【家庭用レシピ】即席固形ルーを使った自宅カレーの作り方について【圧力鍋使用の無水バージョンも】
【 注)写真はフリー画像によるイメージです】
バーモントカレーとは
誰もが知っているとは承知ではあるが、一応、正式に解説を。
カレーライスそのものについては、別の本格派的な作り方の記事にて述べる。
バーモントカレーは、ハウス食品が販売する即席固形カレールーの商品名で、同社の登録商標(日本第1944326号)である。
原材料にリンゴと蜂蜜を使用し、まろやかでコクのある味わいが特徴である。辛味の種類別における売上では、中辛・甘口・辛口の順になっており、日本全国のスーパーマーケットにおける即席固形カレールーの銘柄別売上(2010年)では、本品中辛が第1位、本品甘口が第2位、本品辛口が第6位で、3種類合わせた売上額は約200億円であった。発売50周年の2013年時点では、カレールー市場全体のうち約3割を占めていたという。出荷量は、2003年までの40年間で約122万トンを記録している。
引用:Wikipedia
実践レシピ
材料(通常バージョン、12皿分)
- 即席固形カレールー1箱
※)ハウス食品製をイメージしている - 肉500g
※)牛でも豚でも鶏でもOK - 玉ねぎ(中4個)
- ジャガイモ(中3個)
※)メークイン - 人参(大1本)
- ローリエの葉(1枚)
- サラダ油(大さじ3)
- 水(1250ml)
材料(無水バージョン、約6人分)
- 即席固形カレールー4欠片
※)ハウス食品製をイメージしている - 肉300g
※)牛でも豚でも鶏でもOK - 玉ねぎ(大2個)
- ジャガイモ(中4個)
※)メークイン - 人参(中2本)
- トマトホール1缶(450g)
- ローリエの葉(1枚)
上記には付け合わせのサラダ等は含まない。
通常バージョンは12皿分であるが、これはハウス『バーモントカレー』1箱を丸々消費するレシピを参考にしている故だ。またジャガイモは一貫してメークインを強く推奨する。メークインでなければ、過剰にルーに溶けてしまい風味が台無しになる。それから水の分量は絶対に守る事。
下拵え(通常バージョン)
①玉ねぎをみじん切りにする
メーカーのレシピだと即席固形ルーをメインで使う場合、多くが薄切りだったりするが、ここはフードプロセッサーを使ってみじん切りにしておく。
②ジャガイモを1個6等分に切る
大きめを心掛ける様に。小さいとルーに溶けやすくなるので。
切り終わったら、変色を避ける為、ボウルに入れた水につけておく。
③人参を切る
いわゆる乱切りに。具体的には、まず縦に2等分にしてから、切ったにんじんを断面を下に寝かせず立たせたまま、上から「/、|、\」という切り目を繰り返す。
④肉を切る
必要に応じて。 肉は塊で買った方が安いしね。
調理スタート(通常バージョン)
①玉ねぎを飴色ペーストに炒める
通常バージョンと無水バージョンにおける最大の違いがここだ。
玉ねぎの風味と甘みは飴色ペースト状まで炒めないと100%引き出せない。フライパンに油をひき(大さじ1)、弱火から中火で丹念に炒める。終わったら、別の容器に移して粗熱が抜けるまで放置。
②肉を炒める
フライパンは同じ物でOK。残りの油(大さじ2)をひき、肉を投下。中火で焼き目がつくまで炒める。ここは大雑把でよいが、火を通し過ぎない様に。肉が固くなるので。
終わったら、玉ねぎと同じ容器で問題ないので、そちらへ退避だ。
③ジャガイモと人参を炒める
肉の油が残っているので、そのままフライパンで炒める。野菜炒めになるまで丹念にやる必要はなし。2~3分くらい中火から強火で火を入れよう。
④炒めた材料を煮込む
玉ねぎペースト、肉片、ジャガイモ、にんじん、ローリエを鍋にセット。水を注いで、沸騰させる。火加減は強火ではなく中火で。沸騰したら弱火に変えて、蒸気の逃げ道を残して蓋をする。これ(隙間)は吹きこぼれを防ぐ為。
10分ほど煮込み、蓋を外して灰汁を除去。
灰汁を取り除いたら、再び蓋をして更に5分から10分、じっくりと煮込む。
④人参とジャガイモをサルベージ
煮込み終えたら火を止める。人参とジャガイモを鍋から取り除く。
臭み取り用のローリエもお役御免。
人参の3分の1はフードプロセッサーでみじん切りに。残りはジャガイモと一緒に保存。カレーに合流させるのは最後の最後。これ以上、鍋に入れておくと煮崩れして、カレーの風味が濁ってしまうので。
⑤固形ルーと人参のみじん切りを入れる
人参のみじん切りと割り砕いた固形ルーを鍋に。この時、火は点けない。火が入っている(鍋が煮立っている)と逆に固形ルーが溶け難くなるので。
固形ルーが溶け切ったら、弱火にして10分ほど「とろみがつく」まで煮込む。
⑥ライス、野菜、カレールーを盛り付け
お皿は電子レンジで軽く温めておくとグッド!
ジャガイモと人参が冷めている場合は、電子レンジかフライパンで軽く熱を入れる。ご飯を皿によそって、野菜を配置、最後にカレールーでコーティングして、めでたくカレーライスの完成だ。スパイス、隠し味などは⑤の行程にてお好みで。
下拵え(無水バージョン)
①玉ねぎ、人参、ジャガイモを切る
電気圧力鍋を使用するので、全て大きな所謂「ざく切り」にする。
とにかく「大きめ」を心掛ける様に。そうでないと、使用するのが圧力鍋なので野菜が溶けてドロドロになってしまう。
②必要ならば肉も切る
ここはコストパフォーマンスを考えて、鳥の胸肉をお勧めだ。圧力鍋ならば胸肉でも十分にジューシーになる。
調理スタート(無水バージョン)
①野菜と肉を鍋にぶっこむ
トマトホール缶を忘れずに。
ついでにローリエの葉も。
②圧力鍋の設定&スイッチオン
鍋を本体にイン。つまみを【密閉】に。
モードを【無水料理】とする。
調理時間は15分にしてスタート。
③中身を全て別の鍋へ
15分経ったら蓋を開ける。
この時点で圧力鍋はお役御免で良い。というか、後片付け(主に洗い物)を考慮して、ここから別の鍋に移行した方がトータルで楽。
別の鍋にそのまま移し替えるのではなく、中身をこしてスープのみを入れる。ほぼ原型を留めていないであろうトマトと玉ねぎに関しては、水分を絞ってしまっても問題ない。
言うまでもないがローリエはもう使わない。
④トマト、玉ねぎ、人参半分はミキサー
これらはフードプロセッサーで可能な限り細かくしてしまう。
ひと手間かけたければ、軽くフライパンで火を入れる。それで玉ねぎの甘さが引き立つ様になるが、面倒ならばそのままスープの中へ戻して撹拌。
この(フードプロセッサーを使う)工程は省いてもOKだけれど、やらないとカレールーに混じって「野菜が中途半端にドロドロ」な状態になってしまう。しっかりと形を残すのは、(肉はもちろんで)人参半分とジャガイモのみで良い筈なので、ここは手抜きしない。
⑤肉をスープに合流後、再び弱火
ひと手間かけたければ合流前にフライパンで焼く。
鍋の温度を上げるためにも10分くらいは煮る。
もしも灰汁が出たら、丁寧に掬い取る様に。
⑥固形ルーを入れて溶かす
必ず火を止める事。
完全に溶けたのを確認したら、最後にとろみが付くまで弱火で煮込む。
また通常カレーよりもスープが甘いので、ルーは辛めを使うのを推奨。
⑦お皿に盛ってフィニッシュ!
ここは通常バージョンと全く同じだ。凝りたければ包丁で人参の形を整えればよろしい。ジャガイモは下手に手を加えようとすると崩壞するだろう。
参考にしたYouTube
バーモントカレーのCMも混じっているが気にしない様に(笑
基本的にこの記事は、ハウス食品の即席固形カレーをいかに「本来の美味しさを保って再現できるか」というのがコンセプトだ。本格的な味とかレストラン風とかは全く目指していない。そちらのカレーレシピは別の記事にするし。
最後に皆さんへ
工夫らしい工夫といえば「玉ねぎを飴色ペースト状」にと、人参とジャガイモを救出してからルーを煮込む、くらいだ。 隠し味は必要ならば最後の最後でいいだろう。
無水カレーについては、水分を出し切ったトマトと玉ねぎは、場合によっては水気を絞りきり廃棄でも構わないと思う。もう出涸らしなので。
隠し味もコーヒーとか変に捻らず、素直にガラムマサラや胡椒くらいが、このベーシックな作り方だとベターではないだろうか。他の野菜を使うにしても、ルーにするスープと一緒に煮込む必要はなく、ボイルやソテーして最後に加えればいいと思う。スープに「玉ねぎ、人参、ジャガイモ、(おまけでトマト)」以外の雑味や濁りは、固形ルーの美味しさを損なう恐れがある。本来、それくらい固形ルーそのものの完成度は高いのだ。
コツをまとめると――
- ルーに対して水の量は絶対厳守
- ジャガイモはメークイン
- 固形ルーは火を止めてから入れる
- 玉ねぎと人参(の一部)はみじん切り
- ジャガイモは途中でサルベージ
- ローリエの葉は必須
- 煮込む際は必ず弱火でジックリと
- お皿は温めておく
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当記事は「バーモントカレー」の調理をイメージしているが、ジャワカレーとゴールデンカレーを半々で使うなんていうのも、世間では割と評判だったりする。
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