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【アニメ化作品】戯れ言――武装少女マキャヴェリズムについて【しなこいっ】

【アニメ化作品】戯れ言――武装少女マキャヴェリズムについて【しなこいっ】

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さあ、戯れ言 記事 ゴト を始めようか――

 

 

僕はこの作品を2017年に放映されたTVアニメにて知った。

 

原作:黒神遊夜 作画:神崎かるな ※)二人は夫婦

掲載誌:月刊少年エース レーベル:角川コミック・エース

 

アニメ初回を観た後――当時の既刊であった6巻までを大人買いしてしまう。そしてアニメ終了後に発売された7巻、8巻も購入済みだ。完結まで付き合う予定である。あまりに酷い展開にて、全巻捨てる事にならない限りは。

 

 

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2巻だけ帯が紛失しているのはご愛敬だ。

初版じゃないので、その辺は別に気にしていないが。

 

アニメ化されたのは、第6巻の終盤――『天下五剣』編 までである。一部のアレンジはあったものの、ほぼ原作に忠実だった。

ちなみに僕はアニオリ(アニメオリジナル)は必要最低限に留めて欲しい派なので、アニメ版の出来には満足している。

ただ、斬々が1番のお気に入りキャラの身としては、主人公の最後のモノローグがカットされたのは非常に残念であった。単行本の裏話にもその件は記載されている。まあ、女子だと知る前の斬々にその想いだと、主人公にホモの気があるという事にもなってしまうのだが。

 

 

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ドコモ以外も登録可能!【dアニメストア】

 

 

登録してある『dアニメストア』で配信されているので、加入者で未視聴の方は是非、視聴して頂きたい(未加入者はこれを機会に)。そしてコミックスも合わせて購入して欲しい。応援しているが故の露骨なダイレクトマーケティングだ。

 

ちなみに円盤(BD)については、今は保管場所の関係で購入を控えている。ブログのマネタイズが成功し、広いマンション(専用の保管部屋を確保できる)にでも引っ越しできれば、お気に入りの作品は買っていきたい――なんて夢はあるが。

 

ストーリーラインについては、好漢の主人公・納村不動が武装した少女達に支配されている【私立愛地共生学園】にて、自由を勝ち取る為、《天下五剣》の任に就いている五人の少女達と大立ち回りをする――が基本路線だ。

この《天下五剣》、生徒会的な役割、あるいはそれ以上の権力を持っている。

 

むろん単純に《天下五剣》とのバトルのみではない。

学園の裏、主人公の過去、表の正ヒロイン(という程、アニメの範囲ではヒロインしていなかったりするが)の鬼瓦 輪に対して、裏ヒロイン(あるいは真ヒロイン)の天羽 斬々との因縁と絡み等々……

設定は深く、しかし物語として下手に拗くれていない、ド正道な少年マンガ的あるいはバトル漫画的な展開は、観る者、読む者に不快感を与えないと保証できる。

 

流石に全女性キャラが魅力的とは持ち上げないが、間違いなく《天下五剣》と《女帝》はキャラ立ちして魅力的ではあるし、第二部と位置づけられる『六王剣』編の主要キャラも魅力的だ。

《六王剣》では、圧倒的に龍造寺 青(あおい)が好みだったりする。

 

原作購入後に知ったのだが、今作は割と過去作――『しなこいっ』『竹刀短し恋せよ乙女』との関連(世界観は共通で、約2年後と推察できる)を臭わせている上、継続して登場しているキャラもいる。

アニメのみでは、それをほとんど隠していた。上手い処理だったと思う。

 

 

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これは本当に偶然なのだが、現在では紙書籍だと絶版となっている『しなこいっ』(CRコミックス)の3巻まで(1巻から3巻を纏めて)を書店にて購入していた。今だと中古品を除けば電子書籍でしか入手できないレア物だ。

ネットで検索しても4巻の中古在庫はない。機会があれば、完結刊となる4巻も入手したいと思っている。

 

どうしてコレが処分されずに手元に残っていたのかというと、アニメ化に際した読み直しが大きなウェイトを占めているだろう。

以前、偶然にも表紙買いして読み始めたものの、設定を詰め込み過ぎ、かつマニアックに寄った内容に、すぐに『積ん読タワー』の中へと放り込んでしまったのだ。エアコンの取り替え時に敢行した大掃除まで、放置したままであった。

そして今作を読んで『しなこいっ』を思い出し、発掘したのである。

 

 

www.zare-kiji-tukai.com

 

 

前作を評せば、オブラートに包まずにいえば、短期打ち切りもやむない内容である。

 

ただ、より一般向け、大衆受けに修正した『マキャヴェリズム』に親しんだ後、シリーズとしてセットと読むと、その価値は一変した。

これは面白い、と。

繰り返すが『しなこいっ』の面白さは、『マキャヴェリズム』あってこそだが。

 

軽くネタバレをかますと、《天下五剣》の筆頭――輪は五剣の最強ではない。

筆頭=最強ではないのだ。

強さの序列を不等号で示すと以下の通りとなる。

 

因幡 月夜>>>>>>眠目さとり>>花酒 蕨≧亀鶴城メアリ=鬼瓦 輪

※)これは単行本8巻時およびOVAの内容を加味した暫定

  場合(二刀流覚醒)によってはメアリの順位があがる

 

そして、月夜一人に残りの4名が束になって掛かっても一蹴される程の実力差があったりするのだ。これが前作と今作を繋ぐ肝でもある。

 

この『最後の五剣』因幡 月夜は、最年少かつ序列的には五剣最下位であるが、後に主人公の師になったりと、過去作と今作を繋ぐキーパーソンだろう。

 

月夜は『しなこいっ』における重要なファクターである《番号持ち》において、《三番》に任命されている。そして血縁的に業が深いキャラだ。

 

前作主人公の2人は《四番》と《六番》。

《番号持ち》は全員で《十番》+《予備番》の11名となっている。

アニメに登場しているのは《二番》鳴神 虎春と《七番》藤林 祥乃だ。

 

読む順番としては、前作⇒今作より、今作⇒前作を勧める。

 

前作から大幅に改良された点としては、主人公とヒロインの魅力か。

特に、納村の魅力は『俺tueeeeee!!』系なのに嫌味が皆無の上、強さに説得力がある。それでいて飄々としており、モテモテでも違和感がない。

 

《天下五剣》対《六王剣》、そして前作キャラとの絡み、および斬々――

ファンとしては垂涎の展開だ。

 

構造としては、《六王剣》の2強(埜々邑と青)が納村と輪(もしくは斬々)と対決。

《六王剣》残り4名と主人公勢、となっていくと予想する。8巻終了時では、《六王剣》の新顔、千鳥が倒され主人公勢に加わりそうな展開だ。《天下五剣》も決して盤石の一枚岩ではなかったが、《六王剣》は仲間意識すら希薄な連中ゆえに。

 

そして主人公は惚れている女と『対等』になれるのだろうか?

納村はかなり独特な価値観の持ち主で、自由を尊ぶあまり上下関係を忌む。師弟関係もだ。そんな納村が『わがし』こと月夜に弟子入りしたのは、ハンデ付きで勝たせて貰った意中の女――斬々に追いつく為、というのが1番の理由(もちろん、ソレのみではないだろうが)。

ヒロインが多数存在している作品は、可能な限り主人公の意中(本命)をぼかすのがセオリーだが、現時点で主人公の眼中にある女は斬々のみ(本編内でも両想いは暗示されてはいたが、OVAで明示してしまった)という、学園ハーレム系としては珍しい状況となっている。さらに奇特なのは、『対等』を目指すのは、『斬々に振り向いてもらう為』という理由が存在していない点。単なる納村の自己満足だ。

少なくとも主人公は両想いだと知っているし、斬々も熱烈にアピールしているというか、ヤンデレがたたって第一部でラスボス化した。身も蓋もなく言えば、第一部のラスボス絡みはただの痴話喧嘩だった。なにしろ斬々が《天下五剣》を蹴散らして、納村を怒らせ、敵に回した理由が――『納村(自分のモノ)にちょっかいかけて楽しそうだった』という凄まじい私怨だ。つまり対等だの上下関係云々は、納村個人のみのアイデンティティであり、2人の両想いには全く関与していないのだ。

斬々ならば、着飾って普通に告白する。納村ならば、素直に受け入れる。

これだけで周囲に迷惑を掛けなかった筈なのだが、それだとストーリーにならなかったし、ヤンデレじゃない斬々は斬々とはいえないので、仕方が無いか。

戦闘以外に興味があるのは、本来のメインヒロインである輪が、納村に対してどういった役割を果たすのか、という事だ。すでにヒロインではなく、友人その1くらいまで立ち位置が後退してしまっている。戦闘面でもお世辞にも主力ではない。

納村のキャラクターとストーリーの整合性を考えると、クライマックス(最終回)直前くらいでスッパリと振られるしかない状況であるが、その時、彼女は納村の背中を押せる存在にまで成長できているのだろうか?

作者側のコメントから推察すると、意図して斬々が納村に対しての不動のヒロインになってしまったわけではなく、キャラが動いた結果、斬々が輪を含めた他ヒロイン勢を押し退けて一強状態になってしまった模様なので、納村と輪の結末は作者としても腕の見せ所だと思っている。

 

《六王剣》編で完結しないのならば、次は『しなこい』勢との戦いを見てみたい。

オールキャストの全面対決を。

 

掲載ペースおよび原作者の体調(大腸癌を疾患した)を考慮すれば、アニメ2期は望めないだろう。

一読者としては、打ち切りではなく作者両名が納得するまで描き切って、円満で完結まで頑張って欲しいと願う。

 

 

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