【WBC世界Lフライ級戦】前王者、拳四朗が3回KOで王座奪回【矢吹正道はV1失敗】
さあ、戯れ言《
因縁のリマッチの結末
予想通りのKO決着だった。これが本来の実力差だとしか思えない。勝負になっていなかった印象だ。リマッチで、すでに矢吹の動きをインプットしている拳四朗ならば1回KOもあり得ると考えていた。2ラウンド目にはもう勝負は見えていた。無敗の戦績に傷がついた代償として、今まで不必要としていた本格的なインファイトに取り組んだのだから、結果として拳四朗的にはオッケーだったのかなぁ?
3月19日
会場:京都市体育館
WBC世界Lフライ級タイトルマッチ
KO3回1分11秒
勝利 前王者1位
寺地拳四朗(30=BMB)
戦績:19勝(11KO)1敗
VS
敗北 王者
矢吹正道(29=緑)
戦績:13勝(12KO)4敗
※)ダイレクトリマッチで拳四朗は王座を奪還
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まあ、新型コロナに感染してしまいコンディションを整えられなかったのが最大の敗因なのは、間違いなかったという事で。矢吹の頭突きについても、今後のバッティング対策として活きるだろう。
1R、矢吹につけたジャッジがいた
それも2名も。
意味が分からない。
何を見ているのだろう?
矢吹の下がりながらのジャブと、苦し紛れの左アッパーが浅く触れてはいたけれど、前にプレスかける拳四朗にスペースを潰されているから、あれじゃ有効打にはならないだろ。
あんな滅茶苦茶でデタラメなジャッジが許されるのならば、拳四朗陣営としては採点度外視で「倒しにいく」のが最良の作戦だった。
単なるミスマッチだった
ただただ一方的だった。
ジャッジが信用できるのならば、普段通りのアウトボクシングでもKOしていた。技術に差があるどころか、矢吹の最大の長所といえるパンチ力すら拳四朗が上という始末。後ろ足荷重を前足荷重(つまり右パンチの体重が乗りやすくなり、左フックの軸足が変わる)に変更したので、パンチ力も増しているし。
矢吹が勝っていたのは身長とリーチだけ。
今回はバッティング対策も充分だったし。
世界王者と日本王者の試合そのものだった。
地力が同等ならばインファイト上等で打ち合える筈――というか、距離をとる拳四朗を追いかける展開しか考えていなかったとは。前回、前に出てきた拳四朗に逆転KOされる寸前だったのを忘れていたのか。
前回の試合も、矢吹のランキングがWBC1位というだけで、実質的な咬ませ犬に過ぎない対戦相手と言えた。それが改めて証明されたというだけだ。
今後は統一路線かな?
個人的には4団体統一を目指して欲しい。WBA2名とWBOなら楽勝だろう。IBFは空位になってしまっているけれど。
試合後の振る舞いは矢吹もグッドルーザーだった。とりあえず、これで遺恨は水に流したカタチで収まって、一安心といった感じである。矢吹は再起するのだろうか。ちょっと世界戦線でやるのには厳しい負け方だと思うのだが。