僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【台風15号】戯れ言――上司さん「出社は自己判断ね」がマジ鬼畜について【JR東が運転見合わせ】

【台風15号】上司さん「出社は自己判断ね」がマジ鬼畜について【JR東が運転見合わせ】

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さあ、今日も戯れ言 記事 ゴト を始めますからね

 

この記事は2019年9月10日が初アップだ

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2019年9月9日の未明から明け方。

関東地域に記録的な猛威を振るった台風15号が通過した。

 

最大瞬間風速は千葉県千葉市で57.5メートル(4時28分)、千葉県木更津市で49.0メートル(2時48分)、千葉県成田空港で45.8メートル(5時36分)、東京都羽田空港で43.2メートル(3時27分)、神奈川県三浦市で41.7メートル(1時33分)を観測。いずれも観測史上1位であり、雷雨も相当だった。1時間雨量は、静岡県天城山で109.0ミリ(0時31分まで)と観測史上1位の値である。都市部においては、横浜市で72.0ミリ(3時50分まで)、東京都江戸川区で72.0ミリ(4時29分まで)、千葉県鋸南町で70.0ミリ(3時47分まで)、東京都羽田空港で64.5ミリ(4時12分まで)と、いずれも9月の1位を更新している。

 

近年でも最大級の脅威だった。

これにより各交通機関は大幅なダイヤ乱れ、および運休を迫られ、早くからの気象情報にJR東日本は、8日の夜前には「深夜から朝方に欠けての運休」をアナウンスする。関東全線で運休で振り替えの予定もなしだ。直前の運休よりは事前に宣言しての運休の方がマシ——な筈だが、日本企業恒例ともいえる「どうやって出社するのか」「休んではダメなのか」が話題を呼んだ。

Yahoo!ニュースでさえ、皮肉たっぷりだ。

headlines.yahoo.co.jp

 総武線の津田沼駅では朝からホームに並ぶ長蛇の列や駅構内から溢れる人がTwitter上でトレンド入りするほどに。「コミケ状態」「社畜の参勤交代」などと大きな話題になった。
それほど多くの人が「何が何でも出社せねば」と、会社に向かったとも言える。

 

また、こんな報道も――

 

あっさり午後出社やリモートワークか、「絶対出社」か…台風一過でわかった“社畜日本”の現在地 | Business Insider Japan

www.businessinsider.jp

 産経新聞の報道によると、ソニー本社では今回の台風の影響で出社できない社員に対し、自宅待機の指示を出したという。大企業でもテレワークの導入は少しずつ広まっており、特に今回のような災害時などは「無理して出社する必要なし」という考えは浸透し始めている。

クソ企業「各自で自己判断を」

上記のツイートがリツイート2万件を超し、トレンド入り。

普通に考えるのならば「交通機関のマヒと身の安全を考え、出社を見送ります」が、各自の判断において許される——と解釈するだろう。常識に照らし合わせれば、だが。

 

しかし「同調圧力バンザイ」な低レベル日本企業では事情が異なる。

 

ムリヤリに出社した連中、あるいは交通機関の影響が少なかった連中から「アイツは台風程度で休みやがった」という非難の圧が発生してしまうのだ。この1センテンスを読んで「そんな馬鹿な」と信じられない貴方は、ホワイト企業で幸せな社会人生活を送れていると断言できる。なにしろ、この日本という国、ほんの一昔前では「インフルエンザでも出勤しろ」というトンデモだったのだ。現代では「インフルエンザに感染したら出勤どころか家族からも隔離」が常識にはなっている。ただし、極一部の超ブラック企業ではその限りではないが。真の愚者は常識の埒外なのだ。

 

ちょっと寄り道に逸れたが、要するに「出社は自己判断」=「本当に自己判断で休める」ではないという事だ。

 

そんな事情が見え隠れしているので、ツイッターでは以下の様に分類された。

  • ホワイト企業「休んでいいよ」
  • ブラック企業「出勤しろよ」
  • グレー企業「連絡なし」
  • クソ企業「各自で判断をお願いします」

物理的に出勤できないから午前中は半休、という極めて常識的な自己判断が普通だと僕は思う——のだが、台風とは別の事情で電車がトラブって出勤が難しくなったケースで、僕は実際に「歩いてでも職場に向かってくれ」とアホ上司にホザかれた経験があった。いや、僕が「行けません」と訴えているのにだ。ってか、上司が「午後からでも仕方がない」と判断してくれよ。どうにか11時台には出勤できたが、それだけで精魂尽き果てており、冷静に考えるまでもなく、余裕をもって午後出勤の方が業務は効率的にこなせる。

 

 

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事前に運休が分かっていた

今回のJR東日本の運休告知に対し「前もって台風なのが分かっているのだから、前日から社内に泊まるか、近場でホテルを取ればいい」という意見もあった。

いや、そうじゃねえよ。

前もって分かっているんだから、会社が休業の判断を下せ。

 

どうして、その程度の決断ができない。

交通網のマヒによって出社が困難な社員の割合にもよる——が、仕事に関連している他の会社が正常に稼働している保証がないのだ。十全に業務が回らない確率が高い(状況)ならば、一部休業か全休業で業務を調整するべきだ。

その判断ができない経営者って、どんだけ無能なのだろうか。

 

正直、レベルが低すぎる。

社員の通勤手段くらい把握していない会社は、今時はどんなに零細企業であっても存在していない(通勤ルートの提出は通勤費用の算出に必須)のだから、上司は「出勤しなくて良い」と責任をもって業務命令しなければダメだ。

というか、上に記載した『ブラック企業「出勤しろよ」』の場合、台風の中で無理に出勤しようとして、仮にその通勤時に怪我を追ってしまったら、事業者責任になってしまうのだが。あ、ブラック企業だから「労災という概念」が端からないか。いや、労災どころか労働基準法と人権という観念さえも。

 

上の4つでツッコミを入れるのならば『ホワイト企業「休んでいいよ」』ではない。正しくは『ホワイト企業「休みなさい。命令です」』である。

自己判断の本当の意味

「同調圧力で出社を強制されているも同然」という意見は、半分正解で半分間違いだと、僕個人は思っている。

無理にでも出社できるのならば、できれば出社して欲しい。そんな内心もあるだろうが、実際に「台風の中、出社しろ」とか命令してしまうと、通勤時に社員が怪我してしまった場合、上司と会社が被るダメージが半端ないのだ。責任問題的に。

 

よって「出て来いとは命令していないし、自己判断で出社を選んで、通勤途中に万が一が起こっても責任はその社員本人ね、会社は知らん」という事だろう。ぶっちゃけ、何があっても責任は取らない、という会社側の意思表示である。

無理に出社した貴方の評価は?

近場に住んでいたり、社内に宿直室があり待機時間にも残業代が出る人は、当たり前であるが別だ。それで出勤したとして、上司や同僚はどうこう思わないだろう。

この場合の無理は、遠方から台風の中で乗り継ぎと徒歩を交えて出勤したり、自腹でタクシーを長距離で使った様な社員を指す。

上司や社長がアホで無能な場合

なんて会社に対して忠誠心があるんだ。

仕事に対して責任感があって素晴らしいな。

といった具合に、プラスの評価をしてくれるに違いない。

こんな事でのプラス評価に、何の意義があるのかは訊くな。

無能には無能がお似合いという事である。

上司や社長が常識人な場合

いやいや、無理に出てくんなよ、と呆れる。

出勤途中で怪我でもしたら面倒だろ、と思う。

通勤で疲れ果てて大丈夫かよ、と心配する。

総じて、マイナスにはならないが、決してプラスにもならない。

上司や社長が賢明で有能な場合

スケジュール調整して半休か休業だから出勤自体がNGである。

そういった中で無理に出社は業務命令違反だ。

マイナス評価というか、無理に出社する時点で——

どうしても災害時に出社したければ

会社や上司が「自己判断(=自己責任)で」とか詭弁を弄しても、出勤時の怪我や不幸は、事業者責任であり、意図して怠った場合は安全管理義務違反に当たる。

早くから振り替え便待ちである長蛇の列に加わったとして、そのまま乗れる保証はない上に、そのルートが最短とも限らないのだ。

 

それでも出社したいのならば、ネットやSNSで交通機関の運転再開の報せを確認してから、自宅を出発しよう。たぶん、早朝から家を出て長蛇の列に並んだ連中と、会社に到着する時間はそんなに差がない筈だから。

そして、出社後に発揮できるパフォーマンスは「余裕をもって出勤した」社員の方が、より優れているのは、改めて述べるまでもないと思う。

最後に「毎日新聞の社説」を

社説:台風15号で通勤混乱 「出社に及ばず」の共有を - 毎日新聞

mainichi.jp

 多くの駅では、客らが疲労困憊しながら待機しなければならなくなった。職場にたどり着いたのが午後になった人もいた。

災害に見舞われながらも何とかして出社しようとするのは、日本人の勤勉さの表れだろう。文句も言わず長時間列に並んでいられるのは、日本人の冷静さの証明かもしれない。

しかし、駅でただ待機していたのでは、本人にとっても企業にとっても、時間を浪費しているだけだ。

こういう日は会社に行かなくていい、来なくていいと従業員も企業も当たり前に考えられないだろうか。

 「出社に及ばず」は、かつて遠回しな解雇通知に用いられた表現だ。その意味ではなく、災害時にはあえて出社しなくてもいいという考え方として、社会全体で共有できるようになりたい。

 

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