【日本企業】優秀な社員ほど辞めてしまう会社について【あるある】
さあ、今日も戯れ言《
優秀なエース社員やホープの退職。
職場の大幅な戦力ダウンは必至となる。崩壊すら。
特に人手不足・人材不足が深刻な中小企業にとって重要な事だと思う。
なので経営者への提言も含めて、考えてみたい。
どうすれば優秀な社員を(流出から)引き留められるのか。その方法について「退職の」タイプ別にカテゴリーしてみた。
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経営者・上層部およびマネジメント側は、こういった意見を参考にして離職率を下げてくれ
人間は感情の生き物なので、理解(納得)と実践(行動)には大きな隔たりがありますけどね
給与面(待遇)に不満タイプ
周囲と同じ労働時間で周囲よりも結果を出しており、それなのに周囲(特に同期)と同水準の給与(収入)しかない事に不満をもっている場合だ。
ベストな対処方法は、結果に応じてインセンティブを乗せる事である。
まあ、普通に給与を上げるべきだ。
ボーナスはボーナスで別評価。ちゃんと基本給で。
大企業が終身雇用制度を止める方向性(バリバリ、早期退職を募っている)な反面、国内優良企業や外資系に有能な新卒社員を奪われない為に、幹部候補生の新卒に好待遇を提示し始めている世の中だ。そんな世相にあって、すでに有能さを証明して結果を出しているエース社員を優遇するのは不可能とはいわせない。
それでも「社内制度的、社内風土的に給与で特別待遇できない」というのならば、仕事量を「時間ではなく結果で」他の社員と「同じ」に調整するしかないだろう。下手をしたら1日で4時間くらいしか働かないというオチになるが、その4時間で並や無能な社員の10時間分の結果を出すとすれば、それはそれで平等な待遇だ。
残りの4時間も仕事をさせたいのならば、当然、アウトプットも倍になるので、給与も倍にする必要が生じる。
仮に「コイツは仕事ができるから8時間で他の人の倍の結果を出し、かつ他と同じ8時間分の給与でお買い得品」とか、舐めた風に考えているのならば、そりゃその有能な人はバカらしくなって逃げるだろう。その場合は、無駄・無為に引き留めたりしないで、素直にリリース(他社へ解放)してあげよう。それがその優秀な社員への、会社としての誠意だ。
今時、やり甲斐サギには引っかかってくれない。
やり甲斐詐欺は撲滅しましょう!
労働時間や休日に不満タイプ
オブラートに包まずに云ってしまえば、日本の中小企業の管理職は無能が多い。有能は本当に少ないと断言できる。
アホなんじゃないか、この管理職――という典型がこれだ。
上司「おっ、こいつ有能だから無能な奴の分も仕事させよ」
管理職「コイツに仕事させるのが楽だし、仕事を増やすか」
社員「いや、それだと頑張れば頑張っただけ、損なんだが」
しかも上司や管理職は、仕事ができなくても自分に(文句いわず)従順で、かつ(無駄に)長時間働いている並や無能の方を「頑張っている」と評するケースさえあるのだ。仕事が出来るって事は、どんな分野やどんな職種にせよ、必要ならばダメな箇所にもの申す程度はする。よって「出来ない奴の分の仕事や責任、面倒は(便利に都合よく)有能に押しつけられても」その人の仕事ぶりを「頑張っている」とは考えない。そいつは他よりも出来るんだから、それ(負担が大きい)が当たり前と思ってしまう。
それを分かりやすく表現するとこうだ。
無能社員「仕事終わらない。ミスばっか。今日も残業」
ダメ上司「残業を沢山だ。無能さんは頑張っているな」
有能社員「ほい、定時より前で仕事は終わり。完璧だ」
ダメ上司「無能さんの分も仕事追加、ミスもフォローして」
有能社員「え? 頑張ったのに定時で帰れないの?」
ダメ上司「残業を頑張っている無能さんを見習って」
有能社員「なんじゃそりゃ。アホらし。なら会社辞めるわ」
上司が部下よりも明らかに無能だったり、人間的にもダメなパターンだと、こういったケースが頻繁に起こる。マネジメント能力が低いので、有能な一部に仕事を集中した方が、トラブルも少ないし、かつ管理が楽だからだ。本当はそれではダメなのだが。
このケースだと、上司を有能な人間に代えるしかないだろう。
無能を無能、有能を有能と能力相応に評価して、無能側よりも有能側に不満が出ない「部下の使い方」が出来ないのならば、それは有能な社員に逃げられても、分相応である。
有能な上司ならば、優秀な社員に集中しがちな仕事を、優秀な社員の負担まで考慮して、ちゃんと他に分配できるし、それが管理職の本来果たすべきマネジメント能力だ。
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長時間労働が頑張りの証ってバカですか?
職場環境や会社に不満タイプ
ブラック企業やブラック職場だと、逃げられても当然だ。
人間関係が最悪でもだ。
今みたいにSNSが発達しておらず、不都合な情報が拡散するのを防げた頃(時代)は、企業は従業員を騙せた。具体的には、早期退職制度という名のリストラである。以前は、早期退職を募る前に「辞められては困る社員」に、手を挙げない様に根回しをしていた。企業側もリストラを行った場合、真っ先に出て行くのが有能な社員だと分かっているからだ。その場凌ぎであっても調子の良い事を云って有能な社員が手を挙げるのを極力少なくしてから、リストラを慣行した。だが、今の時代にはその手法(インチキ)は通用しないだろう。姑息に引き留めの根回しをしたって、有能な社員はそんな甘言には騙されず、すぐに見切りを付けて退職(転職)してしまう。
昔よりもダメな会社の構図は鮮明だ。
能力に見合っていない待遇だと、転職できない者しか残らない。
有能な社員は辞めて、会社にしがみ付くしかない無能が増えていく。
その結果、残っていた有能なのも「有能が辞めて無能が居座る」状況に嫌気がさして、さらに辞めていくという悪循環。
この状況だと、有能な社員の現場に対する事情と意見に、会社側がしっかりと耳を傾けて、実際に(改善を)適用するのがベストだ。
我慢して残って貰う――なんて、甘い考えは通用しない。
無能をスパッと首(解雇)にできる雇用制度ならば、無能を切ることによって有能の留飲を下げるのも可能ではあるが。
――最後に(経営者たちへ)
有能な人が辞めると云って、困るのはマシな方だ。
真にヤバイ会社は、有能な人が有能だと気が付けない(認められない)くらい無能で、気が付いたら無能ばかりになって、職場が崩壊しているから。
それから無能な社員は無能同士でつるみ有能な社員の足を引っ張る事がある。時には、それが上司だったりするケースさえも。逃げ場のない学校とは違い、会社だと有能な社員はさっさと辞める。残るのは、有能な社員の足を引っ張り会社の害となる無能ばかりに。
裁量労働制なのに早く終わらせて早く帰ると評価が下がる低レベルな会社は、優秀な人が働く場所として相応しくない。
有能な社員には、多くの休暇と高い給与を支払えば、今の時代だと自己研鑽して勝手に伸びて、さらに良質で高レベルな仕事をしてくれる様になる。
要は、有能な社員や有能に育った奴が、そのまま残ってくれる様な職場環境と人間関係を構築する――それが経営者や管理職の大切な仕事の1つだ。