【亀田史郎】ボクシング関係者のYouTubeチャンネルについて【渡嘉敷&竹原&畑山】
さあ、戯れ言《
- 【亀田史郎】ボクシング関係者のYouTubeチャンネルについて【渡嘉敷&竹原&畑山】
- 新型コロナの影響で
- ボクシング関係者のYouTuber
- 亀田史郎チャンネル
- 亀田和毅チャンネル(TOMOKI KAMEDA)
- 渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 公式チャンネル
- 「渡嘉敷勝男公式」トカちゃんねる
- 田中恒成KOsei tanaka
- 寺地拳四朗 オフィシャル
- 村田諒太channel VILLAGE FIELD
- 井岡一翔 Diet Academy
- 京口紘人 Hiroto Kyoguchi【WBA世界王者】
- 【浪速の狂拳】亀田京之介
- 内山高志KOチャンネル
- 八重樫東 / AkiraYaegashi
- 長谷川穂積のHOZUMIチャンネル
- 細川バレンタイン / 前向き教室
- 具志堅用高の ネクストチャレンジ
- 井岡弘樹の元世界王者ですが何か?
- 内藤大助ちゃんネル
- 赤穂亮のルーTUBE
- 和氣慎吾 リーゼントボクサー
- 栗原慶太 /keita kurihara
- 畑中 建人【日本人初親子2代で世界王者に】WBC世界ユースフライ級王者
- 戎岡彰のえびちゅチャンネル
- 竹原テレビ
- A-SIGN.BOXING.COM
- ワタナベボクシングCH
- 大橋ボクシングジム大橋秀行
- SLUGFEST・KADOEBI BOXING GYM
- 協栄新宿ボクシングジム
- 所感という名のまとめ
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新型コロナの影響で
ボクシング関係の記事は、実に2月24日以来となる。フューリーがワイルダーを倒した時は、まさかこんな年になるなんて夢にも思っていなかった。
現在、新型コロナウィルスの為に、各国で様々なスポーツイベントが開催中止(あるいは無観客試合)に追い込まれており、ボクシングも国内海外問わず試合が見送られている。これは経済的に余裕がない多くのボクサーにとって死活問題であろう。しかも貴重なキャリアを棒に振っている最中でもある。選手寿命が短いボクサーにとっての1年は大きい。
しかし「ピンチはチャンス」とばかりに、この期間を可能な限り無駄にしないという努力をするボクサーも現れ始めた。
スバリ――
YouTube界への進出だ。
プロ野球界の著名人が開設したチャンスは多くが成功しているし、格闘技界では朝倉兄弟(未来、海)などが有名だ。そんな時勢の中、現役ボクサーや元ボクサーもYouTubeに参戦し始めている。個人的には、もっともっと参戦して欲しい。可能ならばYouTuberとしての収益で経済的にボクシングに集中できる様に、と。
久しぶりとなるボクシング関係の記事。今回は「日本ボクシング界に関係した者」が開設したYouTubeチェンネルを紹介していこう。
ちなみにチャンネル名は後に変更になるかもしれないので、ご承知おきを。
ボクシング関係者のYouTuber
亀田史郎チャンネル
現時点での登録者:27.7万人
言わずと知れた亀田三兄弟&姫月の父親にしてトレーナーである史郎氏のチャンネル。
先駆者と形容しても良いだろう。
亀田三兄弟の売り出しといい、時代を先読みする切り口がYouTubeでも当たった。
アンチも多い筈だが、それ以上のファンを獲得してみせた。というか、普通に「良い親父キャラ」であるし、動画内容からしても地頭が良いんだろうな、と察せられる。
ボクシング関係者という冠を外しても、純粋にYouTuberとして面白い。
ヒールキャラについては色々と世間からバッシングを浴びていたが、長男の興毅氏、次男の大毅氏の引退後の生活で悪い噂や黒い噂が皆無な点からしても、普通に「良い家族、良い人達」なんだと思う。そもそもヒールキャラ(作り、演出)ではなくて、現役時のパフォーマンスが地だったら、今頃は普通に反社や犯罪者になっているだろうに。
おススメ動画はコレ
亀田和毅チャンネル(TOMOKI KAMEDA)
https://www.youtube.com/channel/UC3JV2Z15vUHSB6EFEh06YVA/featured
現時点での登録者:927人
7月13日に追記。元WBO世界バンタム級王者、元WBC世界Sバンタム級暫定王者である二階級覇者(現時点)で現役ボクサー亀田和毅によるチャンネル。メキシコと日本の架け橋になるようなコンテンツを目指すとの事。開設2日で登録者900人超えなので、まずは順調なスタートではなかろうか。
メキシコでの29歳バースディパーティーは新鮮味があって面白かった。
7月28日に追加
ナバレッテとのスパーリング解説
ガチで貴重なお宝映像だ
渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 公式チャンネル
現時点での登録者:6.01万人
いま最もボクシングファンの間で話題になっているチャンネルがこれ。
渡嘉敷勝男氏、竹原慎二氏、畑山隆則氏の3名が共同で立ち上げている。
開設は4ヵ月前だが、順調に登録者数と再生回数を伸ばしている。元世界王者3名の掛け合いトークが抜群に面白いと思う。それぞれキャラが良い意味で立っているし。
強く感じたのが「そりゃ、畑山隆則がTV業界から干されたわけだ」という点。
話を聞いている分には面白いのだが、これじゃ放送作家の台本ではコントロールできないのでは? と不安になる面も。いや、面白いんだけどね。しかし、この本音ぶっちゃけトークだとTV(特に生放送)では使えないでしょうに、放送事故が恐ろしくて。
9割方、シナリオ(台本)ではなく本人の「素」の様な気がする。
畑山が亀田兄弟に対して「キャラ作りと試合内容が合っていない、試合が面白くない」という旨でバッサリ斬った過去は有名だ。後に謝罪した(売り込みトークで、真相は辰吉のファンで憧れ)が「辰吉なんて(彼が自分の階級まで上げてきたら)左腕一本で勝てる」とかTVで言っちゃった事もあるし。バンタムのボクサーにSフェザーのボクサーがなに言っているのだろうと当時は呆れた。まあ、この2点は国内の話だから亀田家と辰吉も(基本、大人な対応する人達だし)別に本気で立腹はしないだろう。だが、あの伝説の名王者バーナード・ポプキンスを評し「死刑執行人というコスプレとニックネームなのに、試合は詰まらないし強いとは思わない(意訳」とか言っているのを観て、本気でぶったまげた。ポプさんが弱かったら誰が強いんだよ、と。竹原とトカちゃんが「おいおい、ナニ言っているの?」的な反応でフォローしていた。世界的なビッグネームに対し、歯に衣着せぬ発言ができるって凄いとは思うし、これを聞けるのがYouTubeの利点なのだろう。
それから某元世界王者の名刺とか割り勘の話とか。割り勘の話は不覚にもかなり笑ってしまったが、この人を単独で喋らせるとヤバい、と戦慄もした。いや、人格的には普通に成熟かつ温厚になっている感じだから、危険人物的に誤解はしない様に。
6月28日に追加
格闘家YouTuber・朝倉未来氏とのコラボ
バズって、登録者数が一気に伸びた
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「渡嘉敷勝男公式」トカちゃんねる
現時点での登録者:1.25万人
前途した「トカちゃん」こと渡嘉敷勝男氏が開設した個人チャンネル。
実にベーシックなチャンネルである。
トカちゃんの喋りは面白いが、上の3人での掛け合いトークには残念ながら及ばない。再生回数は充分だが、ややバラつきが見られるか。ローコストで制作されているっぽいので、収益としては黒字だと思う。ボクシングチャンネルとしてはこちらの方が勉強になるだろう。
最も再生回数が多いのがコレ
約14万5千PVとなっている(現時点)
世界王者として「一級品の強さか」と問われると、興毅、大毅、和毅3名揃って「ノー」としか回答できないが、日本人歴代世界王者には三兄弟よりも弱い王者も相当数いるから、こんなの正直に答え難いよなぁ(汗
V5王者のトカちゃんはともかくとして、ミドル戴冠の偉業は凄いが同時に超穴王者でもあった竹原、Sフェザー&ライトという階級で二階級制覇は立派だが、ボクサーとしての技術レベルは興毅と和毅の方が上である畑山と共同チャンネルしているし。下で述べる坂本戦の畑山よりも内藤戦の興毅の方がテクあったし、マニア的に技術を観るのならば、興毅は面白いボクサーだ。一般受けしない徳山昌守的な面白さだけれど。ちなみに日本のジム所属限定ならばSフライ級で歴代最強は徳山だと思っている。不人気が過ぎて(王者のまま)引退に追い込まれたが、フレーム的にそのままバンタムに上げても、長谷川穂積、山中慎介、亀田和毅よりも強かった(興毅じゃ相手にならない)だろう。サーシャ・バクティン(不人気で世界戦できずに無敗のまま引退)なら徳山に勝てたかな? しかし在日朝鮮人を前面に押し出す性格が裏目に出て、思った様にスポンサーが付かなかったという。
ここで書くべき事ではないが、畑山隆則のスター性は凄かった。好戦的なボクシングスタイルも。入場シーンが格好いいんだよ、これが。コウジ有沢戦と坂本博之戦は今でも日本ボクシング界の伝説である。試合内容がドラマチックで神掛かっていた。だからこそ減量苦から解放されたライト級でロルシー程度を相手に技術的に通用していなかったのが、当時はガッカリだった。
田中恒成KOsei tanaka
https://www.youtube.com/channel/UCI1zQOTlYTU6aGQRcF7MqfQ
現時点での登録者:1210人
6月28日に追記。最速三階級王者、15戦全勝(9KO)で世界戦は9戦9勝5KOという見事な無敗レコード。新型コロナによる興行の空白を埋めて、かつ知名度アップの為に立ち上げたチャンネル。世界的にビッグになれる才能のボクサーなので、是非とも中部ローカル限定ではなく全国区での人気者になってくれればと願う。
開始1週間で早くも1000人の登録者数を超えている。
本人のキャラとトークが面白い。
おススメ動画はコレ
ボクオタならば、田中が減量というかコンディション作りが下手クソ(逆に言えば、そのポテンシャルを試合で発揮できていない)のは有名だ。その実情がこの動画で知れる。かなり笑える面白さだが、関係者はこの話を耳にすると渋面になるかもしれない。
寺地拳四朗 オフィシャル
現時点での登録者:401人
9月23日に追記。ついさっき、約8時間前(22日夜)に開設された(リアルタイムで登録者が増えている)。ボクオタならば「Lフライ級で歴代日本人世界王者PFP」の筆頭に挙げる者も多いだろう。拳四朗のレコードは17戦17勝10KO――世界戦8戦8勝5KO(WBC世界Lフライ級を7度防衛中)と、対戦相手の質も文句なしだ。
チャンネルの戦略は現時点では不明だが、猫を全面に押し出していくのだろうか?
実力と実績を考えるとあまりにも人気と知名度が低いので、YouTubeを足掛かりに成功して欲しいと切に願う。 目指せ、V14。モフ、可愛いなぁ。
村田諒太channel VILLAGE FIELD
村田諒太channel VILLAGE FIELD - YouTube
現時点での登録者:1.43万人
8月2日に追記。ロンドン五輪のゴールドメダリストにしてWBA世界ミドル級の現役王者――“黄金の拳”村田涼太が解説したチャンネル。16勝(13KO)2敗。世界戦4勝4KO2敗。王座は2度、戴冠している。ミドル級という階級のみならず、世界戦での勝ち星が全てKOというのは快挙であろう。
新型コロナ禍で、現役ボクサーが次々とYouTubeに参戦してきているが、井上尚弥を除くと一番の大物といえる。
元ヤンキーだったらしいが、地頭が良く理知的に解説する様は、引退後に解説者として引く手あまただろうと思わせる。コメント欄にあった「動作に対しての言語化能力が高い」はまさにその通り。トレーナーとしても優秀に違いない。チャンネル的にはこれといった売りはない気がするが、ボクシングファンは要チェックだ。
おススメ動画はコレ
非常に興味深かった。村田の右ストレートは「空手の正拳突き」に近いイメージと硬質な破壊力を想起させるが、意図して上半身主体の打ち方をしていたとは。村田の超一級品のフィジカルあっての打ち方かもしれない。
僕は元ボクサーではないが、昔の会社で「国体出場の経験ありの元アマボクサー」に(遊びで)コーチを受けた経験はある。ミット打ちと軽いマスはその人とやっていた。ミット打ちはウィービングを交えながら一通りはできる。ワンツー、ワンツーから左フック、ワンツーから右ダブル、ジャブ左フック左アッパー、ワンツー左フック左アッパー、左アッパー左ボディ、その逆も。20秒から30秒くらいなら今でも(かなり遅いだろうが)動けるだろう。1分は無理。サイドステップは間違いなく足が付いてこない(笑
僕は下半身主導の方がしっくりくるかな。膝のバネで腰を回して、肩は(壁を作って)ワンタイミング遅れていくイメージで打つので。スイングは意識せず、とにかくナックルの返しと中指の付け根をピンポイントで当てる事に傾注していた。
井岡一翔 Diet Academy
現時点での登録者:4030人
8月2日に追記。日本人ボクサー初の4階級制覇。日本ボクシング史上、最高峰のテクニシャン――現WBO世界Sフライ級チャンピオン井岡一翔のチャンネル。
なのだが、奥さんがメインを務めるダイエット系だったりする。料理系YouTuberとして純粋に面白く視聴できる。こういった切り口で攻めてくるとは意外だった。長い目で見るのならば、確かに料理系の方がネタ切れがないし、他のボクシング系YouTuberとのネタ被りがないので有利かも。
京口紘人 Hiroto Kyoguchi【WBA世界王者】
京口紘人 Hiroto Kyoguchi【WBA世界王者】 - YouTube
現時点での登録者:2.98万人
現役世界王者のチャンネル。戦績は14戦14勝9KO無敗(現時点)
チャンネル名は状況によって変わるだろう。WBA以外のタイトルを獲った時とか。
元IBFミニマム級王者(防衛2返上)⇒現WBA世界Lフライ級スーパー王者(防衛2、継続中)である京口紘人(ワタナベ)が開設した。クォリティからスタッフを抱えて運営していると思われる。ボクサー京口については、別の記事を参照してもらうとして、普通にYouTuberとしてもセンスあって面白いと思う。
現役ボクサーならではのルーティン動画も必見の価値ありだ。
無敗の世界王者なのにタイトルマッチが単独で地上波放送されない知名度と人気を、このYouTubeから打破して欲しい。WBC王者、拳四朗との統一戦は是非とも実現を。
おススメ動画はコレ
登録者数44.2万人を誇る人気YouTuber、サイヤマングレートとのコラボ。
こういったコネ作りは大切である。
6月28日に追加
格闘家YouTuber・朝倉海氏とのコラボ
見事にバズった
【浪速の狂拳】亀田京之介
現時点での登録者:2.14万人
去年の東日本新人王で戦績は8戦5勝(4KO)2敗1分。
亀田家ブランドと本人のキャラ作り、そしてabemaTVのバックアップにより、まだ日本ランカーですらないが全国区の知名度を誇っている。かつて亀田三兄弟のキャラ作りと売り出し方には批判が集まっていたが、現役世界王者の京口が約3万人の登録者数である事を考えれば、三兄弟のプロモーションは決して失敗ではなかったんだなぁ、としか言えない。
アマ経験なし21歳だから、あるいはこれから大化けするかも。
とはいっても、亀田三兄弟とは異なり世界云々という実力ではないだろう。フェザー級という階級を考えてもだ。基本、フェザーから一気に世界でのレベルが上がる。消化した8戦も全員日本人相手だし。で、YouTuberとして見ると、ちゃんとYouTuberしている。好青年だよね、普通に。
井上尚弥にSNSで噛み付いた(相手にされなかったが)件に関しては、あれはあれで井上尚弥サイドのキャラ作りもあるだろう。今の井上尚弥には某番組での「あの発言」をする資格があると僕は考える(優等生発言どころか強者ゆえの傲慢だとは思うが)。ぶっちゃけ、「勝てないかもしれない相手」「咬ませ犬ではない」と戦い続けた日本人世界王者なんて、(主にスポンサーとのしがらみで)亀田家に限らずほとんどいない気がするけれど。大毅と和毅に関しては「日本人世界王者としては」ハードなマッチメークだと感じるし、それだけ敗戦を喫してもいる。ただ、曲解されない様に補足するが、井上尚弥氏のTV等での発言および著書には放送作家とライターが裏に存在しているだろう程度は分かっています。ツイッターは本人の素だろうけれど。
おススメ動画はコレ
世界戦まで到達するのは難しいと思っているけれど、まずは日本タイトルかアジアタイトル(WBOAPかOPBF)を目指しての再起を期待だ。
内山高志KOチャンネル
現時点での登録者:9480人
7月13日に追記。ご存知“KOダイナマイト”元WBA世界Sフェザー級スーパー王者、内山高志氏のチャンネル。不快感を与えない体育会系の兄貴、といった感じ。開始6日で約9500人の登録を得ており、今後も伸びていくに違いない。
現役時代から減量はほぼ無し(体重調整のみ)は知られていたが、引退して3年、まだあれだけのミット打ちができるのは凄い。下半身のシャープさと上半身の大きさに恵まれている理想的なボクサー体型+破格のパンチ力があったからこそ、ナチュラルウェイト付近で戦えたのだろう。弟分である元Lフライ級統一王者(WBA&IBF)の田口良一氏との会話にほっこりできる。
おススメ動画はコレ
井上尚弥、田中恒成の両方と対戦した田口の話からすると、やはり田中のポテンシャルは凄いのだろうな、と。現役時代の内山が普段62キロと言っていたけれど、田中も普段62キロ以上ありそう。身長とリーチからしてSフェザーなんて無理だろうが。田中のチャンネルを見て、彼の普段の足の太さと上半身の厚みに驚いた。(苦手である)減量さえ成功すれば、Sフライで井岡をKOできるだろう。
八重樫東 / AkiraYaegashi
八重樫東 / AkiraYaegashi - YouTube
現時点での登録者:4790人
元三階級――WBAミニマム、WBCフライ、IBFライトフライの世界王者、八重樫東氏のチャンネル。たった4つの動画で約4800人の登録&10万再生超え動画2つと、上々のスタートを切っている。流石の人気だ。
ボクシング以外の引き出しは不明であるが、冗談抜きで本腰入れて取り組むべきだろう。
おススメ動画はコレ
9月19日に追記
体育会系な先輩と後輩の絶妙なトークが面白い。色々と笑えて和める。
長谷川穂積のHOZUMIチャンネル
現時点での登録者:非公開
WBCバンタム~フェザーの三階級王者、長谷川穂積氏が始めたチャンネル。
元世界王者としての知名度を上手く活用しつつ、YouTuberとして研究、成長していきそうな可能性を感じる。(ボクシングマニアに的を絞った)トカちゃんねる路線よりも、自身をタレントとして広く売り出していく方向性が良いと思う。
おススメ動画はコレ
弟分である粟生隆寛氏との動画。
つい先日、正式に引退を表明したけれど、コンディションが安定しない事もあってか、才能の割には大成しなかった。WBCフェザー(防衛0)&WBCスーパーフェザー(防衛3)獲得で、世界戦5勝(1KO)しているんだけどね。敗戦は世界戦のみで3。他は不運な1NCと熱戦だった日本&OPBF統一戦で榎洋之とのドロー。
勝てないかもしれない相手に挑んだのは、この粟生だろう。ラリオス戦とタイベルト戦。安パイと目されていたディアス相手に「まさか」の陥落(おそらく体調不良が敗因)後、ディアスからタイトルを奪った三浦隆司に世界王者としての存在感を持っていかれたのも不運だった。三浦の“ボンバーレフト”、洒落にならない威力だったもんなぁ。ニワカ受けするド派手なKOの連続だった上に、ベガスという舞台でローマンまでKOしたし。
細川バレンタイン / 前向き教室
現時点での登録者:3550人
8月7日に追記。元日本Sライト級チャンプ、細川バレンタインのチャンネル。角海老宝石ジム所属で、かなり息の長いボクサーである。25勝12KO7敗3分。ほぼ減量なしでSライト級だった。今後はSフェザーからライトへ減量する模様。世界は厳しいだろうが、少しでも上に行ってくれれば。内藤大助と同じジムだった頃は、外資系金融会社の正社員ボクサーとして話題だったのが懐かしい。今は芸能マネジメントや不動産関係で独立している経営者ボクサーに転身した。
実にインテリジェンスなチャンネル。
トークで勝負するラジオ的番組。
理知的な語りは魅力だ。経営者の目線と現役アスリート目線を兼ね備えている。現役引退後もビジネス&エンタメ系として通用するレベルだと僕は推せる。
おススメ動画はコレ
正直いって、彼のチェンネルや語りについては、格段に自分よりも知識や知能レベルが高いので、評し難い(苦笑。討論したら確実に負けるので。
具志堅用高の ネクストチャレンジ
現時点での登録者:3180人
9月19日に追記。ご存じ、世界のカンムリワシが9月18日に解説。殿堂入り&日本ン記録であるV13保持者だ。白井・具志堅ジムを畳んだ件についてはノータッチとしておく。タレントとしては成功しているが、指導者としては、まあ、その、なんだ、残念な結果に終わったかなぁと。比嘉が完全に潰れなくて良かった。
最初の動画で那須川天心とコラボしている。1日で登録者数1000人をクリアしているし、YouTuberとしてどこまでいけるのか楽しみだ。ボクシング以外の企画で、どれだけ視聴者を惹き付けられるのかが鍵であろう。
井岡弘樹の元世界王者ですが何か?
現時点での登録者:320人
今や井岡といえば四階級王者の一翔であるが、叔父も二階級を制覇しているし「元祖井岡」は実はこちらだったりする。かつての一翔は井岡の甥っ子扱いだった。
YouTuberとしては正直いって成功しているとは言えない結果だ。加えて先行きも。
う、う~~ん、奥様との私生活を見せられても反応に困るというか。とりあえず企画を考えるブレーンを見つけ出した方が良いと思う。
内藤大助ちゃんネル
現時点での登録者:128人
動画が2つしかない。もう飽きたのだろうか。
状況を分析するに、確実にコアなファン以外には「YouTuberデビューを」周知されていないので、手っ取り早く亀田家とコラボするべきだろう。興毅&大毅とオモシロ企画で再戦すれば、それだけで宣伝になる筈だ。噂が本当ならば、例の元世界王者3名のチャンネルに文句という体裁でゲスト出演するとか。
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赤穂亮のルーTUBE
現時点での登録者:4850人
元OPBF東洋太平洋Sフライ級王者&日本バンタム級王者によるチャンネル。
世界挑戦の経験もある。世界戦では佐藤洋太に翻弄され、プルンアンに2回でKOされており、ここから世界王者は極めて困難だと思う――が、YouTuberとして成功しつつある。
和氣慎吾 リーゼントボクサー
現時点での登録者:495人
元Sバンタム級の日本王者、東洋太平洋王者。
世界ランク最高でIBF1位、世界挑戦失敗後にWBC2位まで戻していた。
セルフプロデュースに長けているボクサーで、できれば世界王者になって欲しい。前戦で大ポカ(咬ませに圧倒しながらも油断しての失神KO負け)をやってしまい、世界戦線から大きく後退してしまった。先の井上尚弥の発言である「必ず勝てる相手(意訳」なんて、世界ランカー以上の領域に入るとボクシングには存在しない。下手をすれば一生ものの後遺症が残る競技である。アンダードッグだって噛み付こうともがくのだ。
このYouTube挑戦で、ボクサーとして試合できない期間を逆に上手く利用できれば。
とはいっても、動画の中身が(汗
ぶっちゃけ、ボクサーとしてボクサーらしい当たり障りのない内容に終始してしまえば、YouTuberとしての成功は世界王者になる事よりも遠いと思う。
6月28日に追記
リーゼントクッキングなど、内容がかなり改善されていた。
登録者数も順調に1000人を突破。この調子ならばYouTuberとして一定以上の宣伝効果はあるだろう。ナァーィス、リーゼント!
栗原慶太 /keita kurihara
栗原慶太 /keita kurihara - YouTube
現時点での登録者:1230人
9月19日に追記。現OPBF東洋太平洋バンタム級王者、栗原慶太のチャンネル。開設して約4ヵ月が過ぎている。現時点での戦績は20戦15勝13KO5敗。防衛は1。ニックネームは“スラッガー”であり、その名に恥じない強打が魅力。5敗しているが、その内の4敗はキャリア7戦目まで。3勝(3KO)4敗(2KO)で負け越していた。残りの1敗は14戦目で、勅使河原相手に5回TKOで退けられている。
世界ランカーでもあるが、現状で世界戦に絡むのは難しい状況かも。パンチは本物なので、誰とやってもパンチャーズチャンスはあるかと。2度目の防衛線で井上拓真と対戦する事が決定した。
チャンネルの内容は、ボクオタ向けにマニアックに特化している。収益はほとんど見込めないと思われる。ファン開拓が目的なのだろう。
おススメ動画はコレ
いわゆる「水抜き」減量法を丁寧に説明してくれている。ぶっちゃけると、かのルイス・ネリはこれに失敗してしまった。コンディショニングの面からすると、減量失敗のリスクを背負ってでも水抜きを選択するのが、よく理解できる動画だ。
畑中 建人【日本人初親子2代で世界王者に】WBC世界ユースフライ級王者
https://www.youtube.com/channel/UCsoLlp_EpYXdi6BpWLHpg_w
現時点での登録者:393人
6月28日に追記。元WBC世界Sバンタム級王者にしてSOUL BOX畑中ボクシングジム会長、畑中清詞氏の息子――WBC世界ユースフライ級王者(11勝9KO無敗)である畑中建人のチャンネル。親子二代での世界王者を目指すホープ。
専属トレーナーである石原英康氏とのコンビがデフォルト。2人の掛け合いは充分に面白い。決して悪くない動画内容で登録者数1000人に届いていないのだから、YouTubeの世界は甘くはないと強く感じる。
戎岡彰のえびちゅチャンネル
現時点での登録者:7040人
8月7日に追記。元日本フェザー級7位の戎岡彰氏のチャンネル。亀田史郎チャンネルの『3150ファイトクラブ』にも出演。辰吉家とも交流がありコラボしている。ボクオタにとっては、弟の戎岡淳一氏の方が有名だったと思う。
竹原テレビ
現時点での登録者:3.8万人
元WBA世界ミドル級チャンピオン。
6月1日に追記した箇所。タレントとしても普通に有名な部類に入る。
単純に他のボクシング系YouTuberとはエンタメ面のプロフェッショナル部分が違っていると思う。ボクサーとしても偉業を果たしたけれど、世間にブレイクしたのは引退後、正確には『ガチンコファイトクラブ』以降だし。
純粋に面白い。ここまで出来るからこそ、タレントとして豪邸を建てられるところまでいったのだと納得のクォリティ。製作コストも相応に高そうだけれど。
おススメ動画はコレ
A-SIGN.BOXING.COM
現時点での登録者:2.68万人
6月28日に追記。 ボクオタならばご存じの石井一太郎氏(現・横浜光ジム代表)がプロデューサーを務めるチャンネル。「A-SIGN.BOXING」はチャンネル単体のみならず、クラウドファンディングやイベント、ブランドとしても包括的に機能している。現役時代の石井一太郎の豪快なハードパンチャーぶりは魅力的だった。三垣龍次にKOされて現役を引退したのだけれど、その三垣も荒川仁人に判定負け、続く三浦隆司(元WBC世界Sフェザー級王者)にKOされて世界には届かなかった。振り返ると、やはり三浦の拳(の破壊力)は半端ないんだなぁ。
チャンネル内容は、バラエティーに富んだゲスト(主に現役ボクサー)との不純物を排除している中身の濃い対談が持ち味。
おススメ動画はコレ
ワタナベボクシングCH
現時点での登録者:9540人
かなり頑張っていた。意外な程に。色々と工夫が見られる。アップされている動画の数といい、割と良い収益になっているのでは?
大橋ボクシングジム大橋秀行
現時点での登録者:3230人
井上尚弥を擁する大橋ジムでもこの登録者数だ。
YouTubeは甘くないという証左でもある。ぶっちゃけ、サムネイルからして手抜き感が。
SLUGFEST・KADOEBI BOXING GYM
SLUGFEST・KADOEBI BOXING GYM - YouTube
現時点での登録者:689人
名門、角海老宝石ジムの公式である。
骨太でマニア向けのチャンネルで内容も充実だが、まるで一般向けではないこの状況だと収益化は果てしなく遠いであろう。
協栄新宿ボクシングジム
現時点での登録者:476人
再出発したかつての名門ジムの公式チャンネル。どうにか頑張ってくれれば。このYouTubeも頑張る! という気概が伝わってくるチャンネルだ。
所感という名のまとめ
ファンを沸かせて、感動させる熱い試合――のみで人気と知名度、そして観客を集められるのならば、ま、誰も苦労はしないなというのが率直な感想である。SNSと動画配信が発達して情報をグローバルで共有可能な現在では、90年代~00年代みたいにライト層を大手のマスメディア戦略で騙し難くなっているし。
宣伝は大変。
売り込むのも大変。
キャラ作り必要。
だから皆、知恵を絞る。
悪名は無名に勝るという現実は、亀田史郎が息子たちに「嫌われて悪口を言われている内が華、アンチすらいなく無関心になられたらお終い(意訳」と言い聞かせていた事と、完全に一致するだろう。プロボクシング(の興行)はスポーツである以前にショービジネスであると僕は考えている。赤字ってそれだけ大きな事なのだ。
スポーツとしてのボクシングはアマボクがある、と主張したいが、現実はプロ入りに際して箔を付ける為の手段という側面も否定できない。というか、真のトップオブトップにとって五輪や世界選手権のメダルは、大物プロモーターやTV局と高い金で契約する為の手土産みたいなものだし。
なんにせよ、日本ボクシング界もYouTubeの波に置いて行かれない様にと願う。
当記事で少しでも紹介したチャンネルの登録者と再生数が増えます様に――