僕は【戯れ記事《ゴト》遣い】

「戯れ言遣い」ならぬ「戯れ記事遣い」を名乗るブロガーです。 雑記系ですが、読んで損したと憤慨されても困ります。 だってコレは「戯れ言」だから――

ヘッダー画像
  •   
MENU

【フィットネスか】戯れ言――ボクシングジムの経営について【プロ育成か】

【フィットネスか】戯れ言――ボクシングジムの経営について【プロ育成か】

f:id:ayafumi-rennzaki:20180529140913j:plain

――【スポンサー検索】――

 

 

さあ、戯れ言 記事 ゴト を始めようか――

 

f:id:ayafumi-rennzaki:20181217062404j:plain

 

日本ボクシング界は選手(ボクサー)のマネジメントおよびプロモートに対し、基本的にジム制度をとっている。

要はボクサーは所属ジムに色々と面倒をみて貰える(練習と試合に集中できる)反面、ジムの意向に従わなければならないのだ。

この制度から漏れたボクサーは、今では井岡一翔が代表例(3月27日にReason大貴ジム所属としてJBCライセンスを申請と発表)になるが、JBC管轄外でフリーランスの海外ボクサーとしての活動を余儀なくされる。日本のリングに上がる場合も、その都度、海外ボクサーとしてライセンスを申請するのだ。

 

元ボクサーが引退後の事業として、ジム経営に乗り出すケースは今でも多い。

要は自分が1番馴染んだ環境で、引退後も過ごしたいからと推察できる。

 

しかし、必ず成功するとは限らないのがジム経営だ。

現役時代にジム経営を見据えた資金を貯蓄できている者ならばいいが、そうでないのならば、銀行からの借り入れ以外にも太いタニマチ、要するに大口スポンサーを集めて出資して貰わなければならないのである。

 

失敗すれば借金を背負う羽目になる。

そこで選択しなければならないのは、ジムの経営方針だ。

大きく分けて2タイプとなる。

 

プロ育成をメインに置くか。

フィットネスを主軸にするべきか。

 

昔と今では、ジム経営の考え方が変わっていると思う。

 

単純にフィットネス・ボクシングジムの経営で成功する例が多くなってきたからだ。

その最たる例が『矢代ボクシングフィットネスクラブ』であろう。

代表の矢代義光氏は元世界王者ではなく、日本王者止まりで引退している。帝拳ジムに所属していた。第41代日本Sフェザー級王者(防衛2)で、通算戦績は24戦 21勝 (12KO)1敗 2分。

後の世界王者――元WBC世界Sフェザー級王者、三浦隆司に3度目の防衛戦で敗れ(7回TKO)た後、そのまま現役引退している。2度目の防衛戦も三浦に大苦戦(2度のダウン&帝拳判定)の末の引き分け防衛だった。完全決着を期したダイレクトリマッチは無残に散る。続ければ世界王者になれていたかもしれない逸材だったが、限界を感じたのだろう。

 

そんな矢代氏は引退後のサラリーマン生活を経て、ジムを開く。

Googleさんに検索をかけると、こうだ。

f:id:ayafumi-rennzaki:20190319065131j:plain

 

実に評判が良い。繁盛しているのも頷ける。

HPおよびブログのリンクも貼っておこう。

 

矢代ボクシングフィットネスクラブ

f:id:ayafumi-rennzaki:20190319065759j:plain

 

プロ育成を始めてしまうと、どうしても自分の現役時代をリフレイン(投影)して、ついつい所属プロを全面に押し出したHP構成になってしまいがちだが、このジムはプロ加盟せずに「主役は一般会員様」というスタンスがブレていない。そして、単なるフィットネスに留まらずに、ザ・おやじファイトとやスパーリング大会など、単なるトレーニング目的のスポーツジムでは味わえないボクシングならではの楽しさを提供している。

 

今では、ザ・おやじファイトおよび交流スパーリング大会(ジム同士の交流もある)は、別に珍しい事ではなくなっているが、昔は違っていたのだ。

 

通える範囲内であれば、長くフィットネスクラブを続けたいと考えているのならば、『矢代ボクシングフィットネスクラブ』で決まり! といえる程のジムである。

 

他にも元日本王者のジムといえば、こちらもSフェザー級で日本タイトルおよびOPBFタイトルを獲得した本望信人を、僕は思い浮かべた。

テクニックが売りのボクサーで、入場テーマが格好良かったと記憶している。

日本タイトルは防衛8で返上、東洋タイトルは防衛1で返上、通算戦績は35戦29勝(5KO)4敗2分。ボクオタならば必ず知っている名選手だ。

パーフェクトレコード(全KO勝)を維持したまま獄中で自殺した元2階級王者(WBAスーパーフェザー&WBCライト)エドウィン・バレロとWBA世界Sフェザー級タイトルマッチで激突し、惜しくも負傷TKO負け。右目の古傷が開き出血が激しかった為のドクターストップであったが、バレロを相手にして倒されなかった初のボクサーとなった。次の世界戦のチャンスを待つことなく、この試合で引退した。

当時とは違い、今はメジャー4団体全てに挑戦できるので、今の時代にピークだったならば、世界王者になれていたボクサーだと、僕は思っている。

 

そんな本望氏も埼玉県にボクシングジムを開き、順調な模様だ。

本望ボクシングジムブログ

本望ボクシングジム

f:id:ayafumi-rennzaki:20190320100018j:plain

 

このジムはプロ加盟し、プロ選手の育成も行っている。

けれどブログを読めば分かるが、一般会員をないがしろにはしておらず、練習生中心の和気藹々とした雰囲気が伝わってくるであろう。

 

また、元帝拳ジムチーフトレーナー葛西裕一(世界挑戦3度、元日本&OPBFスーパーバンタム級王者=29戦24勝(16KO)4敗1分)が、帝拳ジムを辞めて立ち上げたフィットネスジムもインパクト抜群だ。

用賀ボクシングジム グローブス GLOVES Cardio Boxing | 葛西裕一主幹の本物を追求したボクシングエクササイズジム

f:id:ayafumi-rennzaki:20190320100907j:plain

ボクシング世界チャンピオン4名を育成、現在那須川天心のパンチ指導をし、あの人気漫画「ろくでなしブルース」の池袋の葛西のモデルとなった元帝拳ジムチーフトレーナー葛西裕一が楽しみながらボディメイクするCardio Boxing GYM。世界を経験した者だけが分かる本物THE REALにこだわった最新鋭のオシャレなGYMであなたをお待ちしております!
本格的な最新鋭のBOXING GYMとスタジオでは音楽と照明演出によりボクシング・キックボクシングの有酸素運動を組み合わせたプログラムを用意しております。
楽しいボクシングをコンセプトに初心者から上級者までレベルにあった指導をいたします。
パーソナルトレーニング、プレミアコースではカリスマトレーナーの葛西が提案したボクシングトレーニングを主とした内容であなたのだけのオリジナルメニューを作ります。世界チャンピオンになった気分で味うトレーニングは他にはないGLOVES自慢のコースとなっております。

 

アピールポイントが『ろくブル』の四天王、池袋の葛西なのがツボである。

とにかくオシャレなジムだ。

 

次いで、元世界王者組の中でも、成功しているというイメージが強いのが、元WBC世界Sバンタム級王者(名誉王者にも認定)――《スピードキング》西岡利晃だ。

あのウィラポンとの4度の戦い。世界タイトル7度(うち5KO)防衛。ジョニゴンを1撃KO。ベガスでマルケス戦。そして全盛時にあったドネアとのラストファイト――

唸る《モンスターレフト》によるKO劇に彩られた栄光のキャリアは、47戦39勝(24KO)5敗3分。

 

そんな西岡氏が、兵庫県西宮市に老若男女を問わず「フィットネス感覚で誰でも楽しめるボクシングジム」をコンセプトにした『西岡利晃GYM』をオープン。

西岡利晃GYM | フィットネス感覚で誰でも楽しめるボクシングジムです。

f:id:ayafumi-rennzaki:20190320102531j:plain

 

2店目となる『SPEED KING BOXING FITNESS CLUB』もオープンさせている。順風満帆なセカンドキャリアといえるだろう。

スピードキング | 西岡利晃ジム心斎橋店 フィットネスクラブ・ スポーツクラブ

f:id:ayafumi-rennzaki:20190320103108j:plain

 

また《KOダイナマイト》こと内山高志――元WBA世界Sフェザー級スーパー王者(防衛11度、戦績27戦 24勝 (20KO) 2敗 1分)も、プロ加盟せずにフィットネスジムとしてジム経営をスタートした。

その名も『KOD LAB』だ。

KOD LAB FITNESS BOXING | KOD ラボ フィットネス ボクシング

f:id:ayafumi-rennzaki:20190320103739j:plain

 

時代の違いを最も反映しているのが、SNSだ。

SNSの発達と普及によってブラックなジムはすぐにバレる。

 

そもそもプロボクサーが多く所属していても、集まってくるのは基本的にプロ志望がメインになるだろうし、その数は高がしれている。 名門だったヨネクラジムの末期を思えば、プロ育成主体はいかに経営面で効率が悪いのか分かるだろう。

白井・具志堅ジムの経営費用の為に具志堅がタレントをやっているのは有名な話だ。

プロ育成がメインは基本、儲からないと思って間違いではない。

 

スポンサーを付けてチケットを捌いても、今のボクシング人気だと大抵のボクサーが赤字活動だろうし、ボクサーが赤字なのに、ジムだけ黒字なんて事もない筈だ。

マネジメント料はファイトマネーから徴収しているのだし、興行だって自主興行だと色々と必要経費がかさむ。

 

だからTV局が大口のメインスポンサーになり、ジムに放映料を払って貰えれば、それは大きな収入源となるのだ。

 

逆にいえば、TV局というスポンサーが付かないボクサーや興行は、お察しという事でもある。そしてTV局をスポンサーに付けるまでに成長するボクサーを自前で育成できる可能性は決して高くはないと言えるし、人気がある状態で長く活動できるボクサーは更に限られてくる。

要は、育成した所属プロからの収入を当てにしたジム経営は、運に作用される要素が多く、堅実経営とは言い難い。

 

対して、フィットネス主体だとどうなるかというと――

①楽しんでくれればOKなので、長く会員でいてくれる。
②性別や年齢に関係なく、幅広く集められる。
③週1~3、通ってくれればOKなので場所を取らない。

 

これが基本路線となる。

200人の会員が毎日通うとスペースが大問題になるだろうが、週1~3程度の出席率ならば、余程ダブらない限り大丈夫(問題ない)だ。

 

年会費で考えると、年120日通いで12万~15万円。

これが長期間続いてくれるのだ。

年300日とか通われるとアレ(それはそれで熱心な会員)だが、週1通いならば、かなり美味しいお客様といえるだろう。

 

ただし、この年会費だけだと経営は厳しい。

会員200名でも定収入は3000万円にしかならないのだ。

 

そう考えると、ジム内でのイベントは必須といえよう。

交流会(お花見でも良い)やスパーリング大会だ。

そこで会員同士の友好を深めて、ジムに根付かせる効果もある。

 

この辺は、まあ、匙加減であるが、ジムの運営が順調ならばスポンサーも付くだろうし、会員の中から太いタニマチが生まれる事だってあるだろう。

 

その上で、プロを育成できれば理想だと思う。

 

フィットネス会員をプロの養分にはせず、自前のプロに対してのサポーターとして期待できる様にするのだ。興行に対して、会員さん1人1枚よりも、そのプロボクサー個人のサポーターになって貰い(その交流と努力はプロがする)、そのサポーター群を基点に、後援会へと育てていく。

ボクサー個別にスポンサー集めに奔走するよりは効率的な筈。

その後援会が新しい人脈となり、会員も増えていくだろう。

好循環だ。

 

むろん、世界を狙う位置(ランキング)まで来たら、それとは別に太いタニマチをボクサー個人で開拓する必要は出てくるだろうが。

日本ランカーくらいまでの活動ならば、ジム内のサポーターを中心とした後援会で充分な活動費を賄えると思う。トレーニング環境についても、世界を狙うレベルならば、ジムワークは専属トレーナーが付きっきりになるだろうし、海外キャンプや出稽古は必須になるので、ジム内の施設はあまり問題はないと考える。

 

まあ、そんな風に今の時代に合わせたボクシングジム経営を考察してみた。

そういった意味では、プロ育成をメインにして成功している大橋ボクシングジムは快挙なんだろうな、と思う。

井上兄弟が引退するまで、まだ10年近くあるだろうし、その期限内に次の看板ボクサーを発掘すれば、ますます繁栄していくだろう。

 

ボクシングジムという文化が発展する為には、日本ボクシング界のプロ活動が必須であり、土台であるのは間違いないのだから――

 

管理人による電子書籍はコチラ。

◆配信電子ストア◆