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【アニメ(OVA)中断】戯れ言――一騎当千について【真・一騎当千】

【アニメ(OVA)中断】戯れ言――一騎当千について【真・一騎当千】

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さあ、戯れ言 記事 ゴト を始めようか――

 

前口上(省略可)

今回の記事は【漫画・アニメ等】のカテゴリであるが、執筆前の下準備に割と時間が掛かってしまった。具体的には丸1日。

サブブログなのに時間的なコストはそんなに良くないのが、この【漫画・アニメ等】のカテゴリである。近年から連載が開始されている作品は、そのまま記憶頼りに書けるのだが、ロングラン連載となってくるとそうはいかない。忘れている部分も少なくないし、記憶の齟齬だってあるだろう。

特に、刊行ペースが遅くて巻数があると、初期の頃なんて本気で覚えていなかったりする。むろん読み返せば大雑把には思い出すし、全く思い出せなければアルツハイマーを疑わなければならない状況だ。

というワケで、この記事の為に『一騎当千(漫画:塩崎雄二)』を昨日、最初から最新巻まで読み直した。というか、少年画報社から『真・一騎当千』としてリニューアルスタートしたのだが、ワニブックス版を発掘するのに苦労した。最終の24巻ですら2015年刊だったので、積ん読タワーの中にかなりの冊数が埋まっていたのだ。

執筆時間も含めると、メインブログの記事並の手間(トータルで20時間は掛かっている)となってしまった。本当はトータル3時間か多くても4時間には抑えたいのになぁ(苦笑

 

表紙を振り返ってみる

この『一騎当千』という作品、メディアミックスも含めて知らない人はいないのでは? という程に有名である。連載10年超えのロングランであるし。

歴史上の偉人を女体化――という意味では、最初にメジャーになった作品といっても過言ではない。今でこそ美少女化は1ジャンルとして定着しているが、この作品を僕が目にした時のインパクトは大きかった。

 

 

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積ん読タワーから発掘して並べてみると、とても懐かしかった。

ところどころ埃っぽいのは勘弁して欲しい。

当時の僕は帯の格好良さに惹かれて購入したのだ。痛快無比! 電光石火! 大胆不敵! このシンプルさの中で光るセンスの良さ。

画力もデッサンがしっかりしている。ただし塗りは、まあ、うん、という感じ。

こうして見てみると、伯符の表紙(第1巻)は本当に酷いなぁ。

 

初期の初期の頃は、人気が出ない=打ち切り、だったろうから手探り感+格闘描写に力を入れている感じだった。呂蒙のキャラが固まっていない。

それからプロトタイプといえる読み切り版(馬超が主人公)が面白かった。

 

 

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表紙初登場の関羽。昔の絵柄だとこんな感じだった。

これはこれで味はあるが。この頃の乳は、まだまだ色気が足りていないか。

 

 

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塗りの技術が上がっているのが分かる。

でも、典韋はちょっとデッサンに違和感が。腕の長さと腰の位置かな?

 

 

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10巻の表紙は今でも目を見張る出来だ。

この頃から、初期とは作品の雰囲気自体が変わってきている為か、意図的に絵柄を変えてきていると感じた。試行錯誤の末の進歩もあるだろうが。

初期はダイナミックかつ荒い面もあった絵柄(というか線)だが、写実的+幻想的+美麗、といった方向性に舵を切った。作画の本格的デジタル化もこの時期辺りからか?

バトルが『氣』の描写メイン(生々しい肉体断面や破裂シーンなども)になってきているので、初期のリアル系格闘描写に寄せたタッチでは表現が上手くいかなかったのだろう。

 

 

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現在の絵柄に近づき、絵柄としては完成しつつある辺りか。

『赤壁編』もクライマックスに向かっている。

意外な事に、人気ナンバー1の関羽の表紙登場はこれでまだ2度目。

 

 

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現在の絵柄に完全固定されている。塗りが秀逸。

実に美麗な表紙だ。初期と比べると雲泥の差といえるだろう。

髪の毛と目の描き方が立体的に進化していると思う。

その反面、格闘描写の動き(パンチや蹴りのフォーム)が、凄まじく非現実的になり、より超能力バトルっぽくなっている。特に蹴りが人間を蹴るフォームじゃない。

『赤壁編』というか、『関東闘士(三国分立)編』が19巻前半で完結。けれど、当時のコミックガムは一騎当千のみで保っている雑誌。当然、次章がスタートする。

 

 

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ついに新章――『関西闘士編』へ。

一時期、膝から下の骨格が奇形化したが、それもすぐに修正された。

昔に比べ、デジタル化ゆえの同じ構図の使い回し(省力化)も目立つが、それだけ1シーンに労力と時間が掛かるのだろう。

 

 

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少年画報社から再スタート。初期と比較すると、これぞまさにプロの技術だ。

ちなみに新装版も全8巻で発売されている。個人的には全部を通算しての『完全版(修正あり)』ならば、是非とも購入したいかな。

というか、やっぱり電子書籍に移行するべきだと再認した。物理的な量が凄いよ。

 

――とまあ、表紙から振り返るだけでも歴史を感じられる。

 

アニメ版について

現在は以下の通りでリリースされている。

本編が通算5期+OVA1作だ。全て製作委員会方式。

 

第1期 一騎当千

(制作:J.C.STAFF 放映2003年)

第2期 一騎当千 Dragon Destiny

(制作:アームス 放映2007年)

第3期 一騎当千 Great Guardians

(制作:アームス 放映2008年)

第4期 一騎当千 XTREME XECUTOR

(制作:ティー・エヌ・ケー 放映2010年)

 ※製作協力:アームス

OVA 一騎当千 集鍔闘士血風録

(制作:アームス OVA2012年発売)

第5期(OVA)一騎当千 Extravaganza Epoch

(制作:アームス OVA2015年発売)

   ※EEは現在2巻まで、以降はWWへ

第6期(??)一騎当千 Western Wolves

(制作:アームス プロデュース:ジェンコ)

   ※EEの続編。9月29日製作発表で、媒体は不明

 

通称は、第2期から『一騎当千DD(ディーディー)』、第3期は『一騎当千GG(ダブルジー)』、第4期が『一騎当千XX(ダブルエックス)』、そしてOVAは『一騎当千 血風録』、最後に第5期『一騎当千EE(ダブルイー)』だ。第2期以外はダブル読みとなっている。

 

正直に打ち明けると、僕は第1期しか観ていなかったりする。

単行本をリアルタイムで買い続けているのだが、アニメ化の宣伝に全く気が付いていなかった。集鍔闘士血風録はチラシが挟まっていた記憶が……

 

ちなみに『dアニメストア』で一騎当千XXまで観られるので、宣伝をば。

 

 

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ドコモ以外も登録可能!【dアニメストア】

 

 

今からチマチマと観ていくつもり(漫画とは違い時間がかかる)だが、今まであまり食指が動かなかった理由は、OPとED映像に出張っているアニメオリジナルキャラクターだ。

そして原作準拠ではなさそうなところ。

 

YouTubeで確認くらいは出来る。

 

第3期(GG)のOPに、呂布が出ている時点で観る気が削がれた。

どう解釈しても回想シーンでの登場ではない。

というか、見た記憶のないお嬢様っぽい女とツインテールはなんなんだ? ED自体は素晴らしいのに、なぜオリキャラがこれでもかと出張っている?

 

そして第4期(XX)のOPとEDも何人ものオリキャラが(汗

しかもメインっぽく目立っている女は、いったい何なんだ。

ひょっとして第4期から完全オリジナルストーリーなんだろうか?

 

そう思っていた僕はアニメ版は無視していた。

言っては悪いが、買い続けている原作ですら牛歩の進み具合なのだし。

 

だが、この記事を執筆するに当たり、流石に観ていないからでは済ませられない。

 

とりあえず原作準拠主義の人に教える意味でも、軽く調べた。

GGで呂布が登場しているのは、回想や幻覚や偽物ではなく――なんと蘇生したとの事だ。ンなアホな! と思うだろう。僕も思った。その呂布(復活)は、ラストで呂蒙と戦って光となって消えた模様。あれ? OPでは伯符と戦っていたのでは? まあ、いいか。蘇生したまま定着されるよりは。

 

そして呂布を復活させたのが、GGとXXに登場する左慈元放だ。

ちょっとキツめなツインテールの子ね。

左慈は原作では王允子師が名乗った偽名であるが、アニメオリジナルのツインテールは『本物の』左慈元放という設定だ。

いや、だって、左慈元放なんて闘士は実在していないって、原作では……

ちなみに王允子師はアニメでは存命している(原作では死亡)との事だ。う~~ん、この! って感じである。天寿と天命を全うする覚悟だった故の非情・非道なのに。

 

あと金髪でお嬢様っぽい子は、孫権だった。

後に『真』から登場する孫権とは明らかに別キャラだが、こちらは整合性がとれている。アニオリの孫権は偽物であった。

 

XXのOPで目立っている女は馬超だった。読み切り版からデザインを一新されていた。

程銀はXXに登場しないが、原作レ○プという程ではないだろう。

 

オブラートに包まずに言えば、塩崎先生のストーリーテリング能力はお世辞にも高くない。しかも序盤は手探り感とライブ感が満載で、矛盾点も後に出てくる。

最たるは最高ランクが『特A』から『S』になった後付け設定。無理があり過ぎる設定変更だが、そう(インフレ化)しないと作中ツートップ(関羽&趙雲)を要する劉備(成都学園)陣営が無敵になってしまうしなぁ。

 

原作を踏まえた上でのストーリー再構成という事ならば、今からでも視聴の価値(つまらないと時間を無駄にするし)があるかもしれない。

 

血風録とEEもYouTubeにアップされたままだったので、試しに軽く観てみた。

本来ならば、OVAなので購入を勧めるべきなのだが、如何せんかなり前の発売だし、製作委員会方式なので、試し観程度の金は落としているとの事で勘弁ねがいたい。

で、簡易的な感想を。

 

血風録については、作画が良かった。

ストーリーらしいストーリーはないも同然の薄さだったが、尺を考えればこんなモンだと思う。伯符VS関羽、呂蒙V趙雲が見所というか、その為だけのストーリー。別に遺恨は残ったりしない、修学旅行の(闘士達における)他愛ない一幕である。

買うにしても中古でしか入手できないだろう。

 

EEについては、第2巻でストップ中だ。

『関西闘士編』の映像化で、XXからは一区切りついて原作準拠だと思われる。

けれど原作と比較して、随分と戦闘シーンが端折られている印象。

2015年というと、『真』に移行する前の時期だ。同一出版社内の雑誌移籍どころか出版社そのものの完全移籍だから権利関係で揉めたのかもしれない。

原作の『関西闘士編』が完結し、その原作をなぞって最終巻まで発売決定――となるまで、まあ、普通に買うべきではないだろう。

 

僕の場合、この記事を書くまでEEを知らなかったくらいだ。

宣伝も最低ラインに達していなかったのでは? だって原作購読者だよ、僕。

 

追記)最新作WWの情報

9月29日、EEの続編となるWW(Western Wolves)の制作決定が発表された。

OVAでのリリースか、TVシリーズかは不明。

下がキービジュアル【引用:一騎当千Western Wolves(原作:塩崎雄二、少年画報社/一騎当千WWパートナーズ)】

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www.ikkitousen.com

 

原作を忘れた人向けの復習

ぶっちゃけ、結構な数でいると思われる。なにしろ連載期間が期間だ。

けれども1日かけて再通読してみたが、大コマでのバトルシーンが多いし、そんなに複雑なストーリーラインではなかった。通算27巻まで一気に読める。

しかし新規読者はともかく、今さら第1巻から読み直すのは面倒――という原作購読者をターゲットに、簡単におさらいといこう。購読継続を促す意味でも。

ここまで買い続けて、オチが打ち切りエンドでは哀し過ぎだ。移籍しまくった末(主人公までコロコロ変わるし)の打ち切りエンドとしか思えなかった某ロボット漫画は、あまりの酷さに単行本を全部棄てた。主役機が『モリ●ト』っていうんだけどね。

 

【最初期(連載スタート)】

伯符、南陽学院へ転校(周瑜の家に居候)する。学校をシメる為、入学初日から29人抜きを果たすも、南陽四天王の一人、楽就に一蹴されてしまう。

その後、四天王の一人、左慈(頭首・猿術を傀儡としていた)の策略で、学園内に伯符を倒せという勅命が。その勅をめぐり呂蒙とバトったりする。

掴みは抜群で、とにかく面白い。

この時、すでに『龍が巣喰っている=龍の力』という伏線は張られていた。

左慈の目的は、伯符であると早い段階から推察可能。

 

【大闘士大会】

初期のボス的存在――董卓の存在がクローズアップ。

Aランクの最強闘士、呂布の存在も。

実はこの時点で、百辟刀と玉璽の存在は揃っている。この2つに闘士の勾玉を足して『三種の神器』だ。董卓が所持している玉璽=献帝を保護している証、として董卓は関東闘士たちを抑えつけていた。

その董卓による大闘士大会。実相は各学園の潰し合いによる弱体化を狙ったもの。

暗躍する左慈は、董卓と呂布との繋がりがあると示される。董卓のスパイだったと見せかけて、その実、董卓を利用していたのは左慈の方。

 

一方、伯符と呂蒙はそれぞれ別々に張昭老師に弟子入りし、パワーアップイベント。

また、張昭老師のもとで呂蒙は呂布とニアミス。彼女に左慈(と玉璽)を託される。

そして張昭老師は董卓により倒されてしまい、張昭老師は死に間際、自身を救おうと最後まで足掻いた伯符に、残りの力を授けて息絶えた。

 

左慈に利用されていた事を承知した上で、呂布は董卓を裏切り、討つ。

巨星墜つ。これにより大闘士大会は有耶無耶に。

また、病魔に侵され余命少なかった呂布も、曹操を倒しに向かったが、願いは叶わずに死亡してしまう。

人気が出なければ、この時点で連載を畳める様になっていた。

 

【連載安定期】

序盤の山――董卓編が終わり、関東闘士達の戦いは混乱期へと突入。

短期打ち切りの心配がなくなったのか、物語は長期仕様へ。

中断されてしまった大闘士大会の余波か、闘士達の戦いは過熱していく。そんな中、勢力を拡大していったのは、曹操を頭首とする許昌学院であった。

また、伏線張りの失敗と思われ、この時点では描画されていない(その所為で後付けの印象が強い)が、許昌学院は一枚岩ではなく曹操派のみならず、司馬懿(裏の軍師)をトップとする司馬懿派が存在している。ちなみに曹操派が擁する表の軍師は、董卓から玉璽(すり替えられた偽物、本物は呂布の手から南陽へ)を手土産に下ってきた賈詡。以後、彼女は曹操の懐刀に。

 

伯符は大闘士大会で戦う筈だった于吉と自発的に対決。

だが、またもや龍の力を暴走させてしまう。

その暴走を止める為に、周瑜は百辟刀の『呪い』を受けてしまった。

 

各陣営は天下を目指す。

その一方では5振りの百辟刀を巡っての争いもあった。

そして各陣営の頭首――伯符(猿術の除籍で新頭首に)、劉備、曹操には、それぞれの龍が巣喰っており、龍に覚醒すると巨大な力に自我が飲み込まれる描画が。

それだけではなく、周瑜を救う為に彼から『呪い』を引き受けた伯符(張昭老師の力と思われる)には、間近に死が迫っている。これも勾玉の運命(=史実の孫策は早逝で、伯符も同じ道を辿る)か。

 

曹操が勢力を増し、反曹操連合も心保たない中、劉備陣営――成都学園にもついに曹操派の襲撃が。

対抗する為に、劉備、関羽、張飛の3名は桃源院(対は徐福院)に出向き、孔明を軍師として迎え入れるのであった。

 

その後、曹操の忠臣でAランクの強敵・夏侯淵の襲撃により絶体絶命のピンチに陥った劉備と張飛であったが、帰還した趙雲の手により救われる。

ここに成都陣営の主力5名が揃い、三国の戦いはクライマックスへ。

 

【赤壁の戦い】

 最終決戦となる『赤壁の戦い』へ至る前の、主なイベント。

①周瑜が囚われてしまい曹操陣営の人質に。

 ただし、作戦の最終的な軍師は孔明ではなく周瑜だった。

②玉璽は南陽陣営から成都陣営へ送られる。

③百辟刀を巡り許昌三柱神に勝利するも、関羽は曹操陣営の手に。

 劉備は返還条件として玉璽を曹操に贈るが、関羽が帰還を拒否。

 注)賈詡が手土産にした玉璽は偽物と判明済み。

 玉璽は劉備陣営に送り返され、義理立てした関羽は曹操陣営に。

 しかし、それすらも実は孔明のシナリオ内であった。

④伯符、修業(合宿)にて龍の力をものにする。

⑤王允子師(=偽名、左慈)、伯符を呪いから救うが、命を落とす。

 時に敵としてミスリードされた策士は、一貫して味方であった。

⑥陸遜が南陽陣営の軍師として加わる。

 これによって、南陽学院は正式に伯符体制へ。

⑦呂蒙の左目の秘密が劉備の龍の力と関連しているエピソード。

⑧曹操の龍の力も覚醒。以降、自我が怪しげに。

⑨典韋を呂蒙に差し向けたのを皮切りに、司馬懿が動き始める。

①から⑨は時系列順ではない。

 

以上を大枠で理解しておけば、そう混乱しないだろう。

そして第1部(関東闘士編)のラストバトルへと突入する。

戦を仕掛けたのは孔明(劉備陣営)だ。

 

目玉は趙雲(劉備陣営)VS関羽(曹操陣営)。

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最強対決を紙一重で制したのは、趙雲であった。

優勢だったが極限まで消耗していた関羽の心臓が停止――という決着。

シーンとしては勝敗云々という描写ではなかったし、引き分けっぽい印象なのだが、それでも単行本企画で公式に『趙雲の勝利、関羽の敗戦』と裁定(確定)されている。だから関羽は実は『不敗将軍』でなかったりする。趙雲相手の訳あり敗北だが。

そして二人とも承知していた。この激突こそ孔明の真の狙いだと。

同じ囚われであった軍師・周瑜から関羽は計画を聞いていた。

関羽の死を引き金に――劉備が『真の覚醒』を果たす。

そして『真の覚醒』は『真の玉璽』の在処を突き止めるのに必要だった。

すなわち本物の玉璽は、孔明が求める真の玉璽ではなかったのだ。

関羽は死の直前まで趙雲をボコボコにしていたし、フルボッコの最中、当の趙雲も「殺される」と覚悟したし、その後の回想で「自分の死(命)では役者不足」とか云っているし、対等で戦いたいからと自らの手首を切って出血させる(そんな真似しなければ、普通に技術で上回る趙雲の圧勝だった)し、この戦いの中だけでも矛盾は満載だったりする(描きながら色々と迷ったのだろう)のだが、とにかくベストバウトには違いなかった。

実力では趙雲が、強さでは関羽が上――と両者譲らずを表現できていたと思う。

 

劉備・覚醒――しかし暴走してしまった劉備に立ち塞がったのは、曹操。

だが、劉備を収めた曹操であったが、今度は彼が暴走する。

その暴走を『龍を従えた』伯符が倒す。

伯符の勝利により、曹操は自我を取り戻し救われた。これにより許昌学院はこれ以上、戦う意味を失い、結果、赤壁の戦い自体が有耶無耶で幕を下ろす事となった。

 

そんな中、覚醒した真の玉璽の正体が明らかに。

献帝・劉協(=司馬懿が欲した蒼天の龍)そのものだったというオチ。

しかも司馬懿の正体は魏諷であり、本物の司馬懿ではなかった。

蒼天の龍の力をものした魏諷は皇帝を名乗る――が、龍に食われてしまう。

最後は、彼女を慕う典韋の手によって共に息絶えた。

 

雑破にこんなストーリー。

第1部を包括すると、やや強引にでも『三国志』っぽいエピソードにガワを仕立てようとして、所々に無理が発生していた印象である。『赤壁モチーフ』に拘らず、パーツ、パーツの関連性だけで充分だったと思うが。

正直いってしまえば、無理矢理な大団円(三国両立)だったし。

戦う理由が『天下統一⇒過去の亡霊からの解放』に巧妙にすり替わっていた。顕現した献帝の浄化(勾玉の輪廻を断つ)も後付け感が凄かった。伏線皆無だったし。

構成の失敗からか、魏諷が漁夫の利を狙って自爆した小者になっていた。普通ならば、曹操の亡霊を倒した後で登場する真のラスボスポジションの筈。

辛辣に評してしまえば、関羽VS趙雲でモチベーションが尽きたのか、伯符VS曹操のバトル、くっそ詰まらなかった。というか、あの伯符VS曹操を面白いという読者はほとんどいないと思う。読んでいて苦笑しか出なかった。

色々と苦し紛れで、なんとか風呂敷を畳んだ――といったところか。

 

【そして第二部へ】

ストーリーに歪みが散見できた第1部と比べると、第2部となる『関西闘士編』は、呪縛(制限)から解き放たれて、無理のない展開をみせている。

 

関東闘士VS関西闘士。

大枠が非常に明白なので、ストーリーに入り込みやすい。

 

ラスボスであろう(実は良い人っぽいけど)卑弥呼を中心に、関西闘士達もそれぞれの事情と信念がある。

孫権の登場と、龍の力を使役した反動による昏睡。

妹を救う為、徐福院へ舞台を移す伯符。

 

勾玉を集める卑弥呼の狙い。

そして勾玉を奪われてしまい、龍の力を喪失した伯符と曹操。

残る砦は劉備。

 

また関羽用のラスボスと思われる『天下無双』新免武蔵(=宮本武蔵)。

対比するかの様に、佐々木巌流(=佐々木小次郎)と出会った伯符。

関羽をも上回る資質を示し始めた張飛。

 

これからの展開が楽しみだ。 

第1部よりも日本史実というガジェットが上手く物語に溶け込んでいる。

 

最後に(期待を込めて)

今度は第2完結まで突っ走って欲しい。

そして。

FGOの成功を考えても、関東闘士VS関西闘士が成功した暁は――

 

関東闘士と関西闘士の連合VS海外闘士連合。

 

これを最終章としてやって欲しいかな、と。

元ネタが豊富な分、このコンセプトの方がストーリーの発展性には優れていると思うけど。第2部についての記事は、『真』の巻数が進むか、メディアミックスが再スタートしたら改めて書きたい所存だ。

 

 

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