僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

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【プロボクシング】戯れ言――年末6大世界タイトルマッチについて【井岡/井上/伊藤ほか】

【プロボクシング】戯れ言――年末6大世界タイトルマッチについて【井岡/井上/伊藤ほか】

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さあ、戯れ言 記事 ゴト を始めようか――

 

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メイウェザーは天心から3度ダウンを取ってTKO勝利【写真・AP/アフロ】

 

日本ボクシング界にとって恒例の年末ボクシング世界戦興行および中継が行われた。

 

去年はやや変則といえ、30日に大田区総合体育館でトリプル。

大晦日(31日)にマカオのウィンパレスでトリプル。

ボクシングの興行ではないが、F・メイウェザーJr.が『総合格闘技イベント』さいたまスーパーアリーナ<RIZIN14>に登場して、スペシャルエキシビション(JBC未公認)にて日本中のみならず、割と本当に海外も湧かせた。

 

では、6大世界戦+1――と銘打ち、まとめていく。

 

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①拳四郎、KO逃すも盤石のV5

WBC世界Lフライ級タイトルマッチ

判定3-0(119-109✕2、120-108)

勝利:王者 拳四郎(BMB)

    15勝(8KO)無敗=V5に成功

  VS

敗北:7位 サウル・フアレス(メキシコ)

    24勝(13KO)9敗2分

 

ジャッジ1人はフルマークをつける完勝だ。

挑戦者のフアレスは2016年8月(WBC世界ミニマム級戦)に続く、2度目の世界挑戦となる。戦前の予想は王者、拳四郎が有利でKO防衛が期待されていた。

しかしKOはならず。

背の低さを利点とし、巧妙に頭を動かしていたフアレスを完全に捕まえられなかったが、文句なしに試合を支配した。

これで区切りとなる5度目の防衛を達成。試合ごとの進化は目を見張る。

本人は不満だろうが、倒すだけがボクシングではない。

この経験を糧に、さらなる飛躍が期待できると思う。

 

また、26歳という年齢と試合ペースを考えれば、具志堅用高のV13を更新する可能性は充分にあるだろう。現在、Lフライ級でナンバーワンの評価だ。

V13に向けての最大の敵は知名度と人気か。

今回もダイジェスト放送に甘んじてしまう。単独で興行が打てないので、ファイトマネーも安いだろうし。こんなに不遇な扱いの世界王者はちょっと記憶にない。

 

それと拳・四郎という表記もやめてあげて欲しいと願う。

JBCの規定で仕方なしに本名を分割したのは周知なのだから。

②井上拓真、悲願の世界王座

WBC世界バンタム級暫定王座決定戦

判定3-0(117-111✕3)

勝利:5位 井上拓真(大橋)

    13勝(3KO)無敗=新王者に

  VS

敗北:2位 ペッチ・CPフレッシュマート(タイ)

       ※)本名タサーナ・サラパット

    48勝(33KO)1敗

 

まずは、おめでとう! 拓真。

そして、おめでとう! 井上兄弟、井上家!

 

亀田三兄弟に続く、日本国内2組目となる兄弟王者だ。

偉業を達成したといえよう。たぶん、もう他には出ないだろうし。

 

とはいえ、物足りない内容だったのは否定できないか。

けれど多くのボクオタは、こうなるのを予想していた。

これまでのマッチメークを考えれば当然の結果ともいえる。よく「実力を証明したければ日本人と戦え」と主張するファンもいるが、それは「日本人同士だと八百長がないだろうから」という意味合いであって、別に日本人ボクサーが外国人ボクサーより強いというわけではない。

 

そして、その手合いは調整試合の為に呼ばれる(来日してくる)手頃な外国人(ぶっちゃけ噛ませ犬)との試合を、八百長と勘違いしているのだ。

別に八百長ではなく、彼らはスパーリングよりはマシな試合相手として、負ける為に来日するケースが多い。下手に勝ってしまうと、次からお呼びの声が掛からなくなるから。

 

ただし世界ランキングが掛かっていたり、タイトルマッチの場合はその限りではない。

世界ランクやタイトルを保持していれば、別に『負け役(噛ませ犬)』でなくても試合に呼ばれるので、本気で勝ちにきたりする。 

だから日本人世界ランカーの調整試合に呼ばれた外国人ボクサーは、ほとんどが本気で勝ちにきている筈。東洋ランクでも、おそらくは勝ちにくるだろう。

ぶっちゃけ、日本ランカーの相手に呼ばれた外国人ボクサーは、勝っても日本ランクに入るわけではないので、まあ、そういう事だ。

 

それ自体(調整)試合は別に悪い事ではないので、誤解しない様に。

 

――逸れた話を井上拓真に戻す。

 

拓真のキャリアは日本人世界ランカーや強豪の日本人とのサバイバルマッチがメインだった。 まともな相手はヤップ(峠を越えた元日本王者との対戦はまともとはいえない)くらいで、ボクオタは現時点での拓真の実力レベルをおおよそ察していた。

 

ニワカ層も「ルイス・ネリには勝てない」と断じていた。

 

今回の相手のサラパットも、ぶっちゃけタイ人ボクサーやメキシカンボクサーに多くみられる噛ませ犬相手の連勝記録(無敗)保持者で、そこまでの実力とは目されていなかった。

亀田和毅のスパーリングパートナーを務め、公開スパーリングでKOしてしまった相手(フェザー級のフィリピン7位、ユージン・ラゴス)に判定勝ちしている。

フェザーの相手に勝てたのを評価するべきか、スパー中、和毅に事故ってKOされてしまうレベルとどっこいなのを拍子抜けと捉えるのかは、人によるだろう。

ちなみに和毅は別に狙ってKOしたわけではないと付け加えておく。

KOしちゃったらスパーが途中で切り上げになってしまうので、スパーリングでKOを狙うバカはいない。

 

試合はハッキリいってレベルが低かった。

 

しかし基準を兄の直弥に置いたり、兄弟王者という観点から亀田三兄弟と比較するからであり、23歳のホープとしては及第点である。フェイントの少なさと左右に動けていなかったのは、この先を考えれば、気がかりではあるが。

井上ブランドという事で、過度の期待を寄せていたファンからは「この内容では亀田三男の方が全然レベルが上だ」という失望的なコメントも数多くあった。

和毅のキャリアを考えれば、現時点での拓真が相手になる筈がないし、階級も違う。

 

無敗、23歳での王座獲得。

今の拓真の実力を考えれば、上出来のキャリアだろう。

亀田大毅が初めて世界王座を獲得した際、「亀田家としての最低限の役目と義理は果たせた」と心境を吐露したが、拓真も少なからず同じ気持ちを持っているかも。

 

興毅、和毅、直弥の3名は「世界王座を穫った先」を最初から見据えていたボクサーであり、大毅は「世界王座がゴール」であり「そこから先は別」であった。

拓真はどうなのであろうか?

バンタムの世界戦でどれくらい戦えるのか。

Sバンタムに上げて2階制覇=日本では2組目となる兄弟での複数階級制覇は、果たして実現可能なのか。

 

現状だと次戦で予定されている正規王座との統一戦すら危うい感じだ。

 

Sバンタムで勝てそうな相手も見当たらない。

岩佐が王座復帰したならば勝てるかも。

小國や和氣が世界王座に就いたと仮定しても勝てないだろう。

今のままだと和毅には確実に負ける。

 

ここが拓真にとっての到達点で終わるのか。

階級アップも含めて先のストーリー(未来)が待っているのか。

ファンとして、見守りたいと思う。

 

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③伊藤雅雪、7回TKOで指名試合をクリア

WBO世界Sフェザー級タイトルマッチ

TKO7回2分11秒

勝利:王者 伊藤雅雪(伴流)

    25勝(13KO)1敗1分=V1に成功

  VS

敗北:1位 エフゲニー・チュプラコフ(ロシア)

    20勝(10KO)1敗

 

海外での王座奪取(決定戦だったが)を成し遂げた、ニューヒーローが凱旋となるV1戦に臨んだ。それもトリプル世界戦でのメインイベントでだ。

別に海外が主戦場というわけではない(本人は海外でのビッグマッチを希望しているが)ので、凱旋という表現は大げさだと思うが。

敵地で無敗のホープを撃破したのは、見事の一言に尽きた。

 

所属しているジムが弱小だったので海外での決定戦しか道が無かったというのが、ぶっちゃけると真相だ。

Sフェザー級という階級だと、近年だと《KOダイナマイト》内山高志と《ボンバーレフト》三浦隆司がそれぞれWBAとWBCを獲得しているが、SフェザーのWBO王座は伊藤が初となる。

 

KOパンチャーやKO狙いのファイター型ではなく、バランスのとれたボクサーファイターといった印象だ。

 

日本、東洋基準ではなく世界基準で――

そこそこの強打(右ストレートは良い)に、なかなかのスピード、そして強いフィジカル。

ディフェンスはレベル高いし、ボクシング脳もある。

全ての要素が10段階で7~8は備わっている。

畑山隆則の時代(の近辺階級の日本人ボクサー)に比べると、本当にレベルが底上げされている印象だ。隔世の感すらある。畑山は華があり、自己プロデュースも上手かったが、この伊藤と比較すると完全に前時代のスペックだ。全盛時の畑山と今の伊藤が試合をしたのならば、勝負にならないだろう。

 

伊藤は海外でのビッグマッチ志向が明白で、デービス相手は無理そうだが、他の対立王者や上位ランカーには、誰が相手でも好勝負しそう。

 

イケメン、爽やか好青年、知的、苦労も味わっている――と、勝ち続ければスターになれる要素は充分だ。

 

というか、地域タイトル時代の伊藤は知っていたが、まさかここまでレベルを上げているとは思ってもいなかった。かつては内藤律樹に負けている選手なんだよなぁ、彼。

伸び悩んでSライトで東洋戦やっているリッキーとは好対照の成長ぶりだ。まさかここまで明暗が分かれるとは。

 

試合自体は圧勝というか、完勝だった。

勝つとは予想していたが苦戦を予想していた。

けれど、指名挑戦者のロシア人が弱いと錯覚するくらいの実力差だった。

実際、鈍重な挑戦者であったが。

フィジカル押しの相手にフィジカル勝ちして、相手に何もさせなかったといえる。

あの挑戦者、伊藤に距離をとられると一方的に凹られていたし。

④京口、棄権TKO勝ちで2階級制覇

WBA(S)世界Lフライ級タイトルマッチ

TKO10回終了

勝利:1位 京口紘人(ワタナベ)

    12勝(9KO)無敗=2階級制覇

  VS

敗北:スーパー王者 ヘッキー・ブドラー(南アフリカ)

    32勝(10KO)4敗=V1に失敗

 

「毎度おおきにー!」という喜びの声が響く。

同門である先輩王者、田口良一のリベンジに成功した。

減量苦を理由に返上(防衛2)した、IBFミニマム級に続く2階級制覇だ。

 

正直いって不利を予想していたが、良い方向に結果は違ってくれた。

 

ミニマム時代の豪快さ(倒しっぷり)にはまだ及んでいないが、減量苦から開放されて、ナチュラルにパワーは増していたと思う。今後、本来の持ち味であるパワーボクシングが生きるだろう。

左のリバーブローが特に素晴らしかった。後半はワンサイドでブドラーを痛めつけていた。減量苦で湿っていた強打が見事に復活だ。

左ジャブも冴えに冴えた。Lフライ級での勢力図が塗り替えられたといえる。

 

この勝ち星で、拳四朗との統一戦をやる資格を得た。

スーパー王座なのでダイレクトに統一戦は可能である。

同級1位での挑戦だったので、選択試合を挟めるだろうが、まずは防衛戦をクリアしてからになりそう。正規王座との統一戦は分からないが、とりあえず拳四朗共々、指名戦を消化した後で、タイトル(ベルト)を束ねてくれればと思う。

 

ぶっちゃけ、ミニマム時代はあまり評価していなかったが、ブドラー撃破で、一気に日本ボクシング界の主役に躍り出るかも。それだけ価値のある白星だった。

⑤坂本の夢、10回終了TKOで散る

IBF世界フライ級タイトルマッチ

TKO10回終了 ※)ドクターストップ

勝利:王者 モルティ・ムザラネ(アフリカ)

    37勝(25KO)2敗=V1に成功

  VS

敗北:14位 坂本真宏(六島)

    13勝(9KO)2敗

 

案の定の結果だった。普通に実力で完敗。

右目が腫れで塞がり、ドクターストップ。

それまでの展開も完全にムザラネが支配していた。

 

木村翔(前WBOフライ級王者)に惜敗したくらいしか、まともな実績はなかったし、この世界挑戦まで無名だった。

世界戦が決まっても「知る人ぞ知る実力者」という声も皆無。

大阪市立大学院生という異色の肩書きも、それで注目を集めるには至らず、期待も全くされていなかった。手厳しくいえば限りなく記念挑戦に近いマッチメーク。

ランキングも14位である。

強さ順にランカーが並んでいるわけではないが、地域タイトル(WBOアジアパシフィック王座)の恩恵でフライ級の末席ランクに滑り込んでいるという印象だ。

追記)再起戦でTKO負けし、引退。

 

順当としか言えない結果だろう。

引退するか、それとも再起するのか。

今は心身のダメージをしっかりと癒す事だけを考えて欲しい。

次期挑戦者は黒田雅之(川崎新田)だが、果たして結果は?

 

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⑥井岡、4階級制覇ならず、ニエテスに判定負け

WBO世界Sフライ級王座決定戦

判定2-1

(118-110、116-112、112-116)

勝利:1位 ドニー・ニエテス(比)

    42勝(23KO)1敗5分=4階級制覇

  VS

敗北:3位 井岡一翔(元3階級王者)

    23勝(13KO)2敗

 

実にハイレベルな攻防だった。

堪能だ。これぞ玄人筋のファンを唸らせる『ザ・ボクシング』である。

この試合に関しての経緯は以下の記事を参照して欲しい。

◆合わせて読みたい◆

 

両者共に防御の良さが光っていたが、僅差の積み重ねを勝利に結びつけたのはニエテスの方であった。流石にPFP10位である。井岡は得意のボディブローが研究されていたのが痛かった。

完敗といえば完敗。

でも残念ではあっても、失望は微塵もない。

対戦相手の質と試合内容を考えれば、井岡のベストマッチと評しても問題ないし、井岡の商品価値は決して落ちていないのだから。

 

アムナット戦の敗北とは違い、先を感じさせるに充分な試合だった。

この試合にケチをつける者はボクシングファンとはいえないだろう。

技術的には極上の12ラウンドだ。

ありがとう、井岡。

そして井岡はまだまだ強くなれる。克服するべき課題はやはりパワー不足か。

井岡の更なる挑戦と4階級制覇に期待したいと思う。

+1 メイさん、天心を子供扱いする悲劇

『RIZIN.14』スペシャルエキシビション3R

 ※)特別ボクシングルール(グローブハンデ付)

   JBC非公認、ライセンスなし

TKO1回2分19秒

勝利:フロイド・メイウェザーJr.(米)

  VS

敗北:那須川天心(TARGET/Cygames)

 

そりゃそうだよな、としか言えない結果だ。

この日の天心の動きをみる限り、バンタム級6回戦の平均的ボクサーにも勝てないのでは?

おそらく辰吉寿以輝にだってKO負けする。

亀田和毅と戦ったら、手加減してくれないと事故るかも。

◆合わせて読みたい◆

 

だってさ。

仮に天心がメイさんと互角だったら、今すぐにでもウェルター級の世界ランカーに勝てるかもって事でしょう? あり得ない。

というか、メイさんが手加減してくれなかったら、マジでリング禍だった。

体重差ではない。

技術レベルの差が洒落になっていないのだ。スピード負けしていたし。

ボクシングやるにしても、いきなりメイウェザー(たとえ引退して40歳を超えているとはいえ)なんて無謀の極みだろう。

あのロマチェンコですら、プロ2戦目での世界戴冠に失敗しているのに。

 

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