僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【4階級制覇】戯れ言――サウル・“カネロ”・アルバレス対セルゲイ・ゴバレフについて【11回TKO】

【4階級制覇】戯れ言――サウル・“カネロ”・アルバレス対セルゲイ・ゴバレフについて【11回TKO】

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さあ、戯れ言 記事 ゴト を始めようか――

 

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ボクシング界のスターが金字塔を打ち立てる

多くの者が無謀だと思ったカネロのLヘビー級チャレンジ。ターゲットに選んだセルゲイ・ゴバレフは全盛期を過ぎているとはいえど、ミドル級ですら小柄な部類に入るカネロにとっては、あまりに大きな敵であった。

近年の同じ様なチャレンジマッチを思い出す。ナチュラルウェイトでSバンタムのギルシモ・リゴンドゥが、Sフェザー級でワシル・ロマチェンコに挑んだ試合。これは試合枯れしているリゴンドゥの苦肉の策であった。次に、ライト級がベストウェイトと思われるマイキー・ガルシアがウェルター級のエロール・スペンスJr.と戦った試合。こちらは「?」しかなかったマッチメイクだった。両者共、結果は無残に終わっている。

果たしてカネロはどうなるのか――

サンドバッグにされる? 初のKO負け?

世界中のボクシングファンが固唾を呑んでゴバレフトとの試合を注目した。

 

11月2日(日本時間3日)

会場:米ニューヨーク、MSG

WBO世界Lヘビー級タイトルマッチ

TKO11回2分15秒

 勝利 統一ミドル級王者&WBA世界Sミドル級王者

    サウル・アルバレス(29=メキシコ)

    戦績:53勝(36KO)1敗2分

      VS

 敗北 王者

    セルゲイ・ゴバレフ(36=ロシア)

    戦績:34勝(29KO)4敗1分

 ※)カネロは4階級制覇に成功、王者はV2に失敗

両者の歩み

カネロことサウル・アルバレスについては以下の記事を参照願いたい。

 ◆合わせて読みたい◆

 

ここで紹介したいのは対戦相手のゴバレフの方だ。

Lヘビー級の帝王として長く第一線で活躍しているベテランである。23戦目でネイサン・クレバリー(元WBO、WBA世界Lヘビー級王者)からWBO世界Lヘビー級タイトルを4回TKOで奪取。以後、3度の防衛戦を全てKOで消化した。

そして伝説のボクサー、バーナード・ホプキンスと3団体統一戦を行う。

判定でポプキンスを下し、WBA&WBO&IBF統一世界Lヘビー級王者に輝いた。ポプキンスは次戦でも敗北し、引退している。事実上、ポプキンスに引導を渡したのはゴバレフだろう。世代交代だ。

次戦にてWBCのダイヤモンド王者にも認定。これは防衛戦を行わなかった。

WBOを8度、WBAとIBFを4度(つまり統一王座を4度)防衛に成功する。

世界戦は9戦9勝7KO

まさにゴバレフ王朝であったが、プロ32戦目でアンドレ・ウォード(米)に判定で敗れ、プロ初黒星、そして統一王座も失った。ダイレクトリマッチでは8回KO負け。

ここでゴバレフの時代は終わりを告げる。

34戦目の王座決定戦でWBOタイトルは取り戻すものの、2度目の防衛戦でエレイデル・アルバレスに7回KO負け。リマッチを判定で制し、3度目の返り咲きを果たす。ヤード相手にKOで初防衛、そして今回のビッグマッチに漕ぎ着けた。

ただしゴバレフは王者であってもBサイド。主役であるAサイドは世界が注目するメキシコのスター、カネロである。

 

 

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試合の流れ

体格差が洒落になっていない。

ただし、身長差ほどリーチで劣っていないのが、カネロには救いといえば救いか。

カネロはガッチリと亀ガード。

対するゴバレフは強引にはいかず、リズミカルなジャブで丁寧に組み立てていく。

一貫してカネロはゴバレフの打ち終わりを狙う。カウンターチャンスを学習しようと窺っているのが、誰の目にも明らかだ。

パワーでは階級上のゴバレフに分がある筈。

ラフに出て、ガードの上からでも力ずくの強打を叩き込んでいけば良いのでは? 被さってのクリンチでカネロの体力を削っていくとか。そんな疑問も浮かぶが、あくまでゴバレフは普段通りの自分のボクシングに徹する模様。

 

中盤に入っても、展開はあまり変わらず。

スタミナの差が出てきたのか、カネロがプレッシャーを強めている様にも見える。

ハッキリいうよ。

まるでスパーリングだ。

しかもジャッジ泣かせである。

 

終盤に入るとカネロがテンポアップした。イーブンペースで戦うゴバレフに余裕が消えている様にも見える。ダメージはどちらが上か、微妙か。ただし上手く捌いているカネロであっても、やはりLヘビーのパンチはキツそうだ。

タイミングと軌道を読まれていない序盤に右を強振すれば良かったのに、カネロが慣れてしまった状態で、ゴバレフは右を有効に使えない。いや、本当にマススパーを見せられているかと錯覚だ。

ネットの実況でも「これ、全部ゴバレフのポイントじゃない?」という見方と「ほぼ互角だけどカネロが押してないか?」という意見が錯綜する。それこそ、両者のパンチ以上に。

ポイント的には僕もサッパリ分からない――というのが本音だ。

しかしカネロが強打してもLヘビーでは並のパンチなんだなぁという印象が強かった。

幕切れは唐突に訪れる。

 

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左フックを効かせた直後、ドンピシャで右ストレートを一閃。

ジャストミートした一撃でゴバレフを斬って落とした。半失神している。

このワンパンチで試合は終りだ。

おいおいおい(汗。打たれ脆いな、ゴバレフ。

実況では「あれ? いきなり終わったwwwwwww」と困惑気味のコメントも。

 

ゴバレフに体格差を活かさせなかったカネロのゲームメイクが上手く機能した。ゴバレフの耐久力を計算に入れての試合(マッチメーク)だったのだろう。要所要所の左フックは有効だったし、中盤以降は右ストレートが決まりそうな雰囲気もあった。

採点は96-94が2者、95-95が残りで2-0でカネロがリードしていた。

陣営の作戦勝ち。

前戦が2ヶ月前(当然、ダメージと疲労は抜けていない)で減量が厳しく、しかも当日でのリバウンド制限が契約で掛けられていたので、その影響もあったのだろう。

全盛期を過ぎていたゴバレフには、これが限界だったと思われる。引退かな。このビッグマッチでのファイトマネーを退職金にして。かつて彼がポプキンスに引導を渡したのと同じく、彼も次の世代に引導を渡されたのだ――

PFPはどうなる?

ロマチェンコ、クロフォード、井上尚弥がいきなり2階級アップして世界王者になれるとは思えない。そういった意味では、この4階級制覇はカネロの評価を劇的に上げた。

まあ、SミドルとLヘビーは相手選びが絶妙ではあるけれど。

ただしPFP(パウンド・フォー・パウンド)は『体重同一視』という概念で選定されるので、複数階級制覇はあまり意味を成さない。

ミドル級のボクサーとして純粋に評価すれば、ロマチェンコ、クロフォード、井上尚弥より上に評価するのは少々厳しいという。

 

なんにせよ。

現在のカネロはWBAスーパー&WBCフランチャイズ世界統一ミドル級タイトル。WBAレギュラー世界Sミドル級タイトル、そして今回獲得のWBO世界Lヘビー級タイトルと3階級の世界タイトルを同時に保持している。

おそらくLヘビー級を主戦場にはしないだろう。

個人的にはミドルで戦って欲しいが、Lヘビーまで増量した影響が懸念される。

今後のカネロには、ますます目が離せない。

 

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