僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【WBC・WBA(S)世界Lフライ級統一戦】戯れ言――拳四朗が7回TKOで王座統一【京口紘人はV5失敗】

【WBC・WBA(S)世界Lフライ級統一戦】拳四朗が7回TKOで王座統一【京口紘人はV5失敗】

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さあ、戯れ言 記事 ゴト を始めようか――

 

4団体統一への第一関門クリア

予想通りのKO決着だ。しかも6ラウンドまでフルマークのオマケつき。アマ時代の対戦はともかく、共にプロの世界王者になってから公開スパーをやっているのが、拳四朗の経験(データインプット)としてあまりに大きい。拳四朗は京口の様なタイプは大好物な上に、全てのスペックで京口を凌駕している。早ければ2ラウンド、遅くても10ラウンドには右ストレートで倒すと思っていた。ここまで想定通り、予想通りになる試合も珍しかったが、両者のスタイル的に予想は容易であった。ハッキリ言って才能と技術に差があり過ぎ。

 

11月1日

会場:さいたまスーパーアリーナ

WBC・WBA世界Lフライ級統一戦

TKO7回2分36秒

 勝利 WBC王者

    寺地拳四朗(30=BMB)

    戦績:20勝(12KO)1敗

      VS

 敗北 WBAスーパー王者

    京口紘人(28=ワタナベ)

    戦績:16勝(11KO)1敗

 ※)拳四朗は王座を統一、京口はV5失敗

 

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拳四朗ついては以下の記事を

◆合わせて読みたい◆

試合を振り返ってみる


www.youtube.com

 

ファーストラウンド。

立ち上がりから拳四朗のステップが冴え、左ジャブもパワフルかつ多彩であった。京口も左の差し合いを試みていたが、かなり分が悪い。仮に判定までいっても、フルマークか大差になるなと、両者の力量差が明白になる。

それから拳四朗の右ストレートが良いタイミングで京口に届く。ダメージは浅かったが、初回からこれを打ち込めるという事は、KO決着濃厚だとも感じた。

 

2~4ラウンド。

早くも拳四朗のリードが京口のガードの隙間を割り始める。右ボディも踏み込んで打ってきた。拳四朗の左に京口はライトクロスを被せようとするものの、頭の位置的に当たっても効かないだろう。というか、拳四朗のバックギアが速い。距離と角度――要するにポジショニングの調整が巧い。

リードブローを軸にアウトしている事はしているのだが、拳四朗は京口のパンチを外す以外には下がらずに、中間距離をキープしつつパワージャブを次々と繰り出す。

スピードとテンポに、京口は付いていけない。

その上でパワー負けだ。

京口のパンチも当たっている場面こそあるものの、深くは入っていない。試合後の拳四朗の顔が無傷だったのが何よりの証拠である。

 

5ラウンド。

ついに拳四朗の右ストレートが火を噴く。

アンダー・ジ・イヤーを的確に捉えた一撃。

京口は後ろに弾け飛び、ロープ際で腰から崩れた。拳四朗にはこれがある。拳四朗の最大の強みはスピードでもフットワークでも距離感および空間把握能力でもなく、ワンパンチの破壊力だ。1発で倒せる強打を兼ね備えているからこその攻撃的アウトボクシングである。

 

 

これでスコアは50対44。6ポイント差。

冷静に京口を削り、もう1発、同じ右ストレートかカウンターのアッパーを決めれば決着だったのだが、拳四朗は先走って仕留めに行ってしまう。元々の性格からして、ファイトスタイルに反して彼は獰猛だったりする。

 

案の定、仕留め切れずに京口の反撃を受ける。

打ち疲れの為に、ガードを下ろして休憩に入ったが、そこに4発ほど京口の良いパンチが入る。だが、拳四朗にはしっかりと見えているし、棒立ちになっていない。ちゃんとポイントをズラして貰っているのでダメージはないだろう。

京口の闘争本能と根性は称賛に価した。

大歓声だ。しかし冷静に見ると、大ダメージで膝に力が入らない筈であり、パンチの威力は死んでいた様に思う。京口本人も記憶が飛び飛びの状態だったと後に語る。

パンチ力のなさが京口には痛い。

ラウンド終了間際に、カウンターの右フックが京口のテンプルを捉えた。京口はクリンチにいく。拳四朗の足ももつれて、そのまま2人は転倒(スリップ)する。結果として、これで京口の勝機はなくなった。

 

6ラウンドは拳四朗が休憩に費やす。

この回は捨てても問題ないラウンドであったが、左を効果的に使いキッチリと京口をコントロールしてみせた。スタミナの回復を図っている拳四朗に対して、強引に距離を潰しに行けないという事は、京口の方が限界に近いのだろう。

仮に京口が特攻を仕掛けても、拳四朗は余裕で逃げ回るか、あるいはカウンターの右が決まって7回のストップシーンよりも凄絶な幕切れだったに違いない。

 

7ラウンドにKO決着。

30秒過ぎくらいの右で京口の身体が泳ぎ、足がグラグラに。

セコンドはここでタオルを投げるべき。

 

最後はジャブがカウンターとして機能したインサイドからのワンツー、京口が大きくグラつき、右ストレートを追撃したところでレフェリーが割って入る。京口は2発目の右で力なくロープ際まで崩れ落ちそうになるが、レフェリーが頭を打たない様に上手く京口を抱え込んで大事には至らなかった。

 

 

拳四朗のパフォーマンスが素晴らしかった。

まさに、This is BOXING!

これで世界戦11勝7KO1敗だ。

 

 

対して京口は試合開始直後から、実力差を肌で感じていたのか表情と目に覇気がなかった。「神様は見ている」とかスピリチュアルな台詞を試合前日に言っていたし、勝ち目がゼロだったのは本人が誰よりも分かっていたっぽい。

京口は再起するのだろうか?

フライに上げて再起するとは思う。

もうじき29歳だが、まだまだ若い。ダメージを考えたら1年は休養した方が良いだろう。そのダメージ抜きの1年で、徹底的にフィジカルアップするべきだ。フレーム的にフライで戦うのには肉体改造は必須だと思う。

 

この拳四朗戦、京口は技術的には「彼が」やれる事は全てやっていた。

その上で全く通用しなかっただけで。

技術的には彼の到達点に近いと思う。

 

だったら単純なパワーアップを目指した方が方向性としては正解だろう。ロマゴン型の回転力重視の打ち方だけではなく、ガードの上でも構わないフルスイングを武器にするしか上積みの余地はないかもしれない。

フックとアッパー主体のアングルパンチャーである京口が、今さら綺麗なストレートを目指すのは無理がある。ミットやマスで右ストレートを格下に決められても、世界戦では絶対に当たらないのが目に見えている。

ストレートを主武器にするのにはステップインの速度とリーチも足りないし。

この試合の右ストレートも、拳四朗には届かなかった。基本的に彼の右ストはカウンターかコンビネーションの中に組み込まれているだけで、拳四朗の様にワンツーやダイレクトの右ストレートで先手を取れないのは辛い。

 

だったら変則気味で良いから、フィジカルと腕力を鍛えに鍛えて、ここぞという時にはワンパンチで薙ぎ倒せるパターンを身に着けるべき。

 

ベルムデス戦のフィニッシュシーンなんて、あれだけ連打してもダウンを奪えないって問題ありだと思っていた。ポコポコ連打するだけじゃなくて、連打のテンポを一時的に落としてでもフルパワーの強打を織り交ぜた方が良い。

その前のベガ戦もポイントは落としていた。相手の故障でTKO勝ちだったけれど。

海外防衛に成功とはいっても、この2戦の試合内容を冷静に評価すると、拳四朗に対して勝機は皆無だったと今更ながら思う。

 

なんにせよ、あそこまでバカスカ頭を殴られているので、今は脳に蓄積しているダメージを抜くのを最優先して欲しいと願う。

アンダーカード結果

J・ゴンサレスVS岩田翔吉

WBO世界Lフライ級タイトルマッチ

判定3-0(117-111、116-112×2)

 勝利 王者

    ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)

    戦績:27勝(14KO)3敗1NC

      VS

 敗北 同級2位

    岩田翔吉(26=帝拳)

    戦績:9勝(6KO)1敗

 ※)ゴンザレスはV2に成功

 

うん、いつもの帝拳チャレンジャーって感じ。

岩田はボクシングの幅が少な過ぎる。そもそもゴンサレスをちゃんと研究していたのかも怪しい試合ぶりだった。田中恒成もボディ攻撃でKOしたものの、ポイントはもっていかれていた。あの展開は普通に予想できる筈なのに、ほぼ無策って。

完全に試合をコントロールされていたが、ダメージ皆無の中で岩田はそれを俯瞰的に理解できていなかった模様。傍から見ていたら普通に完敗だよねっていう。

ワンパターンにも程があった。ちょっと世界戦で戦うのには足りないモノが多過ぎて、もっとキャリアを積んで引き出しを増やしてから本番(世界戦)を迎えるべきだった。

吉野修一郎VS中谷正義

WBOアジアPライト級タイトルマッチ

TKO6回1分14秒

 勝利 王者

    吉野修一郎(31=三迫)

    戦績:16勝(12KO)無敗

      VS

 敗北 WBC同級10位

    中谷正義(33=帝拳)

    戦績:20勝(14KO)3敗

 ※)吉野はV3に成功

 


www.youtube.com

 

裏メインと呼ばれた一戦。

超おもしろかった&超凄かった。

この勝利にて吉野は海外進出するだろう。層が厚いライト級でどこまで通用するのかは正直いって分からない。でも挑戦資格は得た。三代大訓(12勝4KO1分)、宇津木 秀(11勝9KO)=共にワタナベ、よりも一歩先にいったのは間違いない。

この無敗3人で誰が一番なのかも興味あるが、三代と宇津木は同門だし、3人の年齢を考えるとこれ以上の国内ウォーズやっている猶予は勿体ないか。

中谷正義は残念ながらここまでだと思う。

中谷潤人VSフランシスコ・ロドリゲスjr

ユナニマスの判定勝ち。

KO勝ちならば個別記事にするつもりだった。

う~~ん、フィジカルが弱いなぁ。フレームに対して筋力と体幹が弱い。パンチもある様には見えなかった。こんなもんだったのか、って感じ。

バムが返上したWBCの決定戦なら勝てるだろうけれど、WBOの井岡には勝てないのでは、と率直に感じた。ロドリゲスが強いというのを差し引いても、今回の試合ぶりではバンタム級くらいから「背が高いだけ」の凡ボクサーに成り下がる危険性も。

SフライだとKOできないおそれがある。

 

井岡に挑戦して勝ち目があるかどうかの試金石だったのだろうけれど、僕が陣営でプロモーターならば井岡を回避する。スコア的には井岡よりも明白に勝ったが、テクニック的と試合内容的には井岡よりも質が下回っているよ、これ。

ロドリゲスが「彼に井岡はまだ早い」ってコメントしたのは、負け惜しみよりも真実に近いのではなかろうか。ロドリゲスのフレームが大きく強打者ならKOされかねない、ヒヤッとする場面すらあったし。

 

ぶっちゃけ、期待外れだ。

 

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