僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【作画崩壊】戯れ言――春アニメで『いもいも』の後継者が爆誕の可能性について【発注書】

【作画崩壊】春アニメで『いもいも』の後継者が爆誕の可能性について【発注書】

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さあ、今日も戯れ言 記事 ゴト を始めますからね

 

この記事は2019年1月27日が初アップだ

いもいも作画が大崩壊

引用元――俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(原作:恵比須清司・ぎん太朗、KADOKAWA/いもいも製作委員会)より抜粋

万策尽きた――実話物語

お ま た せ。

アニメ史に残る迷作『いもいも』が懐かしくなってきている今日この頃だ。

作画崩壊ファンの皆さん! また香ばしい話題をお届けしよう。

つい先日、某掲示板にて匿名で『2019年の春アニメ(作品名は守秘義務)』を元請けしているアニメ会社の制作進行が、すでに万策尽きているとスレッドを立てた。

 

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◆合わせて読みたい◆

 

メインブログの方の記事もよろしく

向こうは番組レビュー形式ですからね

『いもいも』の後継者が爆誕の可能性

このブログはまとめサイトではないので、まんまコピペは控えさせて貰う。

ほら、それをやるとキュレーションサイト認識されて、Googleさんの評価が下がりSEO的に好ましくないから。

ぶっちゃけた内容(書き込み)からして、嘘松ではなく、かなりの高確率で本物(真実)だろうと予想されていた。スレッド内はもちろん、取り上げられたまとめサイトでもだ。

では、その悲惨な内容を抜粋しよう。

書き込まれたコメントの数々

カッティングまで2週間を切っているのに原画マンが集まっていない
社内の原画マンが2人同時に某老舗制作会社に引き抜かれ、全てが狂う
Wikipediaに載っていない制作スタジオを教えてくれ、とコメ
手持ちの(原画マン)リスト全滅
知っている作画スタジオ全滅
どこに電話すればいいのかすら分からない状態
2原はほとんど海外に委託
国内発注分は重要カットのみ
リスト内から知り合いを紹介してもらうも全滅
原画マンだけではなく作画監督も探している
3、4話がスケジュール押しまくっていて、5話あたりで社内の原画マンを使えない状態という推察⇒「そんな感じ」とコメ返し
原画マンが見つからずに止まった状態が2週間継続中
次の手がなにもない、と諦観のコメ
デスクから「もう無理だから海外に撒こう」という死刑宣告を待つのみ、とコメ
海外に撒くと中請けを通すので、スタジオを指名できない
コメ「スタジオガッツに頼めよ」⇒断られたよ
コメ「大阪だとアニメアールくらいか」⇒以下同文
大手元請け以外は全滅
デスクのコネも全滅
理由は知らないが、中村プロはNGなので頼めない
きのぷろ、スタジオマークの2の方、雲雀、wish⇒全部、断られています
某大手元請けにダメ元でお願いしてみる⇒「あなたどこに電話かけているのか分かっています?」と冷たく言われる

 

う~~ん、凄い。これだけの条件が揃っているのだ。

2019年春アニメで『いもいも』ったら、間違いなくこの方が制作進行している作品だから、覚えておくといいだろう。ただし『いもいも』みたいに2話から崩壊という事はなさそうだから、過剰な期待は禁物である。けれども『キャベツ』や『ヤシガニ』クラスの崩壊っぷりは、超高確率で起こりそうだ。

僕の予想では『ウレヘン・カワヘン』とその作画崩壊っぷりからアニメファンに揶揄された『メルヘン・メドヘン』くらいのインパクトは来襲すると予測する。数値化すると0.8IMIM(いもいも)だ。

 

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話題になったツイッターでの発注書

そして1月26日、「去る2018年11月にあるアニメ制作会社のアニメーターへの発注書がTwitterに投稿され注目を集めた件」が、再度『ねとらぼ』を発端に話題になった。

下()がその写真だ。

 

アニメーターへの発注書

 

アニメ会社「リテイクが直らなかったら50%減額」 その発注書大丈夫? アニメ会社、日本動画協会、JAniCAに聞いた

という記事タイトルである。Yahoo!ニュースだから時間が経つとリンク切れになるので、アドレスは貼らない。興味があるのならば上記タイトルでググってくれ。

内容の一部を引用しよう。

 そこに書かれていたのは、「(原画が)リテイクを経ても評価が変わらない場合、発注時提示価格からー50%の支払い」「納期超過した場合 48時間経過でー5% 以後24時間ごとに5%ずつ減額し、累積で25%まで減額」など、クオリティーや締め切りに対する厳格な内容でした。

 

転載されたYahoo!では、様々な意見がコメントされたが、アニメファンではない層から的外れな批判も(発注側へ)湧き上がっていた。

曰く――違法の下請けイジメだ。

曰く――安く買い叩く為の方便だ。

曰く――リテイクには追加料金を。

 

ここからの主張を聞いて下さい!

よるある誤解に対しての反論

ちっげーよ!

こういった条件を明記しないと、リテイクを指示不能なギリギリの時期に、明らかに使い物にならない原画を送りつけてくる原画マンがいるから、発注側は防衛策としてこうせざるを得ないんだっつーの。

作画崩壊している作品を観れば、そのクォリティなんて容易に想像できる。あんな悲惨な状態でも作画監督が必死に修正して、アレなのだ。

そして深刻な人手不足だから、下手クソなアニメーターやタチの悪いアニメーターにも仕事を発注するしかない状況を、アニメファンでない層は理解できていない。切ろうにも他に当てがないのである。

この発注書、実質的には最低ラインの予防線を張っているだけで、おそらく酷いクォリティの原画でも余程悲惨な出来じゃない限り、きちんと(仕方なしに)満額を支払っていると思う。これが厳格に適用できていれば、作画崩壊なんて起こらないし。

 

アニメーターは低賃金というイメージが定着しているが、それでも作画監督クラスの実力と実績を積んで、フリーでやれる様になれば、(もちろん交渉能力は要るが)それなりに稼げる筈。単価が安いのは、動画である。

製作委員会方式で作ると、中抜きなんてできる余地はないのも常識だ。

集まった資金から決められた割合をアニメ制作会社に割り振られるだけである。利益はそこまら出すしかなく、当然、コストが嵩めば赤字になる。売り上げに応じて利益を分配して欲しければ、スポンサーとして製作委員会に入るしかないのだ。割り振られた制作費内で作品を仕上げて納品すれば、アニメ制作会社は確実に黒字になるのだから。売れなくても赤字は背負わない。そのリスクを背負うのは資金を出す製作委員会だ。

 

アニメ業界のみならず、低賃金長時間労働に対して、イメージ(想像)だけで割と間違った知識で批判している者も多い。発注側を批判するにしても、最低限の知識は身に付けてからにして欲しいものである。

どの業界でもそうだが、本当に人手不足、人材不足は深刻だ。

 

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追記)2019年5月6日

ハチナイが作画崩壊している件

正解はおそらく――『ハチナイ』こと『八月のシンデレラナイン』

1話 コメット+A-LINE
2話 ロケットプロダクション+緋和+スタジオトゥインクル
3話 コメット+A-LINE
4話 ロケットプロダクション+緋和+スタジオトゥインクル
5話 ロケットプロダクション+緋和+スタジオトゥインクル

   最新話では作画監督が15名という異常事態

※)元請けは、トムス・エンタテインメント

ハチナイ作画崩壊1

ハチナイ作画崩壊2

引用元――八月のシンデレラナイン(原作:アカツキ、「八月のシンデレラナイン」製作委員会)より抜粋

 

それでも『いもいも』より、遙かにマシだけど。

◆合わせて読みたい◆

 

また『アニゲー速報』へのコメントから一部を抜粋。

あくまでコメント(意見)であって、事実と合致かは保証しない。

 よく崩れてるとか動かないのは低予算のせいだと思ってる人が多いが、単純に上手い作画スタッフが揃えられなかっただけだぞ。

強い制作会社に上手いスタッフは持っていかれるから、中小のスタジオは生え抜きの上手い人がいるところ以外は酷いことになりやすいんだよ。
(これはトムスが請けたけど、自社で回せないから外の中小スタジオに丸投げしてる)
特に今みたいに業界全体に制作状況が逼迫してると、フリーを集めるのも至難の業

今期なんか前期より作品が大幅に減ったけど原作の枯渇ではなくて放送がシーズン単位で落ちた作品が大量にあるだけだぜ。
恐らくアニメの歴史上最悪の制作環境だと思われる。

 中国韓国関係なく上手い人は本当に上手いし、下手な人は本当に下手。
資金や技術のある人を囲ったりしないと作画、美術、撮影もろもろが万全な深夜アニメなんてものは稀ですよ。

すでに何度も話題に上がっているように制作体制の停滞(雑な人間が上に立ったり)、資金の枯渇(中抜き)、技術者の拡充の失敗(京アニのみ成功中)で関東圏のアニメ制作会社はほとんど死に体です。

ソシャゲやパチンコのアニメ作成、ネットフリックスなどのコンテンツ制作に組み込まれる事でなんとか踏みとどまっていますが、個々の会社のシステムはもう壊れています。(すでに周知の事実ですが給料はほとんどの会社が歩合制、新人は給料なんてないと思ったほうがいいです)

もちろん改善策などありません。
技術者は技術を提供する仕事を必死にやってはいますが、上に立つ資金のやりくりをしている人たちはなにもしてませんから。
(最近では脱税して私腹を肥やした社長がいたり、社内体制を大昔から変えずに労基に違反していた会社があったり)

シンプルに言って関東圏の制作会社は、京アニ見習うか、使えない上の連中やめさせるかしないと、アニメのクオリティは良くはならないと思いますよ。

あとテレビ会社自体腐敗がやばいので早々に別のアニメの提供の仕方を考えないとやばい。

 予算じゃなくて制作期間が全然足りてないんでしょ。
作画監督がいっぱいいるってことは修正作業に追われてるってこと。
できねえくせしてトムスが仕事引き受けたんだろうな。

 

再追記)2019年8月10日

やっぱり『ハチナイ』だった件

コミケ配布での同人誌にて、スタッフが色々とぶっちゃけた。

魂の叫びに等しいと思うので、ここでも紹介しよう。

 

コミケ配布の同人誌

 

抜粋すると、こうなる。 

・とにかくスケジュールがなかった(フルバの半分以下かと)
・制作側やる気がなかった(デスク不在、素人P)
・総作監は実質リテイク対応しかできなかった
(それも差し変わらない事故が多発してました)
・作画も少なかった
(下請けで携わったのは主に3~4人のみ。孫請けは不明)

 これが敗因だと思います。
そんな現場でしたが、メーカーさんはとても熱心に各話全てリテイク指示を出されていました。
バラチェックまでされてました。
(*元請け判断でメーカーチェック用ダミーVを作らされ、数百万飛ばしてました)
元請の指示もあり、下請け作画組は毎話徹夜でリテイク対応しましたが、制作が機能不全だった為、さし変わらず、非常に悔しかったです。
毎話ぐちゃぐちゃになったフィルムを見る度、本当に泣きたくなる思いでした。
そんな作品でも好きと言って下さる方の声というのは本当に励みになりました。
走り切れたのは皆さまと、数人でもなんとかしたいと熱意を持ったスタッフのおかげです。
ご視聴、ありがとうございました!!

 

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