【WBA世界Lフライ級戦】京口紘人が5回TKOでV3について【石頭で拳を粉砕】
さあ、戯れ言《
京口、念願のアメリカデビューでV3
イギリスの大手プロモーション、マッチルームと契約後の初試合。ラスベガスとはいかなかったが、アメリカ進出を果たした京口が、やや苦戦したもののTKO勝利を収めた。本場のファンへのアピールとしては物足りない内容で、かつ勝利もアクシデンタルなものであったが、とりあえずは無難なKO発進という事で、及第点といったところか。次戦もアメリカを予定しているので動向に注目である。
3月13日(日本時間14日)
会場:米テキサス州ダラス
アメリカンエアラインズ・センター
WBA(S)世界Lフライ級タイトルマッチ
TKO5回1分32秒
勝利 スーパー王者
京口紘人(27=ワタナベ)
戦績:15勝(10KO)無敗
VS
敗北 同級10位
アクセル・アラゴン・ベガ(20=メキシコ)
戦績:14勝(8KO)4敗1分
※)京口はV3に成功
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約1年5ヵ月ぶりの試合
本来ならば去年の11月5日に大阪で防衛戦を行う予定であった。同級10位のタイ国王者タノンサック・シムシーが対戦相手であったが、試合前日のPCR検査で京口が陽性反応、試合は中止になった。
その前の5月の防衛戦も新型コロナウィルスの関係で試合が中止になっており、2019年の10月から京口は短くないブランクを余儀なくされる。
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しかし、今回は無事に試合に漕ぎ着けた。
対戦相手は咬ませ犬に他ならない。スカッとKOして次戦への弾みにしたいところだ。
2階級制覇を達成したヘッキー・ブドラー戦は快心の出来であったが、以後の2試合はピリッとしない勝ち方(判定勝ち)に終わっている。その鬱憤を晴らせるか。
試合内容を振り返る
オープニングラウンドは無難に見えた。
だが、2ラウンド目には小柄な相手に押し込まれて、パンチを貰っていた。ダメージングブローまではいかなかったが、とにかく見栄が悪い。
3回からは、スペースとジャブを意識して、相手を呼び込んでからの左、に戦い方を変更。左ボディ、左アッパーが効果的に入る。その反面、基軸ブローである左を、ベガに読まれている感じもあった。前戦の久田同様、もう京口の左は相手に研究されている。
4回は互角か、やや京口ペース。
でも必要以上に打たれているイメージ。
ジャブも機能しているが、右を被せられるのを察知してか、手数は今一である。
両者のダメージはどちらが上なのか、ちょっと分かり難い。このまま同じ展開が続いていくと、ある時を境に京口がガクッと落ちてのKO負けもあるかも。いや、京口がペースを掌握しての判定勝ちになるか。京口のKO勝ちはない感じに映った。
フィナーレは5回に訪れた
ベガの右フックが京口の左テンプル付近をタイミング良く強烈に抉る。
しかも打ち終わりのカウンターだ。
Slow-Mo of Kyoguchi's stoppage. 😳 pic.twitter.com/7hh2mYuARg
— DAZN Boxing (@DAZNBoxing) March 14, 2021
拳が折れてしまった様で負傷TKOに。
これはラッキーだ。
相手の骨折もさることながら、ナックル部でジャストミートになっていたら、下手したら京口がKOで沈んでいたかも。 タイミングと角度、ちょっと危険だった。
ミニマムで2度の世界挑戦があるとはいえ、サイズ的に階級下の相手に手こずった印象は否めない。レコードの上で3戦ぶりのKOをマークできて良かったが。
次戦は他団体との統一戦?
同じマッチルームと契約しているIBF王者アルバラード、WBO王者ソトとの統一戦が有力視されている。この日の出来であるとアルバラードは五分、ソトに対してはかなり分が悪そうだ。
WBA正規のカニサレスとWBCの拳四朗には、ちょっと勝てるビジョンが浮かばない。
拳四朗は4月24日に京口のV2戦の相手であった久田と対戦するので、その結果および内容に注目したい。予想は拳四朗のKO勝ち。5~8Rまでにカウンターが炸裂して試合は終わりそう。試合を通じてワンサイドになるだろう。