【ドワンゴ発アニメ番組】バーチャルさんはみているについて【バーチャルYouTuber】
さあ、今日も戯れ言《
この記事は2019年1月13日が初アップだ
バーチャルYouTuberなアニメ
記事タイトルにあげた新番組『バーチャルさんはみている』を視聴した。
普段通りに、『dアニメストア』からである。
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見終わった直後の感想としては――
な、なんだろう、コレ(滝汗
これはTVアニメと表(評)して良いものなのだろうか?
要約すると、有名どころのVTuber(バーチャルYouTuber)を集めて、コントバラエティー的な番組を作ってみました、みたいな。
辛辣にいってしまえば、内容はほぼ内輪ネタで構成されていた。
真面目なストーリーライン(通常のアニメ番組)を期待していた視聴者は、あまりに意味不明すぎて耐えられないだろう。
ドワンゴが作った番組だ。
僕が思うところ、これって番組単体での利益は度外視しているのでは。
V(バーチャル)系も含めて、YouTuberの露出の土台は名称通りにYouTubeが大前提となっている。純粋に個人でやっているYouTuberならば、プラットフォームの流行廃りにもフットワーク軽く乗り換えていけそうだが、企業がバックについているVTuberは、その辺、色々と大変そうだ。
そんでもって、YouTubeの匙加減ひとつで、今まで根気よく積み上げてきたものがアッサリと水泡に帰すリスクだってある。
過去にもTV番組への進出はあった
キズナアイがHNKに出演を果たした(色々と話題を呼んだ)が、運営側としてはYouTubeを発としても、YouTubeに露出を依存する状態からは、可能な限り早く脱したい筈だ。
◆合わせて読みたい◆
リンクを貼った上記の件においては、極一部のフェミさんがVTuberを使っての女性の性的搾取を訴えていたが、今回の『バーチャルさんはみている』を観れば、それが全くの見当違い――誤解であると理解できると思う。
番組の内容を軽く紹介
とりあえず、のっけからこんな感じだ。
【引用元――バーチャルさんはみている(著作・制作:ドワンゴ)より抜粋】
馬である。なんだコイツは?
ほとんどの視聴者は、こんなVTuberは知らないだろう。そしてカオス感満載のまま、番組のメインVTuberが登場してくる。僕は置いてきぼり気味だ。
ミライアカリ
【引用元――バーチャルさんはみている(著作・制作:ドワンゴ)より抜粋】
NHKにも出演を果たしている、ミライアカリさんだ。
走り方が珍妙だ。お、おぅ(汗 って感じ。
この姿からは性的搾取とか、そういったイメージは皆無であろう。
続いては――
電脳少女シロ
【引用元――バーチャルさんはみている(著作・制作:ドワンゴ)より抜粋】
お馴染み、電脳少女シロである。
ちなみに桂正和の『電影少女(ビデオガール)』とは無関係である。
このシロも超有名だ。僕だって知っているくらいだし。
残りの面子は一気にいく。
【引用元――バーチャルさんはみている(著作・制作:ドワンゴ)より抜粋】
この時点でSAN値が大幅に削られている。
特に最後、月ノ美兎が内股歩きで「オラオラオラオラオラ!」と、スタープラチナのパロディをかました時は。
唖然とさせられたメインキャスト達の自己紹介が終わった。
ふぅ。で、次はどうなるのか?
【引用元――バーチャルさんはみている(著作・制作:ドワンゴ)より抜粋】
意味わかんねぇよッ!!
オイ、まさかこのノリがずっと続くのか?
珍問当の後、メインキャストが集合して、ポーズを取った。
やっとOPにいく模様だ。待ってました。
OPをご覧あれ
【引用元――バーチャルさんはみている(著作・制作:ドワンゴ)より抜粋】
どうやら、ここからは真面目なアニメ番組になるかも。
手書き(2D)でキャラデザも統一されるだろうし。
――と、思ったら。
【引用元――バーチャルさんはみている(著作・制作:ドワンゴ)より抜粋】
やっぱ2D(手書き)じゃなくて、お前等(3D)かよ。
っていうか、猫宮ひなただけ扱い酷すぎだろ。
どうして差別するんだ。笑えないし、心が痛いよ。
【引用元――バーチャルさんはみている(著作・制作:ドワンゴ)より抜粋】
本編で使われないであろう2Dも挿入される。
【引用元――バーチャルさんはみている(著作・制作:ドワンゴ)より抜粋】
そして3Dモードへと戻る。
出来は非常に素晴らしい。
【引用元――バーチャルさんはみている(著作・制作:ドワンゴ)より抜粋】
主題歌はキズナアイさんだった。
でも、どうしてキズナアイさんは出演しなかったのだろうか?
その後、番組は徹頭徹尾、こんな具合で進んでいく。
分かり易い一部を抜粋しよう。
コーナー仕立ての番組構成
【引用元――バーチャルさんはみている(著作・制作:ドワンゴ)より抜粋】
超くだらねえ!!
つーか、このVTuberって小林✕子をパロっているよね?
まんま紅白でのラスボス感あふれる小✕幸子だよね、これ。
声もすっごい本人に似せているのだが。いいのかよ、これって。
【引用元――バーチャルさんはみている(著作・制作:ドワンゴ)より抜粋】
パロとかではなく、小林幸子ご本人だった。
隠すつもりもゼロである。天晴れ、小林幸子。
こんな感じのショートコントが延々と続く番組だ。
どうして、こんな色物的な番組を放映しているのか?
そこで僕はV(バーチャル)系のルーツを考えた。
バーチャル系の歴史
バーチャルな偶像は、時代を経て確実に前進している。
皆さんは覚えているだろうか? 3Dグラフィック技術が黎明期だった頃、当時は珍しかったフル3Dによる『バーチャルアイドル』が作成された。
伊達母娘
その名も伊達杏子だ。
芸能プロダクションのホリプロに所属するという設定で、実際にポリプロタレントとして活動した。初代が1996年、リファインされた2代目が2001年、そして2007年には3代目が登場している。コードネームだけ引き継いだ『スケバン刑事(ドラマ版)』の主人公とは異なり、杏子はモデリングデザインが刷新されただけで、そのままバージョンアップされた本人である。
参考までに、画像はこちら(↓)
身も蓋もなく言ってしまえば、失敗に終わっている。
画像検索しても、ほとんど出てこないくらいだ。
しかも、いつの間にか子供を出産しているという。
妊娠してもスキャンダルにならない、はアイドルとして致命的だ。
娘さんも紹介しておこう。伊達あやのちゃんです。
超かわいいッ!! 最高のキャラデザといえよう。
だが、気のせいか、全くお母さんに似ていないのだが。
そもそも母親は3Dなのに、完全に2Dである。
後発のVアイドルも作成されたが、どれも根付かなかった。
テライユキ
『テライユキ』を覚えている人はどれくらいいるだろうか?
覚えていない人が大半だろうから、画像を載せよう。
いくら3DCGの技術が進化しても『バーチャルアイドル』が、世間一般に浸透するレベルで成功する事はなかった。
僕が思うに、その理由は単純明快だ。
どんなに見た目(デザイン)が進化しても、キャラ(中身)をアピールするのが難しいからである。
その反証として挙げられるのが、アイドル系アニメにおける『中の人(声優)』売りビジネスだ。「キャラと声優は切り離すという常識」を逆手にとったやり方は、ひとつのジャンルとして定着するまでになった。
初音ミク
次のステージとしてブレークしたのは『初音ミク』だ。
ボーカロイドというジャンルの誕生に付随して『初音ミク』というキャラ単体が、かつてチャレンジしては失敗の繰り返しだった『バーチャルアイドル』的な立ち位置として認知度を勝ち取った。
けれど、後発が続かない。
新伝奇=ほぼ『空の境界』オンリーという世間での人気と同じく、ボーカロイド=『初音ミク』という範囲で終わってしまう。
まだまだ『初音ミク』単体では現役だが、『初音ミク』限定の人気であるので、ボーカロイドというジャンルがブーム時の熱を再燃させる事は難しいだろう。
YouTuberの出現および台頭
そのブームに乗っかるカタチでVTuber(バーチャルYouTuber)が誕生した。
過去の遺物――『バーチャルアイドル』とは違い、外見よりも、そのキャラクター性を最大の売りとする。結果、多様性を生み、様々なVTuberが人気を獲得していく。
メジャーなVTuberは企業とのコラボ等により、大元のYouTubeというプラットフォームを超えて、一般人の目に入る様になってきている。
1年ほど前からVTuberはオワコン、すでにブームは去った、という声も聞こえている。
現実は違う。それが僕の意見だ。
YouTube上での単純な再生数や登録者数、そしてYouTubeからの広告収入。そういった一次的な視点で評価するのみの黎明期は、もう終わりを告げようとしているのではないか。 だが、ニコニコ動画の現状を考えれば、ベースのプラットフォームをYouTubeから卒業させる段階ではないだろう。
今回の『バーチャルさんはみている』
VTuberやVirtualYouTuberという単語ではなく『バーチャルさん』としている。
TVアニメというYouTubeとは違うメジャーなプラットフォームにおいて、YouTubeに依存しないキャラの売り出しにチャレンジしているのだ。
かつては人気ボーカロイド『初音ミク』だった。
今では単に『初音ミク』と呼ばれる事が多い。
この『バーチャルさんはみている』に出演しているキャラ達も『人気VTuber』という冠を取り除く事に成功し、純粋なキャラ単体での人気を得られるだろうか?
今後、僕はその点に注目したい。