【デジタル・ペーパーレス化】日本の低レベル会社からハンコ(印鑑)を無くすのは無理な件について【データベース化】
さあ、今日も戯れ言《
河野行革相、印鑑の原則廃止を要請
それは去る9月24日のニュース。
詳細は以下のリンクから参照ねがいたい。
印鑑の原則廃止を要請 河野行革相、全府省に - 産経ニュース
河野太郎行政改革担当相が24日、行政手続きで印鑑使用を原則廃止するよう全府省に文書で要請した。やむを得ず使用する場合は、9月末までに理由の早急な回答も求めた。
引用:産経ニュース
誤解のない様に強調しておくが、あくまで「行政手続きで印鑑使用を原則廃止」であり、別に民間企業の業務(仕事)に対して義務化しているわけでない。
河野大臣はハンコ文化に対して理解のある人物である。だが、デジタル化によるペーパーレスを改革として進めるにあたり、どうしても避けては通れない道だと氏は判断したのだ。 この声明に、平井デジタル相も全面賛成の意を表明している。
しかし、今さらペーパーレスかぁ。
ぶっちゃけ、本当にIT後進国だよ、この日本は。
一例として示された書類
防衛省稟議書を例として挙げる。
赤丸部に全てハンコが必要だ。
この書類が、延々と各部署をメール便としてたらい回しにされるのだ。
そりゃ、河野大臣もブチ切れだろう。
非効率というか無駄の塊である。
もっと率直にいうと「バカなんじゃないの?」という所感しか抱けない。
ハンコを押すのではなく、オンラインで書類(データ)を共有してシステム認証すれば、余計な時間や手間は掛からない筈である。セキュリティ面にしても、シンプルにバイオメトリクスと組み合わせれば、それで済む話だ。
ハンコ屋さんの反応は
「ハンコがなくなったら(仕事上の)事故だらけになりますよ」
「事件だらけ。何も信用できなくなっちゃいますよね」
「恐ろしく、恐ろしい時代になると思います」
「力のある物、このハンコは。ハンコほど力のある物」
「意味合いの深い物。大事な重大な物はないですよ」
「ハンコ以外、何かありますか?」
何を言っているのかサッパリなのだが
かなり錯乱してらっしゃいますよね
ハンコ屋さんはとても哲学的な主張を繰り返しているという印象だ。
言い回しが抽象的過ぎて僕には「事故や事件、恐ろしい時代」という内容(イメージ)を汲み取れなかった。心情(気持ち)は伝わってきたけれど。
「これ(ハンコ)があったから日本はこれだけ大きく進歩したんじゃないですか」
気のせいか、発言の内容に具体性が0な様な。
ハンコが表現する「和の心」
ネットで見かける、いつもの(笑
この馬鹿馬鹿しいやり取りを、大の大人が真顔でやるのだから日本社会は恐ろしい。
ハンコがなくなると、これ以上に恐ろしく滑稽な時代がやってくるというのか(震え
竹本IT政務担当相(当時)の見解
Q 「ハンコ文化がテレワークの障害では?」
平井氏「しょせんは民と民との話。役所との関係でそういう問題はおこらない」
内閣官房IT総合戦略室が行う契約について
内閣府会計課担当「これまでの契約は100%、紙とハンコで行っている」
スポンサーリンク
一流以外の日本企業でハンコをなくすなんて無理
結論から述べると、ハンコ屋さんが心配する様な未来は当分やって来ない。
このIT後進国において、デジタルを利用したペーパーレス化やデータベース化が遙か彼方に遠い中小企業が思いのほか多いからだ。比較的まともな(レベルの)会社に勤めている者には想像できないだろう。平均的な中小企業の(従業員の)レベルを垣間見るとビックリする事、請け合いだ。
パソコンを与えても「猫に小判」状態な職場がザラにあるという哀しい現実。
低レベルな企業だったり底辺な職場だったりすると、各自にパソコンが支給されていても、書類の枠組み(フォーマット)部分だけをプリントアウトして、そこから記入欄を(汚い字で)手書き、ハンコを捺印なんてアホな現象すら発生する。パソコンの意味がない。
そんな職場にどうしてパソコンが?
理由は2つ。メールでのやり取りとコピー機よりもプリンターの方が安上がりだから。メールはスマホでやり取り可能な時代だけれど。
低レベル企業、底辺職場でハンコを無くす為には?
府省とは逆になる。
どんなに酷い書類(報告書、企画書など)であっても、ワードやエクセルを使いこなすのは面倒というか、その手の作業を新しく覚えたくないというレベルなので、まずはワードとエクセルを最低限でよいから使える者を揃えるのが先だ。
ちなみにワードとかエクセル、おまけでパワーポイントが十全に使えれば「パソコンマスター」として扱われる職場はごまんとある。あとエクセルのセル統合は止めろ。
汚い字で日本語がメチャクチャな手書き書類を平然と出す、そんな連中も多い。
そもそもからして、相手に(報告書の内容を)理解させる気がないのだ。冗談の様に聞こえるかもしれないが、低レベル企業に勤めるサラリーマンにはこの仕事レベルの者が割といる。「てにをは」すら怪しいという。彼らは普段から活字を目にしないし(YouTube等の動画閲覧がメイン)、文章を書き慣れていないのだから、当然といえば当然だが。
低レベル企業の経営者もその程度は重々承知しているので、可能な限りパソコン等の事務的な設備投資はケチる。費用対効果があまりに悪いから。
どうせ低レベルでデータ(ノウハウ)としての価値がない書類(後の可燃ゴミ)しか作成できないのならば、紙とペンとハンコでいいや――と匙を投げているのだ。
仕事が出来ない者はとにかく紙資料が好きで、そして無駄にコピーして紙でバックアップを取る。データベース化もソフトやアプリを使ってクラウド上に保存とか、ハードディスクにミラーリングとか、そういった効率化を嫌ってバインダーに取っておこうとするのだ。
結果、検索するだけでも一苦労な紙(バインダー)の山が積みあがっていく。デジタルデータならば、検索機能の使用やソートするだけで一瞬で目的の資料に飛べるのにだ。
パソコン、タブレット、スマホが机の上に乗っていれば、現在進行形の紙資料以外は無駄なく綺麗サッパリな筈だが、過去の資料が乱雑に積みあがっている机――という光景も「底辺&無能あるある」だ。要らない紙はシュレッダーして、卓上は常に美しく整理整頓しようというか、パソコンとタブレットとスマホと固定電話で充分だろうが!
ハンコを無くしてシステムを刷新する以前に、従業員全体の能力アップデートを迫られるので、二流以下の中小企業には現状では画餅以下の妄想だろう。
スポンサーリンク
新しいハンコ文化を紹介しよう
最新のハイテク印鑑
上にある様に、チタン製とか最近のハンコ(印鑑)は進化している。
一見してみて欲しい。貴方が抱く先入観よりも前時代的ではないだろうから。
銀行口座の開設は、今時だとウェブ上のみで完結してしまいハンコの出番はなくなっているが、それでも個人的な契約などには、まだまだハンコはあった方が便利だ。というか、ないと困る場面も出てくるので、所持しておくべきだろう。
会社の仕事(業務)において紙書類と手書きは無駄で非効率だというだけである。というか、今時は健康診断の事前アンケートだってタブレットからの入力が主流だ。
萌え印鑑、痛印鑑
最も有名なのが痛印堂だと思う。
私も好きです。 https://t.co/LOh95lm2JQ pic.twitter.com/fDDVK2RaSN
— 痛印堂 (@itaindou) September 24, 2020
TVアニメ「彼女、お借りします」の痛印が9月24日より完全受注生産にて販売! https://t.co/SmXTRhuyI4 pic.twitter.com/krLveDetxI
— Gamer@ゲーム情報 (@GamerNeJp) September 23, 2020
コレクターズアイテムとか、贈り物とか、ハンコ(印鑑)はハンコで素晴らしい文化である事は微塵も否定しない。なくすどころか大切に発展させていくべきだ。
特に「痛印鑑(萌えハンコ)」は、オタクグッズとして最強の部類に入る筈。完全受注生産だし、オリジナル萌えハンコも創れるのでお勧めしておく。