僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【ブラントを2回TKO】戯れ言――村田諒太、奇蹟のWBAミドル級タイトル奪還成功について【拳四朗は完璧なV6】

【ブラントを2回TKO】戯れ言――村田諒太、奇蹟のWBAミドル級タイトル奪還成功について【拳四朗は完璧なV6】

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さあ、戯れ言 記事 ゴト を始めようか――

 

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引用元――毎日新聞 2回、ロブ・ブラント(下)を攻める村田諒太=エディオンアリーナ大阪で2019年7月12日、猪飼健史撮影】

 

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村田諒太、劇的KOで雪辱成功

7月12日

会場:エディオンアリーナ大阪

WBA世界ミドル級タイトルマッチ

TKO2回2分34秒

 勝利 同級4位

    村田諒太(33=帝拳)

    戦績:15勝(12KO)2敗

      VS

 敗北 王者

    ロブ・ブラント(28=米国)

    戦績:25勝(17KO)2敗

 ※)村田は王座奪還、王者はV2に失敗

 

圧倒的な不利予想を覆してのリベンジ成功劇であった。

WBA王座V2戦であった先のブラント戦は、後に判明した風邪による調整失敗を差し置いても「言い訳ができない」完敗である。運的な要素、事故的な因子が皆無――12ラウンドをフルに渡り合っての、完全なるポイント負け。このケースの敗戦は選手(ボクサー)の力量差が顕著に顕れる。KO決着よりも残酷な結果であった。

 

この再戦についての経緯は以下の記事を参照だ。

 ◆合わせて読みたい◆

 

ぶっちゃけ、「勝てるわけないだろ」というのが周囲の予想であった。

僕も無残に負けると思っていた。リマッチ自体が無駄で無謀であると。

オッズもブラントが1.28倍で村田が3.5倍。

ただ、願わくば可能な限りダメージが少なく、村田自身が納得してグローブを吊せるラストファイトになってくれれば、と――。辛辣にいえば、色々とお膳立てされた末の泡沫王者だったとはいえ、村田は日本ボクシング界において、それだけの功績を残してきたのだから。

もちろん勝算はゼロではない。耐久力とパンチは村田が上だ。序盤に勝負を仕掛けて「倒すか、倒されるか」の展開にもっていければチャンスはある。問題は「理屈で判っていても」村田がそこまで腹を括れるか、だ。自分のストロングポイントを信じろ。技術では勝負にならない。だから倒されるのを怖れるな、ただ、シンプルにそれだけ。

理想的な試合展開

試合開始早々から、ブラントがペースを取りに飛ばしてくる。

一見、ほとんど前回の焼き増しに思われた。

違った点は――

  • 村田のコンディションが良かった
  • ブラントの動きとスピードを読んでいた
  • 村田のボディショットに威力あり
  • 前回よりも上下に打ち分けできていた

こんなところだろうか。

正直いってボクサーとしてのスペックやセンスでは、やはりブラントに分がある立ち上がりであったが、村田は自分の強みを最大限に活かしてチャンスを待つ。これは再戦というよりも通算で13ラウンド目だからこそかもしれない。

第1ラウンドの後半――ボディが効いてブラントの動きが鈍ったと判断するや否や、村田は勝負に出た。固いガードを捨てて、相打ち狙いとしか思えない、凄絶な殴り合いへと移行したのだ。それは比喩ではなく、紛れもない特攻にして玉砕アタックだった。

普通の12回戦では、まずお目にかかれない異様な光景でもある。

 

ブラントも受けて立ったというよりも、ここは真っ向からの打ち合いを受けざるを得なかったのだと思う。スピードと手数、テクニックで上回るも、的確なボディで反撃されていた上に、この場面(シチュエーション)において露骨に逃げると、後のアウトボックスに悪影響が出るというか、村田が調子づいて追いかけ回す様になるだろう。結果的に、ブラントの致命的な判断ミスだったが。

いきなりの乱打戦、最初からクライマックス――互角で凌げばブラントの勝ちであり、村田が決定的なダメージを与えられずに4回までいってしまえば、残りのラウンドは相手にポイントを取られるだけの消化試合だ。

両者共に、ほぼ全てのリソースを序盤に投入したのである。

千載一遇のチャンス。

 

――村田は賭に勝った。

 

天は、運命は、村田に味方して微笑む。

作戦勝ちだ。

奇跡という程の大仰でも、マグレやフロックの類でもなく、確率的に10回やれば3回以下の成功率しかない戦法であっても、その3回は紛れもなく村田の実力による、確固たる納得の勝利という、そんな結果であった。

大白熱となった初回に続く2回――

村田の豪打がブラントを捉えて、完膚なきまでに粉砕してしまう。

 

五輪の金メダルを獲得したスタイルからプロ仕様にアジャストするに従い、手数と積極性に欠けたブロックと圧力主体のボクシングへとなっていき、時に「地蔵ボクシング」と揶揄された村田であったが、その戦い方をかなぐり捨てた。

その戦い方で通用するのは、ブラントとの初戦までだと。

アマチュア時代のスタイルに近付け、倒されるリスク上等で、強みであるフィジカルとパンチを最大限に活用する戦い方を選ぶ。東洋レベルでまでならば、突出したスピードとテクニックも、世界レベルで一級品を相手にすると凡庸以下。ならば世界レベルでもトップクラスのフィジカルとパンチに、己のボクシング人生を託す――

そんなドラマチックな試合だった。

 

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これには感動の二文字しかない。

観る者の魂を激しく揺さぶる感動。

創り物ではない、リアルからくる情動。

まさに、劇的な感動

村田はこの試合に「自身のボクサーとしての商品価値を世間に問う」という旨の発言を繰り返していた。答えは満額回答だ。ブラントに失墜させられたボクサーとしての商品価値を、倍以上にして取り戻してみせる。この試合での勝利は、日本ボクシング界にとってそれだけの価値があり、村田のボクサーとしての評価を確立する事となった。

村田の今後は?

攻撃重視の玉砕戦法が有効である事が、この試合で証明された。

もっとも、こんなリスキーな試合をキャリア序盤からやっていたら、パンチドランカー一直線だ。強敵相手の世界戦線に踏み込んでからの話(状況)に限定される。

次もこの戦い方が出来るのかは、その時の村田のメンタル&コンディション次第だと思うが、特攻&玉砕覚悟で豪快に打ち合う事が可能ならば、カネロやゴロフキンを相手にしても、10回戦ったら1回~3回くらいはKO勝ちできるのではなかろうか?

村田にはそれだけのポテンシャルがある。

カネロ対GGGのパート3が実現しなかったら、ゴロフキンとの試合も視野に入ってきたかもしれない。このKO勝ちを手土産に、ゴロフキン戦を花道にするのが、村田にとって理想の1つだろう。ほぼ確実にKO負けだろうが、ブラント戦を再現できればKO勝ちの芽もゼロではないのだ。

 

まあ、何にせよ伝説的なリベンジ成功である。

ブラントとのラバーマッチ(3戦目)をやって村田が勝てるかどうかは、正直いってサッパリ分からない(だって序盤KO決着だし)が、とにかく値千金にして起死回生の大番狂わせなのは、間違いない。 

次戦が防衛戦になるとしても、この試合みたいな派手は戦い方をして欲しいし、するべきだ。そりゃ、無駄に打たれない試合が出来るのならば、その方が望ましいが、村田の場合、技術的にそれを目指すとトップレベル相手だとノシノシ歩くだけの人間サンドバッグと化してしまうからなぁ(汗

とにかく、お疲れ様でした村田諒太。

正真正銘、日本ボクシング界で偉大な存在になったので、今はゆっくりと心身共に、大切なご家族と一緒に休めて欲しい――。貴方の息子さんにとって、ボクサー村田諒太は世界最高のヒーローになった。

重ね重ね、感動をありがとう。

 

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拳四朗、盤石のV6

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セミファイナルとはいえ全国ネットで拳四朗の防衛戦が放映された。

これで実に世界戦7試合目である。

世が世ならば、国民的スター選手だったかもしれない。ちなみに登録名は拳・四朗だけど、規約の都合上なので「KEN SHIRO」は勘弁してあげて欲しかったり。

 

WBC世界Lフライ級タイトルマッチ

TKO4回1分

 勝利 王者

    拳四朗(27=BMB)

    戦績:16勝(9KO)無敗

      VS

 敗北 同級1位

    ジョナサン・タコニン(32=比国)

    戦績:28勝(22KO)4敗1分

 ※)拳四朗はV6に成功

 

これで世界戦通算7勝(4KO)無敗とレコードを伸ばす。

日本人ボクサーのレベルが底上げされ「世界王者はゴールではなくスタート」という認識になった時代だから知名度が低いが、2000年代より前のレベルだったならば、もっと知名度と人気があったんだろうなぁ、と思わざるを得ない。

かつての名王者、川島郭志(元WBC世界Sフライ級王者)のV6に並んだし、世界戦の質と内容も上なのだが、現状《アンタッチャブル》の知名度の半分もないだろう。

 

WBOのアコスタがKO負けでコケちゃったので、現時点での階級最強は拳四朗で確定といえる。最終的な目標は日本記録であるV13(具志堅用高、WBA世界Lフライ)の更新になるだろうが、その過程において統一戦も行いベルトをコレクションして欲しい。具志堅と同じLフライ級で、減量苦もないとの事だから、複数階級制覇よりも防衛テープを伸ばすのを優先するべき。この王者の未来に期待は膨らむ。

指名挑戦者を一蹴

今回の相手はWBC1位の指名挑戦者だ。 

世界挑戦経験もあり、KO負けどころかダウンすら1度もない。過去に2度の世界挑戦経験があり、28勝で22KOでパンチもある。そんでもってフィリピン人なので侮れない。どう少なく見積もっても強敵だろう。仮に今回、この挑戦者を完璧に倒せれば、統一戦路線に進出しても文句なしである。

 

序盤、そのフィリピン人の迫力とパンチに手を焼く印象。

ここ最近の王者の安定ぶりからすると、被弾が目立つのはやや珍しいか。とはいっても、きっちりダメージは殺している。そして見切るのも早かった。

アジャストすると、いつもの拳四朗ペースに。

ステップが細かくて機動力がある。左ジャブ、右ストレート、そしてボディへのアッパーと的確に打っていく。王者のコンディションをはかるバロメーターは無駄打ちの数だと思っているが、ミスブローが少ない。今宵は調子が良さそうだ。

3回、偶然のバッティングでタコニンが眉間を切り、拳四朗に減点1。

しかし拳四朗に動揺はない。

KOラウンドとなった4回――

懸命に強打を振るって前に出るタコニンのパンチを、拳四朗はバックステップとスウェーで巧みに躱す。そして打ち終わりに右ストレートのカウンターをジャストミート。前のめりに崩れ落ちるタコニンに、左アッパーもフォローした。

 

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引用元――ボクシングニュース(ボクシングビート編集部)より抜粋】

 

タコニンは立ち上がったものの、レフェリーは試合をストップした。

おそるべしKO劇。

ボクサーとしての進化にも貪欲で、今の拳四朗が負ける姿は想像しにくい。

ベルトコレクションを目指す

Lフライ級で最強の呼び声をより確かにした改心の勝ち星だ。

試合直後に祝勝会をやるくらい自信があるってのも凄い。8回でKOしたいと予告していたが、その半分で倒してしまうし。

日本人歴代のLフライ世界王者という括りでも最強かも。

Lフライ時代の井上(減量で大幅な戦力ダウン)よりも、上だと思う。もちろんSフライ以上の体重では勝負にならないが。ここまで見事な王者になろうとは。しかも27歳という若さ。5年は全盛期をキープできる。年に2試合としてもV16に届く計算だ。それまでにLフライの世界ベルトを全て手中に収められるか。

 

対抗王者は以下だ。

  • WBAスーパー 京口紘人(ワタナベ)
  • WBA カルロス・カニサレス(ベネズエラ)
  • IBF フェリックス・アルバラード(ニカラグア)
  • WBO エルウィン・ソト(メキシコ)

この中で、拳四朗が勝てない相手はいないだろう。

年内に京口と統一戦をやってWBAのベルトを吸収するのが統一路線の先駆けか。近接階級を見渡しても、WBOフライの田中恒成(畑中)くらいしか、今の拳四朗を脅かす存在はいないかも。

 

最大の敵は知名度と人気だ。

世界戦7戦7勝のV6王者なのに、勝利者インタビューで「覚えて下さい」って、悲しいのにも程がある。

 

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