僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【WBOスーパーフライ級V5】戯れ言――井岡一翔がニエテスに雪辱【完璧なボクシングで翻弄】

【WBOスーパーフライ級V5】井岡一翔がニエテスに雪辱【完璧なボクシング】

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さあ、戯れ言 記事 ゴト を始めようか――

 

2敗目の記録を帳消しにする完勝

YouTubeの方の関係でリアルタイムでの記事アップが難しいが、遅ればせながら井岡の防衛戦を語りたいと思う。ニエテスとの前回の試合。クロスファイトだったけれど、確実にポイントはピックアップされていたかな、という印象。ただし長期ブランク明けの2戦目、Sフライ級2戦目という事もあって、井岡は本調子ではなかったかも。相手のキャリアに誤魔化された部分もあった。で、2敗目から5戦を消化して後のリマッチ。ニエテスのピークアウトと前戦のデータもあって、井岡が完璧なリベンジを果たす。大晦日に迎えるであろうIBF王者との統一戦に向けて、よい弾みになったのではなかろうか。

 

7月13日

会場:大田区総合体育館

WBO世界Sフライ級タイトルマッチ

判定3-0(120-108、118-110、117-111)

 勝利 同級王者

    井岡一翔(33=志成)

    戦績:29勝(15KO)2敗

      VS

 敗北 同級1位

    ドニー・ニエテス(40=比)

    戦績:43勝(23KO)2敗6分

 ※)井岡はV5

 

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リベンジのチャンスがやってきた

IBF王座の思わぬ移動および再戦条項があり、井岡が待望していた王座統一戦とはいかなかった。で、指名試合を挟むことに。通常ならばモチベーション維持が心配になるところだが、相手は3年前の大晦日にてマカオで苦杯を舐めさせられたニエテス。

2敗目を帳消しにして、キャリアに輝きを加える意味では絶好の対戦相手――いわば運命だったのかもしれない。

 

◆合わせて読みたい◆

試合展開を振り返る

井岡が落としたラウンドは2ラウンド目くらいかな?  それも明白に落としたわけでなく、井岡に与えてもなんらおかしくはない内容だ。事実、ジャッジ1人はフルマークで井岡だった。

再戦という事もあり、距離感が抜群な両雄の距離感が更に絶妙に調整されていた。

強振してのハードヒットは困難なのは傍目にも瞭然。そもそも井岡は意図してフルパワーで打っていないけれど。ここぞって時しか力を込めて打たないのが逆に凄い。

 

そういった状況にあって、教科書通りの基本に忠実なボクシングを井岡は展開する。

 

相手が存在するコンタクトスポーツにおいて、基本に忠実な動きはなかなかできない、相手にさせてもらえない。

 

基本に忠実な戦い方が難しいからこそ、相手に通用する自分独自の動きを探し、それを武器にしていくのが普通のボクサーだ。変則だったり、スピード依存だったり、パンチ力を前面に押し出したり、運動性能を駆使したりと、要は何らかのスパイスを加えて「相手に通用する」スタイルに改造していくのだ。

 

そういった意味合いでは、井岡のボクシングは「基本を忠実に実行可能な機能美」に溢れている非凡なスタイルであろう。

 

かつて彼が口にしていた唯一無二のスタイルだ。

 

必要なだけしかパワーを使わない。スピードも必要なだけしか上げない。省エネを通り越して、コンピュータみたいな精緻さだ。8回TKOで下した田中恒成は無駄にフルパワーで打って、無意味に速く動いていた印象で、まさに井岡の対極だろう。

 

で、試合内容に話を戻すとニエテスは前回そのままに戦おうとしていた。けれども井岡のジャブの方が有効だったかな。ニエテスも良いタイミングで右クロスを放っていたし、ステップインからの右アッパーも出していた。

しかし井岡は再戦という事もあって、見切っていた印象である。

 

〇中間距離ベース

〇理想的なポジショニング

〇ジャブを起点に自分の距離を作る

〇打ち終わりのガードと頭の位置

〇上から下への繋ぎ

〇下から上への返し

〇前に出て打った後のバックステップ

〇タイミング重視で無駄に強打しない

〇余計な動きがない

〇効果的にカウンターを狙う

〇細かいフェイントと駆け引き

〇ここぞという時だけギアアップ

 

派手なことは一切やっていないのだが、上記の基本をニエテス相手に忠実に実行していた。パンチを当てられたシーンでも威力を殺している。ニエテスのパンチと動きが全部しっかりと見えており、把握している。

左右への動きは第1戦目よりも明白だった。

 

レベルの高い攻防だったけれど、ボディを効かせ始めた中盤からはワンサイドだ。

攻め手を緩めずに、淡々とラウンドを危なげなく消化していく井岡。捨てラウンドすら必要ないという完勝である。

ダメージングブローの被弾0

理想的に自分のペースで動けていたので、スタミナのロスもほぼ0

 

まさにマスタースキルだった。

 

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世界およびボクオタから絶賛の嵐

これで世界戦20勝目の大台に。

将来の殿堂入りは間違いなしだ。

 

なんつーか、芸術的なボクシングだった。スポーツをアートに喩えるのはどうかとも思うが、井岡のボクシングはアーステックである。

このニエテス戦は美しい、綺麗、そんなボクシング。

 

おそらく、この夜のボクシングは井岡にしか体現不可能であろう。井岡以外がこのボクシングをしてもニエテスには通用しない。井岡だからこそ成し得る、堅実な基本技術を集大成した超高度なボクシング。この日の井岡ならばジェシー・ロドリゲスも攻略すると思う。階級を上げた中谷潤人も問題にしないだろう。

 

大晦日の統一戦。

その後のロマゴン、エストラーダ、ロドリゲスといったライバル達との激突を楽しみにしたい。ドネアがSフライに下げてくるのならば、是非とも戦って欲しい。

 

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