【ラジオで降板直訴】小倉優香の放送テロ(事故)について【事務所(会社)とのトラブル】
さあ、今日も戯れ言《
生放送のラストで放送テロ
7月29日にソレは起こった。
MBSラジオ『アッパレやってまーす!水曜日』での事である。生放送中に「辞めさせてください」と、キャストが番組降板を直訴するハプニング。大惨事ともいう。
番組終了間際、共演するケンコバことケンドーコバヤシ(48)から「お知らせの方はいかがですか?」と振られた小倉優香(21)は「ちょっと時間あるかな? あと1分? 手短に話しますね」と切り出す。「朝早く起きて、夜早く寝るという生活をしていて、ラジオがつらくなったので辞めたいと事務所に言ったんですけど、3~4ヵ月話してくれないのでここで言います。辞めさせてください」と訴えた。
詳細は以下の記事を参照。
要点をまとめると――
- 小倉はラジオを降板したい
- 事務所に伝えたが4ヵ月放置
- 生放送のラストで意思表明
- 局側は小倉の意思を知らなかった
- 事務所は小倉の発言を否定せず
小倉の行動は正しかったのか
結論から述べると、個人的には「小倉優香の生放送テロは、目的達成にはこれしか方法がなかった」と思う。
他にやり様があった、という批判・非難も数多く聞いたが、そのどれもが「それでは小倉の意思は封殺されてしまうだろう」という意見ばかりだ。事務所が「小倉の番組降板の意思」を無視、あるいは拒否する以上、この方法が最も安全かつ確実に、小倉の身を守りつつ降板まで漕ぎ着けられるからである。
◆合わせて読みたい◆
生放送テロの目的
番組に迷惑をかけるつもりはないだろう。理由は番組や放送局、スタッフの事を何も考えないのならば、放送ラストではなく放送冒頭でブチかます筈だから。
小倉が直訴後、ケンコバは「申し訳ないけど、事務所の方で…。我々には何の権限もない」と動揺を隠せない口調で応じたが、別に局のスタッフや共演者に助けてもらおうという意図は、小倉にはない。ケンコバの言う通り、小倉と事務所との法的な駆け引きだから。
単純にリスナーという名の証人を作る為の放送テロだ。
事務所に意思を伝えても無視されるのならば、無視できない方法を採ったまでだろう。3~4ヵ月も訴えを放置してくれた事務所への意趣返しの意図も含まれていたかもしれない。これを是と感じるか非と感じるかは、それぞれの立ち位置や経験が大きいと思う。いわゆるブラック企業において、有能な人の責任感にぶら下がってきた者は、今回の小倉の行動に強い拒否感を抱くだろう。他人の真面目さを不当に利用してきた者もだ。
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契約内容は明かされていない
そもそも、小倉と所属事務所はどういった契約を交わしているのだろうか?
契約内容が明白ではないのに、自分の頭の中に抱いた「組織と自分の雇用関係」を念頭に、小倉を叩いている者が多い印象だ。
仕事(ビジネスあるいはワーク)といった観点から、この事件を掘り下げる。
小倉は事務所と社員契約?
タレントと芸能事務所は「個人事業主として」仕事の契約を交わしている筈――という意見を耳にしたが、小倉が個人事業主ならば「ラジオを降板するので契約内容を変更する」と事務所に通達すれば、それに事務所が応じなけれならない。3~4ヵ月も要望を無視という事は、小倉は「実質的に」個人事業主として事務所に扱われていないと推察できる。つまり以下のパターンのどれかに該当する。
- 名ばかり個人事業主での労働契約
(依頼ではなく命令される立場) - 真っ当な正社員契約
- 歩合制での契約社員
放送局と小倉の契約関係は?
上に書いた様に、小倉はビジネスとして「直であれ間接的にであれ」MBSと契約を結んでいない筈。MBSは所属事務所と「タレントの出演」契約を結び、事務所から派遣されたタレントが小倉という構図だ。実際、「これから番組プロデューサーが、小倉さんの事務所側と協議するとのことです。今後については未定としかお答えできない」という言も公表されている。
協議するのはあくまで事務所と。
小倉優香とではない。
MBSのプロデューサーは小倉と自分たちが対等なビジネスパートナーであるという認識はないのだろう。つまり番組に対して契約責任を負うのは、小倉ではなく事務所である。
契約不履行による賠償云々という非難を耳にしたが、事務所およびMBSは損賠賠償を小倉に請求可能となる厳密な契約を「事務所、MBS、小倉という三者のサイン入りの書類で交わしていない」と思われる。
小倉のサインなしで、事務所が彼女を所属タレント(実質的な従業員)としてMBSに派遣していたのならば、小倉の「その職場での業務は嫌だ」という訴えに、事務所は雇用責任として応じる必要があるのだ。
というか、ラジオのギャラは安いので、たとえ放送事故な内容であっても、小倉は出演して最低限の義理は果たしているので、事務所が小倉に賠償金や違約金(この先のギャラの返還)を請求しても少額にしかならない。
そう。ブラック企業は従業員の法的無知を利用して「支払い責任がない」多額の違約金、賠償金、諸経費を法外に請求する手口を用いるケースがある。決して応じてはいけない。応じるにしても「必ず弁護士を介して」を徹底すること。
小倉が辞めたい理由はどうでもいい
過去における小倉の仕事に対する評判とか行動は、ハッキリいって今回の件には微塵も関係がない。休暇を要求するのに理由は必要ないし、仕事を拒否するのに理由を提示する義務もないのは、コンプライアンスの面から常識だ。休暇申請を拒否したり、嫌がる業務を押し付けて強行させたら、その時点で反社扱いだ。
使い道のない従業員に対して退職勧告するのは、その結果としてあるかもだが。小倉の今回のケースだと、事務所は小倉に契約解除を要求するかも。
話を戻す。
むろん多くの会社の休暇申請書には理由の記載欄があるし、同僚や職場に休む理由を説明する人が大半だが、それは単に周囲との人間関係や感情のコントロールの為に過ぎない。業務とは無関係で、そちら側の調整はマネジメント側の責務である。
僕自身、現場のシフトを組む程度のマネジメントの経験はあるのだが、シフト調整する側の立場からすると「休む理由」なんて、どうでもいい。興味もなかった。肝要なのは「シフトに穴が開く」という事前情報のみだから。
月2の仕事が時間帯的に辛い、は立派な理由だし、別に理由がなくても「本人が嫌」ならばその業務続行はコンプライアンス的に無理である。
僕が事務所側の人間だったらドライにMBSとの契約内容を変更する。その結果としてMBSとの関係が悪くなっても、それはそれで仕方がない。少しでも早く小倉をラジオから外し、可能ならば小倉の代わりのタレントを空いた枠にねじ込む。場合によっては違約金(金銭的実害が皆無なのでギャラ分の数万円にしかならないが)を、ペナルティとして小倉に課すかも。
その件で小倉の評価が下がり、以降の「事務所との」契約や、今後における小倉の芸能活動に支障が出たとしても、それは小倉本人の責任だ。
激務ではないから「辞めたいは小倉のワガママ」で事務所は相手にしないという意見もあったが、おそらくコンプライアンスや労働基準法に沿った企業で働いた経験がないのだろう。
少なく見積もっても、そんな者は上司としてもマネジメント側としても、超が付く無能であるのは間違いない。
仕事に対する責任とは
契約を全うする事に他ならない。そして契約は内容を変更することができるし、当然、小倉にも事務所にも、契約を変更する権利がある。
契約変更不可なんて契約は、契約ではない。
仮に結んでも法的に無効だし。
僕も常に人手不足のブラック企業で働いた経験があったりするが、ぶっちゃけ「騙してでも人を連れてきて」から始まって「嘘ついてでも最初に首を縦に振らせられれば、後で何とでも誤魔化せる」という素敵な論調だった。
騙す=うちの社風に染める、だ。
洗脳ともいう。
実際、お人好しのバカはその手口で割と騙せる。真面目さや責任感につけ込んで、最初の契約とは全然違う仕事(業務)を押し付け続けることが可能だ。文句を言ってきても、宥めたり、もうすぐ対応するからと、のらりくらりと躱しつつ。
冗談でも誇張でもなく、マジで正直者や真面目な者が「騙されて搾取される」のが今の日本社会だ。責任感なんて他人に利用されるくらいなら無い方が幸せだろう。
要約すると「(得られる報酬に対して不釣り合いな)責任感や義務感につけ込んで」その仕事から逃げられなくするという詐欺である。
洗脳されない頭が良い人は「ふざけんな、最初と約束が違うだろうが!」と怒って強引に退職していくが。ああ、真のブラック企業って簡単に逃して(退職させて)くれないから。ちなみに僕も「こんな真似はアホらしい」と、その会社から逃げ出した。
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他にやり方はあったのか?
想定してみよう。
SNS等で意思表明する
あまりお勧めできる方法ではないし、高確率で失敗するだろう。ツイッターやインスタグラムでラジオ降板をアピールしても、最悪でアカウントを乗っ取られたり、工作員の手で「責任を持て、お前が辞めたら迷惑を被る人がいるだろう!」という罵倒によって、まともな意見や擁護・賛同が押し流されてしまうリスクが出てくるのだ。
日本の社畜たちは「やり甲斐」搾取と「責任感」搾取に慣れてしまっていて、「迷惑だから仕事を拒否するな」と他人の行動を縛りがちだ。そういった手合いは、小倉の都合を微塵も考慮しないので、相手にするだけ小倉が損害を被る。
従業員が労働環境に不服で仕事を止めようとしてるのを責めて「他人の迷惑を考えろ」というのは「介護施設でブラック労働を強いられた介護員が仕事を止めようとしたら、残された老人はどうなるんだ! 責任を持て! 迷惑だろ!」と憤るのと同じ構図だ。
他人の要求に屈し、その他人の気分を害さない様、迷惑を掛けない様、お前は奴隷になって磨り潰されろ――というのが日本人の習性なので、同調圧力に洗脳されてはならない。
生放送テロするくらいならバックレろ
アルバイトをバックレるのとは違い、それを敢行したらマジで契約問題的に小倉は不利になる。まあ、バイトのバックレも立派な職務放棄なのだが、給料と社会保障を考えたら、そこまでの責任を要求できる待遇でもないし。
とにかく裏で手を回そうと、バックレという手段だけは絶対にNGだ。
それをやると小倉が不利になる。
MBSや共演者に相談してから
こんな的はずれな意見をいうバカも多かった。
小倉とMBSがダイレクトに契約していたり、仕事内容に小倉が口を出せる契約として小倉が契約に噛んでいるのならばともかく、事務所の命令で仕事をやっている=名ばかり個人事業主と推察される小倉が「契約内容を変更して降板したい」と言ったところで、ラジオ局サイドが相手にする筈がない。
共演者に訴えても同じだ。
それは事務所と小倉の契約問題で、彼等には口出しできない領分である。番組プロデューサーやスタッフ、共演者に根回ししてからボイコット――という意見もあったが、そんな根回しなど不可能(法的に無意味、無効)だし、MBS側に根回ししたってバックレたら小倉が事務所に対して法的に不利になるだけだ。
そもそも僕が共演者やMBS側の人間だったら、小倉から「番組を降りたい」という今回の経緯を聞かされた場合、生放送テロを防ごうと小倉の敵に回るだろう。
弁護士を立てて戦う
それをやるのならば、もう事務所と契約解除した方が早そうだ。
これは血みどろの全面戦争になりかねないので、放送テロよりも禁じ手というか最終手段だろう。月2回のラジオ出演(それもメインキャストではない)の契約問題に、法廷で戦うかぁ。懇意にしている弁護士がいるのならば、そちらの方が良いのかも。
でも、1回でも法廷や弁護士をチラつかせたら、そんな物騒なタレント、どの番組や局も関わり合いたくないと思うはず。なにか不満がある度に訴えてやる、だし。
まとめ
小倉優香の今後については分からない。
芸能界から干されるかもしれないし、今回の騒ぎでタレント生命が終わったかも。
ご自分の言動によって自身の未来が制限されるのは、小倉本人の自己責任だ。
ラジオを降板したいという小倉の要望を無視して、結果として生放送テロを招いた所属事務所も相応の責任をMBSから追求されるだろう。
こういった場合、無能は罪だ。
僕が事務所側で小倉優香をマネジメントする立場ならば、3~4ヶ月も猶予期間があって、今回みたいな最悪なオチにはしない。充分に防げる。普通にMBSとの契約を調整して小倉を番組から外し、本当の最低限だけ出演させる。 その経緯も小倉に逐一説明する。
不満を誰にも言わず裡に溜め込んで、突如として失踪したり自死したわけではなく、ちゃんと「ラジオを辞めたい」と小倉は事務所に意思表示してくれたんだよね? それでどうしてこんな結果になるのかなぁ。無能無能無能&無能。