僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【京アニ放火事件】戯れ言――元ワナビから見た青葉容疑者が応募作をパクられた可能性について【KAエスマ文庫】

【京アニ放火事件】戯れ言――元ワナビから見た青葉容疑者が応募作をパクられた可能性について【KAエスマ文庫】

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さあ、戯れ言 記事 ゴト を始めようか――

 

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まず、はじめに。

この事件(京アニ放火事件)にて亡くなられた京都アニメーションの社員の皆さまに、心よりのご冥福をお祈りいたします。

そして青葉容疑者の残虐・卑劣な凶行(犯罪)は、例えどんな理由(動機)があったにせよ、決して許される事ではないと大前提として断言します。読者の方々はこれからこの記事を読むにあたり、この事だけは間違っても誤解しない様に。

筆者は青葉容疑者を擁護する意思は、微塵も持ち合わせていません。京都アニメーションを非難したり、貶める意図もありません。殺害された方々には一切の非はありません。

 

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事件の概要

2019年7月18日、京都アニメーション第1スタジオにて発生した。

自爆テロに近い放火殺人。

この記事を執筆している現在、35名もの死者が出ており、単独犯による殺害人数としては昭和以降で日本最大であり、かつ世界的にみても歴代4位となっている。

詳しくは、下のリンクを参照。

京都アニメーション放火事件 - Wikipedia

ja.wikipedia.org

 

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響き渡る女性の空へとあがる叫び声、男性たちは怒鳴り声を上げ窓から助けを求める。
絶え間なく立ち上る黒煙が上空を覆い、周辺は騒然とした。

近くの工務店に勤務する女性(23)は「殺すぞー!って大声で騒いでいた人がいて近所中に聴こえました。その人が刃物を持っていたって同僚に聞いたんですけど。それからしばらくしてあの建物から黒い煙がたくさん出始めてみんなでそこまで見に行ったんです」

この後に犯人と思われる男が放火前に刃物を持って暴れまわったと警察発表があった。
女性はそれからずっと、焼けていく建物を見届けたという。

女性「建物に取り残された人が窓から助けを求めていた。それが女の人なのか男の人なのかもわからなかった。顔から体まで全身が煤(スス)で真っ黒になり真っ赤な口が開いた。『タ!ス!ケ!テ!』って何度も繰り返しているのがわかった。やがてそれが窓にもたれたまま動かなくなって影のように焼き付いた。救急車のサイレンが聞こえ、ヘリコプターが飛び交い騒然としていた」と泣きながら話した。

「こんなにすごい火災は初めて」。住宅展示場で働く女性(24)は「空を覆うぐらいの見たことのないような黒い煙が上がり、パニックになって職場に逃げ込んだ。女性の泣き叫ぶ声や男性の聞いたこともない怒鳴り声が聞こえた」と同じように証言。声を震わせた。

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応募作をパクられたと主張した容疑者

京都アニメーション大賞

青葉容疑者が応募した賞(公募)がこの『京アニ大賞』だ。

超マイナーな賞で受賞作の販路も乏しい(というか、京アニのショップでの販売がメイン)反面、大賞作は京アニによってアニメ化されるという目玉(特典)もある。

プロの小説家、ラノベ作家のデビュー先としては非常に心もとない弱小レーベルだが、大賞さえ獲得できれば、ダイレクトにアニメ化作家の仲間入りができる。

お世辞にもワナビに人気があったり、ワナビが目標とする様な賞ではない。

京都アニメーション大賞

www.kyotoanimation.co.jp

京アニ社長「応募はなかった」

NEWSポストセブンより以下の記事を引用する。

京アニ放火事件の闇 SNS普及でアニメーターめぐるトラブル増

www.news-postseven.comさらに重要な部分を抜粋しよう。

「新聞やテレビで、断片的な容疑者の情報は報じられているように、目撃者によれば“ネタをパクったというようなことを叫んでいたとの話もありますが、容態は回復しておらず、麻酔で寝かされている状況。取り調べは行われておらず、供述は未だゼロの状態です」

全国紙の在阪支局記者がこう話す通り、容疑者の犯行動機は、事件から一週間が経とうとしても何一つ明らかになっていない。ネット上には憶測に基づいた様々な噂が飛び交っているが、京アニ社長がマスコミ各社の取材に「容疑者が作品を送ってきた形跡はない」と明言するなど、その動機はますます闇の中に、といった様相だ。

事件報道当初から「エスマ文庫(京アニ大賞)に応募したけど落選し、自分のネタがアニメに使われたと思ったんじゃないか?」という声は多かった。

しかし、京アニ社長が「応募はなかった」とマスコミに断言(名言)した為、青葉容疑者のパクり被害主張は「エア応募による妄想」と思われていた。容疑者は論理的思考ができない狂人であると。言い掛かりだったと。

エスマ文庫へ応募した事実が発覚

京アニ社長の証言とは裏腹に、青葉容疑者と同姓同名(かつ住所も一致)という小説の応募があった事が判明する。

だが、この応募小説について京アニ側は「作品との類似点はない」と回答した。

ソースは以下の記事だ。

放火の容疑者と同姓同名の小説、「作品と類似点なし」

news.tbs.co.jpこれも重要な部分を分かり易く抜粋しよう。

京都アニメーションが実施した小説の公募に青葉容疑者と同じ名前の人物から応募があったことがわかっていますが、形式が整っていなかったため、1次審査を通過していなかったといい、京都アニメーション側は、「これまでの制作された作品と類似点はない」としています。

この事により、世間から様々な声(意見)があがる。

  • 応募はなかったというのは嘘だったかよ
  • 1次落ちなので、社長が把握している筈がない
  • 1次落ちという事は小説の体を成していない
  • 類似性はないというのは、本当なのか
  • どうして1次落ち作品を保管していたのか
    (応募作を破棄していれば比較できないから)

この後、新たな事実が京都府警より発表され、見事に炎上した。

京都府警は同26日、さいたま市にある容疑者宅の捜索で、同社制作のアニメ作品や関連グッズ、原稿用紙などを押収。

この頃、青葉容疑者と同姓同名で住所・連絡先が一致する人物が、同社に小説を応募していたことも情報提供され、ようやく接点が浮上した。

捜査関係者によると、
応募小説の内容は同社が制作する作品と似たジャンルで、小説の体を成していたというが、1次審査で落選している。

一方、青葉容疑者が事件直前、同社制作の人気アニメ「響け!ユーフォニアム」に絡み、ファンの間で「聖地」と呼ばれているJR宇治駅周辺をうろつく姿が、複数の防犯カメラに映っていた。
この作品のサイン色紙も押収されており、作品へのこだわりがうかがえる。

容疑者と同社とのつながりが次第に分かってきたが、
青葉容疑者は重篤で予断を許さない状況だ。
回復まで1年以上かかるとの見方もある。

このため、府警は押収物のパソコンやスマートフォンなどの通信機器の解析に力を入れ、動機解明へつなげたい考えだ。

前途した箇条書きからの訂正は以下だ。

  • 小説の体を成していないだろう⇒
  • 類似性はない⇒ (同ジャンル)
  • ただし同ジャンル=パクりではない

色々と混迷してきたので、元ワナビ(公募参加者)目線で考察してみた。

 

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公募の流れとよくある誤解

有名かつ最たる誤解が――「1次落ち作品は日本語が不自由だったり、小説の体を成していないゴミで、最低限でも小説の体を成していれば1次選考は通過できる」だ。

これはかなり昔の通説である。

どれくらい昔かというと、ワープロやPCが普及しておらず、手書き原稿が主流であった頃まで遡るだろう。賞の規模とレベルによるが、現在だと「小説として普通に読めて、普通に面白い」程度では、1次落ちしても不思議ではなくなっている。

 

選考の流れは以下だ。

 

規模の大きい賞(電撃)などは――

1次選考⇒下読み1名

2次選考⇒編集者2~3名

3次選考⇒編集者3~4名

4次選考⇒編集会議

最終選考⇒審査員作家

 

規模の小さい賞などは――

1次選考⇒下読み1名

2次選考⇒編集者1~2名

3次選考⇒編集会議

最終選考⇒審査員作家

 

内部選考のみの賞では――

1次選考⇒編集者1名

2次選考⇒編集者2~3名

最終選考⇒編集会議

 

と、こんな具合に色々なパターンが存在する。

パターンと同じく、各選考過程での通過率もそれぞれ異なる。

選考における正確性を確保しようとすれば、通過率を6割以上に設定して、選考回数を増やしていくしかない。実際、「取りこぼし」を出来るだけ減らそうと、1次選考に下読みを使わず、かつ通過率を3割以上に設定している賞もある。

 

それから下読みにも様々な人がいるのだ。

  • バイトとしてプロ的な人
  • 駆け出しの新人作家
  • 売れていない作家
  • 編集部とコネのあるワナビ
  • 編集部とコネのある素人

この素人というのは、主に大学の文芸部員とかだ。

そんでもって下読みにも「得意なジャンル」「苦手なジャンル」があり、全てのジャンルや作風を公平に判断できるわけではない。当然、下読みの実力(正確性)にも差がある。

しかも、だ。応募総数が多い賞だと、1次選考でのグループ分けが多くなる。レベルの高いグループとレベルの低いグループでは通過の難易度が変わり、その上で、当たる下読みとの相性も決して軽視できないのだ。Bグループで最高評価の通過作が、Aグループに入っているとボーダーラインより下という事もあり得る。これは選考システム上、どうしても起こってしまう瑕疵だ。

 

要するに、賞の規模が大きくなれば、1次選考に運の要素が絡んでくる。

A賞で1次落ち作品がB賞で最終選考作、なんて現象も起こるのだ。

 

規模が小さい場合――応募総数が100を切る状況だと、ほとんど運の要素は排除できる反面、賞の存続そのものが危ぶまれたりする。質を保とうとすると「該当作なし」を選択せざるを得ないのだが、「該当作なし」があるマイナーな賞だと、翌年さらに応募数が減っていくという負のスパイラルに陥る危険性が非常に高い。ってか、受賞が販促の売りにならなかったりする。

 

冷めた言い方をすれば、所詮は人間による主観での審査(選考)である。

受賞作家の大半が鳴かず飛ばすで消えていくのだ。1次落ちと最終落ちが紙一重というケースもあるので、1次落ちだからといって、そうバカにできないだろう。むろん、日本語が怪しかったり、小説の体を成していなかったり、レーベルカラーに合っていない「門前払い」系のダメダメ1次落ち作品も、それなりにあるが。

 

それから純粋に作品の実力と才能のみでの審査ではない。

作者の略歴と応募歴(受賞歴や出版歴)も応募書類に含まれている。下読みには、個人情報として略歴は渡されない事がほとんどだろう。

書き手の実力、才能のみで評価するのならば、略歴など要らずに連絡先のみで事足りるのだが、略歴が必要という事は、まあ、そういう事だ。

 

また、HPや雑誌等で1次~2次選考結果が公表される頃には、内部では最終選考の手前まで終わっている事が多いのも、ワナビ以外にはあまり知られていないだろう。

電撃などは最終選考に進出の時点で出版が決まるので、その前に電話連絡がいく。

受賞作を発表⇒作者に連絡、は新人賞では基本的にまずあり得ない。

盗作の有無や権利、スケジュールの確認は、必ず事前に把握しておくべきだからだ。

 

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青葉容疑者がパクられた可能性

小説や漫画での公募で、まことしやかに囁かれる噂ではあるが「プロが落選作のアイデアを流用する」という件についての、個人的な見解を先に言う。

普通に「あり」だと思っている。

モラルに準じて行わない――なんて綺麗な業界ではないだろう。

そして大多数のワナビはそれを覚悟して公募に送っている筈だ。

アイデアには著作権はない。でもアイデアを思い付いた本人が書くよりも、流用してプロがパクる方が版元的にベターというのならば、それはそれで仕方がないのだ。思い付いた本人は「自分が書いた方が他人が流用するよりも絶対に面白い」と思っているし、審査した側にしても「思い付いた本人に書かせた方が良い」「今後(2作目)も期待できる」と才能と実力、将来性を評価すれば、落選にはならないのだから。

 

そもそもプロ作家を目指すのならば、1つの応募作や1つのアイデア、1つのジャンルに固執したりはしない。記念出版狙いならば、別だけど。

アイデア、応募作、習作、改稿と可能な限りストックしていかねばならないので、1次落ち程度では落ち込んでいられないのである。アイデアの被りやパクり被害もだ。

それに1次落ちは「ジャンルエラー」も含めて、運の要素が絡むので、実は落選してもそんなに精神的なダメージはなかったりする。逆に2次落ち、3次落ちの方が「複数人(しかも編集)によるダメ出し」なので、精神的なダメージが大きい。1次落ち作品が改稿で大化けする事はあっても、最終選考落選作だと伸び代はほぼ見込めない(あるのならば、基本的に受賞する)ので、未練を残さずゴミ箱行きにした方が賢明となる。拾い上げ出版で、成功するケースもあるにはあるが。

 

と、ここまでワナビ的な常識を述べてみた。

――じゃあ、青葉容疑者と京アニ大賞だとどうだろうか?

 

まず京アニ大賞は規模の小さいマイナー賞だ。

ぶっちゃけ、1次選考の時点で「ほぼ受賞作の当たりは付いている」と僕は思う。1次選考より先は、ほとんどオマケに近い感覚ではなかろうか。

そして青葉容疑者の経歴。

僕が京アニ側だったならば、残酷な話、経歴面で青葉容疑者は選考から外す。ボランティアの様な公平性は要らない。商売だからだ。

 

経歴面から落選が決まり、かつ作品やアイデアが素晴らしければ?

 

パクりや流用など絶対にしない、のならば1次選考は通過させる。

受賞まではさせられないが、通過歴くらいはプレゼントだ。

逆にパクるのならば、1次で落として公表しない。下手に通過履歴を残し、改稿作で他の賞で日の目を見たり、WEB小説として発表されると後々に面倒だからである。

 

1次選考を通過して2次以降で落選――ならば、どんなレーベル、どんな出版社、どんな編集部でもその落選作からアイデアの流用などしないと(あくまで)僕は断言だ。

 

京アニ社長は「応募はない」と言っていたのに「応募はあり」、「類似性はない」と言っていたのに「同ジャンル」で、青葉容疑者は京アニにクレームを入れていた可能性すらある。

 

結論しよう。

応募作からのパクりがあったのかは、現時点では不確定だ。

けれど、客観的な状況だけで判断するのならば、京アニが青葉容疑者の応募作からアイデアを流用していても、僕は微塵も驚かない。

パクりなどなかった、が最善であるのは言うまでもないだろう。

 

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