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【甲子園大会】戯れ言――高校野球の越境部員について【大阪桐蔭と金足農】

【甲子園大会】戯れ言――高校野球の越境部員について【大阪桐蔭と金足農】

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さあ、戯れ言 記事 ゴト を始めようか――

 

 

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記録的な酷暑の中、今年も高校球児の祭典――夏の甲子園大会(全国高校野球選手権)が幕を閉じた。

特に今年は記念の100回大会であった。

 

この甲子園が野球人生のピーク、という生徒達も多いだろうから、まずは「選手を含めて関係者の皆さま、お疲れ様でした」と一言告げたい。

高校球児に限らず、大学やノンプロ(企業やクラブチーム)に進んでまで競技を続行する者は、限られてくるだろう。基本的に部活動は高校で一区切り、が多いのだから。そういった生徒達にとっては、数ある高校スポーツの中でも注目度がプロ野球に匹敵する甲子園は、まさに夢舞台だ。

 

そして、そんな夢舞台を提供しているファンやスポンサーには功罪がある。

 

多くの問題は、時代の流れと共に解消の方向に向かっているだろう。また、SNSを中心とした情報化社会にあって、生徒(球児)側の意識も変わってきている。

練習方法にしたって昔とは雲泥の差で進歩しているのだ。より、効率的に科学的に。

 

今大会NO.1右腕――金足農の吉田輝星(こうせい)投手のクレイジーな球数(本大会で881球)にしても、本人も承知の上だろう。常識的に考えて、監督が彼の将来を懸念してストップすべきケースなのだが、この情報化社会の中、一部の批難を承知の上で本人と監督が『投げる』と決断したのだから、そこから先は自己責任だ。

個人的な見解としては、確実に投手寿命を削ったと思う。十年後(育成に成功すればメジャーか)くらいに、肘(最悪で肩)の腱が悲鳴をあげるんじゃないの? 高校時代から、そんなに消耗していなかった印象の大谷ですら故障したし。

 

これも本格的に問題視されれば、厳格な球数制限が導入されるだろう。

 

高校野球をプロの舞台へのステップと捉えている選手からしたら、なるべく高校時代に無駄な消耗をしたくない、甲子園をそんなに特別視していない、と判断しても、他人には責められない。

ドラフト上位指名が確実視される逸材ならば、特に、である。

 

まあ、連投や球数問題に関しては、外野がどうこうというより、当事者の意識問題だろうし、極論すれば、甲子園で美談的に無茶して壊れる(周囲に壊されたは別)様な選手は、プロに進んでも、いずれは自己管理に失敗して故障する運命だ。

 

ならば、当事者ではなくファンが主な問題といえば、記事タイトル通りだ。

 

 

地元球児と越境部員に対する認識差。

 

 

越境部員――余所の都道府県からスカウトされて入学した野球特待生の事だ。

差別用語でいってしまえば『外人部隊』である。

 

●○県代表、ではあるがベンチ入りメンバーが余所の県からの越境部員で占められており、地元選手がスタンドで応援している、という光景が強豪校ではあるのだ。

 

だから「我が県代表」として応援できない、というファンは一定数以上いる。

 

この越境部員に対してのファンの是非には、決着はつけられない。

 

肯定派(容認派)は、理屈・論理で受け入れているのに対して、否定派は感情で拒否してしまっているからだ。

 

理屈・理論で受け入れるのは容易い筈だ。

別に高校野球に関わらず、その分野において『先のステージ』を視野に入れている者ならば、その時点において可能な限り『上を目指せる環境』に身を置きたいと考えるのは当然のことである。

先の大金と人生と将来が掛かっているのだから、その真剣さは、地元球児を応援したいと願う地元ファンの気持ちの比ではない。そのファンは地元球児の応援に生活や収入を掛けていないからね。端から覚悟と上がっている土俵が違う。

 

私立学校側にしても、学校経営が掛かっているのだから必死だ。

 

※)2012年に「野球特待生」は各学年5名までという制度は、高野連によって導入されているが、形骸化している。

 要するに「『野球』特待生」でなければ良いという抜け穴があるのだ。

 スカウト等の活動にしても、高校に直接属していないという契約ならば、高野連は干渉できなくなってしまう。

 

そうした現実を踏まえた上で、抜け道のない規制を考えると。

 

レギュラーの何割かが地元球児に制限される規則――

仮に想像すると、地元だからという理由で実力で劣っていてもレギュラーになってしまった選手の屈辱たるや、地獄のごとしだろう。野球(部活)を辞めるか、今度はその生徒が他校に越境するかもしれない。

生徒間においては、間違いなく悲劇しか生まないと思われる。

 

野球特待生としての越境入学そのものの規制――

もはや人権侵害の域に達していると思うが、仮にこんな規制が実施されてしまうと?

越境入学にならない様、中学の頃から該当校の学区内に下宿するだろう。

そういった脱法が禁止されれば、いよいよ有能な才能は高校時代からアメリカに野球留学という選択肢を採るかもしれず、それが一般化する可能性さえある。

長期的にみると人材の国外流出および高校野球ブランドの衰退は必至だ。

 

身も蓋もない話、身銭を切らない傍観者が、プロで活躍したいと願う若者の将来を潰してはならない。

そして越境入学、野球特待生の規制は、その将来潰しの一つに該当するだろうから、黙って見守るのが1番だろう。

 

次は、本番ともいえる「越境入学に拒否感」を覚える層への提言だ。

 

大丈夫!

地元民のみで野球部が構成されている学校はいくらでもある。

それに甲子園=甲子園本大会ではない。

地区予選だって立派な甲子園大会の一部なのだ。だから地元高校の予選初戦に全てを掛ける心づもりで応援するのだ。

 

自分達の県の代表云々という感情は、諦めるしかない。 

 

今大会、大阪桐蔭が見事に春夏連覇という偉業を達成したが、その先を見据えて人生レベルで取り組んでいる連中に、部活動そのままの球児が勝つ方がおかしいのだ。

15歳から地元、親元を離れて野球に打ち込む連中が、そうではない連中に負けたとしたら、そちらの方が理不尽だろう。

 

優勝した大阪桐蔭よりも、準Vの金足農に「地元出身、レギュラー9人不動」という付加価値を加えて、ファンは感動した! とマスコミの報道が集中した。

 

全国から精鋭が集いレギュラー争いからして熾烈で、現在の夢のみならず、将来を掛けて戦う大阪桐蔭の方が、僕的には感動したのだがね。

 

金足農については、よくやったという印象はあっても、感動は微塵もしなかった。

別に「地元出身~」云々ではなく、

 

単に超高校級の投手を酷使して勝ち上がったに過ぎないから。

 

吉田投手の登板試合が半分だったら、準Vできたかな?

平凡な投手の継投に次ぐ継投で勝ち上がったのならば、僕も感動していただろう。

別に金足農でなくても、吉田投手がいれば、一定以上のレベルの学校ならば、相応の位置まで勝ち上がっていたと思う。

TV越しでも瞭然な、決勝でのベストには程遠い彼の球をみて、ドン引きしたよ。

あの姿のどこが感動なのか。

あれを美談にするのが、過労死大国ブラック日本ゆえか。

ここで前途した球数制限に話は戻るのだが、同一投手の連投は禁止すべきだと思う。本大会でも最低、中二日は必要だろう。

 

もちろん吉田投手を貶める意図はない。

今大会で故障するリスクを背負って、見事に投げ抜き、将来のプロ入りに対して知名度という自身の商品価値を高める事に成功したのだから。

本人はそんな打算よりも、仲間との夢の為に熱投を続けたのだろうが、仮にこの大会で致命的な故障をしてしまったら、その大切な仲間達に一生モノの後ろめたさを与えてしまったろう。彼が致命的な故障をせずに、ご家族および関係者は安堵した筈だ。

 

 

もの凄く冷めた結論からすると――

 

 

今の金足農のフィーバーは『そのドラマ性を含めて』一過性のものだろう。

対して、大阪桐蔭からプロに進む選手達のドラマ性は、この大会も1ピースとして、これから壮大に広がっていく筈だ。その成功も、あるいは挫折も含めて。

 

皆さん、かつてのハンカチフィーバーを思い出して欲しい。

金足農フィーバーもその実相は大差ないと思うのだが。

 

願わくば、プロに進まない金足農の球児達が今回の報道で色々と勘違いして、後の人生に暗い影を落とさない事を。君達はプロ野球選手ではないのだ。

同じくプロに進まない大阪桐蔭の球児(2年生以下はすでに新体制で始動している筈だが)も、皆さんの甲子園優勝は金足農の準Vよりも立派な結果(思い出)――大阪桐蔭に敗れた高校の価値を貶めないで――胸を張って欲しい。

 

だってそうだろう?

 

勝者を下げると敗者の価値は一層下がるのだから。

 

 

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