【PFP第1位3階級王者】現役最強ロマチェンコが3団体統一について【WBA・WBC・WBOライト級】
さあ、戯れ言《
【引用元――キャンベルを判定で下し、3団体統一したロマチェンコ(ロイター)】
ロマチェンコ、五輪金対決を制す
ボクシングファンならばご存じ、現役最強のみならず、オールタイムでも歴代最高傑作との呼び声が高い『ウクライナの至宝』――“ハイテク”ワシル・ロマチェンコが、その輝かしい戦績に更なる足跡を加えた。
8月31日(日本時間9月1日)
会場:英ロンドン、O2アリーナ
世界ライト級3団体統一タイトルマッチ
判定3-0(119-109✕2、118-108)
勝利 WBA(S)&WBO王者
ワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)
戦績:14勝(10KO)1敗
VS
敗北 WBC同級1位
ルーク・キャンベル(31=英国)
戦績:20勝(16KO)3敗
※)ロマはWBC王座獲得、WBAはV3、WBOはV2
実は変則的な3団体統一戦であった。
ロマチェンコの標的の1人であったマイキー・ガルシア(31、米国)が、保持していたWBC王座を放棄(その後、同級名誉王座に認定)してしまった為に、この試合はWBAスーパー&WBO王座の防衛戦であると同時に、WBC王座の決定戦となったのである。
試合は予想通りに、ロマチェンコの順当勝ち。
身長が5センチ、リーチは14センチも劣っているが、なんのその。
11ラウンドにボディ連打でダウンを奪う他、スピードとパンチの多彩さでキャンベルを圧倒し、文句なしの判定勝ちを収めた。惜しむらくはKOを逃した事か。
ロマチェンコのこれまでは以下の記事を参照。
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対戦相手のキャンベルは、ロマチェンコにとって「手頃」と表現する他ないボクサーだ。2012年のロンドン五輪で金メダルを獲得した実績に加え、世界戦でホルヘ・リナレス(帝拳)とも渡り合っている。今回が2度目の世界戦。期待通りの善戦を披露した。ロマチェンコファンにとっては待望のKOに至らず、ガッカリだったが。
本来ならば、やはりマイキーとの統一戦が実現して欲しかった。
しかし、スペンスへの無謀な挑戦および試合内容で評価を落としたマイキー(39勝30KO1敗)は、大金を生むビッグマッチになるのにロマチェンコ戦を避けたのだろう。適正体重ではないウェルター級ではなく、ライト級でロマチェンコに敗れると商品価値が大きくマイナスになってしまう。
これは仕方がないと思った。ライト級でロマチェンコと戦えば、マイキーはかなりの確率で惨敗を晒すと予想されるからだ。
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ロマチェンコの試合後のコメント
「3本目のベルトを獲得できて幸せだ。私を支えてくれた全ての人に感謝する」
「3本目のベルトはうれしい。素晴らしい試合を見てくれてありがとう。次はIBFのベルトを狙いたい」
偉大なる『ウクライナの至宝』はその栄光のキャリアにおいて、いまだIBF王座は手中に収めていない。初のIBFベルトおよびライト級4団体制覇に向かってのターゲットは――
IBF世界ライト級王者、リチャード・カミー
ガーナ国籍の32歳
戦績は31戦29勝(26KO)2敗
KO率が示す通りに破壊力抜群のボクサーだ。
ビッグマネーと名声を求めるカミーはロマチェンコから逃げないだろう。現在、ロマチェンコと契約している米プロモート大手、トップランク社のボブ・アラムCEOも「4つ目のベルトを取りにいくでしょう。また英国で試合してほしいですね」と、ライト級4団体統一実現へと全面バックアップすることを約束した。
個人的には、次戦で決まって欲しいと願っている。