葉を掛けられ、さまざまな悲運に見舞われながらも巨人の星となるべく活躍し続けます。

異論:

最強のピッチャーではなく、最強の知名度ピッチャーである。

そもそも《魔球・大リーグボール》に頼らないとプロでは通用しないと、劇中でも明示されているし、魔球なしだと劇中最強ですらない。

 

3位 与那覇わたる(わたるがぴゅん!)

 沖縄からの問題児、『わたるがぴゅん!』の「与那覇わたる」が3位にランク・インしました。

沖縄から東京に引っ越しても問題児だった彼。元々運動神経の良かった彼は、その運動神経に目をつけた野球部の勧誘を拒否していたのですが、マネージャーに一目惚れして入部を決意し野球部のピッチャーとして活躍することとなります。

異論:

わたるの3位には驚いた――が、彼も飛雄馬と同じで、劇中で最強という位置づけでもなく、割と魔球に頼っていた印象が。しかも《ハブボール》⇒《シーサーボール》までは良かったが、その後の魔球は(汗

 

 

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4位 不屈闘志(逆境ナイン)

異論:島本作品によるギャグ漫画の主人公じゃないですか。

5位 番場 蛮(侍ジャイアンツ)

異論:これも魔球攻略がメインの昭和的作品。球速は素晴らしいが。

 

6位 宇野球一(アストロ球団)

異論:超有名な超人野球漫画である。球速190キロは、やり過ぎ。

7位 久里武志(Dreams)

異論:バッターとしては確かに最強かも。球速MAX160キロを誇るが、劇中では魔球頼りで、甲子園だとバカスカ打たれていた印象しかない。ライバル打者にホームランをポンポンと打たれている。防御率を計算すると、とんでもなく酷い数字になる筈だ。

8位 里中 智(ドカベン)

異論:アンダースローでMAX148キロ、数々の変化球、そしてプロでの実績。間違いなく野球漫画史上で最高クラスのピッチャーだ。でも、前途した『Dreams』にアンダースローで160キロを投げる投手がいるんだよなぁ。

9位 沢村栄純(ダイヤのA)

異論:いや、だから劇中でも最強の投手として描かれていないってば。

10位 山下たろー(県立海空高校野球部員山下たろーくん

異論:劇中だと準最強クラスといった感じだったかと。マウンド度胸は抜群だった。でも高校時代の酷使が原因で、続編では野球を断念し、サラリーマンに。作風が完全に昭和テイストなので、令和に突入した今ではリアリティ不足か。

11位 水原勇気(野球狂の詩)

異論:確かに素晴らしい投手だが、昭和のピッチャーであり、水島キャラとしては里中の方が明らかに格上だ。女性という事を加味すれば、確かに最強の一角かも。

12位 眉村 健(MAJOR)

異論:割と真面目に、眉村シニア(2ndで二世が登場している)が、投手としては野球漫画史上で(トータルで評価すると)最強かもしれない。けれど、メジャーリーグで活躍しているシーンが、ワールドシリーズの1試合のみというのは、やはりマイナスポイントだ。

13位 谷口タカオ(キャプテン、プレイボール

異論:いや、谷口って天才型でも最強型でもないでしょ、作風的にも。

 

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14位 上杉達也(タッチ)

異論:知名度の割には14位は低い印象。意外だった。ピッチャーとしては高校時代にはストレート(4シーム)のみで、MAX150キロ程と推察できる。あだちピッチャーのアーキタイプともいえる投手。正当続編に位置するアニメ版では、フォークボールをマイナーリーグで投げていた。最新作『MIX』には「まだ」登場していない(南共々おそらく最後まで登場しないだろう)。

最強かと問われると、あだちピッチャーという括りにおいても最強ではない。

15位 檜あすなろ(名門!第三野球部)

異論:人間としては強いが、ピッチャーとしては最強には程遠い。

15位 国見比呂(H2)

異論:そもそも比呂が達也よりも下という時点で、最強ピッチャーランキングとして機能していないのは明白だったりする。連載されていた当時は、日本人投手が160キロは想像の範疇外だった。この当時はNPBも含めて140キロ後半で剛速球だったのである。従って現代基準でいえば比呂の球速は、ぶっちゃけ遅い。劇中後半で152キロをマークしているが、球速自体、達也と大差ないと思われる。

しかし球速が現代基準から平均で約10キロ遅い点を除けば、その完成度の高さから、文句なしにあだちピッチャー最強だ。劇中でも「怪物」と甲子園で形容されている。というか、MAX160キロ超えならば、野球漫画界で最強のピッチャーと形容しても過言ではない。将来的にはメジャーリーグでも大成するだろうし。

あだちピッチャーで最強のストレートを放るのは『クロスゲーム』の樹多村 光で、高3の時点で160キロを出した。このランキングでは30位に入っている。カットボールをマスターしている点も、現代基準(それでも10年前の作品だが)だ。

なお、球速という点においては、ボクシング漫画であった『KATSU!』に登場する主人公のライバル――岬 新一が凄まじい。高校1年で夏の甲子園を制したサウスポーで、左でMAX158キロ。しかも4番である。この作品も『タッチ』『MIX』と同一世界の作品で「豪腕、上杉を擁して甲子園を制した明青学園」というアナウンスがあった。ボクサーだったが、諸事情でボクシングを断念、主人公に(非公式試合でKO負けして)ボクシングの夢を託し、プロ野球への道へと進む。冷静に考えてみると、この岬 新一が漫画界で史上最強のピッチャーな気もするが、ボクシング漫画のキャラであり、才能とスペックのみで挙げるわけにはいかないだろう。

16位より下の面子だと――

22位につけている甲斐孫六(なんと孫六)。最強のピッチャーといえば、確かに最強のピッチャーであるが、投げるボールは《孫六ボール》なるムービングファストボールのみで、打者との対決も「パワー対パワー」で常に超大味だった。

28位の二階堂定春(緑山高校)も、球速200キロ近いトンデモ設定な時点で。

31位の海部一樹(バッテリー)は、ややインパクトに欠けるか。全4巻だし。

40位の北大路輝太郎(最強!都立あおい坂高校野球部)も、ライズボールを投げるアンダースローの速球派だが、里中の下位互換というイメージだ。

 

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発表しよう、野球漫画史上で最強ピッチャーは

――首里城きらり(Dreams)

 

主人公の久里武志が7位にランクインしている作品なので、知名度も及第点といえる。

野球漫画界で有名(『4P田中くん』が最高傑作)な、原作:七三太朗、漫画:川三番地コンビが生み出した、最強の野球選手だ。

『Dreams』自体、リアル系で理論派系というカテゴリの筈だったのに、神戸翼成高校と戦う頃には、すっかり「超インフレ高校野球漫画」と読者に揶揄されていた。そのインフレの頂点に立っていたのが、このきらりである。

 

そして『Dreams』といえば、掲載誌休刊に伴う「打ち切り」めいた破天荒なエンドが話題を呼んだが、大筋は作者にとって想定通りの結末だったと思われる。

作者がヤケクソになった、と批難轟々だった甲子園準決勝での「故意のデッドボール連発」⇒「主人公退場」⇒「甲子園は終わりでキンクリ」⇒「主人公が高野連から除名」⇒「高校からいきなりメジャーへ」という終わり(ラスト)は、甲子園編の最初から予定されていたのだろう。

 

理由(根拠)は、この首里城きらりという存在だ。

 

甲子園準々決勝、このきらりを擁する美ら海聖都高校と現実時間で5年間くらい試合をしていたが、読んでいた当時から「きらり以上のライバルを、どうやって準決勝と決勝で出すんだろうか?」と疑問に思っていた。

インフレも行き着くところまで行ってしまっている様なキャラだったから。

準決勝で当たる麗峰大九龍高校は生徒よりも監督にスポットが当たっていたし、大黒柱の聖光院 橘も野球選手としては明らかにきらりより格下だった。

――と思っていたら、超デタラメな展開であっさりと甲子園を終わらせてしまう。

要するに、きらりが実質的な『Dreams』のラスボスだったというオチである。

 

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きらりのスペックを挙げていこう。

  • 球速:MAXで163キロ(しかも左投げ)
       現代基準では、非現実的な数値ではない。
       ただし、きらりは男性ではなくJK。
       80キロ、130キロ、150キロと使い分け可能。
  • 制球力:乱して四球を出した描写はない。
  • 変化球:通常の変化球に加えて魔球《ステルスボール》を持つ。
        ライズボール系の《素数ボール》も。
  • 防御率:甲子園準々決勝まで通算0.2だった記憶が。
        つまり過去通算で自責点1があるのみと思われる。
        設定ミスだが、真面目に計算すると投球回数が凄い数字に。
  • 実績:NPB入りした後は不明(そこで作品は終わっている)。
       甲子園3回戦にて、剛速球を封印した状態で完全試合を達成。
  • 将来:久里でも(投手として)メジャーリーグにいける世界なのだから、彼女も将来はメジャーで吾郎や眉村以上の実績を残す事は確実だ。

 

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ここまでインフレさせてしまうと、もう次のライバルなんて登場させられない。

せいぜいが、球速170キロのチャップマンみたいな投手を出すくらいだろう。このスーパースペックの時点で充分に現実離れしているが、これ以上となると完全に「ファンタジー系」「非リアル系」野球漫画のキャラだ。

 

ちなみに打者としても、きらりは最強だったりする。

というか、打者としての方が凄い

きらりを除けば、野球漫画史上で最強(最高)バッターは『タッチ』の新田明男だと思っている。かなり昔の作品になるけれど。なお、最終試合でも最後に空振り三振したとはいえ、5打数2安打(1本塁打)と達也に完勝していた。 

その点に気が付いたのか『H2』の最終試合で、英雄は比呂にノーヒットに封じられて完敗する。わざわざ比呂に「打者はいいよな、3打席に1度打てば、バッターの勝ちになるんだから(意訳」と言わせたし。ただし、勝敗についてのバランスは取っており、三振に終わった最終打席で、英雄は比呂渾身のストレートをファールとはいえ、特大の飛球で外野スタンドに運び、比呂に心中での負けを認めさせた。その大ファールがあったからこそ、勝負球は高速スライダーというキャッチャーの要求に対して、「スライダーが曲がらなかった」と言い訳するが、比呂はあえて真っ直ぐを投げたのだ。野田も「曲がらない気がした」とミットをストレートの軌道から動かさなかったが。

と、余談はここまでにして。

新田明男を上回るきらりの打者データを紹介しよう。

 

  • 打率:準々決勝第2打席まで、甲子園打率10割
       高校通算と予選大会は不明。
  • 長打率:高い(8割は超えていそう)
  • HR率:高い(低く見積もって6割)

 

劇中でも「打率10割姫」とかアナウンスされていた。

久里から軽々とホームランをカッ飛ばしており、大砲ぶりも規格外だ。

ツッコムのは野暮だが、防御率と同じく4試合目の第2打席で1打席のみ凡退して打率9割1分だから、色々と計算がおかしい。甲子園11打数10安打だと、ちょっと打席数が少な過ぎる。4番で3試合9打席は敬遠されまくりという事になり、それだと打率10割より敬遠の方が話題になるだろう。2回戦からの出場だったのか? だとしたら、打率10割がそこまでクローズアップされるのが不自然だし。いや、甲子園3勝って明記されていたか。

投手以上に、打者としてきらり以上のライバルは無理だと連載当時から読んでいて思った。甲子園打率10割とか、もうムチャクチャである。久里以上の才能を持つ、最大のライバル――の筈だった生田 庸兵の完全上位互換になってしまった。

 

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 第1打席、「いつも通り」久里はHR打たれている。

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 HRの打球を野手が超ファインプレーしてキャッチ。

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今後、『リアル系』『理論系』に類する野球漫画において高校生の段階でMAX163キロ、高校野球とはいえ防御率0.2、甲子園打率10割の長距離砲――という首里城きらりを超える最強野球プレイヤーは登場しないと断言しよう。

 

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追記:牛島エミ(リトル・ブル)

割と超新星な逸材が漫画界に登場した。

平均球速150キロ超(全力ピッチだと150キロ後半)というJK投手だ。まだ高校一年生で、変化球や制球など未完成な部分は多いが、楽しみな逸材である。

なお、女の子がファンタジー的に剛速球を放るのではなく、日常的なハードトレーニングおよび球速を追求した理論的な投球フォームの結果と描画されている。また女子は規定により公式戦に出られないが、双子の兄である翔としてマウンドに立つ。チームおよび監督もエミの実力を初見で認め、エースに認定、双子偽装工作に協力している。

ちなみにバッターとしては普通に女の子で、スイング自体は良いが練習試合で相手投手の140キロにビビってバットを振れなかったりする。

 

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