【Kindle端末3種類】キンドル(電子書籍)デビューした僕の所感や選び方について【リーダーアプリ】
紙書籍派だった僕の現実
どちらかといえば、僕は保守的というか面倒や手間を避けるタイプだ。
本もずっと紙をメインにしてきた。
試し読み版とか個人出版の電子書籍をスマホにダウンロードする事はあっても、有料の本は可能な限り本屋で買っていたのである。理由は以下だ。
- 作家の評価は紙の売上ベース
- 街の本屋が存続して欲しい
- 習慣を変えるのが手間だった
ちなみに僕は古本屋は利用しない。古本屋で買う場合は、どうしてもその店でしか見つからなかった場合に限っていた。もちろん古本屋に売ることもない。邪魔になったら(環境面では褒められた話ではないが)資源ゴミとして出してしまう。
ここまで読んだ人は、僕がさぞや美しい理念をもって本(大半はマンガだが)に接していると、プラスの方向に誤解するかもしれないけれど――
電子書籍およびネット通販よりも「街の本屋さん」を優先した結果はこうだ。
百聞は一見に如かず、とはこの事。
これが紙書籍の現実である。
時間がある時に整理整頓はするものの、仕事等で多忙になると、どうしてもこんな惨状に。で、読まなくなった本をまとめて棄てる、と。それが僕のルーティンだった。
本屋の怠慢にブチ切れ
超大型のアミューズメント的な総合書店や、いわゆるヲタク狙いだったり、マンガ専門店だったならば、話は別であったのは百も承知だ。
しかし現在(2020年GW)は新型コロナウィルスによる自粛期間中であり、遠出するわけにはいかない。生活圏内にあるイオン内にある書店コーナーくらいしか足を運べないのだ。それがキッカケといえばキッカケだったろう。
僕は『球詠』のコミックス1巻~7巻(既刊全て)を大人買いしたくなる。
理由は以下の記事を参照だ。
◆合わせて読みたい◆
第5話までをまとめた時点で、アニメ放映終了まで我慢できなくなってしまった。
まあ、近場の大型スーパー内の書店コーナーでもそこそこ大きければ問題なく買える。なにしろ現在アニメ放映中なのだから。人気と知名度からして特設売り場が組まれているわけないが、普通に平積みくらいはされているでしょう、と。
で、結果――
マジか。ウソだろ?
置いてないよ、本当に。
あーあーあーあーあ(嘆き
ため息が漏れる。そりゃ街の書店が潰れまくるわけだ。わざわざ買いに出向いたのに、現在アニメ放映中のコミックスすら置いていないというクソみたいな品揃え。
バカバカしい。
グッバイ、本屋さん。
AmazonでKindle本をポチる
心底から立腹した僕は、憤慨を抑えつつ家に帰るとソッコーでAmazonのアカウントページから『球詠』をクリックした。
その際、紙書籍にするか一瞬だけ迷う。
でも今すぐ読みたかった。
翌日に紙書籍が配送されるまで待てない。だから僕は電子書籍――Kindleを選ぶ。
僕の世界が、変わった。
Kindle(電子書籍)の読み方
PCブラウザで読む
上のライブラリに購入した本が一覧として表示される。以下のインターフェイスだ。
ブラウザはWindows10のGoogleChromeである。
非常にスッキリしている。
紙の本とは異なり山積みにはならない。
PCモニタで読む分には、この状態で何ら不満はなかった。特に見開きが(ページ間の折り目がなく)素晴らしいではないか。綺麗な一枚絵として迫力満点だ。
ただしPCブラウザだと「フォルダ分類(カテゴリ整理機能)」が未実装なので、並びの順番を「最近使用した順」にして「同一作品を意図して並べる」必要があるのが唯一の欠点か。英語に切り替えると、Windowsでも「フォルダ分類」できるらしいけれど。いずれ実装されるのを期待している。
ちなみに――
定額でのKindle読み放題サービスがある。
月額で980円(税込)だ。
僕は「保存不可な読み放題」よりも、少しずつでも自分の本棚(コレクション)を構築していきたいタイプなので、チマチマと買い増していく方針である。置き場所という制限から定期的に本を捨てていたが、これからは長い目で収集していこう。
思わぬカタチで触れる事になった本棚の広さは、電子の海に無限大なのだから。
Kindle専用端末で読む
メリットを簡潔に
長々と書いても意義が薄いので、短くまとめる意味でも箇条書きに。
- 「E-Ink(電子インク)」と呼ばれるディスプレイ搭載により、通常の液晶画面よりも目が疲れにくい
- 上記した「E-Ink(電子インク)」の為に、屋外でも光を反射せずに読みやすい
- 「E-Inkディスプレイ」の為にスマートフォンやタブレットよりもバッテリーが長持ち(1度の充電で数週間)
他にも色々と機能的に専用リーダーとして優れているのだが、それについてはスマホやタブレットの電子書籍用アプリも追従してきているので、あえて挙げないでおく。
デメリットもある
箇条書きするまでもなく、唯一にして最大の欠点が存在している。
それは――モノクロだという事。
カラー表示できる機能が「E-Ink(電子インク)」の関係で、今のところ実現されていない。将来的には分からないが。
モノクロオンリーだと小説(表紙や挿絵は別にして)を読む分には全く問題ないが、カラーページがあるマンガや写真雑誌となると、その辺は妥協しなければならない。
フルカラーKindleの可能性。新型E-Inkディスプレイを見てきました #CES2020 | ギズモード・ジャパン
どうしてもカラー表示に拘るのならば、キンドルタブレット(Kindle Fire)かiPadを選択すれば良いだろう。
また、タブレットやスマホと比較すると容量の大きなページ(ぶっちゃけマンガ)は「若干であるが」ページ切り替え速度が遅いといえる。これはコンピュータ(スマート)デバイスとしての純粋なスペックを考えると仕方がない(逆にいえば、タブレットとスマホが電子書籍リーダーとしてはオーバースペックとも解釈できる)。
タブレットやスマホで読む
iPadをはじめとしたタブレットPC。
またはiPhoneやandroidスマホ。
それにAmazonから販売されているキンドルタブレット(Kindle Fire)でも読める。
デフォルト機能ではなく、無料でダウンロードできるアプリ(Kindle電子書籍リーダー)をインストールするだけでOKだ。機能面については特にKindle専用端末に劣っていない。
リンク先:https://www.amazon.co.jp/gp/digital/fiona/kcp-landing-page
スマホ版:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.amazon.kindle&hl=ja
ワープロ作業に喩えると――
- タブレットやスマホで電子書籍を読む:パソコンにワープロソフトをインストールして文書を作成する
- Kindle専用端末で電子書籍を読む:キングジムのポメラ(デジタルメモ専用機)でテキスト文書を作成する
こんな感じでのイメージだ。
3種類のKindle専用端末を紹介
普及率を考えれば、今どきスマホを持っていない人はいないだろう。
僕もiPhoneを使っている。アプリを入れれば無料で購入したKindle本を読めるが、それはいつでも試せるし、現状、PCブラウザ上で読む事に対して不満はない。
しかしKindle専用端末かタブレットでKindle本を読む予定ではある。やはりベッドに寝転がった状態で電子書籍を楽しみたいのだ。
タブレット⇒カラーで読めるが高価
Kindle端末⇒モノクロだが比較的安価
スマホのみでPCを所持していなければ、これを機会にタブレットデビューという選択肢もあったが、PCがある上でタブレットを買う理由に「Kindle本を読む為」という動機はちょっと弱い。また、僕はPCゲームどころかソシャゲをする時間の余裕すらなかったりするし。寝る前や休憩時間にとかに軽い気持ちで、サクッとKindle本(というかコミックス)を楽しめれば、それで十全なのである。
というワケで、Kindle専用端末の購入を検討してみたいと思う。
実際に買うのはAmazonプライムデーで割引されている時になるだろう。 プライム会員としては半額以下を狙いたい。
なお、プライム会員の特典などについては以下の記事を参照の事。
◆合わせて読みたい◆
Kindle(無印)
エントリーモデルであり、後に述べる2つに比べると安価な分、性能で劣る。
具体的には――
解像度が低い
バックライトがない
防水非対応
優位点と定義できるのかは怪しいが、他2つのモデルよりも重量が軽い。ただし20グラム以下の差だから、よほど非力な人でない限り違いは分からないかも。1番重いOasisモデルで188グラム、無印で174グラムであるが、無印が6インチ画面でOasisが7インチ画面である事を考えれば、画面比率的には大差ないだろう。
167dpiという解像度を考えると、マンガを読むのにはスペック不足で、このモデルは「小説しか読まない人限定」と僕は思う。ストレージも8Gタイプしかないので、データ量が大きい漫画を保存するのには心許ない容量である。
このモデルはスルーする予定だ。
Kindle Paperwhite
値段と性能の折り合い考えるとコストパフォーマンス的に最優秀なモデル。
高機能とはいえないが欠点もない。Kindle専用端末でも1番の売れ筋である。
解像度300dpi
バックライト搭載
防水対応
無印版とは違い、電子書籍用端末として充分な機能が備わっている。また軽量(182グラム)でコンパクトな6インチ画面(手帳サイズ)と、携帯性も抜群だ。
僕も買うのならばコレかな、と思っているが6インチ画面というのがちょっとだけ不満というか、出来れば7インチ画面の方が良いと考えている。
その7インチ画面は次のモデルのみだ。
Kindle Oasis
最上位モデル。
値段も高いが性能も最高である。画面が7インチなのはこのOasisのみだ。
唯一の7インチ画面
解像度300dpi
バックライト搭載
フロントライト自動調整
防水対応
ページめくりボタン付き
最後に挙げた「ページめくりボタン(物理スイッチ)」についての賛否は、各自の好みで別れるかもしれない。 理想はタッチスクリーンのみでサクサク改ページできる事だが、マンガの閲覧に対して若干の遅さがあるKindle専用端末だと、かなりの便利機能だろう。
また、この「ページめくりボタン」により完全に片手のみでの操作が可能となった。
けれど値段が。
定価だと約3万円する。Paperwhiteモデルだと約1万4千円。差額が凄い。コストパフォーマンス的には、Paperwhiteモデルに引けを取ると言わざるを得ないかなぁ。
Kindle上級者ならば、このOasisモデルを選ぶだろうが、Kindleデビューとしては高い買い物になる可能性が低くないかも。その辺は定価ベースではなく、プライムデーでの割引の幅によるだろうけれど。
3種類のKindle専用端末を比較
単純に表にしてみた。
※)価格は最小ストレージ+広告あり
Kindle (無印) |
Kindle Paperwhite |
Kindle Oasis | |
価格 | ¥8,980~ | ¥13,980~ | ¥29,980~ |
画面 | 6インチ 167dpi |
6インチ 300dpi |
7インチ 300dpi |
重さ | 174g | 182g | 194g |
防水 | なし | あり | あり |
バックライト | なし | あり | あり |
色調調整 | なし | なし | あり |
同じモデルでも価格差がある
Kindle(無印)
ストレージは8Gのみ。
接続機能も「Wi-Fi」タイプのみ。
価格は「広告なし」で+2000円
Kindle Paperwhite、Oasis
ストレージは8G/32Gの2種類。
接続機能は「Wi-Fi」タイプと「Wi-Fi+無料4G」タイプの2種類。無料4G通信とは、Amazon側が4G回線料金を負担してくれるので、自前のWi-Fi環境がなくても通信機能を使用できる。逆にいえば「常に携帯できる」ポケットWi-Fiで「使い放題」を契約しているのならば「Wi-Fi」タイプで良い。差額が8000円だし。
この2モデルも「広告なし」にすると、共に+2000円となる。
差額と容量差を考えれば、ストレージ容量は32GBモデル一択だと思う。
Wifi(8G) | Wifi(32G) | Wifi+4G(32G) | |
Paperwhite | ¥13,980 | ¥15,980 | ¥22,980 |
Oasis | ¥29,980 | ¥32,980 | ¥40,980 |
Wi-fi(8G)
Wi-fi(32G)
Wi-fi(8G)
Wi-fi(32G)