僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【WBO世界フライ級戦】戯れ言――田中恒成(K.O. sei)V2成功について【最速3階級王者】

【WBO世界フライ級戦】戯れ言――田中恒成(K.O. sei)V2成功について【最速3階級王者】

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さあ、戯れ言 記事 ゴト を始めようか――

 

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田中恒成、薄氷のV2成功

8月24日

会場:名古屋市、武田テバオーシャンアリーナ

WBO世界フライ級タイトルマッチ

TKO7回2分49秒

 勝利 王者

    田中恒成(24=畑中)

    戦績:14勝(8KO)無敗

      VS

 敗北 同級1位

    ジョナサン・ゴンサレス(28=プエルトリコ)

    戦績:22勝(13KO)3敗1NC

 ※)田中はV2に成功

 

日本ボクシング界が世界に誇る俊才、田中恒成についてはボクシングファンならば、皆が知っていると思う。まだ彼を知らない人の為に、関連記事のリンクを貼る。

 ◆合わせて読みたい◆

ここ最近の田中は持ち前の「スピードを活かしたスタイル」よりも、好戦的に相手と打ち合う「パワー重視」に偏っていた印象が強い。

それを今回、周囲が評価する「本来の田中」に戻そうという試みが行われた。

これについては以下の記事が面白い。

sports.yahoo.co.jp

田中と契約しているCBC公式チャンネル。

放送はTBS系列。

CBCスポーツ公式チャンネルより。

www.youtube.com

www.youtube.com

試合内容を振り返る

立ち上がりである序盤――1回、2回は完全にゴンサレスのペースだった。この試合、「原点(スピード)回帰」をテーマに掲げていた田中であるが、意識していたスピード勝負で後塵を拝してしまう。手数とテクニックも相手が上。苦しいスタートを切る事に。

ただし、序盤に相手のペースに飲まれるケースは、これまでにもあった。

田中は安定感に欠け、相手に付き合ってしまう傾向が散見される。加えてディフェンス技術というよりも集中力の問題だと思うが、無駄な被弾が目立つ。そんなムラッ気が拭えない田中であるが、相手にアジャスト(適応、学習)して盛り返す術も持っているのだ。彼が秘める最大の強みかもしれない。

 

迎えた第3ラウンド。

王者の右ボディブローが火を噴く。挑戦者、脆くもダウンだ。

技術的には見事なカウンターではある。

決してハードパンチャーではない田中のワンパンチ、しかもボディでこれとは。過去の2敗がいずれもKO負けだけあり、ゴンサレスはかなり打たれ弱かった。

次の第4ラウンドで仕留めるか――と思ったが。

フィニッシュどころか、ダウンを奪い返されてしまう。フラッシュダウンでダメージは皆無だったが、これで再びゴンサレスがペースを握り返す事に。

5回、6回とゴンサレスのラウンドとなる。

というか、ダウンを奪った以外は明らかにポイントは挑戦者だ。

 

KOできなければ判定負けだな、という空気の中。

7回に田中は試合を決めた。

体格差で圧殺する。ボディを軸に攻めて3度のダウンを奪う。なおも立ち上がったゴンサレスであったが、レフェリーがストップを宣して終わりだ。小柄でスピード負けする相手を沈めるのには、定石的な攻略法(むろん相応のスピードと技術は要求される)ではあるのだが、文句なしのKOでV2を成功させた田中に笑顔はなかった。

プロ2戦目以来のサウスポーだったが、それを差し引いても、色々と課題が浮き彫りになった試合といえよう。

本人は戦っていて「負ける気がしなかった」というのは理解できる。10回試合すれば10回勝てる相手だ。だからこそ、フィジカル頼りではない試合運びを観たかった。

 

KOラウンドにおける3度のダウン。

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勝敗以上に突き付けられた現実

王者が思い描いていた理想は、スピード勝負で上回り、かつテクニックを披露して「打たせずに打つ」ボクシングであった筈だ。木村戦の様な激闘はファンに支持されるだろうが、上の階級でよりレベルの高い相手と戦う事を想定すると、褒められたスタイルとは言い難い。Sフライ、バンタムでは体格の有利も消えていく。

だから「相手に付き合わずに」田中が試合を支配する。それが今後の為に求められてるボクシング・スタイルであり、彼にはそれが可能であると誰もが思っていた。

しかし今回も激闘的な勝ち方になってしまう。

同レベルの相手には、これ(打ち合い)しか無いのかという懸念。

ある筈の「引き出し」を開けないという、もどかしさ。

指名試合をクリアし、勝ち星とKO数を伸ばしたが、ただ「それだけの」結果に過ぎない。彼に期待されているのは、もう一段も二段も上のステージであり、勝ち方という内容であり、今日の小柄な相手を力ずくで殴り倒す事ではなかった。

勝利者インタビューで、田中は自身への失望を隠せない。

現WBO世界Sフライ級王者である井岡一翔への挑戦はおろか、フライ級の他団体王者との王座統一戦も今日の状態では厳しいと感じた。多くの報道では、年末に統一戦を行い来年には4階級制覇へという青写真が記されているが、果たして実現するのだろうか。

今日の内容だと、井岡は田中を相手(眼中)にしないと思う。

「内容は最悪です。苦しい展開でしたけど何とかKOできて良かったです」

試合後から、申し訳程度の笑みを時折、挟む。

プロなのだから、もっと客受けする(パフォーマンス的な)インタビューでもいいと思うが、田中は本当に率直な胸の内を明かした。この試合、彼は間違いなく評価を下げた。今日の出来では、標的の1人である井岡には勝てない。今後についての歯切れが悪くなるのも、理解はできる。試合後の覇気のなさは完全に敗者のそれであった。

次戦についても明言を避けた。

やりたい事も特にない、と。

放送事故の一歩手前の様な受け答えだった。

リングを降りる時には笑顔がみえていたのは、ファンとしては安堵の材料だろう。

次戦が田中にとって正念場になるかもしれない。

輝きと評価を取り戻すのか。

あるいはモチベーションを落として陥落するのか。

僕は田中恒成というボクサーは、もっと上の舞台で活躍できると信じている。だからこそ今日の苦戦(露呈した課題)を糧に、復活のみならずよりスケールアップして世界戦のリングに戻ってきて欲しいと強く願う。

最後に。

KO防衛おめでとうございます。今は疲れを癒して下さい。

 

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