【牛丼チェーン】吉野家のセルフサービス化について【トレイ返却口】
さあ、今日も戯れ言《
牛丼は吉野家な主義
僕は吉野家の豚丼が割と好物である。
コストパフォーマンスに優れているし、豚肉なのでビタミン的に健康にも良さそうだ。丼物なので糖質はそれなりだが。
しかし、僕が利用する吉野家は近所の一件のみだった。
遠出した時まで、外食で吉野家を選びたくない。
吉野家というか牛丼チェーン店の利用者は、大半はそう考えているのではないだろうか。
餃子定食は日高屋がメイン
同様に、日高屋も同じである。
食べたくなったら常に同じ店舗に行き、W餃子定食だ。オマケは唐揚げで。
すき家も、以下同文。
ちなみにすき家で頼む時は、卵かけご飯定食のみである。
ご近所よりも出勤前に決まった店に入るのだ。
その反面、近所には松屋や長崎ちゃんぽんリンガーハットがない。
松屋のカレーとリンガーハットの餃子定食が好きなので、遠出した際にこの2店舗を見かけると、衝動的に入る事がある。他にも天丼てんやなんかも。やよい軒が近場にあれば嬉しいのだが。やよい軒は卵焼きが大好きなのだ。
要約すると、近場のチェーン店は吉野家と日高屋というだけなのだが、僕は記事タイトルにある件について、非常に大きなショックに遭遇した。
とある平日の昼食
仕事の都合で、昼食を軽く済ませる必要性に迫られた。
あまり時間に余裕がない中、並ばずに食えそうなのが吉野家のみである。ほぼ満席だったが、待ち列はできていない。
割と真新しい店舗だ。外からでも綺麗なのが分かった。
僕が馴染みとしている(古い)店よりも、倍近いフロアスペースである。
もういいや、吉野家の豚丼で。そう思った僕は入店する。
あれ? ぐるっと半楕円形に囲っている例のカウンター席がない。
イメージとしては、座って食うタイプのえきめんやだ。
どうなっている。牛丼チェーン店のレイアウトとは思えない。
希にすき家だと、こういったタイプの広い間取りの店舗があるが、店員さんがカウンターを離れて注文を取りに行ったり、トレイを運んだり回収したりと、実に大変そうであった。
でも、吉野家でこのタイプとは。
初めての注文スタイル
入店した僕に、出入口に併設されているレジから声が掛かった。
店員さん(若い男性)である。アルバイトだろう。
東洋系だが、明らかに日本語の発音が微妙であった。別に気にしないが。
「店内ですか? お持ち帰りですか?」
んんン? 満員でもないのに席に着く前に訊かれちゃったよ。
「店内ですけど」
「ご注文は?」
着席前にレジで注文するシステムになっているではないか!
僕の知っている吉野家ではない。いや、別に不快になったわけではないので誤解せぬよう。
豚丼を頼む。
客単価が安いので、僕は吉野家にとって上客とはいえないだろう。
会計は先払いだった。
マジか。
食券システムを導入していないのに、先払いとは。
強盗や食い逃げのリスクを思えば、多少採算が悪くなっても、僕は食券システムの方がいいと思うが。僕は350円を先払いする。
すると。
お呼びだし端末(震動呼び出し器)――ほら、あれだ、デパートやスーパーの地下にある飲食店で会計した後に渡される、手のひらサイズのアレである。
それを差し出されて、僕は受け取った。
むろん、此処はスーパーの地下に出店している吉野家、というオチではないと断っておく。
「できたらコレでお知らせしますので」
「分かりました」
豚丼を受け取りに行かなければならない様だ。
箸、紅ショウガ、お冷やにお茶。
全てセルフサービスになっている。
その横には、トレイの返却口もだ。
これが最先端の吉野家!
う~~ん、吉野家も人手不足に対応する為に工夫しているのだな。
僕はそう感心した。
席を選びスマホを弄って待っている中、呼び出し端末がバイブレーションして、僕はレジに行く。トレイに乗った豚丼を渡された。それを持ち運んで自席に戻るのだが、途中のセルフコーナーで普段よりも多めに紅ショウガをトッピングだ。ついでにお茶も。
そして食す。
うん、いつもの豚丼であった。
トレイを返却口に戻す時――、ちょっぴり誇らしげな気分になれた。