僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【PFP1位の4階級制覇王者】戯れ言――サウル・“カネロ”・アルバレスがスミスを圧倒して統一王者【WBA・WBC世界Sミドル級戦】

【PFP1位の4階級制覇王者】サウル・“カネロ”・アルバレスがスミスを圧倒して統一王者【WBA・WBC世界Sミドル級戦】

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さあ、戯れ言 記事 ゴト を始めようか――

 

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カネロ、ベストファイトを披露

今回の試合はカネロにとって約1年1ヵ月ぶりの試合となった。相手はSミドル級のWBSS覇者、27戦無敗のカラム・スミスである。WBC世界Sミドル級ダイヤモンド王座も保持(防衛4)しており、リングマガジン認定王座にも輝いている。決して楽な相手ではない筈だが、戦前の予想以上にカネロがスミスを圧倒。KOこそ逃したものの、カネロ自身が「今までベストの勝利」と自画自賛する程のパーフェクトな試合内容であった。

 

12月19日(日本時間12月20日)

会場:米テキサス州

   サンアントニオ・アラモドーム

WBA世界Sミドル級王座統一戦

WBC世界Sミドル級王座決定戦

判定3-0(119-109×2、117-111)

 勝利 同級正規王者

    サウル・アルバレス(30=メキシコ)

    戦績:54勝(35KO)1敗2分

      VS

 敗北 同級スーパー王者

    カラム・スミス(30=英)

    戦績:27勝(19KO)1敗

 ※)カネロはWBAがV1&WBC統一王座

 

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現在のカネロの状況は

この前の試合までは以下の記事を参照して欲しい。

◆合わせて読みたい◆

 

カネロはセルゲイ・ゴバレフ(ロシア)を倒して4階級制覇した時点で、異例的に3階級のベルトを同時に保持していた。

まずミドル級であるが、IBF王座は剥奪になり現在はGGGことゲナンジー・ゴロフキン(カザフスタン)が返り咲いている。WBAスーパー王座は正規王者の村田諒太と統一戦を行う兆しは見えない(追記:後に返上して村田がスーパーに昇格)。残るWBC王座はフランチャイズ王座に認定されて、防衛戦の義務から解放された状態(防衛1)だ。

WBO世界Lヘビー級王座は返上している。

つまり今後はSミドル級を主戦場にして、場合によってはミドルに降りると考えられる。そのSミドル級の保持タイトルはWBA正規王座だが、今回の試合でスーパー王座を保持しているスミスとの団体内統一戦というのがシナリオだ。

で、スミスが保持している4度防衛中のWBCダイヤモンド王座は掛けられない。にも拘わらず、WBCは正規王座決定戦のオーダーをカネロに送る。他団体のワールドタイトルホルダーなのにだ。普通はWBCランカー同士の決定戦である。

だったら素直にダイヤモンド王座も掛ければ良いのでは? という気もするが、WBCとしてはミドル級フランチャイズ王座だけではなくSミドル級正規王座もカネロに保持してもらい、沢山の認定料を支払って欲しい模様だ。

 

また、カネロは契約したゴールデンボーイ・プロモーションズおよびDAZNと揉めて「フリーエージェント宣言」している。ブランクができてしまったのは新型コロナ禍の影響もあるが、デラホーヤやDAZNとのトラブルも無関係ではあるまい。DAZNとは5年11試合3億6500万ドルという破格の超大型契約だったが、僅か3試合での契約解除となってしまう。

法廷闘争に入り実質的に引退してしまうのでは? という不安の声も上がっていたが、早々に試合を決めてくれた事に多くのボクシングファンは安堵した。

なお、この試合はDAZNと1試合契約で行われた。今後の契約は不透明である。

試合内容を振り返る

身長差とリーチ差が話題になった。

カネロは身長173センチでリーチが179センチ。対するスミスは身長191センチでリーチはなんと197センチだ。骨格が太ければクルーザー級でも戦えるサイズである。

しかし絶望的なサイズ差にも関わらずカネロの経験と技術がスミスを上回り、ボディショットを中心に中盤以降に捕まえるだろうと戦前予想されていた。

スミスを人間サンドバッグに

序盤こそ様子見という感じであったが、4回を皮切りにカネロが攻めていく。

中盤からカネロのプレスが強烈に。

スキル差が顕著――特にカネロのディフェンスが凄く、スミスはパンチを当てられない。クリーンヒットできないというよりも、カネロの捌きとボディワークおよびポジショニングが完璧で、スミスは思い切ってパンチを出せない様にも映った。

対するカネロは計算してパンチを繰り出している。ミスブローやガード上のパンチも伏線として機能させている。攻防共にパーフェクトだ。常に頭脳をフル回転させているのが、その動きからも判る。インテリジェンスの塊だ。

 

パーフェクト・ゲーム

圧倒的なスピードやパンチ力に恵まれているわけではないが、全てのファクターを高次元で備えているのに加えて、30歳にして57戦(世界戦17戦)という濃密なキャリア(経験)およびそれに基ずくファイトプラン、作戦遂行能力がスバ抜けている。

クロフォードみたいな天才性は感じないのに、間違いなく現代ボクシングの粋を極めている感じだ。なにが凄いって、やはりディフェンス技術だろう。フレーム的にはSウェルターが適正な筈なのに、Sミドルで戦えるのはパワーやスピードに依存していないからだ。むろんタフさやフィジカルにおいて劣っているのではない。

 

 

後半はカネロの独壇場だった。

ぐいぐいとプレスを掛けながらパワーショットを当てていくカネロに、スミスは防戦一方のまま最終回のゴングを聞かされた。左右のボディブローと右アッパーが効果的だった。リードブローで突き放せない時点で、スミスに勝ち目は無かったといえる。

ちなみに試合後のスミスの左腕は――

 

 

実力差を物語る写真である。

それだけカネロのチャージが厳しかったのだ。

試合後のコメントと今後

カネロはこう語った。

 「168ポンド(Sミドル級)で最強であることを証明したと思う。このクラスを統一することが今後の最初の目標」

「誰とでも戦う。ドアはいつでも開いている」

 

周囲が期待しているゴロフキンとの第3戦(ラバーマッチ)は、Sミドル級統一路線よりも優先度は低い感じである。そして――

 

 「この勝利が間違いなく今までのベストだった」

 

この勝利でPFP1位である事を鮮烈に証明して見せたと言えよう。

僕も今日のスミス戦で、PFPトップはテレンス・クロフォードではなくカネロが相応しいのではないか、と認識を改めた。体重同一視という仮定以前に、SウェルターからLヘビーで戦える能力は、現役ナンバー1と認めざるを得ないだろう。

円熟期を迎えているカネロは、まさしくボクシング界の世界的スーパースターだ。

ゴロフキンがSミドルやLヘビーでカネロと同等のパフォーマンスを出せるとは思えない。現時点で両者の間はには明白な差が開いているのではなかろうか。

 

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その他の試合

帝王ゴロフキンはIBF初防衛

カネロの試合の1日前、米フロリダ州ハリウッドにて無名の挑戦をGGGが迎え撃った。指名試合なので選択の余地はなかった。やらなければタイトルを剥奪されてしまう。

◆合わせて読みたい◆

 

カネロが剥奪されたIBF王座をセルゲイ・デレフヤンチェンコ(ウクライナ)との決定戦で奪回するも、ピークアウトした印象は否めなかった。デレフヤンチェンコが強かったのを差し引いてもだ。

 

それで今回のV1戦の相手は、指名挑戦者のカミル・シェルメタ(ポーランド)

戦績は21勝5KO無敗

ミドル級なのにKO率が低い。

1回、2回、4回、7回と合計4度のダウンを奪っての7回終了TKO勝ち。

GGGが通算で21回目の防衛に成功した。これはバーナード・ホプキンス(米)の通算20防衛を更新するミドル級の最多記録である。

 

 

ミスマッチだったよね、としか思えない。

挑戦者は役者不足であった。

GGGはカネロ争奪戦に割って入れるのか。それとも一部で噂というか期待されている村田涼太との試合が実現するのか。帝王もすでに38歳。残された時間は多くはない。

不運が続くロドリゲス

同じ19日、米コネチカット州アンカスビルで行われたWBC世界バンタム級暫定王座決定戦は、WBC4位(前IBF王者)のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)が物議をかもす判定で試合を落とした。

井上尚弥戦に続いての連敗である。

 

これまでの経緯を簡単に並べると――

  • 井上尚弥に2回TKO負け
  • 再起戦がWBC挑戦者決定戦(エリミネーター)になる
  • 対戦相手はウォーレン
  • ウォーレンが負傷して相手が変更
  • 相手は1位ですでに指名挑戦権を確保しているネリになる
  • ネリ、計量オーバーをかます
  • 500g超過だったので「670万円払うから試合して」とネリが交渉
  • ロドリゲス、試合をキャンセル
  • ネリはSバンタムに上げて決定戦(レイ・バルガスは休養王者)にてWBC王座を獲得(次戦はWBAとの統一戦の見込み)
  • WBCは指名挑戦者にドネアを指名
  • 王者ウバーリが新型コロナ陽性で休養王者に認定される
  • ドネアとロドリゲスで王座決定戦に
  • 今度はドネアが新型コロナ陽性になり対戦相手が変更になる
  • なお、ドネアの陽性は不正確で後日に陰性になっている
  • 対戦相手がガバリョになる
  • 試合は暫定王座決定戦に
  • ロドリゲス、試合を優位に進めるも不可解な判定で敗れる

レイマート・ガバリョ(フィリピン)は24歳のホープでWBA1位。

かつて来日して井上尚弥のスパーリングパートナーも務めていたとか。戦績はこの日の勝利で24勝20KO無敗。ロドリゲスにスクールされたけれど、まだまだ伸びる逸材だろう。手数も出ていてパワフルでパンチがあった。

 

う~~ん、まさしく結果論に過ぎないが、ネリとの試合を蹴った時にはアンチネリが大喜びしたけれど、別にアンチネリがファイトマネーと罰金670万円をプロモーターの代わりにロドリゲスに支払ってくれるわけでもなければ、単にネリが不利益を被ったからロドリゲスの行動を賞賛しただけで、やはり僅か500gオーバーくらいで興行に穴を開けたのはマズかったよなぁ、と。

 

ロドリゲスはカネロとは違う。

プロモーターに楯突けば、まあ、ビジネス的にしっぺ返しは喰らうだろう。ウォーレンの負傷からネリの咬ませ犬にされたのは本当に不運だったが、こんな不可解な判定で勝利を盗まれるくらいならば、素直に670万円のボーナスをもらってからネリにKOされていた方が、結果的にはマシな未来が待っていたのかも。

 

ネリにKOされたパヤノは、目下3連敗中であるけれど、干されたりしなかった。ロドリゲスは干されたっぽかった上に、挙句、判定でこの仕打ちだからね。

1番悪いのはネリだと思うけれど。

ネリがちゃんとバンタムの体重を作って、あのエリミネーターでロドリゲスをKOしておけば、ロドリゲスにとってここまで酷い結末にはならなかっただろうに。ネリ自身はSバンタムではサイズ的に微妙とはいえ、ちゃっかりキャリアを進めているし。

なんだかなぁ。

 

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