僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【5月の世界戦】戯れ言――アウトボックスに対応できない日本人ボクサーについて【井上以外、全滅の悲劇】

【5月の世界戦】戯れ言――アウトボックスに対応できない日本人ボクサーについて【井上以外、全滅の悲劇】

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さあ、戯れ言 記事 ゴト を始めようか――

 

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【引用元――ベースボール・マガジン社、ボクシング・マガジン編集部より】

 

伊藤、夢が遠のく痛恨の完敗

5月25日(日本時間26日)

会場:米フロリダ州・キシミー、オセロラヘリテージパーク

WBO世界Sフェザー級タイトルマッチ

判定3-0(118-110×2、116-112)

 勝利 挑戦者9位

    ジャメル・ヘリング(33=米国)

    戦績:20勝(10KO)2敗

      VS

 敗北 王者

    伊藤雅雪(28=横浜光)

    戦績:25勝(13KO)2敗1分

 伊藤はV2に失敗、ヘリングは初戴冠

 

伴流から横浜光に移籍、そしてトップランク社との契約後の初戦(船出)となるV2戦であったが、伊藤はあっさりと虎の子のタイトルを失ってしまった。

試合は序盤からヘリングが長い距離を支配。リードブローの差し合いで、リーチに勝る伊藤を寄せ付けない。加えて、伊藤のサウスポー対策は機能せずに、あえなく圧倒される。

定石どおりに向かって左へと回り込んでくるヘリングに対し、その足を止める為の左フックが使えなかったのが痛かった。故障を疑うほどに伊藤は効果的な左を出せない。

そんな中、打開する方法はただ1つ。

某ハットンさんばりの相撲ファイトで泥試合に引きずり込むしかなかった。8回にはそれが上手くいったと思われたが、ヘリングのバックステップと距離感が冴えていたのか、続く9回にそれが続かず、なんと見合ってしまう。この時点で勝負ありだ。

互いにダメージは浅かったものの、的確なヒットを重ねたヘリングが悠々と12Rのゴールテープを切って、伊藤に完勝した。

日本タイトル戦で内藤律樹に判定負けを喫している伊藤であるが、またしてもサウスポーに苦杯を舐めさせられた。アマ経験のなさが足を引っ張ったか。

アウトからイン、特にクロスレンジでの攻防でも巧さを発揮できる様になった伊藤であるが、世界レベルのサウスポーがポイントのピックアップに専念すると、ほぼ無策になってしまうという技術不足および引き出しの足りなさを露呈する。東洋レベルまではボクシングできていた畑山隆則が、いざ世界レベルの相手と戦う段階になり、ボクシング(技術)が通用せずに突貫ファイター化したのを思い出した。

この敗戦を伊藤はどう捉えるのか。

まだ28歳。ダメージを受けたわけでもなく、山積みの課題を克服すれば更に上のステージに立てるとプラス思考になるのか、はたまたヘリング相手にこの様では「夢は終わった」とグローブを吊るすのか。

本人のみならず、ファンも期待が大きかっただけに残念な結果である。

 

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木村翔、雑草王者2冠目ならず

5月26日

会場:中国・江西省撫州市

WBA世界Lフライ級タイトルマッチ

判定3-0(119-109×2、118-110)

 勝利 正規王者

    カルロス・カニサレス(26=ベネズエラ)

    戦績:22勝(17KO)1分

      VS

 敗北 挑戦者2位

    木村 翔(30=青木)

    戦績:18勝(11KO)3敗2分

 カニサレスはV2に成功、木村は2階級制覇に失敗

 

WBOフライ級に続く逆2階級制覇を成し遂げたのならば、木村の専門記事を書こうと思っていたので、この結果にはガッカリした。商品価値を落とす負け方だ。

木村自身は普段通りのファイトスタイルであったが、カニサレスのスピードに付いていけず、あっさりとアウトボックスを許してしまう。

端的に、研究された上で攻略されたという事に他ならない。

世界王座を明け渡した田中恒成との激闘は、敗戦だったが評価を上げた。

その田中に完敗した田口良一とドロー(2年前の話だが)であるカニサレス相手だったので、減量さえ上手くいけば、フライ級での世界戦同様に手数とプレッシャーで圧殺できるのではと、期待したのだが。

この結果をみる限り、田中が打ち合いを拒否して、徹頭徹尾、アウトボックスに専念すれば、今回と同じ結果だったのだろうと思ってしまった。

追い足が生命線である木村の戦い方において、明白にスピード負けする相手にバックギアを入れられ続けると、どうにもならないという印象だ。ボディブローを生かす為にも、アウトボックスを許さないステップインの強化か、逆に逃げる相手を呼び込む戦い方も覚える必要があるだろう。再起するのならば、だが。

個人的には木村の適正階級はLフライではなく、やはりフライ級だと思う。

 

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久保隼、案の定なKO大惨敗

5月26日

会場:中国・江西省撫州市

WBA世界フェザー級タイトルマッチ

TKO6回1分16秒

 勝利 正規王者

    徐 燦(25=中国)

    戦績:17勝(3KO)2分

      VS

 敗北 挑戦者10位

    久保 隼(29=真正)

    戦績:13勝(9KO)2敗

 徐 燦はV1に成功、久保は2階級制覇に失敗

 

ネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)を棄権TKOにて下し、WBA世界Sバンタム級王座を獲得した久保だが、当時から「悪い意味で」話題性は抜群であった。

12勝(9KO)無敗――

その輝かしいレコードとは裏腹に、早くからボクシングオタクの間では、対戦相手の質をボロクソに叩かれ、世界挑戦自体が「他の日本人世界ランカーが不憫だ」と歓迎されていなかった。しかも戦前の予想に反し、棚ぼた的な戴冠を果たしてしまう。

下手に世界王者になってしまったが為に一般層にも存在を知られてしまい、その試合内容から「な、なんて弱いんだ」と絶句されてしまう。

現WBA&IBF統一世界Sバンタム級王者、ダニエル・ローマン(アメリカ)に、ボコボコにされての無残なKO負けで「予想通り」にV1失敗、その際立った弱さから、もう2度と世界戦の舞台に立つことはないと、誰もが思っていた。

ローマン戦で久保を初めてみたファンは「冗談の様に弱い」「マジで日本ランカーレベル」「日本ボクシング史上、最弱の世界王者」と呆れていた。

2000年以降での日本人王者最弱候補といえば、ニワカは亀田の名前を挙げがちであるが、真っ当なボクシングファンならば、木村悠とか五十嵐俊幸とか越本隆志あたりを挙げるだろう。それでも世界戦のリングに立つには充分な資格があったと思える。

しかし、そんな彼等よりも「ぶっちぎりで弱い」と評されたのが、この久保だった。

今回の試合もローマン戦と同じく惨敗だ。

長身サウスポーの利点を生かせず、相手の真正面に突っ立ち、禄に防御もできないまま、顔面にパンチを浴び続けた。ガードがド下手くそな上に、頭の位置も固定されているのでは、本当に単なる的である。

スローで力感が皆無のパンチは、王者にダメージを与える気配が皆無。

かといってもフィジカルも貧弱ときた。

下手とか弱いよりも、酷い、と形容される。

ファンの多くは「無防備にパンチを頭部にもらい続けるから、観ていて心配になった」と、叩く気すら起きなかった模様だ。ローマン戦を知っているファンは「そりゃそうだ」「当然の結果」という論調で、今回で初めて久保を観たファンは「衝撃的な弱さ」と驚いていた。

また、同じ真正ジムの元世界3階級王者である長谷川穂積氏も、この試合に対してはブログで「(明らかに実力不足の)久保を世界戦のリングに上げた事」を痛烈に批判していた。元から勝算なんて100%なかったし、対策や秘策もなかったし、あんな素人めいた危険なパンチの食らい方では、リング禍が起こっても不思議ではない。

久保よりも、大橋ジムの8戦8KO中である《ダイヤモンドレフト》清水聡が挑戦するべきだったと思う。こういった割り込み挑戦での惨敗はファンが興醒めする。

 

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江藤、1回TKO勝ちがNCに

前途した伊藤の前座で、WBO世界Sフライ級挑戦者決定戦が行われた。

インターナショナル王座も掛かった一戦で、元WBA世界フライ級暫定王者の江藤光喜(白井・具志堅S)が登場する。

相手はプエルトリコのプロスペクト、ジェイビエール・シントロン(10勝5KO)で、ぶっちゃけ咬ませ犬として江藤は呼ばれたっぽい。

しかし予想に反して、初回に江藤の右フックが爆発。シントロンを豪快に吹っ飛ばして、リング上で夢遊病者みたいに彷徨わせる。そしてKO裁定。

だが、その後のシントロン陣営の抗議とビデオ判定により、パンチより先にヘッドバットが当たっているのが確認され、ノーコンテストに変更された。

当の江藤も「あれ? 先に頭が当たった感じだけどダウンでいいの?」的な表情で、きょとんとしてレフェリーのカウントを見ていたので、NCへの変更は妥当な結果だろう。しかし結果がコレならば、レフェリーが試合を止めた時に、コーナーに登ったり大喜びしない方が(印象的に)良かったと思う。なおバッティングは完全なアクシデントで、故意ではなかった為に、江藤に罰則はなし。再戦も未定だ。

江藤は24勝(19KO)4敗1分1NC

JBCの規定により、必然性のないWBA暫定は日本ボクシング界においては世界王座と認定されていないが、タイで獲得した王座なので、割と価値のあるタイトルだと個人的には思っている。JBC未公認なだけで、江藤は立派な元世界王者だ。

総括して

現在、日本人の世界挑戦は9連続で失敗中だ。

元号が平成から令和になってからの世界戦勝利は、井上尚弥だけときている。まあ、まだ令和になったばかりではあるが。だが、現状で世界奪取を期待できるホープは、正直いって見当たらない。フライ級の彼は来年が勝負だろうし、ライト級のあの人は挑戦者決定戦を勝つのも困難だ。可能性があるのは、Sバンタム級の和氣と小國くらいかもしれないが、世界戦を組める状況ではないし。

 

それにしても、ここ最近の日本人ボクサーは世界戦で惨敗を繰り返している。

 

顕著にアウトボックスに対する技術不足が目立つ。

IBF世界Sフライ級戦とIBF世界Lフライ級戦は「打ち合いで勝てなきゃ勝機ゼロって、引き出しがなさ過ぎる」と、ウンザリする気持ちすら湧いた。

世界に手が届いた伊藤と木村ですら、今回はアウトボックスに屈してしまった。

KOを狙う。打ち合いが喜ばれる。と言いつつ、実相は世界戦ではアウトボックスでまともに対抗できないから、というケースが多いのではないか。

確かに「自分のボクシングに相手を引きずり込めば」誰だって強い事は強いと思う。しかし、小細工なしでフルラウンドの技術戦(アウトボックス)を世界レベルで行えるボクサーがそろそろ出現して欲しいと、個人的に願う。

 

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