僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【ウシクが偉業を達成】戯れ言――アンソニー・ジョシュアとはなんだったのか【AJヘビー級3冠王座陥落】

【ウシクが偉業を達成】アンソニー・ジョシュアとはなんだったのか【AJヘビー級3冠王座陥落】

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さあ、戯れ言 記事 ゴト を始めようか――

 

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AJ、歴史的な価値が暴落の悲劇

悲しい。とても悲しい。

20戦20KO無敗だった頃、僕はAJに夢を見ていた。歴史上最高で最強のヘビー級という壮大な夢だ。ザ・グレイテスト。僕はアンソニー・ジョシュアにロマンを求めていたのである。ウラジミール・クリチコを11回TKOで葬り去った時は、伝説の始まりだと興奮した。WBO王者との統一戦(対ジョセフ・パーカー)で連続KOが途切れてしまい、かなり落胆したものだ。ジョシュアが20戦全KOの頃、対立王者であったデオンテイ・ワイルダーは39戦全勝38KOだった。

21戦21勝20KO無敗VS39戦39勝38KO無敗というレコードで、ジョシュアとワイルダーが主要4団体統一戦をやっていればなぁ(泣

両者共に自身の売り時を見逃してしまった。

ワイルダーがタイソン・フューリーに勝てなかったのは、まあ、仕方がなかったとしてもジョシュアはアンディ・ルイスJrにKO負けを食らい、続いてウシクの偉業達成の踏み台にされてしまうとは。歴史上ナンバーワンのヘビー級どころか、オールタイムの評価だとフューリー、レノックス・ルイスとクリチコ兄弟には絶対に勝てない位置にまで落ちてしまった感が強い。というか、このままでは普通にウシクより下である。過大評価というか、思っていた以上に弱かった。悲しい現実であるが、辛いけれど受け入れるしかない。

 

9月25日(日本時間26日)

会場:イギリス、ロンドン

3団体統一世界ヘビー級タイトルマッチ

 (WBAスーパー&WBO&IBF)

判定3-0(117-111、116-112、115-113)

 敗北 統一王者

    アンソニー・ジョシュア(31=英国)

    戦績:24勝(22KO)2敗

      VS

 勝利 元クルーザー級4団体王者

    オレクサンドル・ウシク(34=ウクライナ)

    戦績:19勝(13KO)無敗

 ※)AJは奪回した3冠王座2度目の防衛に失敗

ウシクの偉業を称えよう

クルーザー級とヘビー級の2階級制覇はウシク以前の過去に2名――ご存じ、イベンダー・ホリフィールド(米)と、もう1名はデビッド・ヘイ(英)だ。

デビッド・ヘイはクルーザー級ではIBFを除く3冠王者だった。ヘビー級はWBA王座のみ。11戦目に5回TKO敗で初黒星(10勝10KO1敗)。大巨人ニコライ・ワルーエフ(ロシア)を攻略してヘビー級チャンプに。後の活躍を期待された。

WBO・IBF世界ヘビー級統一王者のウラジミール・クリチコとの3団体統一戦に敗れ、3度目の防衛に失敗(2敗目)した。その試合で引退を表明。

後にカムバックしたが、世界王座に返り咲くことなく(復帰後の敗戦は2度ともKO負け)再びリングを去った。身長191センチ(当時はヘビー級としても合格のフレーム)あり、クルーザー上がりとは思えないビルドアップされた肉体だったが、ヘビー級の世界王者としてはパッとしなかった。

 

それからLヘビー級とヘビー級の2階級制覇では、マイケル・モーラー(米)が有名だ。

ジョージ・フォアマン(米)にワンパンチで大の字にされた試合が伝説である。それまで圧倒的に優勢だったのに、僅か1発のクリーンヒットでKOされてしまう。Lヘビー級とヘビー級とのパワー差が顕著だった。

 

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――で、この試合で伝説になったウシクであるが。

身長は190センチでリーチが198センチと昔のヘビー級としては決して小さくないサイズだったりする。けれど今のヘビー級は大型化が進んで、ウシクのフレーム(体格、筋肉量)だと「ヘビー級としては小さい」という印象を拭えない。

マイク・タイソン、ホリフィールド、レノックス・ルイスの時代であればウシクはもっと早い時期からヘビー級として活躍していたのでは? あの時代のヘビー級ボクサーと今の時代のヘビー級ボクサーの平均的スキルを比べるのは馬鹿げているが。

 

ヘビー級転向後の2試合を見る限り「やはりサイズ・フレーム的にヘビー級では厳しいのでは?」と感じざるを得なかった。しかしヘビー級3試合目で、ジョシュア相手に「ヘビー級へのアジャスト」を完了したのは見事という他に言葉が見つからない。

世界戦は8戦8勝3KO

これで合計7本のベルトなのだから、いかに濃密な世界戦キャリアかという事だ。

 

この日、ウシクはフューリーに続くヘビー級「第二の主役」に颯爽と躍り出た。

 

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試合を振り返る

この試合はWBOタイトルの指名試合として行われている。

◆合わせて読みたい◆

 

試合全般を通じて、ウシクの日だった。

大型のロマチェンコって感じか。

ジョシュアは後手に回ると精神的に脆いのは、ルイス戦でのKO負けの時から変わっていない。ダウンした時の「弱気な表情」は本当にショッキングだったもんなぁ。あれでメンタル面に問題があるのがバレてしまった。

 

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スピードとスキルで上回り、文句なしの運動量のままポイントアウトした。

最終局面までコンビネーションは控えていたが、単発だったとはいえ左リードが本当に冴えていた。逆に言えば、ジョシュアはジャブの差し合いで明白に劣っていた。

とにかく戦略面で頭脳的だ。

一方、ジョシュアとしても「同じオリンピックゴールドメダリスト」というプライドがあったのかもしれない。階級に関係なく純粋なボクサーとしての技術(クォリティ)は劣っていないという自負。だが、左ジャブを起点としたスキル合戦は、ウシクにとっては待望のゲーム展開であり唯一の勝ちパターンとも言えた。

いくらジョシュアの耐久力に不安が大きくとも、クルーザー上りでハードパンチャーでもなければKO率も「ヘビー級としては」大したことないウシク相手なんだから、外見や見栄、プライドを捨ててプレス&相撲ファイトに持ち込めば良かったのに。

ウシクのスペースを潰さないと。

見っともなかろうが、パンチを当てる云々よりもガード固めて体格差で押し込み、そこから被さるようにクリンチして振り回す――を繰り返せられれば、勝機はあった筈なのだが。それ(アンフェアな非ボクシング戦法)で勝った場合、批判と不評のオンパレードになる事は容易に想像できるが。

 

ジョシュアとしても素晴らしい好ゲームを披露した。まあ、ウシク相手にクリーンファイトをしたから負けたとも言える。最終ラウンドはレフェリーストップにされても不思議ではない程にボコボコにされていたし。

これでジョシュアの世界戦は10勝8KO2敗である。

リマッチはどうなるのだろうか?

本人および陣営はやる気の模様。

ファイトプランを大幅に変えないと、返り討ちになるのは明白である。

ウシク相手にボックスは勝ち目ゼロだ。

この試合(の内容)でAJがボクサーとして失ったモノはあまりにも大きい。過去に築き上げてきたボクサーとしての価値が総崩れしたと形容しても大げさではない程だ。

世界タイトルの奪回は可能かもしれないけれど、ヘビー級の主役としての復権は無理っぽい気がする。ウシクに連敗したら、本当にキャリアの実質的な終焉だろうし。

 

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